121 / 136
114
しおりを挟む
114
「良通にはこんな逸話も残っているんだよ。1575年に起こった長篠の戦では赤く塗った槍と鎧を身に着けて味方の軍を鼓舞したと言われている。この時戦っていた相手は武田軍だからね。武田の精鋭部隊は赤い鎧を身に着けるというのが習わしになっていたから、ワザと着てみせたに違いない。もしこんな事、信長の直臣がやれば不評を買っただろうけど、やって見せたのはあの良通だから信長もその姿に喜んだと言われているよ。『じいさん、やるなぁ!』ってね。良通は人の心を読むのが上手かったし、自分がどう見られているのかもちゃんと分かった上で行動している節がある。そこがアタシは気に入っているのさ」
「ハイハイ、良通の事はよく分かったわ」
「これで分かったなんて言わせないよ?良通の事はまだ半分も語り尽せていないんだから」
「これで半分!?まだあるの?」
「当たり前だよ。まだ本能寺の変が実は良通がきっかけで起こったのではないかという説や、信長亡き後の織田か豊臣、どちらに付くのかも見どころだし、更に孫の福(ふく)はあの徳川三代将軍・家光の乳母だからね?大奥で絶大な権力をふるった春日局(かすがのつぼね)その人だよ。いっかいの武士の娘がなぜ乳母に抜擢され、権力を握ることが出来たのか?それは姉川の戦いで見せた徳川に対する良通の配慮、それに浅井対稲葉の因縁が影響しているんだよ。そんな二人が”お局様”と”頑固一徹”という言葉として共に後世に名前が残っているなんて凄くない?」
「ちょっと待って・・・・・・それ、全部話すのにどれだけかかるのよ」
「歴史はずっと続いていくものなんだ。語り尽せないよ」アタシはカッコつけて言った。
はなっちが後ろからアタシの両肩をつかんで言う。
「風香ちゃん、分かった?月光ちゃんと一緒にいると、ずっとこんな話が続くんだよ?戦国時代のゲームをしている時なんて、ずっとうんちくを喋り続けているからね?ずっとだよ?」
「大変なのがよく分かったわ、」
「じゃあ、しょうがないから今日は良通が最後にどうなったのだけ教えてあげよう。1579年、良通は息子に家督を譲って自分が建てた美濃清水城に隠居したんだ。この時64歳、周りと比べればだいぶ遅い隠居だよ。信長だって75年には息子へ家督を譲っているからね。この家督を譲った辺りで良通は仏門に入って法号を一鉄としたようだよ。面白いのが、信長は勝手に一鉄を名乗った事に怒ったと言われているんだ。自分の長の字を貰わなかったことを根に持っていたのかもしれないね。『じいさん!あんなに偏諱しないって言ってただろ!』とか?まあ、すぐに仲直りしたようだけど、」
「案外、信長も可愛いところあるのね」
「それだけおじいちゃんの事がお気に入りだったに違いない。この頃の信長は徹底的に敵を叩いていたから周囲から恐れられていた。そんな信長に意見できる数少ない人物の一人だったんだと思うよ。その証に1582年に信長は武田家を亡ぼす為、甲州征伐を行ったんだけど、そこでなんと!あの土岐頼芸(ときよりのり)を見つけたんだ。良通は信長に頼んで頼芸を引き取った、」
「土岐頼芸ってだれよ」
「クッ!」アタシは膝から崩れ落ちそうになるのを堪えてふんばった。
「・・・・・・土岐頼芸(ときよりのり)、良通が一番最初に仕えた主だよ。道三に美濃を追い出され甲斐の武田家にかくまわれていたんだ」
「あーぁ、いたわね。そういえば」
「頼芸は織田を頼って道三を攻めた。信長のお父さんの時代の事だけど。結局その道三もいなくなり、今更美濃の事でどうこう言われだしたら面倒な人物だよ。敵対しそうな相手をとことん潰して回っていた信長には生かしておく理由もない。けど、良通のお願いだったから生かされたんだと思うよ。まあ、頼芸自身もう80を超えたおじいちゃんだったから、何もできないだろうという判断だったのかもしれないけど」
アタシはふーみんに聞いた。
「頼芸の妾といえば?」
「めかけ・・・・・・あ、深芳野(みよしの)」
「そう。ふーみんの説では深芳野は弟の良通によってかくまわれた事になっていたでしょ?だから頼芸は彼女と再会できたのさ。頼芸は後悔して深芳野に謝ったんじゃないかな?コレもたらればの話になるけど、もし彼女を道三に下げ渡さなければ、結末は大きく変わっていたはずだよ」
「おもしろいですね、先輩!ラノベでいうところの”ざまぁ系”ですか?」
「深芳野が『ざまぁ!』と言ったかはさておき、良通によって助けられた人物がもう一人いる。深芳野の孫、龍興さ。彼は信長による稲葉山城攻めの際、木曽川を船で下って伊勢へ落ち延びている。酒に溺れて家臣の信頼もなく、美濃三人衆から見限られた龍興に逃げ道なんてあったと思う?誰かが手引きしてあげたんじゃないかな?それが良通だったんじゃないかと、アタシは思っている。信長もあの良通の近親者であれば、わざわざ打ち取ってしまうと良通の反感を買うと考えたのかもしれない。逃亡する龍興を見逃した可能性もある」
「龍興の方は結局どうなったの?」
「龍興はその後、長島一向一揆に参加したり、機内の三好三人衆と結託したりして信長に抵抗していたらしい。その際、打ち取られたという説もあるけど、生き延びて越中、今の富山県で住職となって80過ぎまで生きたという言い伝えもある」
「だとしたら、しぶといわね」
「稲葉家はしぶといのさ。生きていれば勝ちという考えを地で行く家系なんだよ。実力は誰もが認めるところだけど、敢えての二番手。天下を取るなんて理想は掲げちゃいないんだ。陰の実力者とでもいえばいいのかな?上に立ってくれる人があればそれに従って余計な争いは避けるし、生き残る為であれば君主も変えていくその柔軟さは頑固とはかけ離れたものなのかもしれない。けど、それは家督を継いだ時に親兄弟を一度に失った経験から来るものなんだろうよ。生きることに関しては頑固だったと言える。あのすべてを思い通りにしていく信長ですら、最後はあっけないものだった。本能寺の変で簡単に討たれてしまったんだから。おさらいしてみようか。長良川の戦いでは義龍と道三に分かれて戦ったでしょ?血のつながりが重要なんだ。義龍に付いたのは良通で、道三に付いたのは信長であり、明智だった」
「ああ!」ふーみんも気付いたようだ。
「ね?誰が最後まで生き残ったかという話さ。その良通も1588年、美濃清水城で亡くなった。74歳だよ。常に最前線で戦っていたのに討たれる事なく、畳の上で大往生を果たすなんて、戦国武将として凄いでしょ?稲葉良通・生涯負けなし!」
「良通にはこんな逸話も残っているんだよ。1575年に起こった長篠の戦では赤く塗った槍と鎧を身に着けて味方の軍を鼓舞したと言われている。この時戦っていた相手は武田軍だからね。武田の精鋭部隊は赤い鎧を身に着けるというのが習わしになっていたから、ワザと着てみせたに違いない。もしこんな事、信長の直臣がやれば不評を買っただろうけど、やって見せたのはあの良通だから信長もその姿に喜んだと言われているよ。『じいさん、やるなぁ!』ってね。良通は人の心を読むのが上手かったし、自分がどう見られているのかもちゃんと分かった上で行動している節がある。そこがアタシは気に入っているのさ」
「ハイハイ、良通の事はよく分かったわ」
「これで分かったなんて言わせないよ?良通の事はまだ半分も語り尽せていないんだから」
「これで半分!?まだあるの?」
「当たり前だよ。まだ本能寺の変が実は良通がきっかけで起こったのではないかという説や、信長亡き後の織田か豊臣、どちらに付くのかも見どころだし、更に孫の福(ふく)はあの徳川三代将軍・家光の乳母だからね?大奥で絶大な権力をふるった春日局(かすがのつぼね)その人だよ。いっかいの武士の娘がなぜ乳母に抜擢され、権力を握ることが出来たのか?それは姉川の戦いで見せた徳川に対する良通の配慮、それに浅井対稲葉の因縁が影響しているんだよ。そんな二人が”お局様”と”頑固一徹”という言葉として共に後世に名前が残っているなんて凄くない?」
「ちょっと待って・・・・・・それ、全部話すのにどれだけかかるのよ」
「歴史はずっと続いていくものなんだ。語り尽せないよ」アタシはカッコつけて言った。
はなっちが後ろからアタシの両肩をつかんで言う。
「風香ちゃん、分かった?月光ちゃんと一緒にいると、ずっとこんな話が続くんだよ?戦国時代のゲームをしている時なんて、ずっとうんちくを喋り続けているからね?ずっとだよ?」
「大変なのがよく分かったわ、」
「じゃあ、しょうがないから今日は良通が最後にどうなったのだけ教えてあげよう。1579年、良通は息子に家督を譲って自分が建てた美濃清水城に隠居したんだ。この時64歳、周りと比べればだいぶ遅い隠居だよ。信長だって75年には息子へ家督を譲っているからね。この家督を譲った辺りで良通は仏門に入って法号を一鉄としたようだよ。面白いのが、信長は勝手に一鉄を名乗った事に怒ったと言われているんだ。自分の長の字を貰わなかったことを根に持っていたのかもしれないね。『じいさん!あんなに偏諱しないって言ってただろ!』とか?まあ、すぐに仲直りしたようだけど、」
「案外、信長も可愛いところあるのね」
「それだけおじいちゃんの事がお気に入りだったに違いない。この頃の信長は徹底的に敵を叩いていたから周囲から恐れられていた。そんな信長に意見できる数少ない人物の一人だったんだと思うよ。その証に1582年に信長は武田家を亡ぼす為、甲州征伐を行ったんだけど、そこでなんと!あの土岐頼芸(ときよりのり)を見つけたんだ。良通は信長に頼んで頼芸を引き取った、」
「土岐頼芸ってだれよ」
「クッ!」アタシは膝から崩れ落ちそうになるのを堪えてふんばった。
「・・・・・・土岐頼芸(ときよりのり)、良通が一番最初に仕えた主だよ。道三に美濃を追い出され甲斐の武田家にかくまわれていたんだ」
「あーぁ、いたわね。そういえば」
「頼芸は織田を頼って道三を攻めた。信長のお父さんの時代の事だけど。結局その道三もいなくなり、今更美濃の事でどうこう言われだしたら面倒な人物だよ。敵対しそうな相手をとことん潰して回っていた信長には生かしておく理由もない。けど、良通のお願いだったから生かされたんだと思うよ。まあ、頼芸自身もう80を超えたおじいちゃんだったから、何もできないだろうという判断だったのかもしれないけど」
アタシはふーみんに聞いた。
「頼芸の妾といえば?」
「めかけ・・・・・・あ、深芳野(みよしの)」
「そう。ふーみんの説では深芳野は弟の良通によってかくまわれた事になっていたでしょ?だから頼芸は彼女と再会できたのさ。頼芸は後悔して深芳野に謝ったんじゃないかな?コレもたらればの話になるけど、もし彼女を道三に下げ渡さなければ、結末は大きく変わっていたはずだよ」
「おもしろいですね、先輩!ラノベでいうところの”ざまぁ系”ですか?」
「深芳野が『ざまぁ!』と言ったかはさておき、良通によって助けられた人物がもう一人いる。深芳野の孫、龍興さ。彼は信長による稲葉山城攻めの際、木曽川を船で下って伊勢へ落ち延びている。酒に溺れて家臣の信頼もなく、美濃三人衆から見限られた龍興に逃げ道なんてあったと思う?誰かが手引きしてあげたんじゃないかな?それが良通だったんじゃないかと、アタシは思っている。信長もあの良通の近親者であれば、わざわざ打ち取ってしまうと良通の反感を買うと考えたのかもしれない。逃亡する龍興を見逃した可能性もある」
「龍興の方は結局どうなったの?」
「龍興はその後、長島一向一揆に参加したり、機内の三好三人衆と結託したりして信長に抵抗していたらしい。その際、打ち取られたという説もあるけど、生き延びて越中、今の富山県で住職となって80過ぎまで生きたという言い伝えもある」
「だとしたら、しぶといわね」
「稲葉家はしぶといのさ。生きていれば勝ちという考えを地で行く家系なんだよ。実力は誰もが認めるところだけど、敢えての二番手。天下を取るなんて理想は掲げちゃいないんだ。陰の実力者とでもいえばいいのかな?上に立ってくれる人があればそれに従って余計な争いは避けるし、生き残る為であれば君主も変えていくその柔軟さは頑固とはかけ離れたものなのかもしれない。けど、それは家督を継いだ時に親兄弟を一度に失った経験から来るものなんだろうよ。生きることに関しては頑固だったと言える。あのすべてを思い通りにしていく信長ですら、最後はあっけないものだった。本能寺の変で簡単に討たれてしまったんだから。おさらいしてみようか。長良川の戦いでは義龍と道三に分かれて戦ったでしょ?血のつながりが重要なんだ。義龍に付いたのは良通で、道三に付いたのは信長であり、明智だった」
「ああ!」ふーみんも気付いたようだ。
