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第6章
6-18
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6-18「ユウのターン」
「ふーっ、さっぱりした」
シャワーを浴び終え、タオルで体を拭いていると、
「ひゃん!!」
部屋の外からチェアリーのものらしき悲鳴が聞こえた。
何かあったのかもしれない!急いでパンツだけ穿いて扉から顔を出したら、彼女が部屋の前でたたずんでいた。
「何かあった?」
「ひんっ!!」
振り向いた彼女はオレの裸姿にビックリしたのか悲鳴を上げた。
「ゴメン、なんかチェアリーの声がしたみたいだったからこんな格好で、何かあった?」
「ううん、大丈夫。・・・・・・あ、これ服」
彼女はオレの服を持って、部屋の前でまっていてくれたらしい。
「ありがとう」
受け取った服の上には歯ブラシも乗っていた。
(あぁ昨日、買ってきてくれたんだっけ)
チェアリーには服や歯ブラシなど身の回りの事を、ありがたいほど世話を焼いてもらっている。
(ダメだよな。これじゃあ、)
いくら彼女が世話焼きだとしても、これでは手のかかる子供のようだ。
(自分の事は自分でやらないと・・・・・・そうだ、防具の手入れしないといけなかったんだ)
チェアリーに革の防具を手入れした方がいいと言われていたのを思い出した。一応は冒険者としてやっていくのだし自分の装備ぐらいちゃんとしておかないと、また彼女に迷惑をかけてしまう。
「ちょっと待ってて!すぐに着るから」
チェアリーが行ってしまわないうちに、道具を借りようとオレは急いで服を着た。
「そんなに慌てなくてもいいよ」
彼女は急ぐことないと言って部屋の入り口に立って、オレが服を着るのを待ってくれている。
(夕飯までまだ時間あるのか?なら今のうちに手入れの仕方も教えてもらおう)
「ねぇ、今からキミの部屋に行ってもいい?」
革の手入れといっても、油で拭くとか言っていたはずだ。そんなに手間はかからないだろう。
「え!?・・・・・・っと、なんで?」
「あー・・・・・・ほら、アレだよ、その・・・・・・」
チェアリーは確か馬の油で拭くといいと言っていたはずだ。あまりなじみのない特別な油だったと思うが、その名前が思い出せない。
(何だったかな?)
思い出せずに言葉を詰まらせているうちに、察しのいい彼女はオレが何を言おうとしているのか分かってくれたようだった。
「これから夕飯だよ?」
「ああ、夕飯前に済ませられないかな?すぐに終わらせるから」
彼女はビックリした表情を浮かべると、少し目を伏せて申し訳なさそうに言った。
「だって、おかみさん夕食だって呼びに来てたよ。もっとちゃんと時間作って、しよ・・・・・・ね?」
(防具の手入れって、そんなに時間がかかるものなのか?)
革に詳しいチェアリーの事だ、丁寧に作業しているのかもしれない。
「うーん、おかみさんが呼んでいるのならしょうがないか・・・・・・」
「うん、ごめんね」
夕飯前にと思ったが、そんなに慌ててする事も無いかと思い直し、オレ達は夕飯を食べに食堂へ向かった。
食堂へ来てみると、お客さんはおらず明かりも落とされていた。さっきまでは人もいたはずなのに。テーブルの上には食べ終わった食器がそのままにされている。
「食堂、営業してないみたいだけど?」
「今日は仕事にならないからって、おかみさんが臨時休業にしちゃったんだよ」
(臨時休業?夕方のかき入れ時に?)
なぜ休業になったのか知らないが、少し驚いた。
(日本ならちょっとやそっとの事では休まないだろうな)
日本の飲食店では長い営業時間と年中無休が当たり前。それに、客からは過度なサービスが要求され、従業員は疲弊しきっていて問題にもなるほどだ。
ここのように休みたいときに休めるというのが本当は正しいのかもしれない。
オレはチェアリーに導かれるまま、厨房に入った。
そこではコックたちが集まってそれぞれに調理をしながら、お互いの料理を味見しあっていた。
調理台の真ん中ではおかみさんが一人のコックに寄り添って何か教えている。
二人が真剣な表情で向かい合っているのは、見覚えのある肉の塊だった。
(ヌマタヌキ・・・・・・)
厨房ではヌマタヌキと呼ばれる大ネズミを調理している真っ最中だったのだ。
(・・・・・・マジか)
チェアリーがヌマタヌキをお土産にすると言い出したときから、もしかしたら食べるハメになる事ぐらい予想出来たはずだ。
しかし、なぜかオレはネズミを食べるなんて別世界の出来事のように思っていた。
(異世界だしな)
「来たね。さあ、ここにお座り」
おかみさんは厨房に入ってきたオレ達を見つけると、隅に置いてあった小さなイスを引っ張り出し座らせてくれた。
(もう逃げられない!)
「さあ!ヌマタヌキを捕まえてきてくれた主役がやってきたよ!誰が最初に食べさせてあげるんだい?」
「なら、まずは前菜だ」
そう言って一人のコックが、皿とフォークを持たせてくれた。
その皿の上にスライスしたトマトと、ヌマタヌキであろう薄切り肉を乗せてバジルの葉を添えると上からたっぷりオリーブオイルをかけ、仕上げに塩を振ってくれた。
「おあがりよ」
「いただきます・・・・・・」
抵抗はあったが、これも異世界の洗礼かと覚悟を決め口にする。
「おっ!」
「フッ」
オレの発した一言でコックは勝ち誇ったように鼻で笑った。
「美味しいです!」
ネズミというイメージだけで臭いと思っていたが、そんな事は無かった。トマトの酸味とバジルの香りをまったく邪魔してこない。クセが無く噛むほどに具材と調和する。
「こんなにも柔らかいのか、」
肉の柔らかさにも驚いた。例えるなら鶏肉の様な食感だが、鶏よりも断然柔らかい。フワフワとしていて、噛む必要もなく舌の上で消えていく。
驚くオレにコックが説明してくれた。
「元々ヌマタヌキの同体はどの部位も肉が柔らかいが、特に柔らかいフィレ肉を使ったんだ」
「まるで肉じゃないような食感ですね」
「火を通しすぎて固くならないように気を付けてあるからな。フィレの柔らかさを追求してみた」
「へーぇ、どうやって?」
「グラグラ沸いているお湯に肉を入れてフタをしたら、火から下ろすんだ。余熱だけで芯までじっくり火を通すから硬くならない」
「そうなんですか」
ポンッ!
乾いた音がしたので、そちらを見るとおかみさんがワインの栓を開けていた。
グラスになみなみと白ワインを注ぎ、ひと口飲んでからオレ達の横に座った。
「飲むかい?」
「少しなら」
よっこらせっと声がしそうに立ち上がり、恰幅のいい体を揺らしてグラスを2つ用意すると、そこへ白ワインが3分の1ほど注がれた。
「薄い方がいいね」
オレに聞いたのか、料理に合わせる事を考えてなのか、そう言ったおかみさんは白ワインに今度はオレンジジュースを加えた。
受け取ったお酒を一口飲むとオレンジの爽やかな香りが鼻に抜け、お酒と感じさせない飲みあたりだ。
しかし後味はしっかり白ワインのキリッとした辛口の味わいが残る。それはいわゆる大人のためのジュースだった。
(これは危ない飲み物だな。どれだけでも飲めそうだ)
さっぱりしていて口の中を洗ってくれるので、次の料理を味わう口直しとして丁度いい。
「アタシも食べてみようかね」
トマトとフィレ肉の前菜をおかみさんはチェアリーの皿からひと口、フォークですくい取り大きな口を開けて飲み込むように食べた。
「うん!美味しいねこりゃ!!」
ひと口噛んで飲み込まないうちに、大げさなほどに驚いてみせる。
ハハハッ!
コックたちから笑いが起きた。
「おかみさんは美味しいしか言わないからなぁ」
「コックを育てるのは美味しいという言葉なんだよ。アタシは作ってくれたからには例え、真っ黒に焦げたステーキだろうと美味しいと言って食べてあげるさ!さあ、次は誰が食べさせてくれるんだい?焦げてないのがいいねぇ」
ハハハッ!
