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第漆話
終
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蒼慈が青子を連れて室内を出て行くと、千茜は背凭れに身を預けて深く息をついた。
丹思を助けて欲しいという青子からの願いを、彼はこの場では退けておきながら、二人きりになった時に応じる旨を話すつもりなのだろう。そして、二人きりになれる機会など容易に作れるものではない。だからああもあからさまに蒼慈は急いた様子を隠すことなく、青子と共に席を外したのだ。
少し揶揄いながらも許したのは、千茜の方もまた、裁かれるべきは他にいると考えていたからだった。丹思の罪は、自分がしたことに比べればないにも等しい。
「表に出て来ない者こそ、お疑い下さい」
青子が章杏から告げられたというその言葉。
特別な能力を個々に持つのは狼族だけではなく、妖狐族も同じだ。しかし、元から妖術を扱える種族の能力は、狼族の能力より輪をかけて強大なものだと聞く。だから妖狐族を従える力を持つ者は、畏怖され忌避される。本来ならば尊ばれても不思議ではないのに、得体の知れない術を普段から事も無げに行使出来るところから、悪いことが起こればそれを妖狐の仕業とする迷信が根強くあった為だろう。
だからこそ、力のない者は畏れて関わらず、また奇禍の象徴のように対する。だが、力ある者の中で野心を持つ者、或いは全てを自身の手に入れなければ気が済まない傲れる者は、妖狐族を欲する。
自分の思うが儘に能力が使えるように相手を支配するには、絶対服従の関係を築けば良い。そう考えた傲りし者は、自分に備わった能力と、権力と、財力、そして容貌の美しさを武器に、力ある妖狐族の娘に近付き、我が物とした。
しかしながら娘を妻としても所詮は他人。こちらの意図を察すれば、竹箆返しが恐ろしい。
故にその者は焦ることなく時を待った。自分の能力と妖狐の能力を継ぐ者の誕生を。
「殿下に申し上げます」
ドアの外から、思考の波に揺蕩っていたところを掬い上げられ、千茜は目を瞬かせた。
「何かね?」
屋敷の警備を任せている親衛隊の声だと理解すると、閉じられたままのドアをそのままに、報告を促す。
「将軍殿が庭園へ青子様を連れ出されておりますが、何やら密談のご様子。いかが致しましょう」
ドア越しである為に声はくぐもって聞こえるが、狼族の耳には壁を一枚隔てた程度は障害にもならない。
「好きにさせておきたまえ。わたしが良いと言ったのだよ。それに密談という程のものでもない。彼らが何を話しているのかも承知している。青子を敷地内の外に出そうというのであれば拘束してくれて構わないが、そうでないならば自由にさせておくように」
「はっ。それでは他の者にもそのように伝えて――」
「それから、屋敷に侵入している者を見掛けても、手を出すことのないように。わたしが許可した客人だからね」
言うと、隊員は承諾の意を残して去って行く。
徐に立ち上がった千茜は、窓辺へと寄ると、空気を入れ換える為か窓を開け放った。
ここからでも庭園は望めるが、青子たちの姿を目にすることはかなわない。
蒼慈が青子を連れ出したもう一つの理由を推測し、口許に笑みを浮かべる。
青子がこの応接室に来るまでに、蒼慈に語っていたことがある。彼女に手を出そうとしたが、妙な術によって阻まれたということだ。
本人に打ち明けている通り、自分と青子との間に子を成したら、どちらの耳を持つのか大変興味があった。青子が密かに獣人たちの耳や尻尾が可愛らしいと思っているのと同じように、千茜もまた人族の耳に魅力を感じていた。そして髪を結い上げた項から首筋にかけてのラインに噛みつきたくなるような衝動を覚えてもいる。
彼女が眠っている間に魔が差したのは、まさにその衝動に抗えなくなった瞬間であった。
そのような話をすれば、蒼慈がどのような反応を見せるか興味深いものがあったが、それを覗き見る為に窓を開け放った訳ではなかった。
「黒狼族における歴代の皇帝が、何故紅い目を持つのか知っているかね」
不意に千茜が口を開く。しかし室内には彼の姿しか見られない。
「血の繋りのある者全ての――否、より濃い者たちの居場所を把握出来るのだよ。視覚ではない不可思議な能力だ。戦の最中であれば家族の安否を感知出来る。敵に寝返った者の動向も探れる便利さにおいては素晴らしいことだと思う。必要な能力だったからこそ開花したものだろうが、戦が終わって久しいというのに、まだ役に立っているとは。どのような時代であっても、結束を固めよ。裏切り者は弾圧せよと、遥かなる祖先より命じられ従わされているようで不快でならない」
と、ここでククッと楽しげに千茜が笑う。
「幼い頃、身を隠してわたしを驚かせようと無邪気に企てていた、朱皇のことを思い出したよ。悉く失敗するのは、わたしにとっては当然のことなのだが、あれは紅い目を持っておらぬものだから、不思議で仕方なかったのだろう。『兄上は凄い』なんて本気で言って来るのには参ったがね」
千茜の瞳は窓の外ではなく、ドアでもなく、続き部屋となっている控え室に向けられていた。そこは、主に引見する者の時間が被った際に、どちらかを待たせておく為のものであり、また、引見中の相手が伴って来た者を控えさせておく為の部屋だった。
「章杏という狐を殺めたのは何故だね? 否、当人の意思など無いようなものか。お陰で、今まで避けてきた真実を受け入れる覚悟が出来た」
「……」
控え室から黒い外套姿の青年が僅かに進み出る。潜んでいる理由がなくなったからだろう。
「栞梠から聞いているよ。いかにその目の力があろうとも、大妖狐には通じぬのであろう。その程度のことに気付けないような間抜けではない筈だが、それもあの者の支配下にある間は、本来の賢さも損なわれるのだね」
こちらを見据える紅い瞳の冷たさに、千茜は声を低くさせる。
「朱皇に知られても構わないのか? 例の呪詛の件だ。実際に呪詛されていたのは皇帝ではなく、朱皇であったこと。そして、呪詛を依頼したのがあの者であったことを。隠し通せたとしても、わたしを殺めたところで、次に手をかけることになるのは間違いなく朱皇だ。それで構わないのかね――丹思」
一瞬だけ、瞳の色が元のものへと変わりかける。
しかし、呑み込まれるように元の色が紅く染め上げられると、丹思は無言のまま千茜に向けて携えていた剣を抜き放つ。
「さて、どうすれば正気に戻るのかね? あれが来ていることは、今の状態ならば気付かぬ筈もあるまい。無論、あの者にもだが――」
と語りかけている途中で丹思が千茜の腹部を一突きにするべく迫って来た。
しかしそれは本来の彼が剣を握ることを嫌っていた為か、動きは鈍く単純過ぎる。
難なく避けると丹思は窓から外へ頭を突っ込む形となった。剣の先が壁に突き刺さって刃こぼれを起こす。
「似合わぬことをするからだ。あの者の能力の限界というところか。剣ではなく術の方が得意なのであろう? それとも、少しは抗う意志が残っているということかね?」
丹思がゆっくりと千茜へと振り向く。そして構えた剣を、今度は避けようとする気配もない相手に、真っ直ぐに斬りかかった時。
「止めろ、丹思!」
窓から朱皇が飛び込んで来たかと思うと、素早く丹思の外套を掴んで後方へ引き倒した。
「やはり窓を開けておいて正解だった」
「兄上、まさか俺が来ることに気付いておられたのですか?」
千茜の言葉に目を丸くさせる朱皇。その昔と変わらない反応に、千茜は曖昧な笑みを浮かべた。
「うっ……」
呻き声を漏らしながら、丹思が起き上がる。
外套を脱ぎ捨て、朱皇の手から逃れると、倒れた拍子に落とした剣を拾い、朱皇目掛けて打ち込みかけるが、朱皇が抜き放たぬままの鞘で受けるより先に、ピタリとその動きが止まる。
「丹思」
瞳の色は、まだ紅い。
「丹思。剣をおさめろ」
「……」
朱皇の声に丹思の耳が動き、小首を傾げる。
そしてドアの方を振り返ったのは、何者かの足音を拾ったからだろう。
駆けて来た足音がドアの前で止まると同時に開かれる。
