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第10章 第4節 ペンダントの秘密~最後の戦い
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奏太は今、目を覚まそうとしている。数分、いや数時間、経ったのだろうか。時間の感覚さえわからない。そもそも俺は今、何をしているのだろう……。
は……
奏太は我に返った。そして目が覚めた。
「お、俺は一体……」
目を開くと、目の前であおいが心配そうな顔をして、奏太を見つめている。
「そ、奏太、よかったー! 目覚めてくれて。よかった、本当によかったよ。ぐずん、えーん」
奏太が目覚めるなり、あおいはいきなり大声で泣き出してしまった。
あおいの涙で、奏太は倉庫で起こった一連の出来事を思い出した。最後は気を失っていたが、あおいが命がけで奏太を守り、あの恐ろしい怪物を追い出してくれたことを、うっすらと覚えていた。
「あ、あおいちゃん、何でいつも……俺のために……そんな無茶を……」
あおいは涙を流しながら言った。
「だって、だって、二度と奏太を亡くしたくなかったんだもん。ぐずん」
奏太は、黒魔法使いが「あおいが未来の世界からやってきた」と言っていたことを聞いて、はっきり確信した。
「あおいちゃん。きみ、やはり……3年後の未来からやってきたんだね」
「あれ、やっぱり気づかれちゃったんだね……」
「あの怪物も未来での俺のこと話していたから……それに俺、地下室のタイムマシンもすでに見つけていたしね」
「なんだ、地下室のことまで知っていたんだ。でも本当によかったよ、奏太が無事で……」
ん?
ふっと奏太は、床に落ちていたあおいのペンダントが目に入った。宝石は今もほのかな光を放っている。今まで宝石の光は、強烈な光を放った後はすぐに消えてしまったが、今回はほのかに輝き続けている。しかしその輝きは、今にも消えてしまいそうな弱々しい輝きに見えた。
「あおいちゃん、このペンダントは……」
「うん……」
奏太もこの宝石に見覚えがある気がするが、思い出せない。それはそうだ。その宝石は未来の奏太からプレゼントされたものだ。あおいが返答にもたついている間に、奏太が先に話しかけてきた。
「このペンダント、今までに3回輝いたよ。トラックに引かれそうになったとき。タイムポリスをやっつけたとき。そして今回……。いずれも俺が危機のときに輝いて……まるで俺を救ってくれているみたいだよ……」
実はあおいも、奏太の危機のときに、なぜ宝石が輝いたのかわからなかった。
そのとき脇から、アナンが声をかけてきた。
アナン「それはおそらくベガ光石ですよ」
奏太「ベガ光石?」
アナン「その宝石、きっと元々は、奏太さんのおじいさんが持っていたものですよ」
あおい「え? これは未来の奏太からあたしへのプレゼントで……」
アナン「どういう事情か知らないですが、今はあおいさんが持っていたんですね」
奏太「俺のおじいちゃんが……そんな宝石まで開発していたのか?」
アナン「いいえ、違います。その宝石は地球のものではありません。ベガ本星にある極めて珍しい宝石なんです」
奏太「ベガ本星? おじいちゃんは宇宙船までつくっていたのか。そんなものまであの地下室にあるというのか?」
アナン「言ったでしょう。奏太さんのおじいさんは250年後の未来からやってきたことを。未来では宇宙旅行も盛んになっていましてね。今の時代の人には信じがたいでしょうが、異星人たちとの交流は普通にあるんですよ」
奏太「そうか、おじいちゃんは未来の世界で宇宙人から手に入れたんだ……」
アナン「そうですよ。しかしベガ本星の人たちは、めったに他の人たちの前には姿を現さなくてね。実はベガ本星自体は、私たちの時代でも謎に包まれている神秘の星なんです。
しかしおじいちゃんは、宇宙探査のときに、偶然、ベガ本星の宇宙船の事故を助けてね。そのときのお礼として、このベガ光石をもらったって言っていましたよ」
奏太「そうだったんだ。ところでその……ベガ光石がなんで、俺の危機のときに輝いて、俺を助けてくれたんだ」
アナン「ベガ本星は不思議な星です。あるときは物体として表れて、あるときは霊体として星自体が姿を消す。だから魔法の星とも言われているんです。ベガ光石は、ベガ本星の鉱山から採取されたものなんです。半分は物質で半分は霊エネルギーといいますか。だから、ボルトン部隊長が光線銃であおいさんを撃ったとき、光線銃のエネルギーをこの宝石が吸い取ってしまったんです。それであおいさんは無事だったんです」
ボルトン「コホン、その話はよさんか」
ボルトンは恥ずかしそうな顔をした。
アナン「部隊長、でもそのおかげで部隊長も助かったんですから。危うく間違った殺人で罪を犯すところだったんですよ」
ボルトンは恥ずかしそうな顔をした。
アナン「そしてこのベガ光石は、強い思いや願いに強く反応し、思いを実現する強力な力を宿しているんです」
奏太「……ということは、あおいが俺を助けたいと真剣に思ったから……」
アナン「まさにその通りですね」
あおい「この宝石にそんな力があったなんて知らなかった……」
アナン「きっとあおいさんがこの時代にやって来れたのも、ベガ光石の力もあったと思いますよ。第一、21世紀の人がタイムマシンで過去にやってくるなんてありえないですから。きっと宝石の力が導いてくれたんですよ。まあ、それだけあおいさんが奏太さんのことを好きだったということですけどね」
あおい「えへ」
あおいは、奏太を見ながら照れてしまった。奏太もすっかり赤くなっていた。
奏太「おっほん、しかしそんな便利な宝石なら、悪い願いでも叶えてしまうということなのか?」
アナン「いえいえ、ベガ光石は愛の思いが深まった時だけ反応するんです。なにせベガ光石の別名は、「ベガの光」ですから。実は宝石自体にベガの神官の魔法が籠こもっているんです。だからあの黒魔法使いが宝石の光を見たときに、苦しんであっという間に消滅したんですよ。ベガの魔法と黒の魔法は全く別物というか正反対のエネルギーなんです」
奏太「そうだな……私利私欲の願いでも叶うんだったら、世界を破壊しかねないしな」
アナン「それにベガ光石には寿命があるんです。ほら、宝石をみてごらんなさい。今、点滅していますよね」
ベガ光石は、まるで電池が切れる前の蛍光灯のように光の力が弱まっているように見えた。
アナン「あと1回か2回しか使えないでしょうね。きっとさっきの黒魔法使いとの戦いで、大部分のエネルギーを使ってしまった感じですから」
奏太「ベガ光石のことはわかったんだけど……ところでなんでアナンが、俺のおじいちゃんのこと、詳しく知っているんだ?」
アナン「だって、私のおじいちゃんですから」
奏太「え――! おじいちゃん、未来で結婚してたのか!」
アナン「そういえば、まだ奏太さんには話してなかったですね。でもおじいちゃんは子供が生まれた直後に離婚し、そしてまもなく行方不明になってね。それから私の父は、今の名誉会長に養子として引き取ってもらったんですよ」
奏太はすっかり驚いてしまった。
アナン「会長は若い頃、奏太さんのおじいちゃんの仕事のパートナーでもありましてね。大学時代からの研究パートナーでもあり、長年の付き合いでしたから。おじいちゃんはベガ光石のことを、会長によく自慢していたと言っていましたよ。
おじいちゃんが行方不明になった後も、ベガ光石の行方までわからなくなったので、もう見つからないと、会長もあきらめたと聞いていました。まさかここで見つかるなんて思ってもいませんでしたよ」
あおい「この宝石、どうすればよいの?」
アナン「あおいさんがもっていてください。あなたなら変なことに使わないでしょうし、そもそもそれは、あなたがプレゼントされたものですから」
さすがの奏太も頭が混乱してきた。少し頭を整理する時間が必要だと奏太は思った。
奏太はあおいに、再びペンダントをかけてあげた。
ボルトン「おい、俺はそろそろ戻るぞ。おまえたちのことは特例だ。何も罪はない。しかし、タイムポリスのことは、この時代の人たちには絶対に他言するなよ」
奏太「どうせ話したって、誰も信じてくれないよ。それにごめんだぜ。科学的根拠なしに下手な発表したら、おじいちゃんの二の舞だからな。話すなら俺自身でタイムマシンを発明して、科学的根拠を立証できるようになってからだ!」
ボルトン「ふっ、それもそうだな」
ボルトンは笑った。
ボルトン「アナン、戻るぞ」
アナン「……いえ、私はまだここに……」
ボルトン「いいからこい! あとは二人の問題だ」
それからボルトンは、あおいと奏太に聞こえないように。アナンの耳元で小さくささやいた。
ボルトン「アナン、お前しゃべりすぎだぞ。二人きりで話したいこともたくさんあるだろ。
それに二人が会えるのは今日までだろ。今日くらい二人っきりにさせるんだ。それと出発だが、今日は遅いので、もう明日でも構わない」
アナン「ボルトン部隊長、意外と優しいですね」
ボルトン「余計なことは言うな。外で気絶している奴を連れて俺たちは帰るぞ!」
アナン「了解しました」
アナン「あおいさん、私たちはこれで……じゃあまた、明日の午前中……」
最後にアナンは、片目をウインクした。
あおい「え……あ、はい」
あおいは今日の夜8時には、元の世界に帰る予定だった。しかし今のアナンのウインクで、あおいは気づいた。『出発は明日の午前中にしましたよ』と、アナンはあおいに伝えたのだ。あおいはその意味がしっかりわかった。
アナンとボルトンは、倉庫から出て行った。
倉庫は、あおいと奏太の二人っきりになった。
は……
奏太は我に返った。そして目が覚めた。
「お、俺は一体……」
目を開くと、目の前であおいが心配そうな顔をして、奏太を見つめている。
「そ、奏太、よかったー! 目覚めてくれて。よかった、本当によかったよ。ぐずん、えーん」
奏太が目覚めるなり、あおいはいきなり大声で泣き出してしまった。
あおいの涙で、奏太は倉庫で起こった一連の出来事を思い出した。最後は気を失っていたが、あおいが命がけで奏太を守り、あの恐ろしい怪物を追い出してくれたことを、うっすらと覚えていた。
「あ、あおいちゃん、何でいつも……俺のために……そんな無茶を……」
あおいは涙を流しながら言った。
「だって、だって、二度と奏太を亡くしたくなかったんだもん。ぐずん」
奏太は、黒魔法使いが「あおいが未来の世界からやってきた」と言っていたことを聞いて、はっきり確信した。
「あおいちゃん。きみ、やはり……3年後の未来からやってきたんだね」
「あれ、やっぱり気づかれちゃったんだね……」
「あの怪物も未来での俺のこと話していたから……それに俺、地下室のタイムマシンもすでに見つけていたしね」
「なんだ、地下室のことまで知っていたんだ。でも本当によかったよ、奏太が無事で……」
ん?
ふっと奏太は、床に落ちていたあおいのペンダントが目に入った。宝石は今もほのかな光を放っている。今まで宝石の光は、強烈な光を放った後はすぐに消えてしまったが、今回はほのかに輝き続けている。しかしその輝きは、今にも消えてしまいそうな弱々しい輝きに見えた。
「あおいちゃん、このペンダントは……」
「うん……」
奏太もこの宝石に見覚えがある気がするが、思い出せない。それはそうだ。その宝石は未来の奏太からプレゼントされたものだ。あおいが返答にもたついている間に、奏太が先に話しかけてきた。
「このペンダント、今までに3回輝いたよ。トラックに引かれそうになったとき。タイムポリスをやっつけたとき。そして今回……。いずれも俺が危機のときに輝いて……まるで俺を救ってくれているみたいだよ……」
実はあおいも、奏太の危機のときに、なぜ宝石が輝いたのかわからなかった。
そのとき脇から、アナンが声をかけてきた。
アナン「それはおそらくベガ光石ですよ」
奏太「ベガ光石?」
アナン「その宝石、きっと元々は、奏太さんのおじいさんが持っていたものですよ」
あおい「え? これは未来の奏太からあたしへのプレゼントで……」
アナン「どういう事情か知らないですが、今はあおいさんが持っていたんですね」
奏太「俺のおじいちゃんが……そんな宝石まで開発していたのか?」
アナン「いいえ、違います。その宝石は地球のものではありません。ベガ本星にある極めて珍しい宝石なんです」
奏太「ベガ本星? おじいちゃんは宇宙船までつくっていたのか。そんなものまであの地下室にあるというのか?」
アナン「言ったでしょう。奏太さんのおじいさんは250年後の未来からやってきたことを。未来では宇宙旅行も盛んになっていましてね。今の時代の人には信じがたいでしょうが、異星人たちとの交流は普通にあるんですよ」
奏太「そうか、おじいちゃんは未来の世界で宇宙人から手に入れたんだ……」
アナン「そうですよ。しかしベガ本星の人たちは、めったに他の人たちの前には姿を現さなくてね。実はベガ本星自体は、私たちの時代でも謎に包まれている神秘の星なんです。
しかしおじいちゃんは、宇宙探査のときに、偶然、ベガ本星の宇宙船の事故を助けてね。そのときのお礼として、このベガ光石をもらったって言っていましたよ」
奏太「そうだったんだ。ところでその……ベガ光石がなんで、俺の危機のときに輝いて、俺を助けてくれたんだ」
アナン「ベガ本星は不思議な星です。あるときは物体として表れて、あるときは霊体として星自体が姿を消す。だから魔法の星とも言われているんです。ベガ光石は、ベガ本星の鉱山から採取されたものなんです。半分は物質で半分は霊エネルギーといいますか。だから、ボルトン部隊長が光線銃であおいさんを撃ったとき、光線銃のエネルギーをこの宝石が吸い取ってしまったんです。それであおいさんは無事だったんです」
ボルトン「コホン、その話はよさんか」
ボルトンは恥ずかしそうな顔をした。
アナン「部隊長、でもそのおかげで部隊長も助かったんですから。危うく間違った殺人で罪を犯すところだったんですよ」
ボルトンは恥ずかしそうな顔をした。
アナン「そしてこのベガ光石は、強い思いや願いに強く反応し、思いを実現する強力な力を宿しているんです」
奏太「……ということは、あおいが俺を助けたいと真剣に思ったから……」
アナン「まさにその通りですね」
あおい「この宝石にそんな力があったなんて知らなかった……」
アナン「きっとあおいさんがこの時代にやって来れたのも、ベガ光石の力もあったと思いますよ。第一、21世紀の人がタイムマシンで過去にやってくるなんてありえないですから。きっと宝石の力が導いてくれたんですよ。まあ、それだけあおいさんが奏太さんのことを好きだったということですけどね」
あおい「えへ」
あおいは、奏太を見ながら照れてしまった。奏太もすっかり赤くなっていた。
奏太「おっほん、しかしそんな便利な宝石なら、悪い願いでも叶えてしまうということなのか?」
