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第108話
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死を現実に感じたリゼは集中力が増し、感覚が研ぎ澄まされる。
向かってくるワイルドボアを直視する。
(あれ?)
リゼは違和感に気付く。
先程まで動かなかった体が、自分の軽く思うように動く。
それだけでなく、ワイルドボアの動きさえ遅く感じた。
以前に集中力を研ぎ澄ませると、稀に周囲の時間を遅くなることを体感した冒険者の話を聞いたことがある。
その時、話をしていた冒険者は「死ぬかと思った」と話をしていたが、周囲の冒険者たちは「気のせいだろう」と笑っていた。
リゼも現実的でない話だと思い、その場を立ち去っていた。
死に直面したことにより、一時的とはいえ、リゼは冒険者として成長していた。
リゼは迷いを打ち消し、残っていたポーションを一気に飲み干す。
(冷静に、冷静に――)
リゼは何度も自分に言い聞かせた。
(ワイルドボアは……直線的な攻撃しか出来ない。回避さえすれば!)
リゼはワイルドボアの攻撃をギリギリで避ける。
そして、小太刀で反撃しようとするが、体勢を崩してワイルドボアに攻撃を与えることが出来なかった。
(……もう一度)
リゼは体勢を整えて、ワイルドボアの攻撃に備える。
ワイルドボアも攻撃を避けられたことに腹を立てたのか、前足で何度も地面をかきあげた。
次の攻撃で自分を仕留めるつもりだと、リゼは感じる。
少し後退りをすると、木の根に足を取られてしまう。
その瞬間を見逃さなかったワイルドボアは、先程以上の早さでリゼに突進をしてきた。
体勢を戻そうとしたリゼだったが、背中が木にぶつかる。
「しまった‼」
リゼは思わず声をあげる。
膝が曲がった状態なので、ワイルドボアの牙が目線の高さと同じになる。
そして、その牙が目の前まで迫ってきていた。
大きな衝突音が鳴った――。
リゼの目の前にはワイルドボアの顎が見えていた。
反射的に体勢を低くして間一髪、ワイルドボアの攻撃を避けたのだ。
そして、ワイルドボアの牙が木にめり込み、必死で抜こうとしている。
リゼは小太刀をワイルドボアの顎に突き刺す。
大量の血がリゼに降りかかる。
傷を負ったワイルドボアは、大きな悲鳴をあげた。
リゼは何度も何度も、ワイルドボアに小太刀を突き刺す。
木に刺さっていた牙が抜けてると、前足でリゼを蹴って引き離す。
リゼは木に激突して、顎に刺さっていた小太刀も抜けた。
ワイルドボアから視線を外さずに、攻撃の体勢をすぐに取る。
リゼを仕留めることを諦めていないワイルドボアだったが、リゼと睨み合う時間とともに、大人しくなっていった。
ワイルドボアの目が見開くと同時に、咆哮をあげた。
リゼもワイルドボアが残った力を全て、自分にぶつけて来ることを感じ取る。
静まり返った空間に、鳥の鳴き声が耳に入る。
それが合図だったかのように、ワイルドボアとの最後の戦闘が始まる。
ワイルドボアが動くと同時に、リゼも前に出て距離を縮めた。
今まで左右に避けるしかないと考えていた。
しかし、固定概念に捕らわれていたのだと、先程の件で知る。
リゼは左右でなく、上空にジャンプした。
落下に合わせて、小太刀を突き刺せば討伐完了だ‼ とリゼが思った瞬間に、ワイルドボアは頭を上に上げて牙をリゼに突き刺そうとする。
上空で身動きの取れないリザは焦るが、小太刀の持っていない左手で牙を掴むと、小太刀でワイルドボアの目を差した。
ワイルドボアが首を左右に振ると、リゼはいきおいよく放り出される。
地面に叩きつけられたリゼだったが、すぐに反撃する体制になる。
ワイルドボアはリゼのほうを向いていた。
視覚よりも嗅覚のほうが優れているワイルドボアだから、片目を潰されてもリゼのいる位置が分かったのだろう。
しかし、ワイルドボアはリゼに追撃をすることなく、その場に倒れた。
リゼは勝利を確信したが、不用意にワイルドボアに近付かなかった。
知能のある魔物の場合、勝利を確信した冒険者が近づいた瞬間に追撃をすることもある。
死んだふりをしているかもしれないという疑惑が、リゼの頭のなかに残っていた。
一歩、また一歩とリゼは倒れたワイルドボアに近付く。