「……青子、さん……?」
丹思の唇からその名が漏れた時、瞳の色は元の黒へと戻っていた。
丹思を助けて欲しいという青子からの願いを、彼はこの場では退けておきながら、二人きりになった時に応じる旨を話すつもりなのだろう。そして、二人きりになれる機会など容易に作れるものではない。だからああもあからさまに蒼慈は急いた様子を隠すことなく、青子と共に席を外したのだ。
少し揶揄いながらも許したのは、千茜の方もまた、裁かれるべきは他にいると考えていたからだった。丹思の罪は、自分がしたことに比べればないにも等しい。
「表に出て来ない者こそ、お疑い下さい」
青子が章杏から告げられたというその言葉。
特別な能力を個々に持つのは狼族だけではなく、妖狐族も同じだ。しかし、元から妖術を扱える種族の能力は、狼族の能力より輪をかけて強大なものだと聞く。だから妖狐族を従える力を持つ者は、畏怖され忌避される。本来ならば尊ばれても不思議ではないのに、得体の知れない術を普段から事も無げに行使出来るところから、悪いことが起こればそれを妖狐の仕業とする迷信が根強くあった為だろう。
だからこそ、力のない者は畏れて関わらず、また奇禍の象徴のように対する。だが、力ある者の中で野心を持つ者、或いは全てを自身の手に入れなければ気が済まない傲れる者は、妖狐族を欲する。
自分の思うが儘に能力が使えるように相手を支配するには、絶対服従の関係を築けば良い。そう考えた傲りし者は、自分に備わった能力と、権力と、財力、そして容貌の美しさを武器に、力ある妖狐族の娘に近付き、我が物とした。
しかしながら娘を妻としても所詮は他人。こちらの意図を察すれば、竹箆返しが恐ろしい。
故にその者は焦ることなく時を待った。自分の能力と妖狐の能力を継ぐ者の誕生を。
「殿下に申し上げます」
ドアの外から、思考の波に揺蕩っていたところを掬い上げられ、千茜は目を瞬かせた。
「何かね?」
屋敷の警備を任せている親衛隊の声だと理解すると、閉じられたままのドアをそのままに、報告を促す。
「将軍殿が庭園へ青子様を連れ出されておりますが、何やら密談のご様子。いかが致しましょう」
ドア越しである為に声はくぐもって聞こえるが、狼族の耳には壁を一枚隔てた程度は障害にもならない。
「好きにさせておきたまえ。わたしが良いと言ったのだよ。それに密談という程のものでもない。彼らが何を話しているのかも承知している。青子を敷地内の外に出そうというのであれば拘束してくれて構わないが、そうでないならば自由にさせておくように」
「はっ。それでは他の者にもそのように伝えて――」
「それから、屋敷に侵入している者を見掛けても、手を出すことのないように。わたしが許可した客人だからね」
言うと、隊員は承諾の意を残して去って行く。
徐に立ち上がった千茜は、窓辺へと寄ると、空気を入れ換える為か窓を開け放った。
ここからでも庭園は望めるが、青子たちの姿を目にすることはかなわない。
蒼慈が青子を連れ出したもう一つの理由を推測し、口許に笑みを浮かべる。
青子がこの応接室に来るまでに、蒼慈に語っていたことがある。彼女に手を出そうとしたが、妙な術によって阻まれたということだ。
本人に打ち明けている通り、自分と青子との間に子を成したら、どちらの耳を持つのか大変興味があった。青子が密かに獣人たちの耳や尻尾が可愛らしいと思っているのと同じように、千茜もまた人族の耳に魅力を感じていた。そして髪を結い上げた項から首筋にかけてのラインに噛みつきたくなるような衝動を覚えてもいる。
彼女が眠っている間に魔が差したのは、まさにその衝動に抗えなくなった瞬間であった。
そのような話をすれば、蒼慈がどのような反応を見せるか興味深いものがあったが、それを覗き見る為に窓を開け放った訳ではなかった。
「黒狼族における歴代の皇帝が、何故紅い目を持つのか知っているかね」
不意に千茜が口を開く。しかし室内には彼の姿しか見られない。
「血の繋りのある者全ての――否、より濃い者たちの居場所を把握出来るのだよ。視覚ではない不可思議な能力だ。戦の最中であれば家族の安否を感知出来る。敵に寝返った者の動向も探れる便利さにおいては素晴らしいことだと思う。必要な能力だったからこそ開花したものだろうが、戦が終わって久しいというのに、まだ役に立っているとは。どのような時代であっても、結束を固めよ。裏切り者は弾圧せよと、遥かなる祖先より命じられ従わされているようで不快でならない」
と、ここでククッと楽しげに千茜が笑う。
「幼い頃、身を隠してわたしを驚かせようと無邪気に企てていた、朱皇のことを思い出したよ。悉く失敗するのは、わたしにとっては当然のことなのだが、あれは紅い目を持っておらぬものだから、不思議で仕方なかったのだろう。『兄上は凄い』なんて本気で言って来るのには参ったがね」
千茜の瞳は窓の外ではなく、ドアでもなく、続き部屋となっている控え室に向けられていた。そこは、主に引見する者の時間が被った際に、どちらかを待たせておく為のものであり、また、引見中の相手が伴って来た者を控えさせておく為の部屋だった。
「章杏という狐を殺めたのは何故だね? 否、当人の意思など無いようなものか。お陰で、今まで避けてきた真実を受け入れる覚悟が出来た」
「……」
控え室から黒い外套姿の青年が僅かに進み出る。潜んでいる理由がなくなったからだろう。
「栞梠から聞いているよ。いかにその目の力があろうとも、大妖狐には通じぬのであろう。その程度のことに気付けないような間抜けではない筈だが、それもあの者の支配下にある間は、本来の賢さも損なわれるのだね」
こちらを見据える紅い瞳の冷たさに、千茜は声を低くさせる。
「朱皇に知られても構わないのか? 例の呪詛の件だ。実際に呪詛されていたのは皇帝ではなく、朱皇であったこと。そして、呪詛を依頼したのがあの者であったことを。隠し通せたとしても、わたしを殺めたところで、次に手をかけることになるのは間違いなく朱皇だ。それで構わないのかね――丹思」
一瞬だけ、瞳の色が元のものへと変わりかける。
しかし、呑み込まれるように元の色が紅く染め上げられると、丹思は無言のまま千茜に向けて携えていた剣を抜き放つ。
「さて、どうすれば正気に戻るのかね? あれが来ていることは、今の状態ならば気付かぬ筈もあるまい。無論、あの者にもだが――」
と語りかけている途中で丹思が千茜の腹部を一突きにするべく迫って来た。
しかしそれは本来の彼が剣を握ることを嫌っていた為か、動きは鈍く単純過ぎる。
難なく避けると丹思は窓から外へ頭を突っ込む形となった。剣の先が壁に突き刺さって刃こぼれを起こす。
「似合わぬことをするからだ。あの者の能力の限界というところか。剣ではなく術の方が得意なのであろう? それとも、少しは抗う意志が残っているということかね?」
丹思がゆっくりと千茜へと振り向く。そして構えた剣を、今度は避けようとする気配もない相手に、真っ直ぐに斬りかかった時。
「止めろ、丹思!」
窓から朱皇が飛び込んで来たかと思うと、素早く丹思の外套を掴んで後方へ引き倒した。
「やはり窓を開けておいて正解だった」
「兄上、まさか俺が来ることに気付いておられたのですか?」
千茜の言葉に目を丸くさせる朱皇。その昔と変わらない反応に、千茜は曖昧な笑みを浮かべた。
「うっ……」
呻き声を漏らしながら、丹思が起き上がる。
外套を脱ぎ捨て、朱皇の手から逃れると、倒れた拍子に落とした剣を拾い、朱皇目掛けて打ち込みかけるが、朱皇が抜き放たぬままの鞘で受けるより先に、ピタリとその動きが止まる。
「丹思」
瞳の色は、まだ紅い。
「丹思。剣をおさめろ」
「……」
朱皇の声に丹思の耳が動き、小首を傾げる。
そしてドアの方を振り返ったのは、何者かの足音を拾ったからだろう。
駆けて来た足音がドアの前で止まると同時に開かれる。
「……青子、さん……?」
丹思の唇からその名が漏れた時、瞳の色は元の黒へと戻っていた。
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