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第3章 第3節 栄一の不安~霊界通信機の実験前日
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あおいが奏太の頭を辞書でおもいっきり叩いてから1週間が過ぎた。時間は昼前の11時になっていた。あおいは、あれからお昼に弁当を持っていくのをすっかり止めてしまった。
今、あおいは、自宅のリビングの椅子に座り、テレビをつけながら一人でぼんやりしていた。あおいは、なにやら独り言を言っているようだ。
「奏太がいけないんだもん。あんな失礼なこと言うんだから。ぶつぶつ……」
あおいは、1週間経っても奏太を叩いてしまったことを気にしていた。そこに兄の栄一がリビングにやって来た。
栄一「よう、あおい」
あおい「お弁当だって、もうつくってあげないんだから。ぶつぶつ……」
あおいは、栄一がリビングに入ってきたことに気づいていなかった。栄一は、あおいに近づいて、あおいの目の直前で自分の手を上下に振ってみた。しかしそれでも、あおいは気づかない。
栄一「おい、あおい」
あおい「ああ、お兄ちゃんね」
あおいは力が入っていないような声で返事した。
奏太「あおい、ぶつぶつ言ってどうしたんだ?」
あおいは、1週間、奏太を叩いたことばかり考えていたためか、少し鬱っぽくなっていた。
栄一は、奏太のことで悩んでいるとすぐにわかった。
栄一「なんだ、奏太のことか」
奏太の名前を聞いて、すぐさまあおいは返答した。
あおい「奏太なんか、もういいもん」
栄一は、あおいの心にたまったうっぷんを聞こうと思った。するとあおいは、ぶつぶつ話し出した。
あおい「どうせ奏太は研究オタクだし。お弁当持っていってあげても、あたしのことなんか気にかけてくれないし。お弁当だってまずい、まずいとしか言わないんだから……」
栄一は少しほほ笑んで話した。
栄一「奏太は確かに研究オタクだな。夢中になったら、周りのことなんか気にならなくなる。でも奏太、ああ見えてもけっこう寂しがってるぜ」
あおい「まさか、奏太にかぎって!」
栄一「長い付き合いだ。俺には何となくわかるんだなあ」
あおい「でも、奏太のところにはもう行かないもん」
栄一はふう~っとため息をついた。
栄一「意地張るなよ。本当は弁当持ってってあげたいんだろ? そうでないとあおい、ますます鬱がひどくなるぜ」
あおいは、がばっとテーブルの椅子から立ち上がった。
あおい「あたしが意地張ってるって~。それに鬱ってなによ~」
栄一「おいおい、なんだよ。自分で気づいてないのか。さっきまで一人でぶつぶつ言ってたぞ」
あおい「ぐぐぐ……」
あおいは、これ以上反論できなかった。
栄一は反論できなくなったあおいを見て、わざとらしく奏太のことを伝えようと思った。
栄一「そういえば奏太のやつ、昨日もおとといも、『今日、あおいちゃんはお昼に、弁当持ってきてくれるかな?』って俺に聞いてきたっけな。今までこんな質問、続けてしたことなかったんだけどなあ」
あおい「え……」
栄一は、あおいの表情が変化したことに気づいた。
栄一「奏太って俺が昼飯、誘わないと、平気で昼食とるのを忘れてずっと研究に没頭しているだろ。それだけ昼食に無頓着な奏太が、あおいのお弁当のことで、俺に尋ねてくるんだぜ。あいつなりにあおいを気にかけてるんだよ」
あおいは、兄を見たまま固まっていた。しかし、こわばってツンツンしていたあおいの表情がいつもの明るい表情に変化していった。
栄一「ま、気が向いたらまた弁当作ってってやれよ。今日と明日の昼も、奏太は部室にいるから。おれは今から部室にいくよ……」
栄一はほっとした顔をした。あおいの表情が明るくなったからだ。
栄一は心の中で思った。
(あおいのやつ、最近、ほんとに顔に感情が現れるようになったな)
そして、栄一は家を出て大学の部室に向かった。
お昼前の11時50分、栄一は大学のエジソン研究室の部室に着いた。
ガチャ
栄一は部室の入口を開けた。
