僕はただの妖精だから執着しないで

ふわりんしず。

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性格

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朝起きて、ふと思うのは1週間前に助けた子供の事。傷を治した後いっときしたら起きそうな気配があって、慌てて寝床にしている場所へと逃げた。

無事に家へ帰れたかなぁ

一応、その後子供が倒れていた場所にこっそり様子を伺いに行ったけれど、もうその場所に子供は居なかった。



どうかあの少年の歩く道が明るく照らされます様に。病にかかりません様に。
大小関わらず怪我をしませんように。
幸せでありますように。
そして彼を支える友人、大人が側に付いててくださいます様に。

あの日以降に増えた僕の日課。
手を合わせて、神様に彼の健康を願っていたらお願い事が一個また一個と増えてしまった

きっとお空で聞いている神様は苦笑している事だろう。


『さてとっ、今日は何をしよっかなぁ』

昨日は森で食べられる木の実探しをして動物さんたちと遊んだ。

蟻や、土竜、リス、からす

みんな性格はバラバラで、土竜はマイペース、蟻は団体行動が得意でリスは小さな音にもすぐ反応する、あと烏は…まぁ、前世でもよくテレビで言われていたけどとっても頭が良い。

僕が話しかけると言葉を理解しているかの様に、相槌を打ってくれるし。

昨日なんて、食べられる木の実と食べられない木の実を丁寧にも分けて教えてくれた。



うーん…なんて言うかしっかりもののお兄ちゃん気質なのかも烏さんって。

『あ、ふふっ。蟻さんこんにちわ!』

足元辺りが擽ったくて視線を落とせば、1列に並んでいた蟻さんが挨拶に来てくれた。

頭を擦り付けるみたいな仕草に、

思わず頬が緩んだ。



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