「ね?誰が最後まで生き残ったかという話さ。その良通も1588年、美濃清水城で亡くなった。74歳だよ。常に最前線で戦っていたのに討たれる事なく、畳の上で大往生を果たすなんて、戦国武将として凄いでしょ?稲葉良通・生涯負けなし!」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした
黒足袋
青春
インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。
日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。
ある日彼はヴァンピィの正体が引きこもり不登校のクラスメイトの少女・月詠夜宵だと知ることになる。
人気コンシューマーゲームである魔法人形(マドール)の実力者として君臨し、ネットの世界で称賛されていた夜宵だが、リアルでは友達もおらず初対面の相手とまともに喋れない人見知りのコミュ障だった。
そんな夜宵はネット上で仲の良かった太陽にだけは心を開き、外の世界へ一緒に出かけようという彼の誘いを受け、不器用ながら交流を始めていく。
太陽も世間知らずで危なっかしい夜宵を守りながら二人の距離は徐々に近づいていく。
青春インターネットラブコメ! ここに開幕!
※表紙イラストは佐倉ツバメ様(@sakura_tsubame)に描いていただきました。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ゾンビ発生が台風並みの扱いで報道される中、ニートの俺は普通にゾンビ倒して普通に生活する
黄札
ホラー
朝、何気なくテレビを付けると流れる天気予報。お馴染みの花粉や紫外線情報も流してくれるのはありがたいことだが……ゾンビ発生注意報?……いやいや、それも普通よ。いつものこと。
だが、お気に入りのアニメを見ようとしたところ、母親から買い物に行ってくれという電話がかかってきた。
どうする俺? 今、ゾンビ発生してるんですけど? 注意報、発令されてるんですけど??
ニートである立場上、断れずしぶしぶ重い腰を上げ外へ出る事に──
家でアニメを見ていても、同人誌を売りに行っても、バイトへ出ても、ゾンビに襲われる主人公。
何で俺ばかりこんな目に……嘆きつつもだんだん耐性ができてくる。
しまいには、サバゲーフィールドにゾンビを放って遊んだり、ゾンビ災害ボランティアにまで参加する始末。
友人はゾンビをペットにし、効率よくゾンビを倒すためエアガンを改造する。
ゾンビのいることが日常となった世界で、当たり前のようにゾンビと戦う日常的ゾンビアクション。ノベルアッププラス、ツギクル、小説家になろうでも公開中。
表紙絵は姫嶋ヤシコさんからいただきました、
©2020黄札
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける
気ままに
ホラー
家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!
しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!
もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!
てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。
ネタバレ注意!↓↓
黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。
そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。
そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……
"P-tB"
人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……
何故ゾンビが生まれたか……
何故知性あるゾンビが居るのか……
そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる