23 / 57
動揺
しおりを挟む
人間、本当に吃驚したらフリーズするんだと知った。
僕も、そして少年も静止画の如く固まっていた。ただ静かに見守る皆と、時折頬を撫でてゆく風。1番最初に我に返ったのは、僕ではなく少年の方で…
止めていた足を1歩、踏み出した。
(えっ!?こここここっち来るの?)
ただでさえ僕を認識している人間に吃驚していたのに、此方に向かって来た事で
僕の脳内は大混乱。
慌てて身を隠すようにブルーダーにぎゅっ、としがみつく。
慌てる僕を皆が心配してか、グランツが戦闘態勢へ入り、リガント、フリーク、レーヴェンがその周りをピョンピョン飛び跳ねる。
一生懸命グランツの真似をしているのかもしれないが、小さな身体が上下に跳ねて…どちらかと言えば戦闘要員ではなく、ただただ癒し。
そんな彼等を見て、フューラー、ドゥム、バイン、オトラム、ハイザァは「大変だぁ!大変だぁ!」と言わんばかりに周りをぐるぐる走り出す。
エディオ、ガルドは何故か落とし穴を掘り出して…って、目の前で掘り出したら意味が無いんじゃないかなぁ
なんて思わず突っ込みを入れた。
そして慌てふためき出した僕たちに、少年は
「初めまして妖精さん。アナタ様に会えてとっても光栄です」
進めていた足を再び止め、
恭しくもお辞儀をしたのだった。
⚠︎何故、少年が妖精(桜)を認識出来るのか
それは彼の血が関係しています。
僕も、そして少年も静止画の如く固まっていた。ただ静かに見守る皆と、時折頬を撫でてゆく風。1番最初に我に返ったのは、僕ではなく少年の方で…
止めていた足を1歩、踏み出した。
(えっ!?こここここっち来るの?)
ただでさえ僕を認識している人間に吃驚していたのに、此方に向かって来た事で
僕の脳内は大混乱。
慌てて身を隠すようにブルーダーにぎゅっ、としがみつく。
慌てる僕を皆が心配してか、グランツが戦闘態勢へ入り、リガント、フリーク、レーヴェンがその周りをピョンピョン飛び跳ねる。
一生懸命グランツの真似をしているのかもしれないが、小さな身体が上下に跳ねて…どちらかと言えば戦闘要員ではなく、ただただ癒し。
そんな彼等を見て、フューラー、ドゥム、バイン、オトラム、ハイザァは「大変だぁ!大変だぁ!」と言わんばかりに周りをぐるぐる走り出す。
エディオ、ガルドは何故か落とし穴を掘り出して…って、目の前で掘り出したら意味が無いんじゃないかなぁ
なんて思わず突っ込みを入れた。
そして慌てふためき出した僕たちに、少年は
「初めまして妖精さん。アナタ様に会えてとっても光栄です」
進めていた足を再び止め、
恭しくもお辞儀をしたのだった。
⚠︎何故、少年が妖精(桜)を認識出来るのか
それは彼の血が関係しています。
292
お気に入りに追加
1,122
あなたにおすすめの小説

それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ある日、憧れの人である蓮見馨に不意に告白をしてしまい、2人は付き合うことになった。
まるで夢のような時間――しかし、その恋はある出来事をきっかけに儚くも終わりを迎える。
転校を機に、馨のことを全てを忘れようと決意した凪。もう二度と彼と会うことはないはずだった。
ところが、あることがきっかけで馨と再会することになる。
「凪、俺以外のやつと話していいんだっけ?」
かつてとはまるで別人のような馨の様子に戸惑う凪。
「お願いだから、僕にもう近づかないで」

無自覚お師匠様は弟子達に愛される
雪柳れの
BL
10年前。サレア皇国の武力の柱である四龍帝が忽然と姿を消した。四龍帝は国内外から強い支持を集め、彼が居なくなったことは瞬く間に広まって、近隣国を巻き込む大騒動に発展してしまう。そんなこと露も知らない四龍帝こと永寿は実は行方不明となった10年間、山奥の村で身分を隠して暮らしていた!?理由は四龍帝の名前の由来である直属の部下、四天王にあったらしい。四天王は師匠でもある四龍帝を異常なまでに愛し、終いには結婚の申し出をするまでに……。こんなに弟子らが自分に執着するのは自分との距離が近いせいで色恋をまともにしてこなかったせいだ!と言う考えに至った永寿は10年間俗世との関わりを断ち、ひとりの従者と一緒にそれはそれは悠々自適な暮らしを送っていた……が、風の噂で皇国の帝都が大変なことになっている、と言うのを聞き、10年振りに戻ってみると、そこに居たのはもっとずっと栄えた帝都で……。大変なことになっているとは?と首を傾げた永寿の前に現れたのは、以前よりも増した愛と執着を抱えた弟子らで……!?
それに永寿を好いていたのはその四天王だけでは無い……!?
無自覚鈍感師匠は周りの愛情に翻弄されまくる!!
(※R指定のかかるような場面には“R”と記載させて頂きます)
中華風BLストーリー、ここに開幕!

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺
るい
BL
国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。

これはハッピーエンドだ!~モブ妖精、勇者に恋をする~
ツジウチミサト
BL
現実世界からRPGゲームの世界のモブ妖精として転生したエスは、魔王を倒して凱旋した勇者ハルトを寂しそうに見つめていた。彼には、相思相愛の姫と結婚し、仲間を初めとした人々に祝福されるというハッピーエンドが約束されている。そんな彼の幸せを、好きだからこそ見届けられない。ハルトとの思い出を胸に、エスはさよならも告げずに飛び立っていく。
――そんな切ない妖精に教えるよ。これこそが、本当のハッピーエンドだ!
※ノリと勢いで書いた30分くらいでさくっと読めるハッピーエンドです。全3話。他サイトにも掲載しています。

どうやら手懐けてしまったようだ...さて、どうしよう。
彩ノ華
BL
ある日BLゲームの中に転生した俺は義弟と主人公(ヒロイン)をくっつけようと決意する。
だが、義弟からも主人公からも…ましてや攻略対象者たちからも気に入れられる始末…。
どうやら手懐けてしまったようだ…さて、どうしよう。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
勇者召喚に巻き込まれて追放されたのに、どうして王子のお前がついてくる。
イコ
BL
魔族と戦争を繰り広げている王国は、人材不足のために勇者召喚を行なった。
力ある勇者たちは優遇され、巻き込まれた主人公は追放される。
だが、そんな主人公に優しく声をかけてくれたのは、召喚した側の第五王子様だった。
イケメンの王子様の領地で一緒に領地経営? えっ、男女どっちでも結婚ができる?
頼りになる俺を手放したくないから結婚してほしい?
俺、男と結婚するのか?

顔だけが取り柄の俺、それさえもひたすら隠し通してみせる!!
彩ノ華
BL
顔だけが取り柄の俺だけど…
…平凡に暮らしたいので隠し通してみせる!!
登場人物×恋には無自覚な主人公
※溺愛
❀気ままに投稿
❀ゆるゆる更新
❀文字数が多い時もあれば少ない時もある、それが人生や。知らんけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる