僕はただの妖精だから執着しないで

ふわりんしず。

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想い

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ありったけの気持ちを込めて、話した。きっと僕は欲張りで我儘なんだ。だから、皆との確かな繋がりが欲しい、って思った。

こんな迷惑なお願い、きっと皆を困らせてしまう。皆がどんな顔をしているのか、怖くて見れない。きっと呆れているかも。

だって自分で言っててかなり図々しいなぁって思うから。一緒にいてくれるだけでもありがたいのに、

笑い合えるだけで幸せなのに、

僕は皆とその先を望んでる。


『ぼ、ぼくね…え?』

俯いていた顔を上げて皆を見れば、

僕を囲うようにして座っていた皆が、ぽろぽろと涙を零していた。

アリさん達は黒い綺麗な目を前足で隠しながら僕の身体に、お尻をさすりつけるし。

烏さん達は涙を流しながらも嬉しそうに羽をパタパタと広げてスキップをしそうな勢い。

ヒヨコさん達は皆仲良く大合唱

鷹さんはまさかの男泣き。



僕が思っていた反応とは大違いで、ぽかんと口を開けてしまった。え?…えぇ?

なんでみんな号泣…?



『もしかして、喜んでくれてるの?』

僕は曖昧な存在で、人間でも…うんん、動物ですらないのに。それなのに許してくれるの?僕と家族になってくれる?

皆につられるようにして流れた涙は、僕の頬を濡らした。

自信のない問いかけに、

皆が嬉しそうに頷いた後、

まるで抱きしめるように、そっと寄り添ってくれた。






僕、生まれ変わってこの世界に来れて本当に良かった。









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