13 / 57
泉
しおりを挟む
森の奥深くに綺麗な場所があるという。皆が身振り手振りでその場所を教えてくれて、
暇な子達とピクニックをする事になった。
『うわぁ!!皆が言ってた場所ってここ?凄い綺麗っ!…泉、だよね?』
お昼ご飯は各自持参で、1番先頭を歩く蟻さん達。その後を続く土竜。空を飛ぶ鷹と烏。真ん中に僕で、後ろを着いてくるヒヨコさん達。
目的地に着くまで歌を歌ったり、談笑したり。終始賑やかだった団体が、ふと足を止めたのは、
森の中だと言うのにそこだけ陽の光が当たり、キラキラと輝く泉の前だった。
『この森の中にこんな場所があったなんて知らなかった…』
角度を変えて見てみても水面が澄んだ水色で、まるで宝石が一面に敷き詰まっているみたい。
思わずテンションが上がる僕
そんな僕を見てか、後ろにいたヒヨコ達も大はしゃぎ。
『ふふっ。もしかしてここ皆のお気に入りなの?』
ちょっと離れた場所にいる土竜さんもソワソワしているし、烏と鷹も空中をクルクルと旋回した後、直ぐに降りて来て土竜さん同様にソワソワ。
まるで秘密基地を案内してくれた小さな子供みたい。
『みんなのお気に入りの場所、教えてくれてありがとぉ』
ふにゃりと笑えば、1番前にいたはずの蟻さんが嬉しそうに僕の身体に頬ずりをした。
(昨日皆にもらったプレゼントのお返し、今日あげるつもりだったけど…また皆に素敵なプレゼント貰っちゃったなぁ)
目の前に広がる綺麗な景色に目を細めながら、僕は昨日丸1日悩みに悩んで選んだ…
というか決めたものを、いつ渡すか
また悩む事となった。
(喜んでくれるかな…)
暇な子達とピクニックをする事になった。
『うわぁ!!皆が言ってた場所ってここ?凄い綺麗っ!…泉、だよね?』
お昼ご飯は各自持参で、1番先頭を歩く蟻さん達。その後を続く土竜。空を飛ぶ鷹と烏。真ん中に僕で、後ろを着いてくるヒヨコさん達。
目的地に着くまで歌を歌ったり、談笑したり。終始賑やかだった団体が、ふと足を止めたのは、
森の中だと言うのにそこだけ陽の光が当たり、キラキラと輝く泉の前だった。
『この森の中にこんな場所があったなんて知らなかった…』
角度を変えて見てみても水面が澄んだ水色で、まるで宝石が一面に敷き詰まっているみたい。
思わずテンションが上がる僕
そんな僕を見てか、後ろにいたヒヨコ達も大はしゃぎ。
『ふふっ。もしかしてここ皆のお気に入りなの?』
ちょっと離れた場所にいる土竜さんもソワソワしているし、烏と鷹も空中をクルクルと旋回した後、直ぐに降りて来て土竜さん同様にソワソワ。
まるで秘密基地を案内してくれた小さな子供みたい。
『みんなのお気に入りの場所、教えてくれてありがとぉ』
ふにゃりと笑えば、1番前にいたはずの蟻さんが嬉しそうに僕の身体に頬ずりをした。
(昨日皆にもらったプレゼントのお返し、今日あげるつもりだったけど…また皆に素敵なプレゼント貰っちゃったなぁ)
目の前に広がる綺麗な景色に目を細めながら、僕は昨日丸1日悩みに悩んで選んだ…
というか決めたものを、いつ渡すか
また悩む事となった。
(喜んでくれるかな…)
291
お気に入りに追加
1,067
あなたにおすすめの小説

無自覚お師匠様は弟子達に愛される
雪柳れの
BL
10年前。サレア皇国の武力の柱である四龍帝が忽然と姿を消した。四龍帝は国内外から強い支持を集め、彼が居なくなったことは瞬く間に広まって、近隣国を巻き込む大騒動に発展してしまう。そんなこと露も知らない四龍帝こと寿永は実は行方不明となった10年間、山奥の村で身分を隠して暮らしていた!?理由は四龍帝の名前の由来である直属の部下、四天王にあったらしい。四天王は師匠でもある四龍帝を異常なまでに愛し、終いには結婚の申し出をするまでに……。こんなに弟子らが自分に執着するのは自分との距離が近いせいで色恋をまともにしてこなかったせいだ!と言う考えに至った寿永は10年間俗世との関わりを断ち、ひとりの従者と一緒にそれはそれは悠々自適な暮らしを送っていた……が、風の噂で皇国の帝都が大変なことになっている、と言うのを聞き、10年振りに戻ってみると、そこに居たのはもっとずっと栄えた帝都で……。大変なことになっているとは?と首を傾げた寿永の前に現れたのは、以前よりも増した愛と執着を抱えた弟子らで……!?
それに寿永を好いていたのはその四天王だけでは無い……!?
無自覚鈍感師匠は周りの愛情に翻弄されまくる!!
(※R指定のかかるような場面には“R”と記載させて頂きます)
中華風BLストーリー、ここに開幕!

王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。

どうやら手懐けてしまったようだ...さて、どうしよう。
彩ノ華
BL
ある日BLゲームの中に転生した俺は義弟と主人公(ヒロイン)をくっつけようと決意する。
だが、義弟からも主人公からも…ましてや攻略対象者たちからも気に入れられる始末…。
どうやら手懐けてしまったようだ…さて、どうしよう。

消えたいと願ったら、猫になってました。
15
BL
親友に恋をした。
告げるつもりはなかったのにひょんなことからバレて、玉砕。
消えたい…そう呟いた時どこからか「おっけ〜」と呑気な声が聞こえてきて、え?と思った時には猫になっていた。
…え?
消えたいとは言ったけど猫になりたいなんて言ってません!
「大丈夫、戻る方法はあるから」
「それって?」
「それはーーー」
猫ライフ、満喫します。
こちら息抜きで書いているため、亀更新になります。
するっと終わる(かもしれない)予定です。

BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました
厘/りん
BL
ナルン王国の下町に暮らす ルカ。
この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。
ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。
国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。
☆英雄騎士 現在28歳
ルカ 現在18歳
☆第11回BL小説大賞 21位
皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。

お決まりの悪役令息は物語から消えることにします?
麻山おもと
BL
愛読していたblファンタジーものの漫画に転生した主人公は、最推しの悪役令息に転生する。今までとは打って変わって、誰にも興味を示さない主人公に周りが関心を向け始め、執着していく話を書くつもりです。

顔だけが取り柄の俺、それさえもひたすら隠し通してみせる!!
彩ノ華
BL
顔だけが取り柄の俺だけど…
…平凡に暮らしたいので隠し通してみせる!!
登場人物×恋には無自覚な主人公
※溺愛
❀気ままに投稿
❀ゆるゆる更新
❀文字数が多い時もあれば少ない時もある、それが人生や。知らんけど。

囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる