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交尾

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『ゃっ、やめっ、…ぁっ、あっ、』

肉を喰らう獣のように貪られ、舐められ、吸われ。俺のうなじ、肩、腕はきっと鬱血しているのだろう。

涙混じりの拒絶の声がだんだん上擦った、甘える様な声音になったのは、秘部をルドルフによって暴かれ、

1番奥を熱い塊で突かれた時からだった。立っているはずの足はカタカタと震え、力がいつ抜けてもおかしくない状況のまま

何度も何度も責め立てられて、

ルドルフがおれの腰を支えて居なかったら、地べたに座り込んでいたかもしれない。


『あっ、あっ、ぁあ、…んっ、ぁっ、』

ぱんぱん、という肉と肉がぶつかり合う音が余りにも卑猥で。

ぼぅっとする頭とは関係なしに、叩き付けられる現実は…俺にとって残酷だった。


俺、ルドルフとセックスしてる…

主人公じゃない俺がルドルフと交わっていいはずがないのに、

愛されて良いはずがないのに、


『だ、め…ぁ、…あっ、んっ、あっ、ぁっ、…ルドルフ、』

「駄目って何がだよ。こんなに俺のを美味そうに下でしゃぶってるくせに、な」

『ひっ、あぁっ…ぁっ!』


嫌々と首を振る俺を他所に、一気に奥を肉棒で抉る。

背が弓なりに反り、急な刺激に目の前がチカチカし、息が詰まった。


入っちゃいけないところに入れられているような、そんな感覚。

下腹部が重く、じんじんとする痛みにも似た違和感に鳥肌が立つ。

『だめ、まっ…まっ、て、…ぃ、ぁ、…んっ、んっ、あっ…ぁあっ』

今まで感じたことの無い何かが、背中を駆け抜け。甘い痺れが身体を襲う。

腹の中が熱い、

というよりかは、きゅんきゅんする。


意味の分からない現象に、ただただ戸惑い
恐怖すら抱いた…のに、

俺を抱いている男は止まる事無く、俺のペニスへと指を絡めた。

『んっ!…ぁっ、まっ、まっ、…だめっ、…ぁっ、あっ、…ふっ、ぁっ、』

下から上へゆっくり扱かれ、時折カリをなぞられ、そして

袋を弄ぶ様にして揉みしだかれ、


気付けば何度目かの射精を、目の前のドアに放っていた–––––––––––––















何度精を吐き出したのか、そして何度ルドルフに中で性液を出されたのかも分からない。

なんなら合間合間で記憶も飛んでいて、

立ったままバックで犯されていた筈なのに今は、

『あ"っ…も、むり、ぁっ、んっ、こわ、れっ、…んぁっ、あっ、ぁっ、』


ソファで横になったままルドルフに抱かれていた。バックとは違い、お互いに顔が見える体位、正常位で。

ルドルフが熱に浮かされたまま「愛してる」と呟くたび、

俺は泣きたくなった。俺のせいでルドルフは



歩くべき人生を踏み外してしまった、

そう思うと彼の気持ちに向き合う勇気がなく

かわりにルドルフの首に手を回した。










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