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三話
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誠との約束を破ってしまった蛍は玩具を付けたまま座れといわれてしまう。
「そ、そんな…このまま座ったら奥に…」
「入っちゃうだろうね。でも蛍くんなら大丈夫でしょ?」
いつものように優しい口調だが誠の目は笑っていない。
「む…無理です…ホントに…」
誠は蛍が本当に嫌がることは基本してこない。奥もゆっくり慣らしていこうと言ってくれていた。なのにあんまりだ。誠のでもないこんな玩具が自分の奥に無理やり入ってくるなんて。
「ごめんなさい…それはほんとに無理だから…許してください…ごめんなさっ…」
恐怖や不安で涙が出てくる。でももしかしたら許してくれるかもしれない。しょうがないなと言ってくれるかもしれない。この浅はかな考えが誠にも伝わってしまったのだろう。
「泣けば僕が許すとでも思ってるの?僕は主人で君は犬だ。僕の命令は絶対なはずだよ。」
さっきの口調とはまるで違う低く冷たい声。
「嫌ならもういいよ。僕と君の関係はここで終わりだ。駄犬なんて要らないからね」
頭が上手く働かない。要らない?今までにも何度か誠に怒られたことがあったが、そんな言葉を言われたことは一度もなかった。
「最近の蛍はわがままがすぎるよ。少し甘やかしすぎたかな。最初に約束したはずだよ、僕の命令は絶対だと。忘れちゃったの?」
「…忘れてないです…」
この間も涙は止まっていない。このまま玩具をいれて座るのも、誠の命令を拒否して捨てられるのも怖かった。でも同じ恐怖といっても圧倒的に捨てられる方が怖くて嫌だ。ここは誠の言うことを聞くしかないのだ。
「ちゃんと…お仕置受けるので…捨てないでください…」
震える声でそう言った。
「僕は従順な子は嫌いじゃないよ。じゃ、頑張ろうね?」
「はい…」
深呼吸をした後椅子を引きゆっくりと腰を下ろす。
「うっ…んんーーー…」
先端が奥に当たる。苦しい。
「ほら頑張って?もう少しだよ」
誠の位置から椅子は見えないはずなのに、なぜ玩具が全部入ってないことがわかるのだろう。
「ふぅー…ふぅー…んっ」
怖くてこれ以上腰を下げられない。お腹が圧迫されて気持ちが悪い。
「…怖いの?できない?もうやめる?僕はそれでもいいけどね」
怖い。できない。やめたい。でもやめる訳にはいかない。
「だぃ…じょぶ…です…ふぅぅぅ…」
止まりかけていた涙がまたボロボロと零れる。
「…深呼吸をして。ゆっくり吸って…はきながら腰を下ろしなさい。いくよ?3.2.1.はい」
「っ!?んぅっ…」
誠の合図と共に腰を下ろし、完全に椅子に座ることが出来た。しかし玩具が奥に入り上手く呼吸が行えない。
「っ…かはっ…」
苦しい。内蔵が口からでそうだ。
「大丈夫。ゆっくり息を吸って呼吸を整えて。」
言われた通りゆっくり深呼吸をすると落ち着いてきた。お腹の苦しさはまだあるがとりあえず呼吸は行える。
「全部入って偉いね。」
今度はとても優しい声だ。これだけで蛍は頑張ってよかったと心の底から思える。
「今どんな感じ?」
「え…嬉しいです…」
蛍は素直な気持ちを伝えた。
「…クス。そうじゃなくてお腹。苦しいだけ?」
「あっ…」
そういうことかと恥ずかしくなる。
「えと…苦しいけどなんか奥がズクズクします…」
さっきは苦しいでいっぱいだったが、今は少し気持ちいいと思えるようになった。
「そうか。あともう少しすればもっと気持ちよくなれるよ」
なんでそう言いきれるのか疑問だった。そうこう話してるうちに料理が運び込まれる。
「すっごく美味しいです!!」
今まで食べたことないくらい美味しくて感動するレベル。
「それは良かったよ。いっぱい食べてね」
「はい!」
ひと口ふた口と口へ運んでいく。最初は料理に夢中で気が付かなかったが、飲み込む度お腹がしまって苦しい。いや…気持ちいい。
「んっ…ふぅ…」
意識しだすとダメだ。どんどん気持ちよくなって料理所ではなくなってしまう。食べなきゃ。
「んっ…はぁん…」
声が我慢できない。すると誠が思いがけない言葉を発した。
「感じてきてるね。薬が効いてきたのかな」
「え?…くす…り?」
どういうことだ?