アナン「いえいえ、ベガ光石は愛の思いが深まった時だけ反応するんです。なにせベガ光石の別名は、「ベガの光」ですから。実は宝石自体にベガの神官の魔法が籠こもっているんです。だからあの黒魔法使いが宝石の光を見たときに、苦しんであっという間に消滅したんですよ。ベガの魔法と黒の魔法は全く別物というか正反対のエネルギーなんです」
奏太「そうだな……私利私欲の願いでも叶うんだったら、世界を破壊しかねないしな」
アナン「それにベガ光石には寿命があるんです。ほら、宝石をみてごらんなさい。今、点滅していますよね」
ベガ光石は、まるで電池が切れる前の蛍光灯のように光の力が弱まっているように見えた。
アナン「あと1回か2回しか使えないでしょうね。きっとさっきの黒魔法使いとの戦いで、大部分のエネルギーを使ってしまった感じですから」
奏太「ベガ光石のことはわかったんだけど……ところでなんでアナンが、俺のおじいちゃんのこと、詳しく知っているんだ?」
アナン「だって、私のおじいちゃんですから」
奏太「え――! おじいちゃん、未来で結婚してたのか!」
アナン「そういえば、まだ奏太さんには話してなかったですね。でもおじいちゃんは子供が生まれた直後に離婚し、そしてまもなく行方不明になってね。それから私の父は、今の名誉会長に養子として引き取ってもらったんですよ」
奏太はすっかり驚いてしまった。
アナン「会長は若い頃、奏太さんのおじいちゃんの仕事のパートナーでもありましてね。大学時代からの研究パートナーでもあり、長年の付き合いでしたから。おじいちゃんはベガ光石のことを、会長によく自慢していたと言っていましたよ。
おじいちゃんが行方不明になった後も、ベガ光石の行方までわからなくなったので、もう見つからないと、会長もあきらめたと聞いていました。まさかここで見つかるなんて思ってもいませんでしたよ」
あおい「この宝石、どうすればよいの?」
アナン「あおいさんがもっていてください。あなたなら変なことに使わないでしょうし、そもそもそれは、あなたがプレゼントされたものですから」
さすがの奏太も頭が混乱してきた。少し頭を整理する時間が必要だと奏太は思った。
奏太はあおいに、再びペンダントをかけてあげた。
ボルトン「おい、俺はそろそろ戻るぞ。おまえたちのことは特例だ。何も罪はない。しかし、タイムポリスのことは、この時代の人たちには絶対に他言するなよ」
奏太「どうせ話したって、誰も信じてくれないよ。それにごめんだぜ。科学的根拠なしに下手な発表したら、おじいちゃんの二の舞だからな。話すなら俺自身でタイムマシンを発明して、科学的根拠を立証できるようになってからだ!」
ボルトン「ふっ、それもそうだな」
ボルトンは笑った。
ボルトン「アナン、戻るぞ」
アナン「……いえ、私はまだここに……」
ボルトン「いいからこい! あとは二人の問題だ」
それからボルトンは、あおいと奏太に聞こえないように。アナンの耳元で小さくささやいた。
ボルトン「アナン、お前しゃべりすぎだぞ。二人きりで話したいこともたくさんあるだろ。
それに二人が会えるのは今日までだろ。今日くらい二人っきりにさせるんだ。それと出発だが、今日は遅いので、もう明日でも構わない」
アナン「ボルトン部隊長、意外と優しいですね」
ボルトン「余計なことは言うな。外で気絶している奴を連れて俺たちは帰るぞ!」
アナン「了解しました」
アナン「あおいさん、私たちはこれで……じゃあまた、明日の午前中……」
最後にアナンは、片目をウインクした。
あおい「え……あ、はい」
あおいは今日の夜8時には、元の世界に帰る予定だった。しかし今のアナンのウインクで、あおいは気づいた。『出発は明日の午前中にしましたよ』と、アナンはあおいに伝えたのだ。あおいはその意味がしっかりわかった。
アナンとボルトンは、倉庫から出て行った。
倉庫は、あおいと奏太の二人っきりになった。
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