そしてワイルドボアに向かって拾っていた小枝を投げるが、ワイルドボアに反応は無かった。
尚も慎重近付くリゼだったが、ワイルドボアの死亡を確認した。
安堵の表情を浮かべる間もなく、リゼはすぐに解体に取り掛かった。
出来るだけ新鮮な状態でギルド届けたかったこともあるが、このままだとギルドまでの運搬が困難だからだ。
時間が経過すれば、匂いにつられた別の魔物が集まってくるから、リゼは解体を急いだ。
解体を終えたワイルドボアは皮に肉、そして牙などの主要な部位に分けて、持っていた袋に詰める。
リゼは周囲を警戒しながら、ギルド会館へと帰路を急いだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
オーリスの町に戻ると、血だらけのリゼを見て門番が驚く。
リゼがワイルドボアの素材の重さで、何度もふらついている姿を遠目で見ていたから、近付くにつれて血だらけのリゼを見て驚くのも無理ないだろう。
しかし、血の匂いから魔物の返り血だと分かったのか、すぐに冷静な態度でリゼに挨拶を交わす。
「お疲れ」
「ありがとうございます」
門番の言葉にリゼは頭を下げて応える。
ワイルドボアとの戦闘に加えて、その後の解体。
そして、オーリスに歩いて戻ってきたことで、リゼの体力は限界に近かった。
オーリスに着くまで歩きながら、何度もワイルドボアの戦闘を思い返し、反省していた。
まず、購入したポーションが三本中二本が割れてしまった。
通貨の無駄使いだ――。
もし、アイテムバッグを持っていれば……とも考えたが、たらればの話になるので、アイテムバッグのことは考えないことにする。
そもそも、ワイルドボアからの攻撃を受けなければ、ポーションが割れることのなかった。
反省すべきなのは、ワイルドボアとの戦闘だ。
何故、最初に思うように体が動かなかったのか?
もっと、効率のいい戦い方は出来なかったのか?
その答えが出ないまま、リゼはギルド会館に到着した。
ギルド会館に着くと、リゼに視線が集まる。
理由は門番と同じで、血みどろのリゼに驚いていた。
リゼは気にすることなく、一直線に受付のアイリの所へと向かう。
「御苦労様」
アイリはリゼを笑顔で迎える。
「これ、御願いします」
リゼは背負っていた袋を受付の机に置く。
アイリは袋の中を確認する。
「あとで呼ぶから、少し待っていてね」
「はい」
アイリは袋を持って、別の場所へと歩いて行った。
リゼの持って来た素材がワイルドボアの物かを確認しているのだ。
「ふぅーーー」
リゼは椅子のある場所に移動して、椅子に座る。
クエスト完了を確信して安心したのか、少しだけ気が抜ける。
「よっ、リゼ!」
声を掛けてきたのはシトルだった。
リゼは立ち上がり、挨拶を交わす。
「それ……返り血か?」
「はい、ワイルドボアの血です」
「そうか……受付に言えば、裏で洗うことも出来るぞ」
「そうなんですか?」
シトルはリゼの格好を見て、受付に言えば裏で血を洗い流せることを教えてくれた。
しかし、リゼは防具を洗っている冒険者を見たことが無かった。
シトルは戻ってくる途中で洗い流すことが多いそうだ。
血だらけで町に入ることは、町の人たちを不安にさせることも多いので、出来る限り町に入る前に返り血は流すのが、暗黙のルールだと教えてくれる。
「……ありがとうございます」
誰も教えてくれなかったことだ。
敢えて教える必要が無かったのかも知れない。
なにより、パーティーも組まず、クランにも属さないリゼにとって、冒険者として当たり前のことを教えてくれる冒険者はいないに等しかった。
リゼは無知な自分を恥じながら、冒険者として知っておくべきことがあるのだと再認識する。
「リゼ!」
受付でアイリがリゼを呼ぶ。
「シトルさん、ありがとうございました」
「いいってことよ」
リゼはアイリに礼を言って、受付へと向かう。
「今回の報酬です」
アイリは成功報酬を、リゼに見せる。
「ありがとうございます。これは預かってもらえますか?」
「はい、承知しました」
リゼは成功報酬を受け取らずに、ギルドに預けることにした。
「裏で防具に付いた血を流しても……いいですか?」
「どうぞ」
アイリの承諾を得たリゼは、裏に回って防具に付いた返り血を洗い流した。
向かってくるワイルドボアを直視する。
(あれ?)