奏太「よう、栄一」
栄一「ああ、奏太か」
栄一は中央テーブルの上を見ると、実験機がそこにセットされていた。
栄一「霊界通信実験のセッティングは、ほぼできているようだな」
奏太は、筒状に丸めた幅2メートルほどの大きな紙を手に持ちながら話した。
奏太「ああ、準備はほぼできている。あとは、明日の午後3時に、魔法陣を描いたこの紙を床に広げ、召喚の儀式を行って霊を呼び出せれば、実験は成功したも同然だ」
栄一は、不安そうな表情をしていた。
栄一「ふう~、死者を呼び出して、霊の声を翻訳させる実験なんてなあ……俺は今も反対なんだけどな。お前がどうしてもやるって言うから、『俺が一緒にいるときに実験を行う』、『夜でなく、太陽が昇っている明るい時間に実験を行う』、『危険が生じたらすぐ実験を中止する』の3つの約束を条件に、俺は了解したんだからな」
奏太「心配するな。霊が生きている人に直接、危害を加えられないっていうのが、俺もおまえも一致した結論だろ」
栄一「そうだったな」
奏太「これがうまくいけば、秋の研究発表会は注目の的だな」
栄一「それにしても奏太。今思えば、俺たちが出会ってから3年で、よくここまで解明できたな」
奏太は3年前、初めて栄一と出会ったことを思い出しながら語った。
奏太「原理そのものはおじいちゃんがすでに解明してたからな。実験機自体は複雑なものじゃなかった。この前、小耳にしたんだが、日本に発明王ドクター内藤っているだろ。ドクター内藤に「霊界通信機をつくれないか」って質問した人がいてな。その質問にドクター内藤はこう答えたんだよ。
『霊界通信機? ああ、あれね、もうできてるよ。通信機はけっして複雑なものではない。エジソンも生前、ここまでは解明できていたという説もあるしね。問題は四次元以降の波長を見つけ出すのが難しいんだよね』
これって、俺のおじいちゃんと同じことを言ってるよな」
奏太は、ドクター内藤がすでに霊界通信機の本体を発明し、同時に四次元以降の波長を見つけることが難しいという、奏太のおじいちゃんと同じ結論に達していることを説明した。
栄一「へえ~ドクター内藤のことは俺も初耳だな。しかし、奏太。おまえは四次元以降の波長をキャッチする方法を解明しようと、ずっと実験してきたんだよな」
奏太「おまえでなく、俺たちだろ。俺たち二人の力で解明してきたんだぜ」
栄一「俺は、親父の紹介を受けておまえを手伝っただけさ。ほとんど奏太が考えついたことだろ」
奏太「なに言ってんだよ。栄一がいなかったらここまで到達できなかったよ」
奏太は、友人として、実験のパートナーとして3年間、栄一が研究を支えてくれたことに心から感謝していた。そんな奏太を見て栄一は微笑した。
栄一「謙遜するなよ」
奏太「俺も偉いこと言えるもんじゃない。四次元以降の通信手段の原理も俺のおじいちゃんがほとんど解明してくれてたしな。おじいちゃんが生きていたときは、四次元以降の波長をキャッチできる部材が世界に存在しなかったけど、栄一の父がそれと思わしき部材を開発していたからな」
栄一「しかし、奏太のおじいちゃんもおまえも本当にすごいな。俺の親父でさえ、あの部材を霊界通信機の通信手段に使えるなんて考えてもいなかったよ。おおっぴらには言わないが、俺の親父は、おまえのおじいちゃんの発明家としての実力を相当、認めてるんだぜ」
奏太「おじいちゃんが生きていて、それを聞いたら喜ぶだろうな。秋の研究発表会が楽しみだ」
栄一「ああ」
……ここでしばし会話が途切れた。少しして、栄一はふっと思い出したように奏太に話しかけた。
栄一「ところで秋の研究発表会に、あおいを誘わないのかい?」
奏太「俺、すっかりあおいちゃんに嫌われたからな。あれからずっと部室に来ないし、連絡もこないから」
栄一「なんだ、奏太、やっぱりあおいに連絡とってなかったのか?」
1週間前、奏太は「あおいちゃんに連絡して謝る」と栄一に話していた。しかし奏太は迷ったあげく、あおいに連絡することができなかった。
栄一「ま、気が向いたらあおいに連絡とってみな」
