ゆるゾン

二コ・タケナカ

文字の大きさ
上 下
136 / 136

裏話4

しおりを挟む
どうも。ニコ・タケナカです。
本編は完結したのですが、少し伝えきれなかったことを裏話と題して追加しておこうと思います。


・羽島と猪野

裏設定を明かしてしまうと、この2人は付き合ってます。その前提で小説を書いていたので、察しのいい人は「やっぱり」と思ったんじゃないでしょうか?
二人は似た者同士なんですよ。詳しく説明すると、羽島は自分の胸にコンプレックスを持っています。小学生の頃から大きかったので男子からからかわれた経験があるんですよ。小さい子というのは性に対して明確に拒否反応示したりしますからね。中学になると今度は逆に性の対象としてあからさまに見られるようになってしまうんです。羽島は心を読む事にとても敏感なので余計に分かってしまう。だから男性不審になってしまったんですよ。隠してはいるけどね。
羽島が自分の境遇にどう向き合ったかと言えば、それは勉強。男子に負けない成績を収めることで自尊心を保つことに繋がったし、勉強に集中している間は嫌なことを思い出さなくて済んだんです。それはアニメやゲームに逃げ込む心理と似ているので、だから海津がいつもアニメやゲームの話をして話題に付いていけなくてもバカにはしないんです。
羽島が実績にこだわるのは自身の存在証明の為でもあります。人の上に立つことで他者から貶められない。権威は防衛の役割を果たしてくれる。その為に生徒会長に進んでなりたがるし、国政への進出は彼女の夢になりえたんです。

猪野はというと、彼女はハーフだから肌の色や髪の色が違うので(髪は元は茶色だけど黒く染めてます)小さい頃にからかわれた経験があるんです。羽島と違って彼女が頼ったのは力です。ブラジルコミュニティの知り合いにブラジリアン柔術を教えてくれる人がいて、猪野はそこで強くなった。何か言ってくる奴は跳ね返せるほどに。それでも幼い頃の経験により男性不審に至ってしまった。

という事で、二人は似た者同士なんです。
じゃあ、お互い男性不審だからと言って、すぐに同性愛者になれるのかと言えばそうではない。猪野は羽島の気遣いが嬉しかったので気を許してるんですよ。(ハーフなので避けられる境遇にあった)羽島は察しがいいので猪野が特別な感情を向けているのは気付いていた。お互い何と無しに意識はしている状態が続き、いつの間にか付き合ている(付き合ってもいいかも)という状態なんです。まだハッキリ告白をしたわけではないし、何か関係を持った訳でもないんですけどね。たぶんこの先もずっと一緒にいる(居たい)という暗黙の了解が出来上がってるんです。

という設定。


気が向いたらそのうち裏話に来ようとおもいます。
ではまた!
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

2023.05.04 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2023.05.04 二コ・タケナカ

感想、ありがとうございます。

ゾンビについて詳しいですね!
この小説はゾンビものと言っておきながら、読み進めるうちにどこに向かっていくのか分からなくなるゆるい物語です。それでも最後は「こう来たか」と、唸らせる内容になっていますので、どうか最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

解除

あなたにおすすめの小説

適者生存 ~ゾンビ蔓延る世界で~

7 HIRO 7
ホラー
 ゾンビ病の蔓延により生きる屍が溢れ返った街で、必死に生き抜く主人公たち。同じ環境下にある者達と、時には対立し、時には手を取り合って生存への道を模索していく。極限状態の中、果たして主人公は この世界で生きるに相応しい〝適者〟となれるのだろうか――

ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける

気ままに
ホラー
 家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!  しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!  もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!  てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。  ネタバレ注意!↓↓  黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。  そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。  そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……  "P-tB"  人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……  何故ゾンビが生まれたか……  何故知性あるゾンビが居るのか……  そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……

終焉の教室

シロタカズキ
ホラー
30人の高校生が突如として閉じ込められた教室。 そこに響く無機質なアナウンス――「生き残りをかけたデスゲームを開始します」。 提示された“課題”をクリアしなければ、容赦なく“退場”となる。 最初の課題は「クラスメイトの中から裏切り者を見つけ出せ」。 しかし、誰もが疑心暗鬼に陥る中、タイムリミットが突如として加速。 そして、一人目の犠牲者が決まった――。 果たして、このデスゲームの真の目的は? 誰が裏切り者で、誰が生き残るのか? 友情と疑念、策略と裏切りが交錯する極限の心理戦が今、幕を開ける。

無能な陰陽師

もちっぱち
ホラー
警視庁の詛呪対策本部に所属する無能な陰陽師と呼ばれる土御門迅はある仕事を任せられていた。 スマホ名前登録『鬼』の上司とともに 次々と起こる事件を解決していく物語 ※とてもグロテスク表現入れております お食事中や苦手な方はご遠慮ください こちらの作品は、 実在する名前と人物とは 一切関係ありません すべてフィクションとなっております。 ※R指定※ 表紙イラスト:名無死 様

ゾンビと片腕少女はどのように死んだのか特殊部隊員は語る

leon
ホラー
元特殊作戦群の隊員が親友の娘「詩織」を連れてゾンビが蔓延する世界でどのように生き、どのように死んでいくかを語る

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―

入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。 遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。 本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。 優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。

5A霊話

ポケっこ
ホラー
藤花小学校に七不思議が存在するという噂を聞いた5年生。その七不思議の探索に5年生が挑戦する。 初めは順調に探索を進めていったが、途中謎の少女と出会い…… 少しギャグも含む、オリジナルのホラー小説。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。