リゼは違和感に気付く。
先程まで動かなかった体が、自分の軽く思うように動く。
それだけでなく、ワイルドボアの動きさえ遅く感じた。
以前に集中力を研ぎ澄ませると、稀に周囲の時間を遅くなることを体感した冒険者の話を聞いたことがある。
その時、話をしていた冒険者は「死ぬかと思った」と話をしていたが、周囲の冒険者たちは「気のせいだろう」と笑っていた。
リゼも現実的でない話だと思い、その場を立ち去っていた。
死に直面したことにより、一時的とはいえ、リゼは冒険者として成長していた。
リゼは迷いを打ち消し、残っていたポーションを一気に飲み干す。
(冷静に、冷静に――)
リゼは何度も自分に言い聞かせた。
(ワイルドボアは……直線的な攻撃しか出来ない。回避さえすれば!)
リゼはワイルドボアの攻撃をギリギリで避ける。
そして、小太刀で反撃しようとするが、体勢を崩してワイルドボアに攻撃を与えることが出来なかった。
(……もう一度)
リゼは体勢を整えて、ワイルドボアの攻撃に備える。
ワイルドボアも攻撃を避けられたことに腹を立てたのか、前足で何度も地面をかきあげた。
次の攻撃で自分を仕留めるつもりだと、リゼは感じる。
少し後退りをすると、木の根に足を取られてしまう。
その瞬間を見逃さなかったワイルドボアは、先程以上の早さでリゼに突進をしてきた。
体勢を戻そうとしたリゼだったが、背中が木にぶつかる。
「しまった‼」
リゼは思わず声をあげる。
膝が曲がった状態なので、ワイルドボアの牙が目線の高さと同じになる。
そして、その牙が目の前まで迫ってきていた。
大きな衝突音が鳴った――。
リゼの目の前にはワイルドボアの顎が見えていた。
反射的に体勢を低くして間一髪、ワイルドボアの攻撃を避けたのだ。
そして、ワイルドボアの牙が木にめり込み、必死で抜こうとしている。
リゼは小太刀をワイルドボアの顎に突き刺す。
大量の血がリゼに降りかかる。
傷を負ったワイルドボアは、大きな悲鳴をあげた。
リゼは何度も何度も、ワイルドボアに小太刀を突き刺す。
木に刺さっていた牙が抜けてると、前足でリゼを蹴って引き離す。
リゼは木に激突して、顎に刺さっていた小太刀も抜けた。
ワイルドボアから視線を外さずに、攻撃の体勢をすぐに取る。
リゼを仕留めることを諦めていないワイルドボアだったが、リゼと睨み合う時間とともに、大人しくなっていった。
ワイルドボアの目が見開くと同時に、咆哮をあげた。
リゼもワイルドボアが残った力を全て、自分にぶつけて来ることを感じ取る。
静まり返った空間に、鳥の鳴き声が耳に入る。
それが合図だったかのように、ワイルドボアとの最後の戦闘が始まる。
ワイルドボアが動くと同時に、リゼも前に出て距離を縮めた。
今まで左右に避けるしかないと考えていた。
しかし、固定概念に捕らわれていたのだと、先程の件で知る。
リゼは左右でなく、上空にジャンプした。
落下に合わせて、小太刀を突き刺せば討伐完了だ‼ とリゼが思った瞬間に、ワイルドボアは頭を上に上げて牙をリゼに突き刺そうとする。
上空で身動きの取れないリザは焦るが、小太刀の持っていない左手で牙を掴むと、小太刀でワイルドボアの目を差した。
ワイルドボアが首を左右に振ると、リゼはいきおいよく放り出される。
地面に叩きつけられたリゼだったが、すぐに反撃する体制になる。
ワイルドボアはリゼのほうを向いていた。
視覚よりも嗅覚のほうが優れているワイルドボアだから、片目を潰されてもリゼのいる位置が分かったのだろう。
しかし、ワイルドボアはリゼに追撃をすることなく、その場に倒れた。
リゼは勝利を確信したが、不用意にワイルドボアに近付かなかった。
知能のある魔物の場合、勝利を確信した冒険者が近づいた瞬間に追撃をすることもある。
死んだふりをしているかもしれないという疑惑が、リゼの頭のなかに残っていた。
一歩、また一歩とリゼは倒れたワイルドボアに近付く。
そしてワイルドボアに向かって拾っていた小枝を投げるが、ワイルドボアに反応は無かった。
尚も慎重近付くリゼだったが、ワイルドボアの死亡を確認した。
安堵の表情を浮かべる間もなく、リゼはすぐに解体に取り掛かった。
