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番外編ストーリー要素強めなR-18

25 もう出禁でいいや。

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「どういうことでしょうか。ご説明願います。」

全ての予定をキャンセルさせてまで呼び出してきたのはまあ、お察しの通りあいつである。BBAだ。

「エドワード卿がそんなにお気に召しませんか?」
「前に私が相応しいものを紹介すると言ったでしょう!」

……そんなに老後が心配かと思うくらいに必死に縋り付いてくる。今は美貌により一目置かれているが、元々地位が優れてることはない。しかし愛想尽かされても離れで暮らすくらいなのに。もちろん安全だし衣食住は守られる。

「僕が妻のことを好んでいるのは存じておりまよね。その妻が1番信頼してるとなれば断る権利はありません。」
「………どこの出かも分からないような者が突然成り上がって、1の側室の座を取るですって?わたくしが心配するのも無理ないでしょう?」

一応腹違いの義理の兄に当たるので、本来の第一王子なのだが酷い言われようである。

「義母上だって突然成り上がったではありませんか。」
「っな!?」
「そんな何処の者か分からない穢らわしい口で、僕の考えにあれこれ言われる筋はありません。お引き取りください。……………おい下がらせろ。」

今まで表で暴言を吐かないに等しい僕が言うとダメージが大きかったのか「ッ王子!この侮辱は忘れないわ!!!」と品位もなく叫んでいた。んーまだポチの方が品位しかないな。

実質出禁を言い渡したようなものなので、父上とヒステリックな彼の動向を監視しつつだけどもう関わることはないだろう。

父さんだってもう僕が側室を作ることは耳にしただろうし、私情で彼を匿っているようなものだから大きいことは言えないはずだ。

大きな後ろ盾は無くしたけど、とりあえずは一件落着かな。









クリスとは違いパレードなど大きいものはなく、お互い契約書みたいなものにサインをして、結婚が成立した。

「……本当に僕でよかったの?」
「はい!レオナルド様とクリス様がいいのです!」

この質問は何度かしているが、同じように一切の曇りもなくそういうので、まあいいかと流した。というかもう妻2になってしまったわけだし。

クリスはここ最近ポチに基礎的な教養を身につけさせたらしい。これで公にしても恥じることはないだろう。

家庭教師的なあれを雇わず本人が直々に伝授するということなので大変だろうと考えていたのに、教え甲斐があって楽しかったらしい。前世なら教師とか向いてそうだなとは思った。

「クリスがポチのこと信頼してるのは知ってるだろう。お互い協力して仲良くね。何あったら遠慮なく僕を頼りなさい。」
「…ありがとうございます。」

いやー、いつも通りすぎて全く結婚したとかいう実感が湧かない。……あれかな…クリスの時が盛大すぎたからかな?


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