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番外編ストーリー要素強めなR-18
10 結構気に入っていたのに…
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実は今僕の評価は爆上がりしていた。なぜなら執務室をクリスと同じにしてもらったことで僕がスパダリになってしまったからだ!!
元々ここはポチと僕2人、たまに部下が入ってくるくらいだったのだけど、クリスも加わり僕の手の動く速さは絶好調!宰相のおじさんからも感謝されていて、軌道に乗りに乗っていた。
モチベとやる気って大事だと思う。
「こんなにチョロくては、このまま尻に引かれてしまいそうですね。」
と度々登場している腐れ縁の専属従者が呆れた顔で追加の書類を持ってきた。
「僕にそんな口聞けるのは君くらいだよ。」
「そうでしょうね。みんな殿下のことがお好きらしいので。」
皮肉めいたことを言うが、僕のことが好きで下で働いてくれてる王道ツンデレと理解しているので笑顔で流した。ちょっとは素直になったらいいものを。
「ん?ここ若干インクがついてしまっているね。こっちで訂正しておくよ。」
「え、!マジですか?……あー、乾いてなかったか。」
やらかしたと眉を顰め項垂れているが、大した用の書類ではないので下がらせる。
ハンコを押すのと、僕が言ったことを他の者たちが代わりに書いてくれるので羽ペンの利用は久しぶりだった。
「………あれ?」
箱に入れていたはずの愛用ペンがなくなっているのだ。長年使っていて、みんなから他のを買えと言われるが時間が経つにつれて味が出てき、捨てられずにいたそれが。
「…ポチ、僕の羽ペン知らない?」
「?いつも使われていたものでしたら特に触っていませんが?」
おかしいなと首を傾げる。ここには限られた人と、ポチ、僕、新しく追加で来たクリスしか入らないのに。
「クリス、ここに羽ペン置いてたのだけど知らない?」
「いえ、存じてませんけど……どのようなもので?」
「んーかなり年季が経ってる木製ものだけど。……ううん分からないのならいい。ごめんね邪魔しちゃって。」
「…すみませんお力になれず。」
はて、どこか外に置いてきてしまったのだろうか。何かの用事でペンを使用し、そのまま持っていくなど………
………僕ならありえるなあ。
まあボロいやつだし買い替え時なのかもしれない。そう決めつけて今回は備品を使った。長いこと書くわけじゃないし問題ない。
しかしこれからたくさんの私物が消えていくなど、今の彼は知るよしもない。
元々ここはポチと僕2人、たまに部下が入ってくるくらいだったのだけど、クリスも加わり僕の手の動く速さは絶好調!宰相のおじさんからも感謝されていて、軌道に乗りに乗っていた。
モチベとやる気って大事だと思う。
「こんなにチョロくては、このまま尻に引かれてしまいそうですね。」
と度々登場している腐れ縁の専属従者が呆れた顔で追加の書類を持ってきた。
「僕にそんな口聞けるのは君くらいだよ。」
「そうでしょうね。みんな殿下のことがお好きらしいので。」
皮肉めいたことを言うが、僕のことが好きで下で働いてくれてる王道ツンデレと理解しているので笑顔で流した。ちょっとは素直になったらいいものを。
「ん?ここ若干インクがついてしまっているね。こっちで訂正しておくよ。」
「え、!マジですか?……あー、乾いてなかったか。」
やらかしたと眉を顰め項垂れているが、大した用の書類ではないので下がらせる。
ハンコを押すのと、僕が言ったことを他の者たちが代わりに書いてくれるので羽ペンの利用は久しぶりだった。
「………あれ?」
箱に入れていたはずの愛用ペンがなくなっているのだ。長年使っていて、みんなから他のを買えと言われるが時間が経つにつれて味が出てき、捨てられずにいたそれが。
「…ポチ、僕の羽ペン知らない?」
「?いつも使われていたものでしたら特に触っていませんが?」
おかしいなと首を傾げる。ここには限られた人と、ポチ、僕、新しく追加で来たクリスしか入らないのに。
「クリス、ここに羽ペン置いてたのだけど知らない?」
「いえ、存じてませんけど……どのようなもので?」
「んーかなり年季が経ってる木製ものだけど。……ううん分からないのならいい。ごめんね邪魔しちゃって。」
「…すみませんお力になれず。」
はて、どこか外に置いてきてしまったのだろうか。何かの用事でペンを使用し、そのまま持っていくなど………
………僕ならありえるなあ。
まあボロいやつだし買い替え時なのかもしれない。そう決めつけて今回は備品を使った。長いこと書くわけじゃないし問題ない。
しかしこれからたくさんの私物が消えていくなど、今の彼は知るよしもない。
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