49 / 57
シナリオとの違い
しおりを挟む
けれどシナリオ通りの未来とは大分異なる最期を、彼らは迎えた。
部位が切断されることは無かったが、数ヶ月苦しみながら死を迎えたとか。どうやら身体には良くない薬を過剰摂取していたらしい。それも長期に渡って。最後は臓器全てを穴から排出していて葬儀はご遺体無しで執り行われた。
攻略対象の彼の父、兄、そして宰相はほぼ同時期に亡くなり他殺の線も浮上したものの
数日も経たない内に騎士団らは公表した、
「薬物の多量摂取による自死だろう」と。
現国王の次に権力を持つとまで言われる彼等が、国政を揺るがす案件に目を瞑った。
多くは語られなかったものの、騎士団らの対応をみた貴族、一般人らの間で囁かれたのは…
触らぬ神に祟りなし、だったという。
人の口に戸はたてられぬ、とは言ったものの目に見えない恐怖から誰しもが異を唱える者は居なかった。
そして次期国王として、死んだとされていた攻略対象者ハゼスが実は代々国王の片腕として仕える側近の保護下にあった事が発表され
瞬く間に彼の姿絵が出回った。
父親譲りの金髪と、妖精の祝福を受けた赤い瞳
何処をどう見ても整った顔立ちで、貴族令嬢は姿絵を見た瞬間黄色い悲鳴を上げたとか。
彼を保護しているロカの家に、ハゼス宛の恋文が大量に送られた。
というのはまた別のお話し。
『何もかもが……ちがう、』
ぽつり、と零したのは僕で思い出すのはゲームの中の彼。
僕が知っている彼は金髪金眼。
なのに彼の瞳は赤色と姿絵で知れ渡った。
絵師が描き間違えたのかはたまた何かのバグか、
それを確かめる為にも今日、ゲームの舞台である最初のイベント入学式を見てみる必要があった。
ーーーーーーーーーー
番外編とかも色々描きたい。設定、長編じゃないのに完結してない。
部位が切断されることは無かったが、数ヶ月苦しみながら死を迎えたとか。どうやら身体には良くない薬を過剰摂取していたらしい。それも長期に渡って。最後は臓器全てを穴から排出していて葬儀はご遺体無しで執り行われた。
攻略対象の彼の父、兄、そして宰相はほぼ同時期に亡くなり他殺の線も浮上したものの
数日も経たない内に騎士団らは公表した、
「薬物の多量摂取による自死だろう」と。
現国王の次に権力を持つとまで言われる彼等が、国政を揺るがす案件に目を瞑った。
多くは語られなかったものの、騎士団らの対応をみた貴族、一般人らの間で囁かれたのは…
触らぬ神に祟りなし、だったという。
人の口に戸はたてられぬ、とは言ったものの目に見えない恐怖から誰しもが異を唱える者は居なかった。
そして次期国王として、死んだとされていた攻略対象者ハゼスが実は代々国王の片腕として仕える側近の保護下にあった事が発表され
瞬く間に彼の姿絵が出回った。
父親譲りの金髪と、妖精の祝福を受けた赤い瞳
何処をどう見ても整った顔立ちで、貴族令嬢は姿絵を見た瞬間黄色い悲鳴を上げたとか。
彼を保護しているロカの家に、ハゼス宛の恋文が大量に送られた。
というのはまた別のお話し。
『何もかもが……ちがう、』
ぽつり、と零したのは僕で思い出すのはゲームの中の彼。
僕が知っている彼は金髪金眼。
なのに彼の瞳は赤色と姿絵で知れ渡った。
絵師が描き間違えたのかはたまた何かのバグか、
それを確かめる為にも今日、ゲームの舞台である最初のイベント入学式を見てみる必要があった。
ーーーーーーーーーー
番外編とかも色々描きたい。設定、長編じゃないのに完結してない。
231
お気に入りに追加
1,113
あなたにおすすめの小説

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺
るい
BL
国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。

今世では誰かに手を取って貰いたい
朝山みどり
BL
ノエル・レイフォードは魔力がないと言うことで、家族や使用人から蔑まれて暮らしていた。
ある日、妹のプリシラに突き飛ばされて、頭を打ち前世のことを思い出し、魔法を使えるようになった。
ただ、戦争の英雄だった前世とは持っている魔法が違っていた。
そんなある日、喧嘩した国同士で、結婚式をあげるように帝国の王妃が命令をだした。
選ばれたノエルは敵国へ旅立った。そこで待っていた男とその日のうちに婚姻した。思いがけず男は優しかった。
だが、男は翌朝、隣国との国境紛争を解決しようと家を出た。
男がいなくなった途端、ノエルは冷遇された。覚悟していたノエルは耐えられたが、とんでもないことを知らされて逃げ出した。

それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ある日、憧れの人である蓮見馨に不意に告白をしてしまい、2人は付き合うことになった。
まるで夢のような時間――しかし、その恋はある出来事をきっかけに儚くも終わりを迎える。
転校を機に、馨のことを全てを忘れようと決意した凪。もう二度と彼と会うことはないはずだった。
ところが、あることがきっかけで馨と再会することになる。
「本当に可愛い。」
「凪、俺以外のやつと話していいんだっけ?」
かつてとはまるで別人のような馨の様子に戸惑う凪。
「お願いだから、僕にもう近づかないで」

囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?

無自覚お師匠様は弟子達に愛される
雪柳れの
BL
10年前。サレア皇国の武力の柱である四龍帝が忽然と姿を消した。四龍帝は国内外から強い支持を集め、彼が居なくなったことは瞬く間に広まって、近隣国を巻き込む大騒動に発展してしまう。そんなこと露も知らない四龍帝こと寿永は実は行方不明となった10年間、山奥の村で身分を隠して暮らしていた!?理由は四龍帝の名前の由来である直属の部下、四天王にあったらしい。四天王は師匠でもある四龍帝を異常なまでに愛し、終いには結婚の申し出をするまでに……。こんなに弟子らが自分に執着するのは自分との距離が近いせいで色恋をまともにしてこなかったせいだ!と言う考えに至った寿永は10年間俗世との関わりを断ち、ひとりの従者と一緒にそれはそれは悠々自適な暮らしを送っていた……が、風の噂で皇国の帝都が大変なことになっている、と言うのを聞き、10年振りに戻ってみると、そこに居たのはもっとずっと栄えた帝都で……。大変なことになっているとは?と首を傾げた寿永の前に現れたのは、以前よりも増した愛と執着を抱えた弟子らで……!?
それに寿永を好いていたのはその四天王だけでは無い……!?
無自覚鈍感師匠は周りの愛情に翻弄されまくる!!
(※R指定のかかるような場面には“R”と記載させて頂きます)
中華風BLストーリー、ここに開幕!

BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました
厘/りん
BL
ナルン王国の下町に暮らす ルカ。
この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。
ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。
国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。
☆英雄騎士 現在28歳
ルカ 現在18歳
☆第11回BL小説大賞 21位
皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる