配信ボタン切り忘れて…苦手だった歌い手に囲われました!?お、俺は彼女が欲しいかな!!

ふわりんしず。

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誰でも凸待ち

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『第1回!誰でも凸待ちぃいいいいふぅうううううううっ!!!今回は企画名通り、誰でも凸りに来いよ!って言う企画です。

全然配信経験がない方やアンチでも大歓迎。ただし、1人5分までとさせていただきまぁす』


スマホに向かってほぼ叫んでいる様な状態の俺。いつもより元気増し増しでお送りしております。

なんでかって緊張を紛らわすためさ。いや、もう心臓やばい。バクバクしてるし、口からハートが飛び出しそう。

微かに手が震えているが…決してアル中だから、ではない。




ー今日もあくあがかわいい

ーいつもよりハイテンション…w

ーあくあたんすきぴ

ー凸りたい

ーあくあっ!待ってたよぉおお

ー配信きたぁあああ♡

ーテンションたけぇww



配信開始早々コメントも、視聴者数も止まることなく伸び続け。

アイテムが配信画面の中、大量に埋め尽くされる。ちょっと前までこんなに沢山のコメントが流れる事や、アイテムが飛び交うことはなかった。

そりゃあ常連さんで何人かはアイテム投げてくれていたが、

それでも画面がアイテムで埋め尽くされる、なんて事はなかった。



俺は大手ではないし、どっちかと言えばイキリ系配信者で。ガチ恋勢や、俺推しの人は

もはや存在しているのか!?いや、いないだろ


と、自己完結してしまうほど。アンチが沸きやすい枠でもある。

それでもここまでやってこれたのは…ここまで支えてくれたリスナーや新規さんが居てくれているからだ。


『んじゃ、コラボ枠開けてるので入りたい方はコメント欄に“ノ”って書いてちょーだい!!!名前呼ばれた子から入ってねぇ

ではではいくぞぉおおー?コラボに来たい方手ぇあーげてっ!』


ーノッッッ!

ーノノノ

ーすちゃっと…ノ!

ーのっ

ーのぉおおお



ノコメが大量に流れ、1番最初に“ノ”と打ったリスナーの名前を呼び、コラボに上がって貰うこととなった––––––––––––––…













初めてのコラボ配信はスマホでの配信だったが成功と言えた。最初はどうなる事かと思ったが、コラボに上がって来てくれた子達は普通に俺のリスナーらしく、最後には「話せて幸せ」なんて嬉しすぎる言葉をくれたり、

「尊い…生あくあたんだぁ」という言葉と共に泣き出す子も居て…、


タジタジになる俺と、それを茶化すリスナー


決して悪くない…いや、最高のコラボ配信が出来たと思えた。


『じゃあ、時間もそろそろ来たしボチボチ締めていきたいと思…ん?』



配信を切る時間はとうに過ぎ、この時間が楽しくてだらだらと話してしまった。

若干慌てつつも枠を締める流れにしようとしたのだが…、


何故だか急にコメントの流れが倍速で速くなる。

え、なに、何事?

すぐには頭が追いつかず画面を呆けて見ていた俺にリスナーが気付いてくれたのか



–コメント欄に今居たよね!?

–あくあ気づいた?

–コメント欄みてっ!

–嘘。本人!?え!?

–え、え、…うそ

–ん?今…あれ?見間違い、かな?


次々にコメントで、リスナーが何かを伝えようとしてくれる。

ただリスナー側も動転していて、綺麗さっぱり主語がないため現状把握が出来ず、

思わず苦笑した。

そんな俺を見越したリスナーが事細かに、最新情報をコメ欄に落としてくれのだった




–さっき、□□さんがコメント欄にいたよ


と。







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