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エピローグ
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「おぉ繋がった」
煩わしい咀嚼恩をたてながら愛妻弁当を貪る石坂先生は研究室に設置してある薄型のテレビの映像を凝視していた。
「先生食べるか、喋るかどっちかにしてくださいよ」
康太は売店で買ったカップ麺をすすりながら応える。大宮県営球場で躍動する高校球児たちの映像をまじまじと見ながら昨日の試合がまるで遠い過去のように感じていた。
「あれ最後まで見てかないのか?」
安っぽいソファーから腰を上げると石坂先生はにやにや笑いながら言った。
「今日が最後のアルバイトなんですよ」
「そうか、頑張ってな」
石坂先生は右手を顔の前で左右に振った。落ち着いたグレーのジャケットに革靴。最近はグラウンドをジャージ姿で徘徊している石坂先生しか見たことのない康太にはどこか違和感を覚える姿だった。
「いい試合だったな」
「あぁそうっすか」
今日何度目だよとテキトーに相槌を打つ。
「野球の神様がお前たちに微笑んだ試合だった」
「あのねぇ……」
そのしつこさに癇に障って振り返る、石坂先生は机の引き出しに隠し持っていた最後のフェアトレードコーヒーの豆を取り出して、
「食後のコーヒーに付き合えよ」命令口調で言った。
「でも時間が……」
「いいからまだ時間あるだろう、早く行っても教室で待ちぼうけるだけだぞ」
「僕は別に……」
康太は口をつぐんだ。教師でもない康太は授業の準備をする必要もなければ、母校でもない高校に義理立てる必要もないのだ。
「お前、いっちょ前にサインなんて出してすっかり監督だったな」
「うるさいっす」
「荒田監督はなんて?」
「ナイスゲームだったと、あといいチームメイトに恵まれたなと」
「よかったじゃないか卒業旅行行けそうで」
面白いものを見たように石坂先生が康太の顔を眺める。
「なんすか」
康太は慌てて視線をテレビに逸らした。
「あ、同点になりましたよ」
康太の声につられて石坂先生もテレビに視線を移す。背番号が二桁の選手が二塁ベース上で高々と拳を掲げ歓呼にこたえている。三対三。九回までヒット一本だったチームがこの回ツーアウトから五連打を含む三得点。更にサヨナラのチャンスを迎えている。
「よく打ったなあの選手」
感慨深そうに石坂先生が言った。
「ですね」
「ああいう場面で打つ選手ってなにが違うの?」
「さぁどうでしょうね。万年補欠の僕には何とも」
「万年は卑下し過ぎだろう」
無意識に地雷を踏んだ石坂先生は苦笑いを浮かべる。
「でも努力したものだけが今みたいな場面に選ばれると思いますよ。結果を出す出さないは置いといて」
「案外そんなもんかもね。いやお前が言うと説得力が違う」
「大きなお世話ですよ」
石坂先生の顔には大きな笑みが広がり、それは康太の笑顔を誘うには十分すぎた。
突然の沈黙。メガネがずれた初老の教授と見つめ合って笑みを浮かべるこの空間に耐えられず康太はコーヒーを口に含ませる。
あの日、と言ってもつい昨日のこと。康太は最後の最後まで野球の難しさを感じた。
バックスクリーンを目掛けて舞い上がった打球は突然ホームに向かって吹いた逆風におされ失速した。高く上がり過ぎたのが仇となりフェンスぎりぎりのところでセンターのグラブに抑えられたのだ。
これがアニメや漫画なら文句なしでスタンドインしていただろう。弱者が強者に競り合って勝利するシナリオはいつの時代も人気である。しかし野球の神様は康太にそんな甘い筋書きを選ばせてはくれなかった。
「野球の神様が微笑んだのは相手ですよ、あんなタイミングで突風が吹くなんて」
不貞腐れて捨て台詞をはいてみた。いつまでも未練がましい自分に腹が立つ。
「若人よ勘違いしちゃぁいけないよ、神様っていう存在は人に試練を与えるものだ。よく言うだろう『主よ汝に試練を与えたまえ』って。それから困ったときに助けてくれるのはご先祖様だけだ」
テレビの中から快音が聞こえる。前進守備のセンターの頭を抜けた打球は割れんばかりの歓声と嘆きを引き起こし劇的なサヨナラ勝ちを二人に伝える。
「先生。俺の野球は完結したのでしょうか?」
後悔した。どうしてこんな解読不可能な問いを野球の「や」の字もろくにしらない人に尋ねてしまったのだろう。石坂先生は一瞬真面目になって、ふいに柔和な表情に変わった。いつもの締まりのない笑顔とは違う穏やかな顔つきだ。
「さぁな、先生はわかんない。でもこれだけは断言できる。人生の価値を決めるのは球歴じゃないし、ましてお金や立場じゃない……、そうさなぁ、分かりやすく野球で例えるなら最終回ツーアウト一打逆転の打席に何回立てたかじゃないのかい。そんな絶体絶命の場面でホームランを狙ってスイングできるバカをいい加減な世間は称賛するもんだよ」
「なおさらわかんねぇ」
「分からんくてけっこう、それよりアルバイト遅刻するぞ早く行きなさい」
壁にかかった時計を見上げる。なんだかんだ三十分も話し込んでしまった。
「遅れて怒られたら先生のせいですからね」
呼び止めておいてこの仕打ちはないだろうと燃えるような視線を叩きつけてやったが石坂先生はいつものようにのほほんとだらしない笑みを浮かべるだけだった。
試合が終わった後一番泣いていたのは二年生の銀二だった。声を上げてぼろぼろと涙を流す銀二を三年生が涙をこらえながら笑顔で励ます姿に康太は胸を熱くした。
「勝負には負けたが俺たちは野球で勝った」
最後のミーティングで選手たちに向かって放った戯言が今も頭を離れない。
いつだって劇的な最後を迎えられなかった自分の言葉が選手たちにどのように伝わったのか分からないが、選手たちが試合の結果よりも大切なものを手に入れたと信じたい。
そうだ愛理さんに昨日の試合のことを話してあげよう。
教室で簿記を教えながら彼女が来るのを心待ちにしていた。
今なら彼女の問いに答えられる気がした。
今ならつまらないと言っていた彼女を退屈にさせない答えを言える自信がある。
教室の引き戸が開く、バツが悪そうに笑みを顔に張り付けたまま彼女はこちらを眺めていた。
「遅いよこの前の続きからやろう」
彼女が朗らかな笑みを零すと同時にどこか遠くにある野球場から気持ちのいい金属音が聞こえた気がした。
康太の野球は終わらない。未来の球児たちに夢を託してこれからも熱い夏が永遠に続いていく。
煩わしい咀嚼恩をたてながら愛妻弁当を貪る石坂先生は研究室に設置してある薄型のテレビの映像を凝視していた。
「先生食べるか、喋るかどっちかにしてくださいよ」
康太は売店で買ったカップ麺をすすりながら応える。大宮県営球場で躍動する高校球児たちの映像をまじまじと見ながら昨日の試合がまるで遠い過去のように感じていた。
「あれ最後まで見てかないのか?」
安っぽいソファーから腰を上げると石坂先生はにやにや笑いながら言った。
「今日が最後のアルバイトなんですよ」
「そうか、頑張ってな」
石坂先生は右手を顔の前で左右に振った。落ち着いたグレーのジャケットに革靴。最近はグラウンドをジャージ姿で徘徊している石坂先生しか見たことのない康太にはどこか違和感を覚える姿だった。
「いい試合だったな」
「あぁそうっすか」
今日何度目だよとテキトーに相槌を打つ。
「野球の神様がお前たちに微笑んだ試合だった」
「あのねぇ……」
そのしつこさに癇に障って振り返る、石坂先生は机の引き出しに隠し持っていた最後のフェアトレードコーヒーの豆を取り出して、
「食後のコーヒーに付き合えよ」命令口調で言った。
「でも時間が……」
「いいからまだ時間あるだろう、早く行っても教室で待ちぼうけるだけだぞ」
「僕は別に……」
康太は口をつぐんだ。教師でもない康太は授業の準備をする必要もなければ、母校でもない高校に義理立てる必要もないのだ。
「お前、いっちょ前にサインなんて出してすっかり監督だったな」
「うるさいっす」
「荒田監督はなんて?」
「ナイスゲームだったと、あといいチームメイトに恵まれたなと」
「よかったじゃないか卒業旅行行けそうで」
面白いものを見たように石坂先生が康太の顔を眺める。
「なんすか」
康太は慌てて視線をテレビに逸らした。
「あ、同点になりましたよ」
康太の声につられて石坂先生もテレビに視線を移す。背番号が二桁の選手が二塁ベース上で高々と拳を掲げ歓呼にこたえている。三対三。九回までヒット一本だったチームがこの回ツーアウトから五連打を含む三得点。更にサヨナラのチャンスを迎えている。
