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第43話
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表情にこそ出さなかったが、リゼはとても嬉しかった。
冒険者として魔物討伐の準備が整ったからだ。
「リゼ!」
「は、はい!」
不意にヴェロニカに名前を呼ばれたリゼは、慌てて返事をする。
ヴェロニカはリゼの前に回り、目線居合わせるようにしゃがむ。
そして、おもむろにリゼの頬をつまみ、上にあげる。
「嬉しい時は、我慢せずに笑えばいいんだぞ」
ヴェロニカは笑う。
「……ひゃい」
頬をつねられているので、上手く話せないリゼだったが、返事をした。
「冷静になるのは冒険者としてはいいことだ。しかし、感情を表情に出さないと、伝えたい事も、きちんと伝わらないからな」
「……ひゃい」
「リゼの笑顔で、誰かが喜ぶ事だってあるんだぞ。私もリゼの笑顔を見てみたいしな」
ヴェロニカの言葉で、リゼは母親の言葉を思い出す。
「私はリゼの笑顔が好きよ。いつも笑っていてね」
母親が無くなり、父親に無理やり連れていかれて、村の人達に裏切られてと自分を取り巻く環境が一気に変わった。
その頃から、リゼは笑わなくなっていた。
父親と義母に兄弟たち……彼等に対して、笑う必要が無かった事と、笑えるような事が無かったからだ。
使用人が愛想笑いをしただけで、不機嫌な時は「なにが可笑しいんだ」と理不尽な体罰を受ける様子を幾度となく見ていたので、この家で笑う事は罪なのだと、知らず知らずのうちに認識してしまったのだろう。
「笑ってみな」
リゼの頬から手を離したヴェロニカは、リゼに笑顔で話す。
「こっ、こうですか?」
ヴェロニカの言葉に答えるように、笑顔を作ってみた。
ぎこちなく笑顔とは、ほど遠い感じだったが、リゼなりに必死の笑顔だった。
「ありがとう」
リゼが自分の要求に応えてくれた事を嬉しく思い、礼を言う。
礼を言われたリゼも笑顔が出来ていたか不安だった。
宿の部屋に戻ったリゼは、防具を外して並べて眺める。
自然と笑顔になっている事に、リゼは気付く。
(この笑顔が普通に出来れば……)
帰りにヴェロニカに言われた言葉を、リゼは思い出してた。
自分も笑っていいんだ。
屋敷に住んでいた時は、「感情が無い」や「無表情で何を考えているか分からない」、「不気味だ!」と何かにつけて家族たちから文句を言われていた。
リゼも反抗するかのように、感情を押し殺して表情に出さないようにしていった。
ヴェロニカに言われた言葉は、何故か素直に受け入れる事が出来た。
リゼは、防具を見ながら笑顔の練習を続けた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
翌朝。
新しい防具に身を包み、部屋を出る。
デイリークエストの達成条件は『挨拶を十人にする』だった。
リゼは、受注する。
「おはようございます」
受付にいるニコルに笑顔で声を掛ける。
「おはようございます。良く似合っていますね」
ニコルも笑顔で答えてくれた。
リゼは笑顔が上手く出来ていたか、不自然でなかったかを気にしていた。
奥から、その様子を見ていたヴェロニカは嬉しそうな顔をしていたことに、リゼは気付いていなかった。
朝食を食べている人たちも何人かいるので、皆に向かい頭を下げて挨拶をする。
全員がリゼの挨拶に、食事の手を止め挨拶を返してくれた。
リゼはクエストの為とはいえ、皆に挨拶したことは気持ち良かった。
誰もが笑顔だったからだ。
リゼは挨拶の重要さと、笑顔のありがたさを知る。
ギルド会館まで歩くリゼは、視線を感じていた。
もしかして、自分の格好が変だと思われているのか、とても不安だった。
