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本編

4 う〜んと何を書けばいい?

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現在は朝の3時。流石にゴールデンタイムを逃すわけにはいかまいと(既に逃してた)早々に寝て、早く起きた。ちょっと遅寝超早起きだ。もちろんクリスきゅんへの手紙を書くためだが。

何を書くべきなんだ?あれも違うこれも違う、血迷ったか、ご機嫌麗しゅうございますとか書きそうになった右手を左手で止める。





「よし…こんなものかな。」

最初に長ったらしい挨拶を入れ、そのあとにクリスに会いたいことや、王子妃教育頑張ってねだの彼へに好意をちらつかせる。書かされたのかと思われたら忍びないので、「また手紙を送ってもいい?」なんて文も入れておく。

全ての愛を出すとドン引きされかねないから、さらっとだ。かわいいねとか書きたいが、初めての手紙にまだ一回しか会えていない彼を褒めるのは見当違いだろう。

そういうのは直接言いたいのもある。

窓を見ると太陽が昇り始め、数時間要していたと気がついたそんな時だった。

「失礼します。レオナルド殿下、私です。」
「ああ起きている。入れ。」

軽いノックと共に従者が入ってきた。

「朝早くから申し訳ありません。本日午後からの王様と謁見の件ですが、どうやらご婚約者様もお越しになるようですので準備のほどを…」
「は!?………コホンッ。すまない何でもない。状況は理解したから下がってくれ。」

ここにカテキョがいなくて良かったと心底思う。絶対今のは締め出される。

そんなことよりだ!会えるのか!!つまり会えるのか!

従者がスッと消えたことを確認すると思わずニヤニヤが止まらなくなる。

「今日はクリス仲良くなるチャンスだ!何を話そうか…。」

せっかく時間をかけて手紙を書いたものの無駄足になってしまった。片付けにきた侍女に見つかっても気まずいのでとりあえずジャケットの内側のポケットに入れておくことにした。
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