【完結】イケメン高身長オメガな悪役令息を溺愛します。※主人公攻め

りゅの

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番外編ストーリー要素強めなR-18

24 僕もこれくらいの筋肉欲しいなあ。

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「ん………」

くあーと伸びをしながら起き上がる。隣で寝ていたはずのクリスはとうにいなくなっておりその証拠に布団は冷たくなっていた。

ベッドが重りのように全身を掴んで離さないがそれを振り払うとのそのそと風呂へ向かう。

普段は侍女がやってくれる仕事だがあいにく朝早くから入るよう伝えてるわけがない。

「お背中流しますよー。」
「あっははは何ですかそれ?」

1人用と思えない浴室で湯船に浸かっているクリスの近くに座る。

「あっ、おはよう御座います。」
「おはよ。どこか痛いとこある?」 
「?いいえ全く。」

………僕の奥さんめっちゃタフだ。彼の身体ってどうなってんだろう。もちろん元気なことはなによりだが。攻め側の僕が疲れてるのも変な話である。

「ほ、本当に洗うのですか!?自分でやります。」
「いやークリスっていい筋肉してるよね。惚れ惚れしちゃうよ。」

何か言ってるクリスを無視して洗う手を進める。セ●ハラじみたこと言っている自信はあるが(いや夫婦だから)そうではなく単に改めて感心していた。

洗いつつ綺麗に仕上がっているシックスパックや脂肪が見当たらない腕を見ていると

「……あれ?のぼせちゃった?」

オケで流し終わる頃には茹蛸のように真っ赤に染まっていて完全にのぼせていた。

まあ僕より先に入ってたようだから当然だろう。すぐに湯からあがらせて汗を流す目的だから僕も適当に洗う。そんな人間に「…こういうこと鈍いですよね。」という小さな呟きは聞こえなかった。








「みんな言ってただろう。ちゃんと側室作ることにしたから。」

僕の言葉に臣下達がざわめきだす。クリスにベタ惚れだと有名なため良く思ってくれてる人間は「良いのですか?」と伺うような表情をしていた。

「お相手候補はこのリストにまとめてあります。」
「いやもう考えてある。何よりクリスからの提案だからね。」

分厚い情報を事細かく書かれたものは受け取らずその場で返す。クリスからだと伝えれば僕の派の者は全員納得した。

「隣国は急激に勢力を落としたし、今じゃここら辺で力を持つ国は我が国くらいだ。それにクリス、アルバート卿は2人で軍隊二つ分の力を持っている。王家は財力はあるからね。何も恐れることはないよ。」
「しかしポッと出のアルバート卿の忠誠だってそう信じれるものじゃありません!」

元第二王子派の者が大声で反対する。だがその点突く場所が悪かった。

「……そもそも結婚相手アルバート卿ポチだけど?」
「「!?!?」」

僕の発言にみなが固まった。ベータがアルファだろうと思われていた彼は実はオメガでガタイの強い嫁がまた増えてしまうとも。そう認識したからに違いない。







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