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番外編の番外編(R-18あり)
3【ポチ視点】無自覚が1番の大罪
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「全然良くなかった…………。」
次の日、周りの人間が震えているので鬼の形相をしてる自覚はあるが全く自重出来なさそうだった。
アレの何がいいんだ?やはりマ●はマ●にしか分からないんだろうな。ヤンめ…………
潤滑剤なども説明通り使ったが、先っちょだけは入るものの痛みでやめてしまった。少し期待した己が冷静になってしまうと馬鹿みたいに見えてきて、もちろんあのブツは消し炭にした。粉々すぎてもはやチリも同然だろう。
「アッ、アルバート卿。こっここちら私のミスで………」
「あ?………ああ、私が上に言っておくのと訂正するから安心しろ。」
「……本当に申し訳ありません!」
いかんいかん。どんどんヤンへの怒りが募っていき仕事にまで私情を挟んできていた。それも執事に止められるくらいには。
少し休憩されてはどうですかという周りの声に有り難く甘えさせてもらい、散歩がてら裏庭に出かけることにした。
ここは殿下からご好意で頂いた花壇を眺めて心を落ち着かせようと近くの椅子に座る。
そもそもだ。
「可愛がる」の発言は性的なものではなく私がレオナルド様に存分に甘えても良い権利というものを頂いたのかもしれない!なるほど、最初から殿下は分かっていらっしゃったのだ。だからあえてそのような言い方をされたのであろう。
なら心は軽いものだ。むしろ勘違いしていた自分が恥ずかしいくらいに。
生憎甘えるなどというものは縁がなかったため、頭でシュミレーションをする。まずは抱きつくとか?いや結構ハードル高いぞ……そうだな、手始めにお茶でも飲もうか。そこからゆっくりと………………
と、考えていたのに、
「レオ、ナルド、でんか、どこ触られてるのですか…?」
「……え?こういうことじゃなかったの?」
私の言葉に彼はそれはもう驚いた顔をされたのを見てやはりそういうことなのだと理解する。しかし今は嬉しいけど少し怖い気持ちが迫ってきて混乱しそうだった。
「……あー、可愛がるってそっちの方に捉えちゃったか。よし!趣旨を変えまして……何したらいいかな?とりあえずここにおいでよ。」
「あっ、いやえっと………!」
自分で試して結構痛かったから怖いですなんて言えるはずもなく、されるがままに抱き寄せられる。
こんなに至近距離になったことはなく、一つになってしまうのでは?と思うくらいに密着して、レオナルド様の爽やかでどこか甘いフェロモンの匂いがベータの自分にもよく分かる。
これは私がオメガであったら襲ってタックルしてしまうのではと思うくらいにずっと嗅いでいたい良い香りだ。
「ふふ、寝ちゃう?」
「それは嫌です……」
「なんで?」
「……せっかく2人っきりなのに、寝て時間がなくなるのは……」
「はっはは、それもそうだね。僕もポチと一緒にいれて嬉しいから寝るのは嫌かな。」
「っっ!?」
ほんっっとうに心臓に悪いと言ったらありやしない上、本人は無自覚だから余計タチが悪い。
次の日、周りの人間が震えているので鬼の形相をしてる自覚はあるが全く自重出来なさそうだった。
アレの何がいいんだ?やはりマ●はマ●にしか分からないんだろうな。ヤンめ…………
潤滑剤なども説明通り使ったが、先っちょだけは入るものの痛みでやめてしまった。少し期待した己が冷静になってしまうと馬鹿みたいに見えてきて、もちろんあのブツは消し炭にした。粉々すぎてもはやチリも同然だろう。
「アッ、アルバート卿。こっここちら私のミスで………」
「あ?………ああ、私が上に言っておくのと訂正するから安心しろ。」
「……本当に申し訳ありません!」
いかんいかん。どんどんヤンへの怒りが募っていき仕事にまで私情を挟んできていた。それも執事に止められるくらいには。
少し休憩されてはどうですかという周りの声に有り難く甘えさせてもらい、散歩がてら裏庭に出かけることにした。
ここは殿下からご好意で頂いた花壇を眺めて心を落ち着かせようと近くの椅子に座る。
そもそもだ。
「可愛がる」の発言は性的なものではなく私がレオナルド様に存分に甘えても良い権利というものを頂いたのかもしれない!なるほど、最初から殿下は分かっていらっしゃったのだ。だからあえてそのような言い方をされたのであろう。
なら心は軽いものだ。むしろ勘違いしていた自分が恥ずかしいくらいに。
生憎甘えるなどというものは縁がなかったため、頭でシュミレーションをする。まずは抱きつくとか?いや結構ハードル高いぞ……そうだな、手始めにお茶でも飲もうか。そこからゆっくりと………………
と、考えていたのに、
「レオ、ナルド、でんか、どこ触られてるのですか…?」
「……え?こういうことじゃなかったの?」
私の言葉に彼はそれはもう驚いた顔をされたのを見てやはりそういうことなのだと理解する。しかし今は嬉しいけど少し怖い気持ちが迫ってきて混乱しそうだった。
「……あー、可愛がるってそっちの方に捉えちゃったか。よし!趣旨を変えまして……何したらいいかな?とりあえずここにおいでよ。」
「あっ、いやえっと………!」
自分で試して結構痛かったから怖いですなんて言えるはずもなく、されるがままに抱き寄せられる。
こんなに至近距離になったことはなく、一つになってしまうのでは?と思うくらいに密着して、レオナルド様の爽やかでどこか甘いフェロモンの匂いがベータの自分にもよく分かる。
これは私がオメガであったら襲ってタックルしてしまうのではと思うくらいにずっと嗅いでいたい良い香りだ。
「ふふ、寝ちゃう?」
「それは嫌です……」
「なんで?」
「……せっかく2人っきりなのに、寝て時間がなくなるのは……」
「はっはは、それもそうだね。僕もポチと一緒にいれて嬉しいから寝るのは嫌かな。」
「っっ!?」
ほんっっとうに心臓に悪いと言ったらありやしない上、本人は無自覚だから余計タチが悪い。
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