51 / 56
少しの歪み
しおりを挟む
ロカは代々受け継がれていた能力が消え、勉学、武力共に更に力を入れてゆく。皇子を支える右腕として活躍するのはもう少し彼が大人になってからだった。
しかし現実は異なり、既にロカは世に名を馳せていた。とある論文を提出したことで瞬く間に彼の顔と名前が知れ渡る事となった。
その論文内容とは「神観念について」というものであり、主に神の存在や目に見えない御使いについてだった。論文の内容は読めば読むほど難しく、けれど信ぴょう性があるものばかりだったという。
大昔には神と人間が共存していた可能性が高いこと。人の信行神が減り神という存在が消えつつある事、そして神の御使いとして妖精が存在する事。
信憑性がある、と言われる理由は
御伽噺で出てくる妖精の特徴、「赤い瞳」が関係していて。ロカ、そして皇子の瞳がほぼ同時に赤色に変わった事から真実味を増した
何故瞳の色が変わったのか、
その問いに答えたのは意外にも皇子であり
とある場で皇子はこう口にした。
“神はいる。だからここに五体満足で俺は立っている。赤い瞳は神に…そして妖精に寵愛を受けたからだろう”
と、皇子の身内が亡くなり彼が姿を現したパーティーで断言した。
死んだと言われていた皇子が生きて、公の場に姿を出したことでロカの論文は…、
今となっては“真実”として貴族や平民たちからは受け入れられた。
妖精の寵愛を受けたと誰もが信じ、
2人の人気は急上昇。
(そんな展開……なかった筈なのに、)
考えれば考えるほど頭が痛くなりそうだから、緩く頭を振って気を紛らわす。
確かに異変というか、“変化”はあったけれど彼等が学園に通う事に変わりは無いわけで…
後は学園で主人公と彼等が出会うだけ。
この世界は魔法が存在するからこそ、非現実的な存在すらも受け入れられるのかもしれないと思ったのはここだけの話し。
でもその魔法があるからこそ主人公と彼等の出会いに繋がる。
「貴族と平民の恋かぁ…」
◾︎□◾︎□
魔法とロカの持つ能力は異なる
ロカの家系は身体“能力”が優れている
しかし現実は異なり、既にロカは世に名を馳せていた。とある論文を提出したことで瞬く間に彼の顔と名前が知れ渡る事となった。
その論文内容とは「神観念について」というものであり、主に神の存在や目に見えない御使いについてだった。論文の内容は読めば読むほど難しく、けれど信ぴょう性があるものばかりだったという。
大昔には神と人間が共存していた可能性が高いこと。人の信行神が減り神という存在が消えつつある事、そして神の御使いとして妖精が存在する事。
信憑性がある、と言われる理由は
御伽噺で出てくる妖精の特徴、「赤い瞳」が関係していて。ロカ、そして皇子の瞳がほぼ同時に赤色に変わった事から真実味を増した
何故瞳の色が変わったのか、
その問いに答えたのは意外にも皇子であり
とある場で皇子はこう口にした。
“神はいる。だからここに五体満足で俺は立っている。赤い瞳は神に…そして妖精に寵愛を受けたからだろう”
と、皇子の身内が亡くなり彼が姿を現したパーティーで断言した。
死んだと言われていた皇子が生きて、公の場に姿を出したことでロカの論文は…、
今となっては“真実”として貴族や平民たちからは受け入れられた。
妖精の寵愛を受けたと誰もが信じ、
2人の人気は急上昇。
(そんな展開……なかった筈なのに、)
考えれば考えるほど頭が痛くなりそうだから、緩く頭を振って気を紛らわす。
確かに異変というか、“変化”はあったけれど彼等が学園に通う事に変わりは無いわけで…
後は学園で主人公と彼等が出会うだけ。
この世界は魔法が存在するからこそ、非現実的な存在すらも受け入れられるのかもしれないと思ったのはここだけの話し。
でもその魔法があるからこそ主人公と彼等の出会いに繋がる。
「貴族と平民の恋かぁ…」
◾︎□◾︎□
魔法とロカの持つ能力は異なる
ロカの家系は身体“能力”が優れている
263
お気に入りに追加
828
あなたにおすすめの小説
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
不良高校に転校したら溺愛されて思ってたのと違う
らる
BL
幸せな家庭ですくすくと育ち普通の高校に通い楽しく毎日を過ごしている七瀬透。
唯一普通じゃない所は人たらしなふわふわ天然男子である。
そんな透は本で見た不良に憧れ、勢いで日本一と言われる不良学園に転校。
いったいどうなる!?
[強くて怖い生徒会長]×[天然ふわふわボーイ]固定です。
※更新頻度遅め。一日一話を目標にしてます。
※誤字脱字は見つけ次第時間のある時修正します。それまではご了承ください。
地味で冴えない俺の最高なポディション。
どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。
オマケに丸い伊達メガネ。
高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。
そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。
あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。
俺のポディションは片隅に限るな。
クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
嫌われものの僕について…
相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。
だか、ある日事態は急変する
主人公が暗いです
やめて抱っこしないで!過保護なメンズに囲まれる!?〜異世界転生した俺は死にそうな最弱プリンスだけど最強冒険者〜
ゆきぶた
BL
異世界転生したからハーレムだ!と、思ったら男のハーレムが出来上がるBLです。主人公総受ですがエロなしのギャグ寄りです。
短編用に登場人物紹介を追加します。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
あらすじ
前世を思い出した第5王子のイルレイン(通称イル)はある日、謎の呪いで倒れてしまう。
20歳までに死ぬと言われたイルは禁呪に手を出し、呪いを解く素材を集めるため、セイと名乗り冒険者になる。
そして気がつけば、最強の冒険者の一人になっていた。
普段は病弱ながらも執事(スライム)に甘やかされ、冒険者として仲間達に甘やかされ、たまに兄達にも甘やかされる。
そして思ったハーレムとは違うハーレムを作りつつも、最強冒険者なのにいつも抱っこされてしまうイルは、自分の呪いを解くことが出来るのか??
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
お相手は人外(人型スライム)、冒険者(鍛冶屋)、錬金術師、兄王子達など。なにより皆、過保護です。
前半はギャグ多め、後半は恋愛思考が始まりラストはシリアスになります。
文章能力が低いので読みにくかったらすみません。
※一瞬でもhotランキング10位まで行けたのは皆様のおかげでございます。お気に入り1000嬉しいです。ありがとうございました!
本編は完結しましたが、暫く不定期ですがオマケを更新します!
超絶美形な俺がBLゲームに転生した件
抹茶ごはん
BL
同性婚が当たり前に認められている世界観のBLゲーム、『白い薔薇は愛の象徴となり得るか』略して白薔薇の攻略対象キャラである第二王子、その婚約者でありゲームでは名前も出てこないモブキャラだったミレクシア・サンダルフォンに生まれ変わった美麗は憤怒した。
何故なら第二王子は婚約者がいながらゲームの主人公にひとめぼれし、第二王子ルートだろうが他のルートだろうが勝手に婚約破棄、ゲームの主人公にアピールしまくる恋愛モンスターになるのだ。…俺はこんなに美形なのに!!
別に第二王子のことなんて好きでもなんでもないけれど、美形ゆえにプライドが高く婚約破棄を受け入れられない本作主人公が奮闘する話。
この作品はフィクションです。実際のあらゆるものと関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる