配信ボタン切り忘れて…苦手だった歌い手に囲われました!?お、俺は彼女が欲しいかな!!

ふわりんしず。

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告知は唐突に

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企画参加を断った翌朝。

朝することはおはツイとリプに対して軽く返事を返して、後はあくあの朝ごはんをあげること。

それからちょっとしたエゴサかな。主に悪口が多かったが放送事故(黒歴史)のお陰か、叩かれる様なツイートがかなり減った。

これを素直に喜ぶべきか、アンチが減って嘆くべきか…。アンチからリスナーになってくれる人間はそんなに多くないと思うのだ。


じゃなかったら最初からアンチではなくリスナーとして付いてくれているわけで、

今、アンチが減り様子見でリスナーになってくれている子達が大半だと考えれば、


素をうっかり晒した俺が如何に飽きられないか、工夫する必要がある。



『本当はパソコン買ってからしたかったけど、仕方ないか』

パソコンが壊れて早3日。
出来ることならすぐ様買いに行きたいのだが…、給料日までまだ先だし致し方ない。


『さてさて文字入れするかな、と』
ルンルン気分でスマホを開き、昨日保存したイラストを眺める。

そこには愛くるしくも微笑んでいる1人の男の子がいて、

背景は自室と思われる場所で、マイクとパソコンまで事細かに描かれていた。

何を隠そうこのキャラ、どうやら俺…らしい

専属絵師になりつつある絵師様に書いていただいたのだが、

何を血迷ったのか普段描いてくださるキャラと、見た目が正反対なのだ。絵のタッチが変わった、というよりはイラストの表情から、キャラが着ている服の系統まで変わり、


最早だれ!?といった状態だ。

きっと何か心境の変化があったのかもしれない。




180度、絵師のイラストが変わった理由

それを他人の俺が知るはずもないのだが、

頭のいいリスナーはこのイラストを見た瞬間、



全てを察してしまった。

この絵、明らかにあくあの素をそのまんまに描いたやつやん、と。
















貰ったイラストの横に文字を書き込み、保存した後、再度SNSを開き告知を行った。

ツイートして早々、リスナーの反応を待たずにそのままスマホの電源を落とした俺は

その後、告知にかなりの数のリプが来たことを知る由もなく、


ーえ?これマ?

ーリスナーでもいいの!?

ーうそうそサービス精神やばいって

ーイラストが…神!

ー全裸で待機するね。ダーリン♡




あくあリスナーだけでなく、TLをたまたま見たリスナーも思わずあくあのツイートを2度見したのは言うまでもない。

何故なら今、爆発的に人気が出ているあくあが


でも凸待ち!!!”と、呟いていたからだった。





初めて見る告知のイラストに思わずスクショした者。ツイート内容に歓喜したもの。

両方のダブルパンチで思わずスマホ前にて、手を合わせる者。

一瞬でサイトはお祭り騒ぎと化していた。







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