実際は、リゼの姿に見惚れる人たちだった。
それほど、リゼの格好は似合っていたのだ。
いつものパン屋に入り、いつも通りの一番安いパン朝と昼の分を購入する。
リゼは意を決して、パン屋の人にも挨拶をすると、笑顔で挨拶を返してくれた。
その瞬間に『デイリークエスト達成』と表示された。
そして、達成報酬が『報酬(力:一増加)』だった。
リゼは、その表示を見た瞬間に喜んだ。
これで待ち望んだ討伐クエストの条件を達成出来たからだ。
爆ぜる気持ちを抑えるように、ギルド会館へと向かった。
ギルド会館に入ると、入ってきたリゼを皆が見る。
クエストボードでクエストを探すリゼを、そのまま見ていた。
ついこの間まで、孤児部屋に居た冒険者が、ミルキーチーターの防具に身を包んで現れたのだから驚いたのだろう。
しかし、リゼが盗んだりして不当に習得したものでは無いということは、誰もが分かっていた。
一方のリゼは嬉しい気持ちを落ち着かせるように、『スライム討伐』が書かれたクエストの紙を剥がす。
「これをお願いします」
受付に居たアイリに、クエストの紙を渡す。
アイリも冷静を装いながら、処理作業を行う。
本当は、リゼの防具について聞きたかった。
受付の下からアイリは、水晶を出した。
魔物討伐の条件が、満たされているかを確認する為の水晶だ。
「じゃあ、この水晶に手を乗せてくれるかな?」
「はい」
リゼはアイリが出した水晶に手を乗せる。
水晶は一瞬光っただけだった。
リゼはステータスに問題が無いことは分かっていたが、不安になる。
「はい。クエストを受注する条件を満たしていますね」
アイリの言葉に、リゼは安心する。
水晶をしまったアイリは、リゼの目の前に地図を広げた。
そして、スライムの生息地域など、クエスト内容の説明をする。
リゼは真剣にアイリの言葉を聞いていた。
説明をするアイリは、リゼが緊張しているのだと感じていた。
スライム生息地域には、スライム以外にもスライムが進化した『ポイズンスライム』や、『アシッドスライム』などもいるので、出来る限り戦闘を回避するように注意を受ける。
魔物図鑑で、ポイズンスライムやアシッドスライムのことは知っていた。
毒や酸を体内に持っているので、攻撃をすると自分にもダメージを受ける。
特に、アシッドスライムは武器を溶かす事もあるので、専用の武器が必要になる。
もしくは、廃棄覚悟の武器で戦う必要がある。
リゼはポイズンスライムはともかく、アシッドスライムと出会った場合は、戦闘をせずに逃走するつもりだと、説明を聞きながら思った。
出来れば、毒消し薬や、回復薬なども持っていくことを勧められた。
「ここまでで、何か質問はあるかな?」
「その、普通はどれくらいでクエスト達成するのでしょうか?」
「そうね。生息地域の往復で約半日から一日なので、早くても一日半くらいかな?」
「分かりました。ありがとうございます」
「他には?」
「いいえ、大丈夫です」
「そう、気を付けてね」
「ありがとうございます」
リゼがクエスト発注書を受け取る。
同時に『ノーマルクエスト発生』と表示される。
とりあえず、すぐには受注せずに、後で確認する。
ギルド会館を出ると、食料は先程のパンがあるので大丈夫だと、リゼは確認しながら、回復薬と毒消し薬を購入する為に道具屋へと向かう。
財布に余裕は無いが、命にかかわることなので、リぜは投資を惜しむつもりは無かった。
道具屋で『体力回復薬』を二つと、『魔力回復薬』を二つに、『毒消し薬』を三つ購入する。
思った以上に『スライム討伐』の準備に費用が掛かった。
早く『スライム討伐』のクエストを完了して、次のクエストを受注しなくては、ヴェロニカへの借金を返済にあてることが出来ない。
しかし、先のことを考えすぎていると、『スライム討伐』を失敗する恐れもあるので、リゼは目の前のクエストに集中することにした。
冒険者として魔物討伐の準備が整ったからだ。
「リゼ!」
「は、はい!」
不意にヴェロニカに名前を呼ばれたリゼは、慌てて返事をする。
ヴェロニカはリゼの前に回り、目線居合わせるようにしゃがむ。
そして、おもむろにリゼの頬をつまみ、上にあげる。
「嬉しい時は、我慢せずに笑えばいいんだぞ」
ヴェロニカは笑う。
「……ひゃい」
頬をつねられているので、上手く話せないリゼだったが、返事をした。
「冷静になるのは冒険者としてはいいことだ。しかし、感情を表情に出さないと、伝えたい事も、きちんと伝わらないからな」
「……ひゃい」
「リゼの笑顔で、誰かが喜ぶ事だってあるんだぞ。私もリゼの笑顔を見てみたいしな」
ヴェロニカの言葉で、リゼは母親の言葉を思い出す。
「私はリゼの笑顔が好きよ。いつも笑っていてね」
母親が無くなり、父親に無理やり連れていかれて、村の人達に裏切られてと自分を取り巻く環境が一気に変わった。
その頃から、リゼは笑わなくなっていた。
父親と義母に兄弟たち……彼等に対して、笑う必要が無かった事と、笑えるような事が無かったからだ。
使用人が愛想笑いをしただけで、不機嫌な時は「なにが可笑しいんだ」と理不尽な体罰を受ける様子を幾度となく見ていたので、この家で笑う事は罪なのだと、知らず知らずのうちに認識してしまったのだろう。
「笑ってみな」
リゼの頬から手を離したヴェロニカは、リゼに笑顔で話す。
「こっ、こうですか?」
ヴェロニカの言葉に答えるように、笑顔を作ってみた。
ぎこちなく笑顔とは、ほど遠い感じだったが、リゼなりに必死の笑顔だった。
「ありがとう」
リゼが自分の要求に応えてくれた事を嬉しく思い、礼を言う。
礼を言われたリゼも笑顔が出来ていたか不安だった。
宿の部屋に戻ったリゼは、防具を外して並べて眺める。
自然と笑顔になっている事に、リゼは気付く。
(この笑顔が普通に出来れば……)
帰りにヴェロニカに言われた言葉を、リゼは思い出してた。
自分も笑っていいんだ。
屋敷に住んでいた時は、「感情が無い」や「無表情で何を考えているか分からない」、「不気味だ!」と何かにつけて家族たちから文句を言われていた。
リゼも反抗するかのように、感情を押し殺して表情に出さないようにしていった。
ヴェロニカに言われた言葉は、何故か素直に受け入れる事が出来た。
リゼは、防具を見ながら笑顔の練習を続けた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
翌朝。
新しい防具に身を包み、部屋を出る。
デイリークエストの達成条件は『挨拶を十人にする』だった。
リゼは、受注する。
「おはようございます」
受付にいるニコルに笑顔で声を掛ける。
「おはようございます。良く似合っていますね」
ニコルも笑顔で答えてくれた。
リゼは笑顔が上手く出来ていたか、不自然でなかったかを気にしていた。
奥から、その様子を見ていたヴェロニカは嬉しそうな顔をしていたことに、リゼは気付いていなかった。
朝食を食べている人たちも何人かいるので、皆に向かい頭を下げて挨拶をする。
全員がリゼの挨拶に、食事の手を止め挨拶を返してくれた。
リゼはクエストの為とはいえ、皆に挨拶したことは気持ち良かった。
誰もが笑顔だったからだ。
リゼは挨拶の重要さと、笑顔のありがたさを知る。
ギルド会館まで歩くリゼは、視線を感じていた。
もしかして、自分の格好が変だと思われているのか、とても不安だった。
実際は、リゼの姿に見惚れる人たちだった。
それほど、リゼの格好は似合っていたのだ。
いつものパン屋に入り、いつも通りの一番安いパン朝と昼の分を購入する。
