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交尾
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『ゃっ、やめっ、…ぁっ、あっ、』
肉を喰らう獣のように貪られ、舐められ、吸われ。俺のうなじ、肩、腕はきっと鬱血しているのだろう。
涙混じりの拒絶の声がだんだん上擦った、甘える様な声音になったのは、秘部をルドルフによって暴かれ、
1番奥を熱い塊で突かれた時からだった。立っているはずの足はカタカタと震え、力がいつ抜けてもおかしくない状況のまま
何度も何度も責め立てられて、
ルドルフがおれの腰を支えて居なかったら、地べたに座り込んでいたかもしれない。
『あっ、あっ、ぁあ、…んっ、ぁっ、』
ぱんぱん、という肉と肉がぶつかり合う音が余りにも卑猥で。
ぼぅっとする頭とは関係なしに、叩き付けられる現実は…俺にとって残酷だった。
俺、ルドルフとセックスしてる…
主人公じゃない俺がルドルフと交わっていいはずがないのに、
愛されて良いはずがないのに、
『だ、め…ぁ、…あっ、んっ、あっ、ぁっ、…ルドルフ、』
「駄目って何がだよ。こんなに俺のを美味そうに下でしゃぶってるくせに、な」
『ひっ、あぁっ…ぁっ!』
嫌々と首を振る俺を他所に、一気に奥を肉棒で抉る。
背が弓なりに反り、急な刺激に目の前がチカチカし、息が詰まった。
入っちゃいけないところに入れられているような、そんな感覚。
下腹部が重く、じんじんとする痛みにも似た違和感に鳥肌が立つ。
『だめ、まっ…まっ、て、…ぃ、ぁ、…んっ、んっ、あっ…ぁあっ』
今まで感じたことの無い何かが、背中を駆け抜け。甘い痺れが身体を襲う。
腹の中が熱い、
というよりかは、きゅんきゅんする。
意味の分からない現象に、ただただ戸惑い
恐怖すら抱いた…のに、
俺を抱いている男は止まる事無く、俺のペニスへと指を絡めた。
『んっ!…ぁっ、まっ、まっ、…だめっ、…ぁっ、あっ、…ふっ、ぁっ、』
下から上へゆっくり扱かれ、時折カリをなぞられ、そして
袋を弄ぶ様にして揉みしだかれ、
気付けば何度目かの射精を、目の前のドアに放っていた–––––––––––––
□
■
□
何度精を吐き出したのか、そして何度ルドルフに中で性液を出されたのかも分からない。
なんなら合間合間で記憶も飛んでいて、
立ったままバックで犯されていた筈なのに今は、
『あ"っ…も、むり、ぁっ、んっ、こわ、れっ、…んぁっ、あっ、ぁっ、』
ソファで横になったままルドルフに抱かれていた。バックとは違い、お互いに顔が見える体位、正常位で。
ルドルフが熱に浮かされたまま「愛してる」と呟くたび、
俺は泣きたくなった。俺のせいでルドルフは
歩くべき人生を踏み外してしまった、
そう思うと彼の気持ちに向き合う勇気がなく
かわりにルドルフの首に手を回した。
肉を喰らう獣のように貪られ、舐められ、吸われ。俺のうなじ、肩、腕はきっと鬱血しているのだろう。
涙混じりの拒絶の声がだんだん上擦った、甘える様な声音になったのは、秘部をルドルフによって暴かれ、
1番奥を熱い塊で突かれた時からだった。立っているはずの足はカタカタと震え、力がいつ抜けてもおかしくない状況のまま
何度も何度も責め立てられて、
ルドルフがおれの腰を支えて居なかったら、地べたに座り込んでいたかもしれない。
『あっ、あっ、ぁあ、…んっ、ぁっ、』
ぱんぱん、という肉と肉がぶつかり合う音が余りにも卑猥で。
ぼぅっとする頭とは関係なしに、叩き付けられる現実は…俺にとって残酷だった。
俺、ルドルフとセックスしてる…
主人公じゃない俺がルドルフと交わっていいはずがないのに、
愛されて良いはずがないのに、
『だ、め…ぁ、…あっ、んっ、あっ、ぁっ、…ルドルフ、』
「駄目って何がだよ。こんなに俺のを美味そうに下でしゃぶってるくせに、な」
『ひっ、あぁっ…ぁっ!』
嫌々と首を振る俺を他所に、一気に奥を肉棒で抉る。
背が弓なりに反り、急な刺激に目の前がチカチカし、息が詰まった。
入っちゃいけないところに入れられているような、そんな感覚。
下腹部が重く、じんじんとする痛みにも似た違和感に鳥肌が立つ。
『だめ、まっ…まっ、て、…ぃ、ぁ、…んっ、んっ、あっ…ぁあっ』
今まで感じたことの無い何かが、背中を駆け抜け。甘い痺れが身体を襲う。
腹の中が熱い、
というよりかは、きゅんきゅんする。
意味の分からない現象に、ただただ戸惑い
恐怖すら抱いた…のに、
俺を抱いている男は止まる事無く、俺のペニスへと指を絡めた。
『んっ!…ぁっ、まっ、まっ、…だめっ、…ぁっ、あっ、…ふっ、ぁっ、』
下から上へゆっくり扱かれ、時折カリをなぞられ、そして
袋を弄ぶ様にして揉みしだかれ、
気付けば何度目かの射精を、目の前のドアに放っていた–––––––––––––
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何度精を吐き出したのか、そして何度ルドルフに中で性液を出されたのかも分からない。
なんなら合間合間で記憶も飛んでいて、
立ったままバックで犯されていた筈なのに今は、
『あ"っ…も、むり、ぁっ、んっ、こわ、れっ、…んぁっ、あっ、ぁっ、』
ソファで横になったままルドルフに抱かれていた。バックとは違い、お互いに顔が見える体位、正常位で。
ルドルフが熱に浮かされたまま「愛してる」と呟くたび、
俺は泣きたくなった。俺のせいでルドルフは
歩くべき人生を踏み外してしまった、
そう思うと彼の気持ちに向き合う勇気がなく
かわりにルドルフの首に手を回した。
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