エンドロールを巻き戻せ

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「瑞稀、私思うんだけどさ、相沢君も瑞稀の事絶対好きだよね。」

香奈の言葉に私はどきっとする。
なんて答えたらいいかわからず、私は曖昧に答える。

「どうかな、、、。優しいだけじゃないかな?同じ学級委員として放ってはおけないっていうかさ。」

私がそう言うと、香奈は首を横に振りながら言う。

「あの感じはそれだけじゃないって。
好きじゃなきゃやんないよ。しかも、昨日だってクラスの女子が、瑞稀の事悪口言ってたらちゃんと怒ってたよ。
『真実もわからないのに、陰で適当に叩くなよ』ってさ。ちょっとかっこよかったなぁ。」

それは、確かに嬉しい。嬉しすぎる、、、。

「とにかく両思いだと思うよ。良かったね!瑞稀。今回の事は災難だったけど、相沢君の瑞稀への思いはわかったわ。」

香奈は頷いているけど、手放しで喜べない自分が辛い。

「とにかく瑞稀!相沢君にお礼を言った方がいいよ。」

確かに、こんなに色々してもらってお礼をしないわけにはいかない。

一彩に連絡しようと思って私は気がついた。
一彩の連絡先って私知らないのか、、、。

そうだった。私達付き合ってから連絡先交換したんだ、、、。

謹慎明けたらすぐにお礼しにいこうと思った。



そうこうしているうちに、謹慎最終日になった。
謹慎明け、学校へ行くのはちょっと怖いが、香奈がいるし、わかってくれる人もいるから大丈夫!と自分に言い聞かした。

お店の手伝いも今日で終わりと思って、私はいつもよりはりきってお店に出た。

「謹慎開けたら、瑞稀がいなくなってお店大変だわぁ。いっそ辞めちゃえば学校。助かるんだけどー。」
などと母が冗談を言ってくる。

「お店きついからもういいよ~」
そんな事を言いながらも、お店の手伝いは確かに疲れるけど楽しかった。

母とくだらない、話しをしていると、お客さんが入ってきた。


私は振り返って
「いらっしゃいま、、、」
声をかけようとしたが、声がでなかった。




入ってきたのが一彩だったからだ。


何で一彩がうちに、、、?


一彩の事を考え過ぎて、私は一彩の幻を見ているのかと思った。
それぐらいびっくりした。

けれど私は、一彩の隣りの人物を見て余計にわけがわからなくった。
一彩は一人じゃなかった。
隣りに女子がいたのだ、、、。

「久しぶり。」
一彩が私に言う。
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