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宇宙空間での悲鳴は気づかれない……
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金魚鉢の金魚みたいにあたしの心臓パクパク、お口もパクパク、その割には酸欠気分でことばも出ない。さっきも言ったっけ? あまりにも激しい事態の推移に頭がついていかないのだ。Gシートにすわったまま荒い息をつくばかり。隣にもやもやさんがいるのはわかったけれど、物理的にはないのも同じなので出てけとも言わなかった。
「まさかこんな事態になっていたとは……うちらの諜報機関はなにをやってるんだ」メアリさんしきりにつぶやいている。「税金泥棒め……」
何のことを言ってるのかわからなかったけど、メアリさん怒ってるみたい。
あたしはといえば、この事態の起こるきっかけをあたしたちが作ってしまったのではないかと考えていた。いえ、遊び気分なのはあたしだけだったもんね。「あたしが」と言いかえるべきね……。
はあ……両手で顔をおおったけど、もう涙も出ないわ。
「さて、しじみ。うちらは準備OK、いつでも放り出してくれ」とメアリさん。
何を? 思わず訊きそうになるトンチキなあたし。まだ二本のフォークを咥えたままだったわね。
あたしの船はどちらの向きにも最大スピードで推進できるの。だから船の後ろも前もないんだよね。そして、だからこそフォークを外に放り出すことができる。UFOと同じ動きができると言えば、そう珍しい感じもしないでしょ。
「では」
軍艦巻で終わりではなかった。黒い碁石みたいのがわらわらと上がってきて軍艦巻の去った空へ続こうとしている。アミ族さんたちほどではないにしても、たいへんな数だ。弱そうなひとを前面に並べる将棋やチェスと違って、小さいのは後からついていくのね、などと思っていたら、碁石が二三個、流れから外れてこちらにくるじゃないの。
やだ、シジミだわ。お味噌汁のお椀の中でしか活躍しないと思っていたら……あたしたちのまわりをぐるぐるまわりだしたの。不審に思われたのね。大きな戦艦たちみたいに無視してくれればいいものを。怪しいものではございません、釈明するべき?
ピーピーガーガー意味不明な通信送ってくるの。誰何されてるでしょうけど、こっちもピーピーガーガーいってやれば納得してくれるかな? 小さくても超破壊的豆鉄砲備えてるかもよ。
どーする?
「スタコラ?」
全員で「サッサ!」
その瞬間あたしの船はバックで急発進、メンダコさんも猛然とついてくる。二本のフォークは……あれ、やっぱり熊手だったかも。シジミと立ち回り。でも詳細はすぐにわからなくなった。
あたしの船は途中でドリフト、ギアチェンジ、メンダコさん大きく回り込んでくる、パクン! 丸呑みにする。
やったあ、大成功よ。どうよ、あたしのドライブテクニック。……あたしハンドルなんて握ってなかったっけ。
貨物室に空気が注入される音がする。その音が低くなり、待ち切れない思いであたしはドア・ハッチを開け。
「きゃあ」あたしは悲鳴をあげる。
大昔の木材のなかからサメの歯が見つかることがあるらしい。つまり古代のサメは時々陸に上がり、森にはいって樹の幹にかじりついていたらしいのだ。あなた、そんなこともあったのかと信じたでしょう?
先史時代の人びとがサメの歯を手に入れ矢尻に使ったのです。獲物をそれた矢が樹の幹に突き刺さり、回収できなかったのですね。確かにサメの歯は矢尻にするしかないでしょって形をしてるよね。でもどうやってサメの歯を手に入れたの。それはもちろん森をうろついているサメを捕まえて、ぐあっと開いた大口ジョーズ、素早く歯を引き抜いたのね。
……信じたかな?
