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ファイル13「任務」
今回は遠征だった。ゾンビの被害が出ていないかもしれないからと、山奥の小さな村を偵察してこいだとさ。偵察ねぇ・・・・・・要は誰も居なくなった民家へ侵入し、物資の確保が目的だ。
食料はもちろん。使えそうな物、特に服なんかはいくらあっても足りない。後は燃料だな。片っ端からトラックに積んでいく作業だ。
別動隊が喜んで帰って来たので荷台を見てみると、米や缶詰などの保存の利く食料それに加え、なんでこんなに沢山?と思うほどのトイレットペーパーを山積みにしていた。民家の中にため込んであったんだと。
しかし、これだけ備えてあったのに、そこの住人はどうなったんだ・・・・・・あー、嫌だ、嫌だ。こんな泥棒同然の任務。
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「何日も籠城して食料は底を尽き、やっとの思いでたどり着いたコンビニで奇跡的に見つけた食パン。しかし、賞味期限はとうに切れている・・・・・・さあ。あなたは食べますか?」
「そりゃあ、しょうがないから食べるわよ」
「まあ、そうだろうね。多少カビ臭くたって我慢して食べる事になるだろうよ。この時、普段から賞味期限を気にしているふーみんは思うんだ『なんで、こんな物食べなきゃいけないの』ってね。ふーみん泣いちゃうかも」
「泣かないわよっ!それくらい!」
「そこいくと、ウチのはなっちはアタシのチョコで鍛え上げられてるからね。賞味期限が切れていたってなんのその。それどころか自分の味覚と嗅覚を頼りにカビたパンの中からでも食べられる部分を寄り分けられるよ」
「えへへ、」
「やめなさい。お腹壊すわよ」
「食に貪欲である事は未曽有の危機に見舞われた時、強みになるんだよ。賞味期限切れてるぐらいへっちゃら!と思えるか、泣きながら我慢して食べるかでは、メンタルに大きな差がある。その後待ち受けるサバイバルに大きく影響を与えかねないよ?」
「紅茶、入りましたよ」
アタシ達がおしゃべりしている間に紅茶が出来た。アタシはチョコを口に放り込み、存分にその食感を楽しんでから紅茶で流し込んだ。
今日はアッサムだって言ってたっけ?少し渋みが強い気がする。そのおかげか、口の中の甘ったるさを打ち消してくれ、さっぱりした。
ふーみんもあまり気が進まないようだけど、チョコを食べている。
「まあ、慣れればどうって事ないわよ。これくらい」
はなっちは既に自分の分を食べきってしまっていた。
「もっと簡単に作れたらいいのにね」名残惜しそうに紅茶をすすっている。
「おいしいものはたまに食べるくらいがいいのだよ」アタシはもう一袋チョコを取り出した。
「もしかして!」はなっちの目がまた輝き始める。
「ザンネン。これは新品だよ。部室で育てようと思ってね」
「なーんだ、」
「残念がるところがおかしいわよ。普通に食べればいいじゃない」
ふーみんの言葉は受け流し、チョコの袋にタオルを巻く。
「直射日光が当たり続けると流石にヤバそうだからこうやってタオルで巻いておくんだ。大事なのは温度だからね。真夏だったらもう少し早く出来上がると思うけど、」
窓辺に行き、カーテンの束の裏にそれを隠した。
「そんな所に置いて大丈夫?見つかったりしない?」
「大丈夫でしょ。理科室なんて滅多に使わないから。と言うより高校に入ってから理科室で授業した事ある?」
「そういえば・・・・・・ないかも?」
「うちの学校って確か理科室が3つもあるよね。学校の七不思議の1つだよ」と、はなっち。
「理科室ではなく、物理室と化学室ではないでしょうか?」と、すぐに答えてくれたかいちょ。
「七不思議が六不思議に、」
「プッ!」
「使いもしないのに教室だけ揃えておくなんて如何にも日本の学校らしい。おかげでアタシ達が有効利用できているわけだけど」
「有効利用ねぇ・・・・・・」ふーみんがジト目で見てくる。
かいちょが紅茶をすすってから言う。
「授業で実験をするにも器材など揃えるにはお金がかかりますからね。生徒全員分となれば結構な額になると思いますし。後は担当の先生の意向で行うかどうかは変わると思いますよ?限られた授業日数を実験に当てれば、そのぶん授業に遅れが出かねませんから」
「遅れた分は課題に跳ね返ってくると。」
アタシのツッコミに苦笑いをする3人。
「けれど、こういった特別教室は災害の際、学校が避難所となれば調理などを行う場所として使われると聞いた事があります。一概に無駄とは言えません」
「確かに理科室だと流しが設置されているから料理も出来ないことはないのか。そういう目的もあったとは」
アタシがテーブルに戻ってくる間、はなっちの視線はずっとカーテンに向いていた。
「はなっち!食べちゃダメだからね⁉これはゾンビが出た時の非常食でもあるんだから!」
「食べないよぉ・・・・・・エへへ」その笑顔、怪しい。
「ゾンビはともかく非常食ならちゃんと保存しておきなさいよ。そんな変な食べ方してないで。腐るわよ?」
「チョコレートはね、水分はほとんど含んでいないし糖度も高いから腐るなんてことは滅多にないんだよ。劣化はするけど。だから非常食として登山する時なんかにも選ばれているんだ。カロリーだって高いしね」
カロリーに反応してニコニコだったはなっちの顔が無表情になった。食べすぎだよ、はなっちは。
「チョコが非常食に選ばれる理由は他にもあってね、チョコレートの苦み成分であるテオブロミンは自律神経を整える作用があるんだよ。リラックス効果だね。非常食を食べる時はまさに非常事態だから脳がパニックを起こすのを抑えてくれるんだ」
「ホントにぃ~?」
「チョコのリラックス効果はちゃんと科学的に立証されているよ。他にもカカオポリフェノールは脳の血流量を上昇させる事も分かっている。つまり認知機能をアップさせるから勉強の時に食べるといいって聞いた事ない?チョコは脳にもってこいの食べ物なんだよ」
「そういう効能をうたったチョコレートありますよね。私も勉強の際に食べていますよ」
「会長が言うなら本当みたいね」おい!アタシの言葉は疑ってきたのに!
「人にとっては良い効果をもたらしてくれるチョコだけど動物にあげちゃダメだよ?犬や猫に与えると中毒になっちゃうから」
「そうなの⁉」
「ふーみん、カツラにおやつあげてるって言ってたけどカカオの含まれるものは食べさせちゃダメだよ」
「知らなかった。気を付けるわ」
「昔、カカオは薬として使われていたこともあるからね。毒も薬も使い方次第ってやつさ。原産地である南アメリカではカカオ豆は神様への供物とされてたんだ。カカオの学名テオブロマはギリシャ語で『神様の食べ物』って意味なんだよ」
「またアンタは、変な情報ばかり詳しいのね」
今回は遠征だった。ゾンビの被害が出ていないかもしれないからと、山奥の小さな村を偵察してこいだとさ。偵察ねぇ・・・・・・要は誰も居なくなった民家へ侵入し、物資の確保が目的だ。
食料はもちろん。使えそうな物、特に服なんかはいくらあっても足りない。後は燃料だな。片っ端からトラックに積んでいく作業だ。
別動隊が喜んで帰って来たので荷台を見てみると、米や缶詰などの保存の利く食料それに加え、なんでこんなに沢山?と思うほどのトイレットペーパーを山積みにしていた。民家の中にため込んであったんだと。
しかし、これだけ備えてあったのに、そこの住人はどうなったんだ・・・・・・あー、嫌だ、嫌だ。こんな泥棒同然の任務。
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「何日も籠城して食料は底を尽き、やっとの思いでたどり着いたコンビニで奇跡的に見つけた食パン。しかし、賞味期限はとうに切れている・・・・・・さあ。あなたは食べますか?」
「そりゃあ、しょうがないから食べるわよ」
「まあ、そうだろうね。多少カビ臭くたって我慢して食べる事になるだろうよ。この時、普段から賞味期限を気にしているふーみんは思うんだ『なんで、こんな物食べなきゃいけないの』ってね。ふーみん泣いちゃうかも」
「泣かないわよっ!それくらい!」
「そこいくと、ウチのはなっちはアタシのチョコで鍛え上げられてるからね。賞味期限が切れていたってなんのその。それどころか自分の味覚と嗅覚を頼りにカビたパンの中からでも食べられる部分を寄り分けられるよ」
「えへへ、」
「やめなさい。お腹壊すわよ」
「食に貪欲である事は未曽有の危機に見舞われた時、強みになるんだよ。賞味期限切れてるぐらいへっちゃら!と思えるか、泣きながら我慢して食べるかでは、メンタルに大きな差がある。その後待ち受けるサバイバルに大きく影響を与えかねないよ?」
「紅茶、入りましたよ」
アタシ達がおしゃべりしている間に紅茶が出来た。アタシはチョコを口に放り込み、存分にその食感を楽しんでから紅茶で流し込んだ。
今日はアッサムだって言ってたっけ?少し渋みが強い気がする。そのおかげか、口の中の甘ったるさを打ち消してくれ、さっぱりした。
ふーみんもあまり気が進まないようだけど、チョコを食べている。
「まあ、慣れればどうって事ないわよ。これくらい」
はなっちは既に自分の分を食べきってしまっていた。
「もっと簡単に作れたらいいのにね」名残惜しそうに紅茶をすすっている。
「おいしいものはたまに食べるくらいがいいのだよ」アタシはもう一袋チョコを取り出した。
「もしかして!」はなっちの目がまた輝き始める。
「ザンネン。これは新品だよ。部室で育てようと思ってね」
「なーんだ、」
「残念がるところがおかしいわよ。普通に食べればいいじゃない」
ふーみんの言葉は受け流し、チョコの袋にタオルを巻く。
「直射日光が当たり続けると流石にヤバそうだからこうやってタオルで巻いておくんだ。大事なのは温度だからね。真夏だったらもう少し早く出来上がると思うけど、」
窓辺に行き、カーテンの束の裏にそれを隠した。
「そんな所に置いて大丈夫?見つかったりしない?」
「大丈夫でしょ。理科室なんて滅多に使わないから。と言うより高校に入ってから理科室で授業した事ある?」
「そういえば・・・・・・ないかも?」
「うちの学校って確か理科室が3つもあるよね。学校の七不思議の1つだよ」と、はなっち。
「理科室ではなく、物理室と化学室ではないでしょうか?」と、すぐに答えてくれたかいちょ。
「七不思議が六不思議に、」
「プッ!」
「使いもしないのに教室だけ揃えておくなんて如何にも日本の学校らしい。おかげでアタシ達が有効利用できているわけだけど」
「有効利用ねぇ・・・・・・」ふーみんがジト目で見てくる。
かいちょが紅茶をすすってから言う。
「授業で実験をするにも器材など揃えるにはお金がかかりますからね。生徒全員分となれば結構な額になると思いますし。後は担当の先生の意向で行うかどうかは変わると思いますよ?限られた授業日数を実験に当てれば、そのぶん授業に遅れが出かねませんから」
「遅れた分は課題に跳ね返ってくると。」
アタシのツッコミに苦笑いをする3人。
「けれど、こういった特別教室は災害の際、学校が避難所となれば調理などを行う場所として使われると聞いた事があります。一概に無駄とは言えません」
「確かに理科室だと流しが設置されているから料理も出来ないことはないのか。そういう目的もあったとは」
アタシがテーブルに戻ってくる間、はなっちの視線はずっとカーテンに向いていた。
「はなっち!食べちゃダメだからね⁉これはゾンビが出た時の非常食でもあるんだから!」
「食べないよぉ・・・・・・エへへ」その笑顔、怪しい。
「ゾンビはともかく非常食ならちゃんと保存しておきなさいよ。そんな変な食べ方してないで。腐るわよ?」
「チョコレートはね、水分はほとんど含んでいないし糖度も高いから腐るなんてことは滅多にないんだよ。劣化はするけど。だから非常食として登山する時なんかにも選ばれているんだ。カロリーだって高いしね」
カロリーに反応してニコニコだったはなっちの顔が無表情になった。食べすぎだよ、はなっちは。
「チョコが非常食に選ばれる理由は他にもあってね、チョコレートの苦み成分であるテオブロミンは自律神経を整える作用があるんだよ。リラックス効果だね。非常食を食べる時はまさに非常事態だから脳がパニックを起こすのを抑えてくれるんだ」
「ホントにぃ~?」
「チョコのリラックス効果はちゃんと科学的に立証されているよ。他にもカカオポリフェノールは脳の血流量を上昇させる事も分かっている。つまり認知機能をアップさせるから勉強の時に食べるといいって聞いた事ない?チョコは脳にもってこいの食べ物なんだよ」
「そういう効能をうたったチョコレートありますよね。私も勉強の際に食べていますよ」
「会長が言うなら本当みたいね」おい!アタシの言葉は疑ってきたのに!
「人にとっては良い効果をもたらしてくれるチョコだけど動物にあげちゃダメだよ?犬や猫に与えると中毒になっちゃうから」
「そうなの⁉」
「ふーみん、カツラにおやつあげてるって言ってたけどカカオの含まれるものは食べさせちゃダメだよ」
「知らなかった。気を付けるわ」
「昔、カカオは薬として使われていたこともあるからね。毒も薬も使い方次第ってやつさ。原産地である南アメリカではカカオ豆は神様への供物とされてたんだ。カカオの学名テオブロマはギリシャ語で『神様の食べ物』って意味なんだよ」
「またアンタは、変な情報ばかり詳しいのね」
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