「蛍がトイレに行っている間に飲み物に気持ちよくなれるお薬を入れといたんだ。苦しいだけじゃ可哀想だと思って」
…なにかおかしくないか?だって本来はこのお仕置は予定されてないもので…なのにその前に薬を入れておくなんて…
「なんでお仕置が決まる前に薬を入れたのか分からないって顔だね。」
その通りだった。
「分かってたからだよ。蛍は我慢出来なくなって一人で射精するって。これは全て僕の中では予定内の事だったんだよ。」
なんてことだ。誠は蛍が我慢できないと踏んで初めからお仕置の予定を立てていたのだ。手のひらの上で転がされた気になり少し悔しかった。
「僕って優しいだろう?お仕置でも蛍が苦しいだけだと可哀想だと思ってわざわざ薬を用意してあげたんだから。」
この人には敵わない、と心の底から思った。
「だから…存分に気持ちよくなってね?」
ゾクッと振るような目線。でも、ここからが本当のお仕置だと言うことに蛍はまだ気がついていない。これからもっと強く苦しい快楽をうけることになるとは想像もしてない。今はただ誠が用意した薬の効果による快楽を真摯に受け止めていた。
第三話終了
「そ、そんな…このまま座ったら奥に…」
「入っちゃうだろうね。でも蛍くんなら大丈夫でしょ?」
いつものように優しい口調だが誠の目は笑っていない。
「む…無理です…ホントに…」
誠は蛍が本当に嫌がることは基本してこない。奥もゆっくり慣らしていこうと言ってくれていた。なのにあんまりだ。誠のでもないこんな玩具が自分の奥に無理やり入ってくるなんて。
「ごめんなさい…それはほんとに無理だから…許してください…ごめんなさっ…」
恐怖や不安で涙が出てくる。でももしかしたら許してくれるかもしれない。しょうがないなと言ってくれるかもしれない。この浅はかな考えが誠にも伝わってしまったのだろう。
「泣けば僕が許すとでも思ってるの?僕は主人で君は犬だ。僕の命令は絶対なはずだよ。」
さっきの口調とはまるで違う低く冷たい声。
「嫌ならもういいよ。僕と君の関係はここで終わりだ。駄犬なんて要らないからね」
頭が上手く働かない。要らない?今までにも何度か誠に怒られたことがあったが、そんな言葉を言われたことは一度もなかった。
「最近の蛍はわがままがすぎるよ。少し甘やかしすぎたかな。最初に約束したはずだよ、僕の命令は絶対だと。忘れちゃったの?」
「…忘れてないです…」
この間も涙は止まっていない。このまま玩具をいれて座るのも、誠の命令を拒否して捨てられるのも怖かった。でも同じ恐怖といっても圧倒的に捨てられる方が怖くて嫌だ。ここは誠の言うことを聞くしかないのだ。
「ちゃんと…お仕置受けるので…捨てないでください…」
震える声でそう言った。
「僕は従順な子は嫌いじゃないよ。じゃ、頑張ろうね?」
「はい…」
深呼吸をした後椅子を引きゆっくりと腰を下ろす。
「うっ…んんーーー…」
先端が奥に当たる。苦しい。
「ほら頑張って?もう少しだよ」
誠の位置から椅子は見えないはずなのに、なぜ玩具が全部入ってないことがわかるのだろう。
「ふぅー…ふぅー…んっ」
怖くてこれ以上腰を下げられない。お腹が圧迫されて気持ちが悪い。
「…怖いの?できない?もうやめる?僕はそれでもいいけどね」
怖い。できない。やめたい。でもやめる訳にはいかない。
「だぃ…じょぶ…です…ふぅぅぅ…」
止まりかけていた涙がまたボロボロと零れる。
「…深呼吸をして。ゆっくり吸って…はきながら腰を下ろしなさい。いくよ?3.2.1.はい」
「っ!?んぅっ…」
誠の合図と共に腰を下ろし、完全に椅子に座ることが出来た。しかし玩具が奥に入り上手く呼吸が行えない。
「っ…かはっ…」
苦しい。内蔵が口からでそうだ。
「大丈夫。ゆっくり息を吸って呼吸を整えて。」
言われた通りゆっくり深呼吸をすると落ち着いてきた。お腹の苦しさはまだあるがとりあえず呼吸は行える。
「全部入って偉いね。」
今度はとても優しい声だ。これだけで蛍は頑張ってよかったと心の底から思える。
「今どんな感じ?」
「え…嬉しいです…」
蛍は素直な気持ちを伝えた。
「…クス。そうじゃなくてお腹。苦しいだけ?」
「あっ…」
そういうことかと恥ずかしくなる。
「えと…苦しいけどなんか奥がズクズクします…」
さっきは苦しいでいっぱいだったが、今は少し気持ちいいと思えるようになった。
「そうか。あともう少しすればもっと気持ちよくなれるよ」
なんでそう言いきれるのか疑問だった。そうこう話してるうちに料理が運び込まれる。
「すっごく美味しいです!!」
今まで食べたことないくらい美味しくて感動するレベル。
「それは良かったよ。いっぱい食べてね」
「はい!」
ひと口ふた口と口へ運んでいく。最初は料理に夢中で気が付かなかったが、飲み込む度お腹がしまって苦しい。いや…気持ちいい。
「んっ…ふぅ…」
意識しだすとダメだ。どんどん気持ちよくなって料理所ではなくなってしまう。食べなきゃ。
「んっ…はぁん…」
声が我慢できない。すると誠が思いがけない言葉を発した。
「感じてきてるね。薬が効いてきたのかな」
「え?…くす…り?」
どういうことだ?
「蛍がトイレに行っている間に飲み物に気持ちよくなれるお薬を入れといたんだ。苦しいだけじゃ可哀想だと思って」
…なにかおかしくないか?だって本来はこのお仕置は予定されてないもので…なのにその前に薬を入れておくなんて…
「なんでお仕置が決まる前に薬を入れたのか分からないって顔だね。」
その通りだった。
「分かってたからだよ。蛍は我慢出来なくなって一人で射精するって。これは全て僕の中では予定内の事だったんだよ。」
なんてことだ。誠は蛍が我慢できないと踏んで初めからお仕置の予定を立てていたのだ。手のひらの上で転がされた気になり少し悔しかった。
「僕って優しいだろう?お仕置でも蛍が苦しいだけだと可哀想だと思ってわざわざ薬を用意してあげたんだから。」
この人には敵わない、と心の底から思った。
「だから…存分に気持ちよくなってね?」
ゾクッと振るような目線。でも、ここからが本当のお仕置だと言うことに蛍はまだ気がついていない。これからもっと強く苦しい快楽をうけることになるとは想像もしてない。今はただ誠が用意した薬の効果による快楽を真摯に受け止めていた。
第三話終了
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