軟骨魚類のサメ類。太古の海に、硬骨魚類に先駆けて登場しました。硬骨魚類というのはマグロにカツオ、イワシに金魚、馴染みのある普通のお魚さんたちです。太古のサメ、メガロドン……ご存じでしょう? 森で散歩中に出あいたくないものですね。
実はサメが森をうろつくことはめったにありませんでした。
サメの骨は軟骨なので、全身の化石はとても残りにくいのです。歯は成分が違うので、これだけは残りやすい。カプセルに入れてガチャガチャで売るほど歯の化石は遺されているのです。巨大ザメ・メガロドンも歯で全長を推測しているので、ぽっちゃりさんなのか、すらりさんなのか、復元にはいくらかの幅があるそうです。ともあれ、古代の狩人さんたちは露頭などで化石を探して矢尻として利用したのでしょう。
腹ペコお嬢さんにもタイプがあります。あ、お嬢さんの好みについて語っているのではありません。機動性ユニットにもさまざまな形態があるということです。しじみの宇宙船追いかけたお嬢さんは円筒に近い形をしていました。戦闘に特化した彼女らはもっとシャープな形、先の尖った三角形、サメの歯にそっくりでした。惑星大気圏内でも高速で飛行できたし、大気圏外へも自由に出ることができました。彼女らは群れで行動します。
巨大な円を描きながらお嬢さんたちは上昇していきます。あたりはひどく沸き立って上からは視界が効かなくなっている。やがては雲のない穴の開いたような領域になってしまうでしょう。今はまだお嬢さんたちは身を隠せて有利です。潜り込んできた磯サザエどもはとうに屠っています。残りも片付けるつもりです。
「なにも隠れるものがない所に浮かんでいる磯サザエが不利なのね。海面からいきなり顔を出し攻撃をくわえるお嬢さんたち! エネルギーの再充填中で反撃できない磯サザエ」
「ところが早くもホタテ貝たち駆けつけてきた。大群よ。機動性もハンパじゃないわ、それそれ。両者入り乱れ、エネルギービームが交錯するぅ!」
「装甲の丈夫さ、どちらも引けを取らないが、ビームを受け続けては劣化するわよ炭酸カルシウム! 仕掛けては、さっと身を引くお嬢さんたち。潜ってしまえばビームのチカラは弱くなる」
「そうか、真空の宇宙空間こそ有効領域。ガスの中では減衰してしまうものね。とりわけ今は惑星大気の透明度がひくくなってるわ」
「それは磯サザエたち、慎重な攻撃をするべきだったわね。大気の濁りをみずから引き起こしてしまったのだから。でもこのスモッグのもとは蒸発してしまったアミ族じゃないでしょうね、うげっ」
「さらに強力な援軍、巨大戦艦〈最高級牡蠣〉たちよ。生食用。デス・スターもかくやの破壊力よ、お母さん大丈夫かしら?」
「あれ、あんたそっち応援してんの?」
「いや、どっちも頑張れ」
「あきれたやつ。……でもカキどもホタテを狙い撃ち。どっちの味方なの。ますます混沌としてきた、敵は前方にいるとは限らないってことね」
「艦長室には『モノリスガール』が配備されてるのよ、セクシーなカキのお姐さんたち」
「軟体動物が骨抜きにされちゃったわけね、やれやれ。生ガキは軍艦巻とも交戦を始めたわよ」
「あたしたちも高みの見物決めこんでないで、行くわよ!」
「ええぇ、なんでぇ」「なんで?」
「お嬢さんたちが姿を消したから」
「きゃあ」
メンダコの一部が開いて、流れ落ちるように姿を現すメアリさん。床を這いずりあたしの足元に寄ってくる。
「なんなの~てづるもづるぅ~」
あたしも両手そろえて腰くねくねさせちゃったわよぅ、思わず。て~づ~る~~~。まさに宇宙空間の深遠より来たりし地球外生命体!! って感じよね。
「しじみさま、お気を確かに! メアリさんの恐るべき姿を申し添えるのを忘れてました。誰か、ブランデーを!」
騒ぐなよ、もやもやさん。
そりゃブランデーくれるんならもらっちゃうけどさ。グラスになみなみと。
「まさかこんな事態になっていたとは……うちらの諜報機関はなにをやってるんだ」メアリさんしきりにつぶやいている。「税金泥棒め……」
何のことを言ってるのかわからなかったけど、メアリさん怒ってるみたい。
あたしはといえば、この事態の起こるきっかけをあたしたちが作ってしまったのではないかと考えていた。いえ、遊び気分なのはあたしだけだったもんね。「あたしが」と言いかえるべきね……。
はあ……両手で顔をおおったけど、もう涙も出ないわ。
「さて、しじみ。うちらは準備OK、いつでも放り出してくれ」とメアリさん。
何を? 思わず訊きそうになるトンチキなあたし。まだ二本のフォークを咥えたままだったわね。
あたしの船はどちらの向きにも最大スピードで推進できるの。だから船の後ろも前もないんだよね。そして、だからこそフォークを外に放り出すことができる。UFOと同じ動きができると言えば、そう珍しい感じもしないでしょ。
「では」
軍艦巻で終わりではなかった。黒い碁石みたいのがわらわらと上がってきて軍艦巻の去った空へ続こうとしている。アミ族さんたちほどではないにしても、たいへんな数だ。弱そうなひとを前面に並べる将棋やチェスと違って、小さいのは後からついていくのね、などと思っていたら、碁石が二三個、流れから外れてこちらにくるじゃないの。
やだ、シジミだわ。お味噌汁のお椀の中でしか活躍しないと思っていたら……あたしたちのまわりをぐるぐるまわりだしたの。不審に思われたのね。大きな戦艦たちみたいに無視してくれればいいものを。怪しいものではございません、釈明するべき?
ピーピーガーガー意味不明な通信送ってくるの。誰何されてるでしょうけど、こっちもピーピーガーガーいってやれば納得してくれるかな? 小さくても超破壊的豆鉄砲備えてるかもよ。
どーする?
