58 / 136
55
しおりを挟む
Q 普段、朝食でよく食べていたものを挙げてください。
A バナナとヨーグルト
Q 好きな食べ物を挙げてください。
A チョコレート
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
55
「なんの事かわかりませーん」アタシはすっとぼけた。
「とぼけるんじゃない!」
ふーみんの指がアタシの首の頸動脈を押さえてくる。秘孔かよ!さっそく覚えたばかりの知識を活かしやがって。
(しょうがない)
観念してアタシは説明する事にした。
「学年で1位なんて取ったら注目されるじゃないのさ。こういうのは黙っていたってどこかから漏れてしまうものだからね。見てみ?かいちょなんて生徒会以外でも何かと頼みごとされているじゃん。目立つからみんな頼ってくるんだよ」
「会長の事はいいわよ。アンタもの凄く上から目線だけど、そんなに頭よかったの?」上から目線なのはふーみんだ。アタシの頭を抱え上に向かせて、こちらを見下ろしてくる。
「言ってあげてください。風香さん。この人いつも周りを茶化して自分は余裕ぶいてるんですから」
(この人って、)アタシもパイセンの様な位置付けにされてしまったのか?
「そうそう」はなっちまで大きく頷いている。
「海津さん。そういう態度は良くないと思いますよ」あおたんまで⁉
なんだか形勢が悪いぞ・・・・・・
「いやだなぁ、べつに手を抜いているつもりは無いよ。ただ、かいちょよりほんの少し、一歩だけ、身を引いているだけなんだから」
「それならそれで、もう少し手加減してくれませんか?私、いつ1位を取られるのかって気が気じゃなんですよ?」
「抜くつもりなんて無いよ・・・・・・今のは手を抜くとかじゃなく順位をってことで。だいたい、かいちょは追いつけないほど思いっきり逃げているじゃないか。そんなに逃げられると追いかけたくなるし」
「そう言って、この前の中間考査も私より数点しか違わないギリギリのラインだったじゃないですか。もう少し周りのレベルに合わせて下げてください」
「いや、会長も中々な事、言ってるわよ」
「風香ちゃん、その二人と比べたらダメだよ。惨めな気分になるから」はなっちがちんすこうを口に押し込んだ。
「もう私の仲間は花だけよ」
「ちなみにはなっちは学年トップ10の常連」
「花っ⁉裏切ったわねッ!」フッ、短い同盟だったね。
「いつも一緒にいるとこっちまで引っ張られるというか、えへへ。でも、二人は別格だから、もう独走し過ぎてて周りは周回遅れみたいなものだよ」
「そんなに・・・・・・」落ち込むふーみん。
「二人とも優秀ですからね。全国でもトップレベルですよ」
「そ、そんなに・・・・・・」
あおたんの言葉で、さらに落ち込むふーみん。
「私なんてこの高校に入る為にかなり頑張ったのに。受かった事がちょっとした自慢だったのよ?」
「伊吹山さん。自信を持ってください。うちの高校は優秀ですよ」
「せんせーがそういう事を言うのもどうかと思うけど。」
あおたんは力なく首を振った。
「先生は海津さんに期待してるんですよ?」
「期待なんてされても困ります。だいたいこの高校に入ったのだって家が近かったからだし」
「なんか、ずるい。」ギュッと肩を掴まれた。痛いんですけど、風香さん?
「海津さんは優秀なのに、それを隠そうとしますからね。ずるいですよ。」
「ずるくなんてありません。能ある鷹は、というやつです。」
「それなら会長は隠してなんかないでしょ」
「かいちょはこう見えて野心家だからね」
「私はわざわざ志望校のレベルを1つ下げてこの学校を選んだんです。学年トップを取り続けて、生徒会長もこなして、実績を作りたかったんです。月光さんの様に短絡的な志望理由じゃありません」
「いや、だから、会長も中々のこと言ってるわよ。気付いてないの?」
A バナナとヨーグルト
Q 好きな食べ物を挙げてください。
A チョコレート
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
55
「なんの事かわかりませーん」アタシはすっとぼけた。
「とぼけるんじゃない!」
ふーみんの指がアタシの首の頸動脈を押さえてくる。秘孔かよ!さっそく覚えたばかりの知識を活かしやがって。
(しょうがない)
観念してアタシは説明する事にした。
「学年で1位なんて取ったら注目されるじゃないのさ。こういうのは黙っていたってどこかから漏れてしまうものだからね。見てみ?かいちょなんて生徒会以外でも何かと頼みごとされているじゃん。目立つからみんな頼ってくるんだよ」
「会長の事はいいわよ。アンタもの凄く上から目線だけど、そんなに頭よかったの?」上から目線なのはふーみんだ。アタシの頭を抱え上に向かせて、こちらを見下ろしてくる。
「言ってあげてください。風香さん。この人いつも周りを茶化して自分は余裕ぶいてるんですから」
(この人って、)アタシもパイセンの様な位置付けにされてしまったのか?
「そうそう」はなっちまで大きく頷いている。
「海津さん。そういう態度は良くないと思いますよ」あおたんまで⁉
なんだか形勢が悪いぞ・・・・・・
「いやだなぁ、べつに手を抜いているつもりは無いよ。ただ、かいちょよりほんの少し、一歩だけ、身を引いているだけなんだから」
「それならそれで、もう少し手加減してくれませんか?私、いつ1位を取られるのかって気が気じゃなんですよ?」
「抜くつもりなんて無いよ・・・・・・今のは手を抜くとかじゃなく順位をってことで。だいたい、かいちょは追いつけないほど思いっきり逃げているじゃないか。そんなに逃げられると追いかけたくなるし」
「そう言って、この前の中間考査も私より数点しか違わないギリギリのラインだったじゃないですか。もう少し周りのレベルに合わせて下げてください」
「いや、会長も中々な事、言ってるわよ」
「風香ちゃん、その二人と比べたらダメだよ。惨めな気分になるから」はなっちがちんすこうを口に押し込んだ。
「もう私の仲間は花だけよ」
「ちなみにはなっちは学年トップ10の常連」
「花っ⁉裏切ったわねッ!」フッ、短い同盟だったね。
「いつも一緒にいるとこっちまで引っ張られるというか、えへへ。でも、二人は別格だから、もう独走し過ぎてて周りは周回遅れみたいなものだよ」
「そんなに・・・・・・」落ち込むふーみん。
「二人とも優秀ですからね。全国でもトップレベルですよ」
「そ、そんなに・・・・・・」
あおたんの言葉で、さらに落ち込むふーみん。
「私なんてこの高校に入る為にかなり頑張ったのに。受かった事がちょっとした自慢だったのよ?」
「伊吹山さん。自信を持ってください。うちの高校は優秀ですよ」
「せんせーがそういう事を言うのもどうかと思うけど。」
あおたんは力なく首を振った。
「先生は海津さんに期待してるんですよ?」
「期待なんてされても困ります。だいたいこの高校に入ったのだって家が近かったからだし」
「なんか、ずるい。」ギュッと肩を掴まれた。痛いんですけど、風香さん?
「海津さんは優秀なのに、それを隠そうとしますからね。ずるいですよ。」
「ずるくなんてありません。能ある鷹は、というやつです。」
「それなら会長は隠してなんかないでしょ」
「かいちょはこう見えて野心家だからね」
「私はわざわざ志望校のレベルを1つ下げてこの学校を選んだんです。学年トップを取り続けて、生徒会長もこなして、実績を作りたかったんです。月光さんの様に短絡的な志望理由じゃありません」
「いや、だから、会長も中々のこと言ってるわよ。気付いてないの?」
1
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした
黒足袋
青春
インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。
日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。
ある日彼はヴァンピィの正体が引きこもり不登校のクラスメイトの少女・月詠夜宵だと知ることになる。
人気コンシューマーゲームである魔法人形(マドール)の実力者として君臨し、ネットの世界で称賛されていた夜宵だが、リアルでは友達もおらず初対面の相手とまともに喋れない人見知りのコミュ障だった。
そんな夜宵はネット上で仲の良かった太陽にだけは心を開き、外の世界へ一緒に出かけようという彼の誘いを受け、不器用ながら交流を始めていく。
太陽も世間知らずで危なっかしい夜宵を守りながら二人の距離は徐々に近づいていく。
青春インターネットラブコメ! ここに開幕!
※表紙イラストは佐倉ツバメ様(@sakura_tsubame)に描いていただきました。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ゾンビ発生が台風並みの扱いで報道される中、ニートの俺は普通にゾンビ倒して普通に生活する
黄札
ホラー
朝、何気なくテレビを付けると流れる天気予報。お馴染みの花粉や紫外線情報も流してくれるのはありがたいことだが……ゾンビ発生注意報?……いやいや、それも普通よ。いつものこと。
だが、お気に入りのアニメを見ようとしたところ、母親から買い物に行ってくれという電話がかかってきた。
どうする俺? 今、ゾンビ発生してるんですけど? 注意報、発令されてるんですけど??
ニートである立場上、断れずしぶしぶ重い腰を上げ外へ出る事に──
家でアニメを見ていても、同人誌を売りに行っても、バイトへ出ても、ゾンビに襲われる主人公。
何で俺ばかりこんな目に……嘆きつつもだんだん耐性ができてくる。
しまいには、サバゲーフィールドにゾンビを放って遊んだり、ゾンビ災害ボランティアにまで参加する始末。
友人はゾンビをペットにし、効率よくゾンビを倒すためエアガンを改造する。
ゾンビのいることが日常となった世界で、当たり前のようにゾンビと戦う日常的ゾンビアクション。ノベルアッププラス、ツギクル、小説家になろうでも公開中。
表紙絵は姫嶋ヤシコさんからいただきました、
©2020黄札
ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける
気ままに
ホラー
家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!
しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!
もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!
てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。
ネタバレ注意!↓↓
黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。
そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。
そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……
"P-tB"
人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……
何故ゾンビが生まれたか……
何故知性あるゾンビが居るのか……
そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる