99 / 305
第4章
4-21
しおりを挟む
4-21「ユウのターン」
牙を手にしたチェアリーは、カバンから革製の包みを取り出し言った。
「これを見て。こんな感じの留め具を作ろうと思ってるの」
取り出した革の包みは20センチほどの長さがあり、革布がクルクルと巻かれ筒状になっている。その中心に革紐が巻かれ先端に乳白色の牙らしきものが付いていた。
「これって、ウサギの牙なの?」
「そうだよ。お父さんが作ってくれたの」
「へぇ、カッコイイね」
それは女性が持つようなシャレていて小綺麗な革製品という感じではなく、使い込んで味わいの出た革が醸し出す大人の小物といった感じだった。彼女の父親の好みなのだろう。留め具に牙を使っているのがワンポイントになっていて、男っぽさが出ている。
「見て、先端はとっても固いけど、アゴに埋まってる根元の部分は柔らかいの。中心部分は空洞にもなっているし穴も開けやすいんだよ」
「ふーん」
茹でた牙を摘まんでオレに見せながら、説明してくれた。
ウサギのアゴから張りだしていた牙は、初めて見た時には小さそうに見えたが、取り外された状態で見ると根元まで含め5センチ強といった長さだ。
彼女はナイフを持つと根元の部分を少しカットしてみせた。そんなに力をかけず切れたので、まるで昼食に削ったチーズのようだった。
「本当に柔らかいんだね」
「時間が経って乾いてくると根元の部分も固くなるから、固くなる前に穴を開けるの」
チェアリーは父親に作ってもらったという革の包みの紐をほどくと、それを地面に置いて広げた。
(おおっ、カッコイイ!)
開くとそれは道具入れだった。革の布に幾つもの片口の小袋が縫い付けらてていて、その中にこまごまとした道具が整頓されて収められている。
こういった道具類を見ると無駄にテンションが上がってしまう。まるでホームセンターに行って使いもしない工具類を眺めている時に似ていて、男心をくすぐられる。
彼女はその道具の中からキリを取り出し牙の根元に差し込むと、いとも簡単に穴を開けてしまった。
「やってみる?」
「ああ」
牙と道具を受け取り、オレも彼女をまねてキリを差し込んだ。
「割らない様に気をつけてね」
それは牙とは思えないほど柔らかく、中心が空洞になっていることもあって簡単に穴を開ける事が出来た。
「穴に革紐を通せば完成だよ」
不思議な事に革紐を通すと急に渋いアクセサリーに変わって見える。
「おおっ」
「小物を入れる革袋の留め具にしてもいいんだけど・・・・・・」
そのままカバンにストラップとして下げていても良さそうだと思ったのだが、彼女はまだ手を加えるつもりらしい。
「ユウ、そのストールちょっと脱いで」
「ん?これ?」
「羽織っているだけだとズレ落ちちゃうでしょ?この牙をボタンの代わりに付けてあげる」
「え、出来るの?」
「簡単だから、ちょっと待ってて」
(本当に何でもできるんだな)
植物の知識は豊富だし、獲物を解体して調理も出来る。カバン一つに必要な物を全て詰めて、誰かに頼ることなく生き抜いていけそうなたくましさがチェアリーを見ていると感じる。
毎日同じような事を繰り返すだけの会社務めに疲れ切っていたオレは、こういう自然を相手に生きていく生活にどこか憧れていたのかもしれない。
獲物を狩って食糧とし、皮は加工してお金を得る。それで生活が成り立つのなら楽しくていいかもしれないと思った。
(スライムもいないしな・・・・・・)
今日のスライム狩りはもういい。毛皮の膜を取る作業に集中だ。
手を動かしながら、彼女に聞いてみた。
「ウサギの皮は何に使われるの?」
「うーん・・・・・・大体は防寒着かな。ウサギの皮は薄いでしょ?軽いから着てても重くないし、毛はフワフワで温かくて手触りがいいから、コートに使われることが多いよ」
「へー、」
(そういえばオレがしている胸当てとかはどうやって作られるんだ?)
装備している胸当てをさすってみた。革製だと思うが木の板の様にとても固い。それに毛皮ではない。毛は剃ってしまうのだろうか?疑問が浮かぶ。
オレが胸当てをさすっているのを見てか、彼女が答えてくれた。
「そういう防具は木で型を作ってからね、その上に半乾きの皮をピンと張って乾かすの。そうするとカチカチに型どおりに固まるよ。後は強度を出すために蜜蝋なんかを使ったりするみたいだけど」
「お父さんは革の防具も作ってるの?」
「頼まれればね。面倒くさいからってあんまり作らないけど」
(武器を作る鍛冶屋はなんとなくイメージ出来るけど、防具屋っているんだなぁ)
自分が装備して今ここにあるのだから当然誰かが作ったもののはずだ、しかし、防具作りはイメージしづらい。
彼女は更に説明を続ける。
「防具に使うにはいいけど皮はそのまま乾かすと固くなっちゃうから、そうならないように馬から取った馬油(ヴァーユ)を塗り込んでよく揉むことで柔らかくしてるの。使い込むことでもっと柔らかくなるし」
チェアリーは道具入れをさすりながらそう言った。確かに彼女の持っているその道具入れは使い込まれて柔らかそうで、いい味わいを出している。
「革は時々、馬油を塗ってお手入れした方がいいよ。でないと雨に濡れた後そのまま乾くとバリバリになるから」
「ふーん」
オレは自分が履いているブーツを見た。教会で貰った誰の物とも分からない革製のブーツだが、クタクタになってシワが付きお世辞にも綺麗とは言えない。しかし、これはこれで味わいが出ていてカッコイイ。
「馬油、貸してあげようか?」
「持ってるの?」
「うん、お手入れは宿でしているから部屋に置いてあるけど」
「じゃあ貸してもらおうかな」
「いいよ。帰ったら貸してあげるね」
彼女は父親が革の加工をしているためか、革製品についても物知りだ。更に聞いてみた。
「こういうブーツとかって毛は付いてないけど、これって剃ってるの?」
「ううん、違うよ。それはね、木を燃やした後の灰を水に溶いてその上澄みに毛皮を漬けておくの」
「灰に?どうして?」
また想像もつかない材料を使っていることに驚いた。紅茶や道端の雑草、灰にと、どれも身近にあるものばかりだ。
「灰の液に10日も漬けておくと、皮がぶよぶよになるんだけどね、それで毛がスルッと抜けるようになるの。乾かした後に革も柔らかく仕上がるしね」
「本当に詳しいんだね」
「そんなことないよ・・・・・・お父さんに直接聞いた方がもっと細かく教えてくれるよ」
「そうだなぁ、こういうのに興味あるし会ってみたいな」
「ふ-ん・・・・・・フフッ」
彼女は何がおかしいのか、急にニヤニヤしだした。
「なに?」
「ううん!何でもない」
何だろうと思い、聞いても彼女は教えてはくれない。
(質問しずぎて子供っぽかったのかな?)
オレは黙って皮の膜をめくる作業に戻った。
牙を手にしたチェアリーは、カバンから革製の包みを取り出し言った。
「これを見て。こんな感じの留め具を作ろうと思ってるの」
取り出した革の包みは20センチほどの長さがあり、革布がクルクルと巻かれ筒状になっている。その中心に革紐が巻かれ先端に乳白色の牙らしきものが付いていた。
「これって、ウサギの牙なの?」
「そうだよ。お父さんが作ってくれたの」
「へぇ、カッコイイね」
それは女性が持つようなシャレていて小綺麗な革製品という感じではなく、使い込んで味わいの出た革が醸し出す大人の小物といった感じだった。彼女の父親の好みなのだろう。留め具に牙を使っているのがワンポイントになっていて、男っぽさが出ている。
「見て、先端はとっても固いけど、アゴに埋まってる根元の部分は柔らかいの。中心部分は空洞にもなっているし穴も開けやすいんだよ」
「ふーん」
茹でた牙を摘まんでオレに見せながら、説明してくれた。
ウサギのアゴから張りだしていた牙は、初めて見た時には小さそうに見えたが、取り外された状態で見ると根元まで含め5センチ強といった長さだ。
彼女はナイフを持つと根元の部分を少しカットしてみせた。そんなに力をかけず切れたので、まるで昼食に削ったチーズのようだった。
「本当に柔らかいんだね」
「時間が経って乾いてくると根元の部分も固くなるから、固くなる前に穴を開けるの」
チェアリーは父親に作ってもらったという革の包みの紐をほどくと、それを地面に置いて広げた。
(おおっ、カッコイイ!)