「スタコラ?」
全員で「サッサ!」
その瞬間あたしの船はバックで急発進、メンダコさんも猛然とついてくる。二本のフォークは……あれ、やっぱり熊手だったかも。シジミと立ち回り。でも詳細はすぐにわからなくなった。
あたしの船は途中でドリフト、ギアチェンジ、メンダコさん大きく回り込んでくる、パクン! 丸呑みにする。
やったあ、大成功よ。どうよ、あたしのドライブテクニック。……あたしハンドルなんて握ってなかったっけ。
貨物室に空気が注入される音がする。その音が低くなり、待ち切れない思いであたしはドア・ハッチを開け。
「きゃあ」あたしは悲鳴をあげる。
大昔の木材のなかからサメの歯が見つかることがあるらしい。つまり古代のサメは時々陸に上がり、森にはいって樹の幹にかじりついていたらしいのだ。あなた、そんなこともあったのかと信じたでしょう?
先史時代の人びとがサメの歯を手に入れ矢尻に使ったのです。獲物をそれた矢が樹の幹に突き刺さり、回収できなかったのですね。確かにサメの歯は矢尻にするしかないでしょって形をしてるよね。でもどうやってサメの歯を手に入れたの。それはもちろん森をうろついているサメを捕まえて、ぐあっと開いた大口ジョーズ、素早く歯を引き抜いたのね。
……信じたかな?
軟骨魚類のサメ類。太古の海に、硬骨魚類に先駆けて登場しました。硬骨魚類というのはマグロにカツオ、イワシに金魚、馴染みのある普通のお魚さんたちです。太古のサメ、メガロドン……ご存じでしょう? 森で散歩中に出あいたくないものですね。
実はサメが森をうろつくことはめったにありませんでした。
サメの骨は軟骨なので、全身の化石はとても残りにくいのです。歯は成分が違うので、これだけは残りやすい。カプセルに入れてガチャガチャで売るほど歯の化石は遺されているのです。巨大ザメ・メガロドンも歯で全長を推測しているので、ぽっちゃりさんなのか、すらりさんなのか、復元にはいくらかの幅があるそうです。ともあれ、古代の狩人さんたちは露頭などで化石を探して矢尻として利用したのでしょう。
腹ペコお嬢さんにもタイプがあります。あ、お嬢さんの好みについて語っているのではありません。機動性ユニットにもさまざまな形態があるということです。しじみの宇宙船追いかけたお嬢さんは円筒に近い形をしていました。戦闘に特化した彼女らはもっとシャープな形、先の尖った三角形、サメの歯にそっくりでした。惑星大気圏内でも高速で飛行できたし、大気圏外へも自由に出ることができました。彼女らは群れで行動します。
巨大な円を描きながらお嬢さんたちは上昇していきます。あたりはひどく沸き立って上からは視界が効かなくなっている。やがては雲のない穴の開いたような領域になってしまうでしょう。今はまだお嬢さんたちは身を隠せて有利です。潜り込んできた磯サザエどもはとうに屠っています。残りも片付けるつもりです。
「なにも隠れるものがない所に浮かんでいる磯サザエが不利なのね。海面からいきなり顔を出し攻撃をくわえるお嬢さんたち! エネルギーの再充填中で反撃できない磯サザエ」
「ところが早くもホタテ貝たち駆けつけてきた。大群よ。機動性もハンパじゃないわ、それそれ。両者入り乱れ、エネルギービームが交錯するぅ!」
「装甲の丈夫さ、どちらも引けを取らないが、ビームを受け続けては劣化するわよ炭酸カルシウム! 仕掛けては、さっと身を引くお嬢さんたち。潜ってしまえばビームのチカラは弱くなる」
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「それは磯サザエたち、慎重な攻撃をするべきだったわね。大気の濁りをみずから引き起こしてしまったのだから。でもこのスモッグのもとは蒸発してしまったアミ族じゃないでしょうね、うげっ」
「さらに強力な援軍、巨大戦艦〈最高級牡蠣〉たちよ。生食用。デス・スターもかくやの破壊力よ、お母さん大丈夫かしら?」
「あれ、あんたそっち応援してんの?」
「いや、どっちも頑張れ」
「あきれたやつ。……でもカキどもホタテを狙い撃ち。どっちの味方なの。ますます混沌としてきた、敵は前方にいるとは限らないってことね」
「艦長室には『モノリスガール』が配備されてるのよ、セクシーなカキのお姐さんたち」
「軟体動物が骨抜きにされちゃったわけね、やれやれ。生ガキは軍艦巻とも交戦を始めたわよ」
「あたしたちも高みの見物決めこんでないで、行くわよ!」
「ええぇ、なんでぇ」「なんで?」
「お嬢さんたちが姿を消したから」
「きゃあ」
メンダコの一部が開いて、流れ落ちるように姿を現すメアリさん。床を這いずりあたしの足元に寄ってくる。
「なんなの~てづるもづるぅ~」
あたしも両手そろえて腰くねくねさせちゃったわよぅ、思わず。て~づ~る~~~。まさに宇宙空間の深遠より来たりし地球外生命体!! って感じよね。
「しじみさま、お気を確かに! メアリさんの恐るべき姿を申し添えるのを忘れてました。誰か、ブランデーを!」
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