運命の番に為る

夢線香

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J−ⅩⅥ I can't resist fate 【運命には抗えない】 ★

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 夢を見ていた……気がする……

 いや……今も、夢の中かも知れない。

 とても、とても、いい匂いに包まれている。……雪乃の匂いだ。

 昨夜の雪乃には、参った……

 早く胎内に欲しいと言うから、雪乃に見えない位置でゴムを嵌めて、意気揚々と胎内に入ったのに、バカ、バカ言われて、泣いて暴れられた。

 正直、雪乃に会えなかった一ヶ月の欲求不満が溜まっていたのと、直ぐにでも射精したい段階での拒絶は、絶望と苛立ちの嵐だった。

 ぶちキレそうだった。

 だが、話を聞けば……ゴムの感触が嫌だと、俺の感触じゃないから嫌だと言う。

 何だよ……それ……

 俺のペニスの感触じゃないから泣くとか……可愛すぎるだろっ……!?

 もう、二度とゴムは使わないと誓った。

 思い出したら、ムラムラするな……

 っていうか、凄く……気持ち良い……雪乃にペニスを舐められたときみたいな感じがする。

 その感覚に浸っていると、どんどん気持ち良くなってきて、高まっていく快楽に抗うことなく達した。


 ……ハアー……気持ち良い……


 だけど、気持ち良い刺激が治まらない。

 昨夜、雪乃の胎内に五回も吐精したのに、まだ欲求不満なんだろうか……

 ぼんやりと考えていたら、ペニスが濡れた柔らかい肉のようなものに包まれた。

 まるで雪乃の胎内みたいな感触に、感嘆の溜め息が出そうになる。

 夢にしては、やけにリアルだな……

 ぼんやりと目を開けると、俺の身体の上に雪乃が乗っていた。


 ……夢……?


 何度か瞬きをする。

 感覚がリアルだ。

 雪乃は、上気した蕩けた顔で自身の腹をそっと撫でて、熱い吐息を零す。

 俺のペニスが、キュっ、キュっと締め付けられた。

 え……夢じゃない……?

 色っぽい雪乃の顔を見詰めていると、雪乃の熱で潤んだ眼と眼が合った。

 その瞬間、俺を狂おしいほど厭らしく誘う匂いが、ぶわりと俺に叩き付けられた。

 一気に脳髄を侵されて、雪乃を犯したくて堪らなくなって来る。雪乃を孕ませるほど犯したいっ!

 身体が燃えるように熱くなってきて、自分の荒い息遣いに、もの凄く興奮していることを知る。

 雪乃が欲しい。雪乃の胎内をめちゃくちゃに突き上げて、胎内にスパームを吐き出したいっ! 雪乃の項に噛み付いて、俺のものにしなければっ!!

 ――――ん?……だが、ちょっと待て。

 俺のペニスは、既に雪乃の胎内だ。

「雪乃……何をしている……?」

 そんなことは見れば分かることだが、雪乃の口から聞きたい。

「ん……ジェイが……凄く、良い匂いがするから……欲しくなった……」

 自分から乗って来て嵌めているくせに、テレテレと恥ずかしがりながら頬を赤くして、熱に浮かされたように俺を見詰めてくる。


 何だ……その、なまめかしい可愛さはっ……!?


 また、雪乃に振り回されている……


 何で、いつも、いつも、こうも俺を強烈に煽り立てて来るのか……

「はぁ……ジェイは、ずっとここにいれば良い……」

 雪乃は、自分の腹……俺のペニスが入っている辺りをなぞるように撫で上げる。

「ンぁッ……!」

 腹を撫でたことで前立腺を刺激されたのか、甘い声を上げて、ふるふると俺のペニスを喰い締めながら震えている。

「ッ……!」

 勿論、俺もただでは済まない……雪乃が自分の腹を撫でれば俺も感じるし、雪乃が感じれば胎内が蠢いて、俺のペニスを更に刺激する。

 でも……足りない……

 思わず、腰を動かして下から突き上げる。

「ん゙ん゙あ゙ッッ……!?……だ、だめっ……!……気持ち良く……なっちゃうからっ……!」


 気持ち良くしてるんだぞっっ……!?


 何なんだ!? この厭らしくて、可愛いやつはっ……!?


「……気持ち良くなったら、駄目なのか?」

 奥歯を噛み締めそうになるのを堪えて、尋ねる。

「ん……ジェイは、ここで……じっとして居てくれたら良いの……」

 雪乃は、また腹を撫でて、きゅむりっと俺のペニスを締め上げた。


 ――それは……どんな拷問だっ……!? そこに居て、じっとして居られる訳がないだろうっっ……!?!?


 駄目だ……! 雪乃から主導権を奪わないと、俺が大変な拷問を受けることになるっ!!


 俺は、雪乃の前で揺れるペニスを掴んで、濡れている先端を親指で撫で擦った。
 
「アっ!……ジェイっ……!!」 

 雪乃は、慌てて俺の手首を掴んで離そうとするが、力が入らないのか、結局は、ただ握っているだけだ。

 雪乃が腰をくねらせるから、胎内も刺激されて悶えている。当然、俺のペニスも揉みしだかれる。

 それでも手は止めず、雪乃のカリ首を輪にした指でぐりぐりと左右に回すように刺激しながら、先端をもう片方の掌に擦り付けるように撫で回した。


「アッ!……アっ!……ジェイっっ……!!……そ、……ソレだめッ!……ㇳ……トイレっ……行きたいッッ……!!」


 雪乃は、身体を前のめりに倒しながら逃れようとするけれど、自分で打った楔に阻まれて逃れることが出来ない。


「やぁアッ……あッ!!……ジェイッ……ジェイッ!……漏れちゃうっっ……!!」


 雪乃が涙目になりながら、顔を真っ赤にして懇願して来る。


「……大丈夫だ……雪乃……」


 漏らすんじゃない。潮を吹きそうになっているだけだ。


「だっ……大丈夫ッ……じゃっ!……ないッッ……!!……やだ……ホントにッ……漏れちゃうッッッ……!!」


 雪乃は、本気で焦っていて必死だ。

 雪乃が腰をグリグリと動かすから俺のペニスが大変、気持ち良いことになっているっ! おまけに何度もキツく吸い上げるように喰い締めて来て……まずい……

 それでも、俺は手を止めなかった。


 雪乃も一度、潮を吹いてみると良い。俺は、雪乃にされたからなっ!


「ジェイっ……ジェイッ、ジェイッッ!!……お、……お願いッ!!……離してッ……!!……はなしてッッッ……!!……あ……ああぁ……ッ……!……ヤァダアァァァァァッッッ……!!!!」


 雪乃は絶叫しながら、プシッ……! と、潮を吹いた。身体をピンっと張り詰めて、ガクガク、ガクガクと震わせて、暫くすると、力を失ったように俺の胸に倒れ込んで来る。


「くぅっ……!!」


 とんでもない動きをする雪乃の胎内に、俺もイかされた……

 雪乃を抱き止め、さっきよりもずっと強い匂いに脳が蕩けた。それに誘われるように、俺の中からフェロモンがぶわりと溢れ出し、雪乃を包み込む。


「ぁ……い…い…におい……」


 力の入らない声で雪乃がボソリと呟いた。

 雪乃は、ヒートを起こし掛けている。俺は……マストを引き出された。


 もう……止まれない……


 雪乃の体温で湯気が出そうなほど、温められたペニスを引き抜く。その動きに雪乃の身体が震えた。

 雪乃の首筋に顔を埋めて、匂いを堪能する。

 涙を零しながら、ぼーっとしている雪乃にキスをした。

 ん……何か、不味い味が……コレ……俺のスパームか……?

「……雪乃。俺のスパームを飲んだのか……?」

 雪乃は、俺の首筋に顔を埋めて小さく頷いた。

「だって……何だか凄く可愛くて……美味しそうだったから……」


 はああぁぁ……………………雪乃…………


 本当に、可愛すぎるぞっ……!?