開くとそれは道具入れだった。革の布に幾つもの片口の小袋が縫い付けらてていて、その中にこまごまとした道具が整頓されて収められている。
こういった道具類を見ると無駄にテンションが上がってしまう。まるでホームセンターに行って使いもしない工具類を眺めている時に似ていて、男心をくすぐられる。
彼女はその道具の中からキリを取り出し牙の根元に差し込むと、いとも簡単に穴を開けてしまった。
「やってみる?」
「ああ」
牙と道具を受け取り、オレも彼女をまねてキリを差し込んだ。
「割らない様に気をつけてね」
それは牙とは思えないほど柔らかく、中心が空洞になっていることもあって簡単に穴を開ける事が出来た。
「穴に革紐を通せば完成だよ」
不思議な事に革紐を通すと急に渋いアクセサリーに変わって見える。
「おおっ」
「小物を入れる革袋の留め具にしてもいいんだけど・・・・・・」
そのままカバンにストラップとして下げていても良さそうだと思ったのだが、彼女はまだ手を加えるつもりらしい。
「ユウ、そのストールちょっと脱いで」
「ん?これ?」
「羽織っているだけだとズレ落ちちゃうでしょ?この牙をボタンの代わりに付けてあげる」
「え、出来るの?」
「簡単だから、ちょっと待ってて」
(本当に何でもできるんだな)
植物の知識は豊富だし、獲物を解体して調理も出来る。カバン一つに必要な物を全て詰めて、誰かに頼ることなく生き抜いていけそうなたくましさがチェアリーを見ていると感じる。
毎日同じような事を繰り返すだけの会社務めに疲れ切っていたオレは、こういう自然を相手に生きていく生活にどこか憧れていたのかもしれない。
獲物を狩って食糧とし、皮は加工してお金を得る。それで生活が成り立つのなら楽しくていいかもしれないと思った。
(スライムもいないしな・・・・・・)
今日のスライム狩りはもういい。毛皮の膜を取る作業に集中だ。
手を動かしながら、彼女に聞いてみた。
「ウサギの皮は何に使われるの?」
「うーん・・・・・・大体は防寒着かな。ウサギの皮は薄いでしょ?軽いから着てても重くないし、毛はフワフワで温かくて手触りがいいから、コートに使われることが多いよ」
「へー、」
(そういえばオレがしている胸当てとかはどうやって作られるんだ?)
装備している胸当てをさすってみた。革製だと思うが木の板の様にとても固い。それに毛皮ではない。毛は剃ってしまうのだろうか?疑問が浮かぶ。
オレが胸当てをさすっているのを見てか、彼女が答えてくれた。
「そういう防具は木で型を作ってからね、その上に半乾きの皮をピンと張って乾かすの。そうするとカチカチに型どおりに固まるよ。後は強度を出すために蜜蝋なんかを使ったりするみたいだけど」
「お父さんは革の防具も作ってるの?」
「頼まれればね。面倒くさいからってあんまり作らないけど」
(武器を作る鍛冶屋はなんとなくイメージ出来るけど、防具屋っているんだなぁ)
自分が装備して今ここにあるのだから当然誰かが作ったもののはずだ、しかし、防具作りはイメージしづらい。
彼女は更に説明を続ける。
「防具に使うにはいいけど皮はそのまま乾かすと固くなっちゃうから、そうならないように馬から取った馬油(ヴァーユ)を塗り込んでよく揉むことで柔らかくしてるの。使い込むことでもっと柔らかくなるし」
チェアリーは道具入れをさすりながらそう言った。確かに彼女の持っているその道具入れは使い込まれて柔らかそうで、いい味わいを出している。
「革は時々、馬油を塗ってお手入れした方がいいよ。でないと雨に濡れた後そのまま乾くとバリバリになるから」
「ふーん」
オレは自分が履いているブーツを見た。教会で貰った誰の物とも分からない革製のブーツだが、クタクタになってシワが付きお世辞にも綺麗とは言えない。しかし、これはこれで味わいが出ていてカッコイイ。
「馬油、貸してあげようか?」
「持ってるの?」
「うん、お手入れは宿でしているから部屋に置いてあるけど」
「じゃあ貸してもらおうかな」
「いいよ。帰ったら貸してあげるね」
彼女は父親が革の加工をしているためか、革製品についても物知りだ。更に聞いてみた。
「こういうブーツとかって毛は付いてないけど、これって剃ってるの?」
「ううん、違うよ。それはね、木を燃やした後の灰を水に溶いてその上澄みに毛皮を漬けておくの」
「灰に?どうして?」
また想像もつかない材料を使っていることに驚いた。紅茶や道端の雑草、灰にと、どれも身近にあるものばかりだ。
「灰の液に10日も漬けておくと、皮がぶよぶよになるんだけどね、それで毛がスルッと抜けるようになるの。乾かした後に革も柔らかく仕上がるしね」
「本当に詳しいんだね」
「そんなことないよ・・・・・・お父さんに直接聞いた方がもっと細かく教えてくれるよ」
「そうだなぁ、こういうのに興味あるし会ってみたいな」
「ふ-ん・・・・・・フフッ」
彼女は何がおかしいのか、急にニヤニヤしだした。
「なに?」
「ううん!何でもない」
何だろうと思い、聞いても彼女は教えてはくれない。
(質問しずぎて子供っぽかったのかな?)
オレは黙って皮の膜をめくる作業に戻った。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる