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お重箱④
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流れる雲をただ眺めていると、賑やかだったクラスがほんの一瞬、
静寂に包まれた。
担任の先生でも入ってきたのかと、視線をドアへと向ければ入ってきたのは教師ではなく同じ制服に身を包んだ生徒だった。
「ギリギリセーフ…チャイム鳴ってないよね?」
「多分まだだろ。てかその荷物なに」
「え、…これ?ふふん、良くぞ聞いてくれました。これはねぇ皆のお弁当!」
教室に入ってきた男子生徒2人組。
ゆるっと、制服を着崩し、雑誌か何かから抜け出して来たのかと思える程の顔面偏差値
すらりと伸びた手足と、バランスのとれた顔立ちは人目を惹いた。
(なんか…猫っぽいな)
猫目だからか、それとも髪色が茶髪だからか
昔、近所に住んでいた猫を連想した。
そんな長身男子の横には、男にしては小柄な
けれどパワフルな雰囲気を持つ生徒が立っていて、
身長は可愛らしいのに髪色が全然…可愛らしくない。まさかの金髪。
(というか…荷物の量がエグい様な、)
思わず視線は、小柄な金髪男子の手元へと行く。そこにあるのは、
薄い布に包まれた何か。
いや、形からしてあれはお重箱。
④
静寂に包まれた。
担任の先生でも入ってきたのかと、視線をドアへと向ければ入ってきたのは教師ではなく同じ制服に身を包んだ生徒だった。
「ギリギリセーフ…チャイム鳴ってないよね?」
「多分まだだろ。てかその荷物なに」
「え、…これ?ふふん、良くぞ聞いてくれました。これはねぇ皆のお弁当!」
教室に入ってきた男子生徒2人組。
ゆるっと、制服を着崩し、雑誌か何かから抜け出して来たのかと思える程の顔面偏差値
すらりと伸びた手足と、バランスのとれた顔立ちは人目を惹いた。
(なんか…猫っぽいな)
猫目だからか、それとも髪色が茶髪だからか
昔、近所に住んでいた猫を連想した。
そんな長身男子の横には、男にしては小柄な
けれどパワフルな雰囲気を持つ生徒が立っていて、
身長は可愛らしいのに髪色が全然…可愛らしくない。まさかの金髪。
(というか…荷物の量がエグい様な、)
思わず視線は、小柄な金髪男子の手元へと行く。そこにあるのは、
薄い布に包まれた何か。
いや、形からしてあれはお重箱。
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