出来るだけ新鮮な状態でギルド届けたかったこともあるが、このままだとギルドまでの運搬が困難だからだ。
時間が経過すれば、匂いにつられた別の魔物が集まってくるから、リゼは解体を急いだ。
解体を終えたワイルドボアは皮に肉、そして牙などの主要な部位に分けて、持っていた袋に詰める。
リゼは周囲を警戒しながら、ギルド会館へと帰路を急いだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
オーリスの町に戻ると、血だらけのリゼを見て門番が驚く。
リゼがワイルドボアの素材の重さで、何度もふらついている姿を遠目で見ていたから、近付くにつれて血だらけのリゼを見て驚くのも無理ないだろう。
しかし、血の匂いから魔物の返り血だと分かったのか、すぐに冷静な態度でリゼに挨拶を交わす。
「お疲れ」
「ありがとうございます」
門番の言葉にリゼは頭を下げて応える。
ワイルドボアとの戦闘に加えて、その後の解体。
そして、オーリスに歩いて戻ってきたことで、リゼの体力は限界に近かった。
オーリスに着くまで歩きながら、何度もワイルドボアの戦闘を思い返し、反省していた。
まず、購入したポーションが三本中二本が割れてしまった。
通貨の無駄使いだ――。
もし、アイテムバッグを持っていれば……とも考えたが、たらればの話になるので、アイテムバッグのことは考えないことにする。
そもそも、ワイルドボアからの攻撃を受けなければ、ポーションが割れることのなかった。
反省すべきなのは、ワイルドボアとの戦闘だ。
何故、最初に思うように体が動かなかったのか?
もっと、効率のいい戦い方は出来なかったのか?
その答えが出ないまま、リゼはギルド会館に到着した。
ギルド会館に着くと、リゼに視線が集まる。
理由は門番と同じで、血みどろのリゼに驚いていた。
リゼは気にすることなく、一直線に受付のアイリの所へと向かう。
「御苦労様」
アイリはリゼを笑顔で迎える。
「これ、御願いします」
リゼは背負っていた袋を受付の机に置く。
アイリは袋の中を確認する。
「あとで呼ぶから、少し待っていてね」
「はい」
アイリは袋を持って、別の場所へと歩いて行った。
リゼの持って来た素材がワイルドボアの物かを確認しているのだ。
「ふぅーーー」
リゼは椅子のある場所に移動して、椅子に座る。
クエスト完了を確信して安心したのか、少しだけ気が抜ける。
「よっ、リゼ!」
声を掛けてきたのはシトルだった。
リゼは立ち上がり、挨拶を交わす。
「それ……返り血か?」
「はい、ワイルドボアの血です」
「そうか……受付に言えば、裏で洗うことも出来るぞ」
「そうなんですか?」
シトルはリゼの格好を見て、受付に言えば裏で血を洗い流せることを教えてくれた。
しかし、リゼは防具を洗っている冒険者を見たことが無かった。
シトルは戻ってくる途中で洗い流すことが多いそうだ。
血だらけで町に入ることは、町の人たちを不安にさせることも多いので、出来る限り町に入る前に返り血は流すのが、暗黙のルールだと教えてくれる。
「……ありがとうございます」
誰も教えてくれなかったことだ。
敢えて教える必要が無かったのかも知れない。
なにより、パーティーも組まず、クランにも属さないリゼにとって、冒険者として当たり前のことを教えてくれる冒険者はいないに等しかった。
リゼは無知な自分を恥じながら、冒険者として知っておくべきことがあるのだと再認識する。
「リゼ!」
受付でアイリがリゼを呼ぶ。
「シトルさん、ありがとうございました」
「いいってことよ」
リゼはアイリに礼を言って、受付へと向かう。
「今回の報酬です」
アイリは成功報酬を、リゼに見せる。
「ありがとうございます。これは預かってもらえますか?」
「はい、承知しました」
リゼは成功報酬を受け取らずに、ギルドに預けることにした。
「裏で防具に付いた血を流しても……いいですか?」
「どうぞ」
アイリの承諾を得たリゼは、裏に回って防具に付いた返り血を洗い流した。
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