(ああ、こういう世界をオレは望んでいたのかもしれない)
オレはコックたちが楽しそうに作るヌマタヌキのフルコースを心行くまで堪能した。
「ふーっ、さっぱりした」
シャワーを浴び終え、タオルで体を拭いていると、
「ひゃん!!」
部屋の外からチェアリーのものらしき悲鳴が聞こえた。
何かあったのかもしれない!急いでパンツだけ穿いて扉から顔を出したら、彼女が部屋の前でたたずんでいた。
「何かあった?」
「ひんっ!!」
振り向いた彼女はオレの裸姿にビックリしたのか悲鳴を上げた。
「ゴメン、なんかチェアリーの声がしたみたいだったからこんな格好で、何かあった?」
「ううん、大丈夫。・・・・・・あ、これ服」
彼女はオレの服を持って、部屋の前でまっていてくれたらしい。
「ありがとう」
受け取った服の上には歯ブラシも乗っていた。
(あぁ昨日、買ってきてくれたんだっけ)
チェアリーには服や歯ブラシなど身の回りの事を、ありがたいほど世話を焼いてもらっている。
(ダメだよな。これじゃあ、)
いくら彼女が世話焼きだとしても、これでは手のかかる子供のようだ。
(自分の事は自分でやらないと・・・・・・そうだ、防具の手入れしないといけなかったんだ)
チェアリーに革の防具を手入れした方がいいと言われていたのを思い出した。一応は冒険者としてやっていくのだし自分の装備ぐらいちゃんとしておかないと、また彼女に迷惑をかけてしまう。
「ちょっと待ってて!すぐに着るから」
チェアリーが行ってしまわないうちに、道具を借りようとオレは急いで服を着た。
「そんなに慌てなくてもいいよ」
彼女は急ぐことないと言って部屋の入り口に立って、オレが服を着るのを待ってくれている。
(夕飯までまだ時間あるのか?なら今のうちに手入れの仕方も教えてもらおう)
「ねぇ、今からキミの部屋に行ってもいい?」
革の手入れといっても、油で拭くとか言っていたはずだ。そんなに手間はかからないだろう。
「え!?・・・・・・っと、なんで?」
「あー・・・・・・ほら、アレだよ、その・・・・・・」
チェアリーは確か馬の油で拭くといいと言っていたはずだ。あまりなじみのない特別な油だったと思うが、その名前が思い出せない。
(何だったかな?)
思い出せずに言葉を詰まらせているうちに、察しのいい彼女はオレが何を言おうとしているのか分かってくれたようだった。
「これから夕飯だよ?」
「ああ、夕飯前に済ませられないかな?すぐに終わらせるから」
彼女はビックリした表情を浮かべると、少し目を伏せて申し訳なさそうに言った。
「だって、おかみさん夕食だって呼びに来てたよ。もっとちゃんと時間作って、しよ・・・・・・ね?」
(防具の手入れって、そんなに時間がかかるものなのか?)
革に詳しいチェアリーの事だ、丁寧に作業しているのかもしれない。
「うーん、おかみさんが呼んでいるのならしょうがないか・・・・・・」
「うん、ごめんね」
夕飯前にと思ったが、そんなに慌ててする事も無いかと思い直し、オレ達は夕飯を食べに食堂へ向かった。
食堂へ来てみると、お客さんはおらず明かりも落とされていた。さっきまでは人もいたはずなのに。テーブルの上には食べ終わった食器がそのままにされている。
「食堂、営業してないみたいだけど?」
「今日は仕事にならないからって、おかみさんが臨時休業にしちゃったんだよ」
(臨時休業?夕方のかき入れ時に?)