リゼは意を決して、パン屋の人にも挨拶をすると、笑顔で挨拶を返してくれた。
その瞬間に『デイリークエスト達成』と表示された。
そして、達成報酬が『報酬(力:一増加)』だった。
リゼは、その表示を見た瞬間に喜んだ。
これで待ち望んだ討伐クエストの条件を達成出来たからだ。
爆ぜる気持ちを抑えるように、ギルド会館へと向かった。
ギルド会館に入ると、入ってきたリゼを皆が見る。
クエストボードでクエストを探すリゼを、そのまま見ていた。
ついこの間まで、孤児部屋に居た冒険者が、ミルキーチーターの防具に身を包んで現れたのだから驚いたのだろう。
しかし、リゼが盗んだりして不当に習得したものでは無いということは、誰もが分かっていた。
一方のリゼは嬉しい気持ちを落ち着かせるように、『スライム討伐』が書かれたクエストの紙を剥がす。
「これをお願いします」
受付に居たアイリに、クエストの紙を渡す。
アイリも冷静を装いながら、処理作業を行う。
本当は、リゼの防具について聞きたかった。
受付の下からアイリは、水晶を出した。
魔物討伐の条件が、満たされているかを確認する為の水晶だ。
「じゃあ、この水晶に手を乗せてくれるかな?」
「はい」
リゼはアイリが出した水晶に手を乗せる。
水晶は一瞬光っただけだった。
リゼはステータスに問題が無いことは分かっていたが、不安になる。
「はい。クエストを受注する条件を満たしていますね」
アイリの言葉に、リゼは安心する。
水晶をしまったアイリは、リゼの目の前に地図を広げた。
そして、スライムの生息地域など、クエスト内容の説明をする。
リゼは真剣にアイリの言葉を聞いていた。
説明をするアイリは、リゼが緊張しているのだと感じていた。
スライム生息地域には、スライム以外にもスライムが進化した『ポイズンスライム』や、『アシッドスライム』などもいるので、出来る限り戦闘を回避するように注意を受ける。
魔物図鑑で、ポイズンスライムやアシッドスライムのことは知っていた。
毒や酸を体内に持っているので、攻撃をすると自分にもダメージを受ける。
特に、アシッドスライムは武器を溶かす事もあるので、専用の武器が必要になる。
もしくは、廃棄覚悟の武器で戦う必要がある。
リゼはポイズンスライムはともかく、アシッドスライムと出会った場合は、戦闘をせずに逃走するつもりだと、説明を聞きながら思った。
出来れば、毒消し薬や、回復薬なども持っていくことを勧められた。
「ここまでで、何か質問はあるかな?」
「その、普通はどれくらいでクエスト達成するのでしょうか?」
「そうね。生息地域の往復で約半日から一日なので、早くても一日半くらいかな?」
「分かりました。ありがとうございます」
「他には?」
「いいえ、大丈夫です」
「そう、気を付けてね」
「ありがとうございます」
リゼがクエスト発注書を受け取る。
同時に『ノーマルクエスト発生』と表示される。
とりあえず、すぐには受注せずに、後で確認する。
ギルド会館を出ると、食料は先程のパンがあるので大丈夫だと、リゼは確認しながら、回復薬と毒消し薬を購入する為に道具屋へと向かう。
財布に余裕は無いが、命にかかわることなので、リぜは投資を惜しむつもりは無かった。
道具屋で『体力回復薬』を二つと、『魔力回復薬』を二つに、『毒消し薬』を三つ購入する。
思った以上に『スライム討伐』の準備に費用が掛かった。
早く『スライム討伐』のクエストを完了して、次のクエストを受注しなくては、ヴェロニカへの借金を返済にあてることが出来ない。
しかし、先のことを考えすぎていると、『スライム討伐』を失敗する恐れもあるので、リゼは目の前のクエストに集中することにした。
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