 夢で達したと思ったのは、現実で雪乃に搾り取られていたのか……

 俺は、雪乃をうつ伏せに寝かせて脚の間に入り、腰を高く抱き上げた。

 雪乃のアナルからは、俺のスパームが漏れ出ている。そこへ、復活したペニスを推し充て、そのまま中へと押し戻す。

 雪乃のアナルに簡単に入って行く俺のペニス。


「ぅんん゙ん゙ッ……!!……ァアアッッ……!!」


 流石、俺のオメガだ。


 こんな凶器を易易やすやすと受け入れてみせるんだから……

 雪乃の胎内は、締付けも最高で、何から何まで俺のための身体だと感じる。

 行き止まりまで押し入れると、前立腺を刺激された雪乃がヒクヒクとしている。

 腰を抱いたまま雪乃の身体を起こして、胡座をかいた上に座らせる。雪乃の背中に胸をピッタリと着け、雪乃の胸の前で腕を交差させてしっかりと抱き込む。

「はぅッ……んああぁッ……!!」

 雪乃は、潮を吹いた疲れが出たのか、ぐったりとしていたが、俺のペニスが深く入って、雪乃の腹の奥をグリグリと刺激するたびに雪乃の身体がビクビクと震えた……

 雪乃の、いい匂いがする項を舐め回し喰みながら、雪乃の両方の乳首を指で可愛がる。

 昨夜の名残りで、少し赤くなっていた乳首は、触れる前から勃っていた。

「ぁ……ジェイっ……んんん゙ん゙ッ……!」

 雪乃は、まだ乳首が未開発だ。男オメガは感じ易いと言うが、ちゃんと開発してやらないと乳首だけで達することは出来ない。

「雪乃……ここでも、もっと気持ち良くなれるようにしてやるからな。乳首だけでイケるくらい……気持ち良くなれるようにしような?」

 雪乃の耳を舐めながら囁くと、雪乃の身体が震えた。

「んッ……ァ…ァ…ッ!……ぅあぁあッ……!!」

 雪乃は、もどかしいのか、くねくねと身体を捩る。そうすると、腹の奥を俺のペニスに抉られて、ぷるぷると震えている。

 雪乃の気持ち良いやり方を探るために、色々な触り方で試していく。

 小さい乳首だけでは摘みにくいので、小さな乳輪ごと親指と中指で摘み上げ、クリクリと転がすと、雪乃の身体が跳ねた。

 そうか……コレが好きか……

 摘んだ乳首を人差し指で、上から撫で転がすと……益々、身体をビクビクと跳ねさせた。

「ヤぁぁッ……!……アッ…ァ…ン……!」

 雪乃の胎内も、キュウ~っと俺のペニスを締め上げて来て、感じていることを教えてくれた。

「はああっ……うぅ~ッ……ぅあっ……お腹ッ……奥……くるしッ……!」

 雪乃は、乳首の刺激で身体が跳ねるたびに腹の奥を抉られて、その刺激に悶える。

 俺のペニスを完全に呑み込んでいないから、腹の奥を押し上げられて苦しいのだろう……

 雪乃が感じる程に、俺のペニスへの刺激も激しくなる。

 雪乃の頭がふやけてしまいそうな匂いに酔いながら、項を舐めて、吸って、甘噛するたびに甘い声を上げる。


 ああ……この匂いに、どうにかなってしまいそうだ……


 腕の中の雪乃が愛おし過ぎて…………噛み殺してしまいたいくらい可愛い……この存在と引き離されるなんて……絶対に嫌だ。耐えられない。誰にも渡さない。

「雪乃……雪乃が言う通りだったな……」

 今なら、解る。

「ぁッ……ん……!……な、に……?……あぅッ!!」

 雪乃の荒い息遣いにまで、興奮する。

「俺は、嘘つきだったよ」

 雪乃の項に吸い付いてキツく吸い上げる。

「ジェイっ……!」


「運命に抗うなんて……絶対に無理だっ! こんなにも、俺を惹き付けるものを手放すなんて……出来ないっ!!」


 雪乃の両乳首をキュっと軽く引っ張って転がすと、雪乃の身体が弓なりに撓った。