「よく打ったなあの選手」
感慨深そうに石坂先生が言った。
「ですね」
「ああいう場面で打つ選手ってなにが違うの?」
「さぁどうでしょうね。万年補欠の僕には何とも」
「万年は卑下し過ぎだろう」
無意識に地雷を踏んだ石坂先生は苦笑いを浮かべる。
「でも努力したものだけが今みたいな場面に選ばれると思いますよ。結果を出す出さないは置いといて」
「案外そんなもんかもね。いやお前が言うと説得力が違う」
「大きなお世話ですよ」
石坂先生の顔には大きな笑みが広がり、それは康太の笑顔を誘うには十分すぎた。
突然の沈黙。メガネがずれた初老の教授と見つめ合って笑みを浮かべるこの空間に耐えられず康太はコーヒーを口に含ませる。
あの日、と言ってもつい昨日のこと。康太は最後の最後まで野球の難しさを感じた。
バックスクリーンを目掛けて舞い上がった打球は突然ホームに向かって吹いた逆風におされ失速した。高く上がり過ぎたのが仇となりフェンスぎりぎりのところでセンターのグラブに抑えられたのだ。
これがアニメや漫画なら文句なしでスタンドインしていただろう。弱者が強者に競り合って勝利するシナリオはいつの時代も人気である。しかし野球の神様は康太にそんな甘い筋書きを選ばせてはくれなかった。
「野球の神様が微笑んだのは相手ですよ、あんなタイミングで突風が吹くなんて」
不貞腐れて捨て台詞をはいてみた。いつまでも未練がましい自分に腹が立つ。
「若人よ勘違いしちゃぁいけないよ、神様っていう存在は人に試練を与えるものだ。よく言うだろう『主よ汝に試練を与えたまえ』って。それから困ったときに助けてくれるのはご先祖様だけだ」
テレビの中から快音が聞こえる。前進守備のセンターの頭を抜けた打球は割れんばかりの歓声と嘆きを引き起こし劇的なサヨナラ勝ちを二人に伝える。
「先生。俺の野球は完結したのでしょうか?」
後悔した。どうしてこんな解読不可能な問いを野球の「や」の字もろくにしらない人に尋ねてしまったのだろう。石坂先生は一瞬真面目になって、ふいに柔和な表情に変わった。いつもの締まりのない笑顔とは違う穏やかな顔つきだ。
「さぁな、先生はわかんない。でもこれだけは断言できる。人生の価値を決めるのは球歴じゃないし、ましてお金や立場じゃない……、そうさなぁ、分かりやすく野球で例えるなら最終回ツーアウト一打逆転の打席に何回立てたかじゃないのかい。そんな絶体絶命の場面でホームランを狙ってスイングできるバカをいい加減な世間は称賛するもんだよ」
「なおさらわかんねぇ」
「分からんくてけっこう、それよりアルバイト遅刻するぞ早く行きなさい」
壁にかかった時計を見上げる。なんだかんだ三十分も話し込んでしまった。
「遅れて怒られたら先生のせいですからね」
呼び止めておいてこの仕打ちはないだろうと燃えるような視線を叩きつけてやったが石坂先生はいつものようにのほほんとだらしない笑みを浮かべるだけだった。
試合が終わった後一番泣いていたのは二年生の銀二だった。声を上げてぼろぼろと涙を流す銀二を三年生が涙をこらえながら笑顔で励ます姿に康太は胸を熱くした。
「勝負には負けたが俺たちは野球で勝った」
最後のミーティングで選手たちに向かって放った戯言が今も頭を離れない。
いつだって劇的な最後を迎えられなかった自分の言葉が選手たちにどのように伝わったのか分からないが、選手たちが試合の結果よりも大切なものを手に入れたと信じたい。
そうだ愛理さんに昨日の試合のことを話してあげよう。
教室で簿記を教えながら彼女が来るのを心待ちにしていた。
今なら彼女の問いに答えられる気がした。
今ならつまらないと言っていた彼女を退屈にさせない答えを言える自信がある。
教室の引き戸が開く、バツが悪そうに笑みを顔に張り付けたまま彼女はこちらを眺めていた。
「遅いよこの前の続きからやろう」
彼女が朗らかな笑みを零すと同時にどこか遠くにある野球場から気持ちのいい金属音が聞こえた気がした。
康太の野球は終わらない。未来の球児たちに夢を託してこれからも熱い夏が永遠に続いていく。
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