なぜ休業になったのか知らないが、少し驚いた。
(日本ならちょっとやそっとの事では休まないだろうな)
日本の飲食店では長い営業時間と年中無休が当たり前。それに、客からは過度なサービスが要求され、従業員は疲弊しきっていて問題にもなるほどだ。
ここのように休みたいときに休めるというのが本当は正しいのかもしれない。
オレはチェアリーに導かれるまま、厨房に入った。
そこではコックたちが集まってそれぞれに調理をしながら、お互いの料理を味見しあっていた。
調理台の真ん中ではおかみさんが一人のコックに寄り添って何か教えている。
二人が真剣な表情で向かい合っているのは、見覚えのある肉の塊だった。
(ヌマタヌキ・・・・・・)
厨房ではヌマタヌキと呼ばれる大ネズミを調理している真っ最中だったのだ。
(・・・・・・マジか)
チェアリーがヌマタヌキをお土産にすると言い出したときから、もしかしたら食べるハメになる事ぐらい予想出来たはずだ。
しかし、なぜかオレはネズミを食べるなんて別世界の出来事のように思っていた。
(異世界だしな)
「来たね。さあ、ここにお座り」
おかみさんは厨房に入ってきたオレ達を見つけると、隅に置いてあった小さなイスを引っ張り出し座らせてくれた。
(もう逃げられない!)
「さあ!ヌマタヌキを捕まえてきてくれた主役がやってきたよ!誰が最初に食べさせてあげるんだい?」
「なら、まずは前菜だ」
そう言って一人のコックが、皿とフォークを持たせてくれた。
その皿の上にスライスしたトマトと、ヌマタヌキであろう薄切り肉を乗せてバジルの葉を添えると上からたっぷりオリーブオイルをかけ、仕上げに塩を振ってくれた。
「おあがりよ」
「いただきます・・・・・・」
抵抗はあったが、これも異世界の洗礼かと覚悟を決め口にする。
「おっ!」
「フッ」
オレの発した一言でコックは勝ち誇ったように鼻で笑った。
「美味しいです!」
ネズミというイメージだけで臭いと思っていたが、そんな事は無かった。トマトの酸味とバジルの香りをまったく邪魔してこない。クセが無く噛むほどに具材と調和する。
「こんなにも柔らかいのか、」
肉の柔らかさにも驚いた。例えるなら鶏肉の様な食感だが、鶏よりも断然柔らかい。フワフワとしていて、噛む必要もなく舌の上で消えていく。
驚くオレにコックが説明してくれた。
「元々ヌマタヌキの同体はどの部位も肉が柔らかいが、特に柔らかいフィレ肉を使ったんだ」
「まるで肉じゃないような食感ですね」
「火を通しすぎて固くならないように気を付けてあるからな。フィレの柔らかさを追求してみた」
「へーぇ、どうやって?」
「グラグラ沸いているお湯に肉を入れてフタをしたら、火から下ろすんだ。余熱だけで芯までじっくり火を通すから硬くならない」
「そうなんですか」
ポンッ!
乾いた音がしたので、そちらを見るとおかみさんがワインの栓を開けていた。
グラスになみなみと白ワインを注ぎ、ひと口飲んでからオレ達の横に座った。
「飲むかい?」
「少しなら」
よっこらせっと声がしそうに立ち上がり、恰幅のいい体を揺らしてグラスを2つ用意すると、そこへ白ワインが3分の1ほど注がれた。
「薄い方がいいね」
オレに聞いたのか、料理に合わせる事を考えてなのか、そう言ったおかみさんは白ワインに今度はオレンジジュースを加えた。
受け取ったお酒を一口飲むとオレンジの爽やかな香りが鼻に抜け、お酒と感じさせない飲みあたりだ。
しかし後味はしっかり白ワインのキリッとした辛口の味わいが残る。それはいわゆる大人のためのジュースだった。
(これは危ない飲み物だな。どれだけでも飲めそうだ)
さっぱりしていて口の中を洗ってくれるので、次の料理を味わう口直しとして丁度いい。
「アタシも食べてみようかね」
トマトとフィレ肉の前菜をおかみさんはチェアリーの皿からひと口、フォークですくい取り大きな口を開けて飲み込むように食べた。
「うん!美味しいねこりゃ!!」
ひと口噛んで飲み込まないうちに、大げさなほどに驚いてみせる。
ハハハッ!
コックたちから笑いが起きた。
「おかみさんは美味しいしか言わないからなぁ」
「コックを育てるのは美味しいという言葉なんだよ。アタシは作ってくれたからには例え、真っ黒に焦げたステーキだろうと美味しいと言って食べてあげるさ!さあ、次は誰が食べさせてくれるんだい?焦げてないのがいいねぇ」
ハハハッ!
(ああ、こういう世界をオレは望んでいたのかもしれない)
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