「ンうアァッッ……!!……ぅ゙~ッ……!」

 雪乃は、俺のペニスをキツく喰い締める。


「雪乃……俺の番にるからな……いいよな……ってくれるよな……?」


 雪乃の項を甘噛すると、雪乃は、身体をふるりと揺らした。


「ジェイッ……! ジェイっ……! ジェイのッ……番にるっッッ!!」


 それを聞いて、雪乃の胸から手を離し雪乃が四つん這いになるように前のめりに押し倒す。

 雪乃は腕で体重を支えられなくて、ぺしゃりと潰れた。俺に腰を抱かれたまま、尻だけを高く上げる格好になる。

 まるで、猫が伸びをしているみたいだ。――いや、狼か……こんな、エロい狼……野放しには出来ないな。しっかり囲って、思う存分……可愛がらないと。

 雪乃の腰を掴んでゆっくりとペニスを出し挿れする。

 マストを起こしているはずなのに、まだ理性を保てている。自分本位に動いて、雪乃を傷付けたくない。

 唯でさえ、こんな凶悪なペニスをあんな小さなアナルを目一杯拡げて受け容れてくれているんだ。大事に、大事に抱かないと。

 雪乃を失ったら、ガラクタどころじゃ済まない。


 俺の……最愛……愛しい人……


 何もかも、ピッタリと嵌まる、特別な……俺の――運命の番だ。

 雪乃が一人目の運命を跳ね除けてくれて、良かった。

 そうじゃなきゃ、俺の目の前に雪乃は居なかった。

 そう考えると、ゾっとする。


 ああ……早く、手に入れよう……番にるまで安心できないっ……!!


 腰の動きを少しだけ速める。雪乃を抱き締めながら腰を振れないのが残念だ。ストロークが深過ぎて、どうしても身体が離れる。


「ん゙ん゙ッ……ん゙ん゙ん゙~~ッッ……!!……ぅ゙ああッ……ぁ゙んッッ……!!」


 雪乃は、前立腺を潰され捲って、ポタポタと勢いのないスパームを零しながら涙を流し、シーツに顔を擦り付けている。両足はガクガクと震えて、俺が腰を支えていないと、膝さえ立てて居られないだろう……ずっと、イキっ放しだ。

 今は、俺のことしか考えられないだろう? 雪乃……

 お前のフェロモンは、俺だけを誘って、俺だけを求めているもんな。解るよ。


 俺も、同じだ。


 蠢く雪乃の胎内を無理矢理、挿し込んで引き抜くのは、凄く……気持ちが良い……

 荒く弾む自分の息に、自分があり得ないほど興奮していることが分かる。

 雪乃の鳴き声が心地良い……


「雪乃っっ……!! そろそろ……イクぞっッッ……!!」


 一際、大きく引き抜いて、ズズッンッ……!と勢いを付けて挿れた。


「ぅ゙ぅ゙ゔッ~……んん゙ん゙ん゙ん゙ッッっ……!!」


「うっ……クッ……!!」


 雪乃の嬌声と共に、雪乃の胎内にスパームを注ぎ込む。雪乃の背中に抱き着いて持ち上げ、頭が下がって剥き出しになった雪乃の項に噛み付いた。


「い゙いい゙ッッ……!!……ア゙ア゙ア゙ッっ……!!……ジェイっ~!!……ジェイイイィィッっ~~~ッ……!!!!」


 噛み付いた雪乃の項から、更に濃いフェロモンが俺を呑み込むように包み込んだ。

 目眩がしそうなほど、クラクラとして理性を根こそぎむしり取られる。

 雪乃だけが頭の中に残されて、雪乃しか見えない。

 唯、俺のオメガにった。番にった。その悦びだけが渦巻いて、自分のオメガを何処までも可愛がることしか考えられなくなった。


 そこからは、本能の塊になった。多分、雪乃も。


 本能の赴くままに、互いをとことん貪りあった……















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