――栄一はその日、夕方まで部室にいた。帰り間際に明日の午後3時に霊を召喚する実験の最後の打ち合わせをしたが、栄一は終始、苦虫をかんだような表情をしていた。栄一はこの実験に気が乗らなかったからだ。
今、あおいは、自宅のリビングの椅子に座り、テレビをつけながら一人でぼんやりしていた。あおいは、なにやら独り言を言っているようだ。
「奏太がいけないんだもん。あんな失礼なこと言うんだから。ぶつぶつ……」
あおいは、1週間経っても奏太を叩いてしまったことを気にしていた。そこに兄の栄一がリビングにやって来た。
栄一「よう、あおい」
あおい「お弁当だって、もうつくってあげないんだから。ぶつぶつ……」
あおいは、栄一がリビングに入ってきたことに気づいていなかった。栄一は、あおいに近づいて、あおいの目の直前で自分の手を上下に振ってみた。しかしそれでも、あおいは気づかない。
栄一「おい、あおい」
あおい「ああ、お兄ちゃんね」
あおいは力が入っていないような声で返事した。
奏太「あおい、ぶつぶつ言ってどうしたんだ?」
あおいは、1週間、奏太を叩いたことばかり考えていたためか、少し鬱っぽくなっていた。
栄一は、奏太のことで悩んでいるとすぐにわかった。
栄一「なんだ、奏太のことか」
奏太の名前を聞いて、すぐさまあおいは返答した。
あおい「奏太なんか、もういいもん」
栄一は、あおいの心にたまったうっぷんを聞こうと思った。するとあおいは、ぶつぶつ話し出した。
あおい「どうせ奏太は研究オタクだし。お弁当持っていってあげても、あたしのことなんか気にかけてくれないし。お弁当だってまずい、まずいとしか言わないんだから……」
栄一は少しほほ笑んで話した。
栄一「奏太は確かに研究オタクだな。夢中になったら、周りのことなんか気にならなくなる。でも奏太、ああ見えてもけっこう寂しがってるぜ」
あおい「まさか、奏太にかぎって!」
栄一「長い付き合いだ。俺には何となくわかるんだなあ」
あおい「でも、奏太のところにはもう行かないもん」
栄一はふう~っとため息をついた。
栄一「意地張るなよ。本当は弁当持ってってあげたいんだろ? そうでないとあおい、ますます鬱がひどくなるぜ」
あおいは、がばっとテーブルの椅子から立ち上がった。
あおい「あたしが意地張ってるって~。それに鬱ってなによ~」
栄一「おいおい、なんだよ。自分で気づいてないのか。さっきまで一人でぶつぶつ言ってたぞ」
あおい「ぐぐぐ……」
あおいは、これ以上反論できなかった。
栄一は反論できなくなったあおいを見て、わざとらしく奏太のことを伝えようと思った。
栄一「そういえば奏太のやつ、昨日もおとといも、『今日、あおいちゃんはお昼に、弁当持ってきてくれるかな?』って俺に聞いてきたっけな。今までこんな質問、続けてしたことなかったんだけどなあ」
あおい「え……」
栄一は、あおいの表情が変化したことに気づいた。
栄一「奏太って俺が昼飯、誘わないと、平気で昼食とるのを忘れてずっと研究に没頭しているだろ。それだけ昼食に無頓着な奏太が、あおいのお弁当のことで、俺に尋ねてくるんだぜ。あいつなりにあおいを気にかけてるんだよ」
あおいは、兄を見たまま固まっていた。しかし、こわばってツンツンしていたあおいの表情がいつもの明るい表情に変化していった。
栄一「ま、気が向いたらまた弁当作ってってやれよ。今日と明日の昼も、奏太は部室にいるから。おれは今から部室にいくよ……」
栄一はほっとした顔をした。あおいの表情が明るくなったからだ。
栄一は心の中で思った。
(あおいのやつ、最近、ほんとに顔に感情が現れるようになったな)
そして、栄一は家を出て大学の部室に向かった。
お昼前の11時50分、栄一は大学のエジソン研究室の部室に着いた。
ガチャ
栄一は部室の入口を開けた。
奏太「よう、栄一」
栄一「ああ、奏太か」
栄一は中央テーブルの上を見ると、実験機がそこにセットされていた。
栄一「霊界通信実験のセッティングは、ほぼできているようだな」
奏太は、筒状に丸めた幅2メートルほどの大きな紙を手に持ちながら話した。
