エンドロールを巻き戻せ

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「久しぶり、、、。」
私は言いながら、一彩の隣りの女子に目線を移す。

同じ学年の学級委員の前橋さんだった。
確か、一彩と同じ中学で一彩を好きだと言ってた子だ。

一彩は少し硬い表情で私に言う。
「今ってちょっと外出れる?話したい事があるんだけど。」

一彩に言われて私は少し戸惑う。

ちらっとお母さんを見ると「行きなさい」と言うように頷いている。

一体なんの話し、、、?
でもわざわざここまで来るなんて、あのメッセージの話しだよね、、、。

私はお店の制服から着替えて、すぐに二人の所へ行った。

そして、三人で近くの公園まで歩いた。
久しぶりに外に出たら、物凄く暑かった。
この暑さのせいか、公園には誰もいなかった。


「ごめん、立花の仕事中に呼び出して、浩太に立花の家聞いたんだ。」

「それは、全然構わないけど、、、」
と言いながら、私は前橋さんを見る。
前橋さんは家にきてからずっと、下を向いて黙っていた。

あきらかに様子が変だ。
体調でも悪いのかと心配になってくる。

「どうしたの?大丈夫?」
私が声をかけると、彼女がいきなり頭を下げる。

「ごめんなさい!!本当にごめんなさい!!」

私はびっくりして、一彩の方を見る。
一彩は促すように、前橋さんの背中を軽く叩く。

「前橋、ちゃんと説明しな。俺ちょっと飲み物買ってくるから、はずすね。」

一彩はそう言って公園の外に出ていってしまう。

前橋さんは顔を上げると、ポロポロ涙を流していた。



「私が全部やったの、、、。」
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