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小話まとめ・短編・番外編
番外編 ハロウィン J−1 ☆
しおりを挟む「ぅ、ぁあ……っ……ジェ……ジェ、イッ……っ」
ずっと肝心なところには触れずに、焦らしながら雪乃の脚を撫で回して俺の大好きな匂いがする首筋や耳を口で嬲り続けていると、熱い吐息を漏らしながら雪乃が身を捩って不満そうな声を上げる。
青地に白蓮が咲いたチャイナドレスの両脇にあるスリットから、白い太腿の半ばまである花柄の網タイツみたいなストッキングを履いた雪乃の長い脚が大きく開かれて、凄くイヤらしい。
雪乃の股間を隠している布地は、雪乃の昂りに押し上げられている。
俺は内腿の付け根辺りをソロソロと両手の指でなぞり続けていた。服の下は熱を持って湿ってきている。
焦れた雪乃が腰をクネクネと動かすから、益々イヤらしく見える。
おまけに、雪乃の頭の上でぴるぴると動く黒い狼の耳が雪乃の悶心をダイレクトに表しているようで……可愛くて、俺が悶えてしまう。
本当に、セレイアのセンスに感心する。このカチューシャも雪乃の服も、最高だ。
雪乃の息も上がっているが、俺の息も荒く熱い。
「ふっ……ジェイぃ……」
雪乃が身を捩って俺を振り返り、焦れったさに薄い碧の目を潤ませてもの言いた気に俺を見上げる。
「どうした?」
今はイタズラの最中だから、わざとらしく惚ける。
「っ……も……もう……さ、わって……」
雪乃は恥ずかしそうに俺から視線を外して、小さく懇願して来た。
流石に俺も、そろそろ先に進みたいから雪乃の期待に応えることにした。
雪乃の内腿を撫でながら、片方の手で雪乃の昂りに触れる。
「雪乃……下着がぐしょぐしょに濡れてるぞ……?」
「っ……!……あ、……っッ……」
結婚式の日のように、雪乃を煽る。
あの日は、本当にヤバかったな。雪乃にガンガン煽られて、まさか俺が言葉責めをされるとは思わなかった……そうかと思えば、急に少女みたいに恥じらって頬を染める雪乃。
本当に脳の血管が切れて、死ぬかと思った……
俺にとっては、強烈に忘れられない結婚式となったのは確かだ。
結婚式の思い出としてはどうなんだ? と思わなくもないが、そこがまた、雪乃らしいと言うかなんと言うか……俺の想像を軽々と超えて意表を突いて来るのが雪乃だ。
だが、あんな冗談抜きで血管がキレそうなほど頻繁に煽られては堪らない。
雪乃を残して死ぬのは嫌だからな。
ちょうど良い機会だから、雪乃には自覚を持って貰わないとな。
それにしても……今日の雪乃が履いている下着には驚いた。
部屋に入る前にゼーノが仕掛けた、人が通ると変な声で笑う人形に雪乃が驚いて俺に飛び付いて来た。当然、俺は雪乃を抱き止めたが、手が雪乃の両脇のスリットから中に入り込んでしまった。
そうしたら、下着を履いていなくて驚いた。下着を履いていないのかと尋ねると雪乃が履いていると言うから、雪乃の柔らかい尻を撫でながら確認すると、Tバックの下着を着けていた。
雪乃の柔らかな谷間に挟まっている細い布を辿ると、狼の耳をぴるぴるさせながら身を捩って俺の肩に恥ずかしそうに顔を押し付ける雪乃に、頭の血管が切れるかと思うほど悩殺された。
この服も下着も、セレイアが選んだものらしい。
セレイアに感謝したが、もしかして今日も俺は雪乃に煽られ捲くる運命なのかと思ってなんとも言えない気持ちになる。
ゼーノがセレイア達は俺達にイタズラするつもりだと教えてくれたので、こっそりと菓子を用意しておいて正解だった。
ゼーノのお陰で、今日は俺が雪乃を翻弄できる。
いつもの下着より遥かに布地の少ない薄い下着は、雪乃の先走りと愛液で完全に濡れていた。
「こんなに、ぐっしょりと濡らして……そんなに俺が欲しかったのか? 雪乃……?」
なんだか、凄く興奮するな。
「だ、だって……!……や、やだ……さわったら……だめっ……」
「触れって言ったのは雪乃だぞ?」
雪乃の昂りを布の上から形をなぞるように撫でる。
「だ、だって……」
「だって?」
「っ~~~……し、下着がっ……ぬ……れてるから……だめ……」
雪乃は顔を真っ赤にしながら俯いた。
「そうか、凄い濡れてるもんな。どうなってるか見てみるか」
「だっ!……めっ……!」
雪乃の前を隠しているチャイナドレスを捲り上げようとすると、雪乃が身を捩って股間の上を両手で押さえた。
俺の脚の上に乗っている雪乃の大きく開かれた脚。顔を赤くして慌てながら必死に昂りを押さえている姿は、凄くイヤらしかった……
脚のストッキングとキラキラした黒いサンダル、雪乃の頭の上でぴるぴると震えている狼耳がイヤらしさを増長している。
「雪乃……手、離せ……」
雪乃の昂りを握っている俺の手を布の上から両手で握り締めながら、ふるふると首を横にふる雪乃。狼耳がぴるぴる動いている……
クソっ……この耳っ! 可愛い過ぎるっ!
「雪乃、触らなくてもいいのか……?」
俺の手の中で熱を持った昂りをやわやわと揉むと、雪乃の身体が小さく跳ねた。
「なぁ……触らない方がいいか?」
「……ぅうう~~っ……」
雪乃の耳元でもう一度囁いて、手の中のものをやんわりと揉んだ。
雪乃は葛藤して、低く唸る。そして、ソロソロと俺の手の上に置いていた手を退けた。
俺は喉の奥で笑って、殊更ゆっくりと雪乃のドレスの裾を捲っていく。雪乃は身動ぎながら俺の腕に顔を押し付けてくる。
露わになった下着は、ウエスト部分が薄いレースで僅かな白い布は雪乃の昂りに押し上げられて浮いている。濡れた布地は透けていて、雪乃の地肌が見えていた。
「本当に、凄い濡れてるな……」
浮いた布の脇から人差し指を忍ばせて、擽るようになぞっていくと、雪乃は身体を震わせながら益々俺の腕に顔を埋める。
人差し指をゆっくりと下へ滑らせて狭い道を進んで後ろへと進める。
「……ぅあっ……ゃ……ジェ、ぃ……っ」
雪乃は身体をヒクつかせながら俺の腕に顔を擦り付けて、俺の服をぎちりと握った。
「雪乃……後ろはもっと濡れてるな……ヌルヌルじゃないか……」
「や!……ヤダッ……こ、とばぜめっ……もうっ……ヤメ、てっ……!」
恥ずかしさに堪えられなくなった雪乃が力無く暴れる。その腰を片腕で抱き締めながら、逃がさない。
「なんだ、ちゃんと言葉責めは覚えてたんだな」
雪乃をガッチリと抱き締めて、指先が辿り着いた窄まりを撫でる。
「んあッ……!……ぅん、ンッ……」
「だけど、雪乃のここがこんなにヌルヌルなのは本当のことだろう……?」
いつか雪乃に言われた言葉を俺もそのまま口にする。指先だけをつぽつぽと挿し入れすると、雪乃は益々身を捩った。
「~~~っジェイッ……!……おねがっ…いっ…もう、いじわるしないでっ……!」
腕の中で小刻みに震える雪乃を堪らなく可愛いと思いながら、人差し指を深く雪乃の熱い胎内に忍ばせる。ヌルヌルの柔らかな肉壁を小刻みに撫で擦ると雪乃の中がヒクついた。同時に前の昂りも上下に動かしながら揉む。
「~~~っ……!……アッ……ンんんッ~~~っ」
指の緩い動きだけではもの足りないのか、雪乃がもどかし気に呻く。足りないのは分かっているが、雪乃の中をゆるゆると擦り上げる。
前立腺ほどではないけど雪乃が感じる場所がある。そこを狙って指で擦り上げた。雪乃の窄まりが俺の指をギュッと締め上げてくるけれど、ヌルヌルに滑る中は指を動かすのになんの妨げにもならない。
「雪乃……服、脱げよ」
俺の両手は塞がっているから脱がせられない。
「っ……ぅあっ……ん、……ぁうっ……」
雪乃は、じっと俺の腕に掴まって動かない。荒い息を零しながら悶えているだけだ。
「ほら、早く。……服を脱いだら、ちゃんと抱くから」
「っ……!?……んッ……んぁッ……~~~~ッ」
雪乃は喘ぎながら迷っているようだ。
俺は構わず手の中の昂りをクチュクチュと撫で回し、雪乃の中へ挿れる指を増やす。
「んあぁッ……ぬ、ぐ……ぬぐからっ……は、離してっ……!」
「このまま脱げばいいだろ?」
「むっ……む、りっ……!」
雪乃を可愛がりながら考え込む。恥ずかしがりながら、なかなか脱げない雪乃を見るのもいいが目の前でストリップショーをしてくれるのも悪くない……
暫く迷ってから、雪乃を可愛がっていた手を引いた。
俺は、雪乃のストリップショーを選んだ。
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