奏太「ああ、準備はほぼできている。あとは、明日の午後3時に、魔法陣を描いたこの紙を床に広げ、召喚の儀式を行って霊を呼び出せれば、実験は成功したも同然だ」
栄一は、不安そうな表情をしていた。
栄一「ふう~、死者を呼び出して、霊の声を翻訳させる実験なんてなあ……俺は今も反対なんだけどな。お前がどうしてもやるって言うから、『俺が一緒にいるときに実験を行う』、『夜でなく、太陽が昇っている明るい時間に実験を行う』、『危険が生じたらすぐ実験を中止する』の3つの約束を条件に、俺は了解したんだからな」
奏太「心配するな。霊が生きている人に直接、危害を加えられないっていうのが、俺もおまえも一致した結論だろ」
栄一「そうだったな」
奏太「これがうまくいけば、秋の研究発表会は注目の的だな」
栄一「それにしても奏太。今思えば、俺たちが出会ってから3年で、よくここまで解明できたな」
奏太は3年前、初めて栄一と出会ったことを思い出しながら語った。
奏太「原理そのものはおじいちゃんがすでに解明してたからな。実験機自体は複雑なものじゃなかった。この前、小耳にしたんだが、日本に発明王ドクター内藤っているだろ。ドクター内藤に「霊界通信機をつくれないか」って質問した人がいてな。その質問にドクター内藤はこう答えたんだよ。
『霊界通信機? ああ、あれね、もうできてるよ。通信機はけっして複雑なものではない。エジソンも生前、ここまでは解明できていたという説もあるしね。問題は四次元以降の波長を見つけ出すのが難しいんだよね』
これって、俺のおじいちゃんと同じことを言ってるよな」
奏太は、ドクター内藤がすでに霊界通信機の本体を発明し、同時に四次元以降の波長を見つけることが難しいという、奏太のおじいちゃんと同じ結論に達していることを説明した。
栄一「へえ~ドクター内藤のことは俺も初耳だな。しかし、奏太。おまえは四次元以降の波長をキャッチする方法を解明しようと、ずっと実験してきたんだよな」
奏太「おまえでなく、俺たちだろ。俺たち二人の力で解明してきたんだぜ」
栄一「俺は、親父の紹介を受けておまえを手伝っただけさ。ほとんど奏太が考えついたことだろ」
奏太「なに言ってんだよ。栄一がいなかったらここまで到達できなかったよ」
奏太は、友人として、実験のパートナーとして3年間、栄一が研究を支えてくれたことに心から感謝していた。そんな奏太を見て栄一は微笑した。
栄一「謙遜するなよ」
奏太「俺も偉いこと言えるもんじゃない。四次元以降の通信手段の原理も俺のおじいちゃんがほとんど解明してくれてたしな。おじいちゃんが生きていたときは、四次元以降の波長をキャッチできる部材が世界に存在しなかったけど、栄一の父がそれと思わしき部材を開発していたからな」
栄一「しかし、奏太のおじいちゃんもおまえも本当にすごいな。俺の親父でさえ、あの部材を霊界通信機の通信手段に使えるなんて考えてもいなかったよ。おおっぴらには言わないが、俺の親父は、おまえのおじいちゃんの発明家としての実力を相当、認めてるんだぜ」
奏太「おじいちゃんが生きていて、それを聞いたら喜ぶだろうな。秋の研究発表会が楽しみだ」
栄一「ああ」
……ここでしばし会話が途切れた。少しして、栄一はふっと思い出したように奏太に話しかけた。
栄一「ところで秋の研究発表会に、あおいを誘わないのかい?」
奏太「俺、すっかりあおいちゃんに嫌われたからな。あれからずっと部室に来ないし、連絡もこないから」
栄一「なんだ、奏太、やっぱりあおいに連絡とってなかったのか?」
1週間前、奏太は「あおいちゃんに連絡して謝る」と栄一に話していた。しかし奏太は迷ったあげく、あおいに連絡することができなかった。
栄一「ま、気が向いたらあおいに連絡とってみな」
――栄一はその日、夕方まで部室にいた。帰り間際に明日の午後3時に霊を召喚する実験の最後の打ち合わせをしたが、栄一は終始、苦虫をかんだような表情をしていた。栄一はこの実験に気が乗らなかったからだ。
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