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本編
38 3度目の誘拐。なんでだよ。
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「「殿下!!!」」
「!?!?!?」
書類に目を通していたら、ポチと何故かクリスが部屋に返事も待たずに飛び込んできた。
「えっと、こんな夜遅くに…何?」
「あれ?」「いますね。」
ポチとクリスは顔を見合わせて不思議そうな表情をしている。いや僕が1番不思議だからね。
「やはり…ヤンには裏があったか…。」
(まあそんなことミリも予測してなかったのだけど。)
「そ、そんなヤンさんが!?」
報告を終えたポチに対してクリスは酷く傷ついた顔をしていた。うーん、どうして隠密行動なのにクリスがいるのかな、ねえポチ?
けど元々『ヤンの好感度鬼下げよう』とのことだったし結果オーライである。
「クリス。とにかく彼を弟子にするのは危ない可能性があるから辞めておいたほうがいい。」
「…すみません、私のせいで……。」
「気にすることはないけど、もう少し人を疑う心を持つべきかな。」
いやはやしかし、ヤンが思っていた以上に怪しい人物だということが分かった。これは誤算だったけど調査して良かったと思う。ただ本人にバレたのが大問題だ。ポチは生きて帰ってきたし、僕を煽っているのか、本人にバレて問題ないということか。
目的が分からない以上、下手に動くわけにはいかず、警備を増やしたほうがいいかもしれない。
「クリス、とりあえず何が起こるかわからないし、今夜は城に泊まっていきなさい。」
「もちろんです!殿下をお守りするために呼び出したのですよね!とりあえずお義父様と家の方にも連絡を入れますね。」
んー守りたいのはクリスがなんだけどさ……と言っても力がないのは事実なので訂正しないでおく。
………その時だった。
パアッーンと眩い光を放ちながら地面に魔法陣が展開される。
「あーすっごい嫌な予感するなあ。」
「「殿下!!」」
ちょっと前にヒロインへ連れ去られた時と同じような魔法陣で察した。どうして複雑な魔法陣の形を覚えているかって?僕結構記憶力だけはいいんだよね。
案の定視界が暗転した。1回目は物理的だけどポチに、2回目はヒロインに。次に人生3度目の誘拐だーーーー!!!!!王子にそんなことあってたまるか!!!!!
「!?!?!?」
書類に目を通していたら、ポチと何故かクリスが部屋に返事も待たずに飛び込んできた。
「えっと、こんな夜遅くに…何?」
「あれ?」「いますね。」
ポチとクリスは顔を見合わせて不思議そうな表情をしている。いや僕が1番不思議だからね。
「やはり…ヤンには裏があったか…。」
(まあそんなことミリも予測してなかったのだけど。)
「そ、そんなヤンさんが!?」
報告を終えたポチに対してクリスは酷く傷ついた顔をしていた。うーん、どうして隠密行動なのにクリスがいるのかな、ねえポチ?
けど元々『ヤンの好感度鬼下げよう』とのことだったし結果オーライである。
「クリス。とにかく彼を弟子にするのは危ない可能性があるから辞めておいたほうがいい。」
「…すみません、私のせいで……。」
「気にすることはないけど、もう少し人を疑う心を持つべきかな。」
いやはやしかし、ヤンが思っていた以上に怪しい人物だということが分かった。これは誤算だったけど調査して良かったと思う。ただ本人にバレたのが大問題だ。ポチは生きて帰ってきたし、僕を煽っているのか、本人にバレて問題ないということか。
目的が分からない以上、下手に動くわけにはいかず、警備を増やしたほうがいいかもしれない。
「クリス、とりあえず何が起こるかわからないし、今夜は城に泊まっていきなさい。」
「もちろんです!殿下をお守りするために呼び出したのですよね!とりあえずお義父様と家の方にも連絡を入れますね。」
んー守りたいのはクリスがなんだけどさ……と言っても力がないのは事実なので訂正しないでおく。
………その時だった。
パアッーンと眩い光を放ちながら地面に魔法陣が展開される。
「あーすっごい嫌な予感するなあ。」
「「殿下!!」」
ちょっと前にヒロインへ連れ去られた時と同じような魔法陣で察した。どうして複雑な魔法陣の形を覚えているかって?僕結構記憶力だけはいいんだよね。
案の定視界が暗転した。1回目は物理的だけどポチに、2回目はヒロインに。次に人生3度目の誘拐だーーーー!!!!!王子にそんなことあってたまるか!!!!!
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