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魔法回路の強化
魔法回路の強化.9 ※
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「……あ…。あぁ…ッ…」
我慢できなくて、グレンの口の中を汚してしまったのだ。そう気づいた瞬間、ぼうっと宙に浮いていた意識はさっと現実に戻った。謝らなければ、と思って慌てて開いた唇はしかし、果てたばかりの茎をちゅうっと大きく吸い上げてくる強過ぎる刺激を受けて、甲高い悲鳴を迸らせる他になかった。
ごくん、とグレンの喉が動くのが感覚で解る。
『嘘…っ、僕が出したの…飲み込んだんだ…!』
ショックと、恥ずかしさと、申し訳なさとがぐるぐると頭の中で渦を巻いた。ただ、わなわなと両腿を震わせるユーミルの下腹に顔を埋めたまま、グレンが紫水晶の視線だけをすいと上に流して微笑する。
次の瞬間、グレンは再び、精を放ったばかりのユーミルのものをちゅっと強めに吸い上げてきた。同時に、両脚の間に突き立っていた指が、弱点を狙いすましてコリコリと押し潰す。
「いッ……!…ひ…ぅ、…や…あぁぁッ……!」
イッたばかりですっかり脱力していたところに、不意打ちの二点攻めを受けて、ユーミルの全身がびくびくと跳ね上がった。敏感になった先端にねっとりと熱い舌が纏わり付き、扱くように舐め上げられるだけで、神経そのものを柔らかく磨かれているような気分になる。グレンの長い指が、体内の性感帯を挟み込み、指の間で捏ね回してきた。さっきより執拗な、ねちっこい触り方に、見開いたユーミルの目の前でチカチカと花火のような光が閃くのだ。
「…い…や、…いっ…イッたから…っ!…だめ…!…も、イキましたから……ぁ……ッ…!」
『あはは、キツい?でも、まだダメ。三回イくまで離さない、って言ったろ?さあ、ユーミル。がんばれ、がんばれ…!』
舌と、指と。
双方が与えてくる快感はあまりにも強過ぎて、背中を丸めたり仰け反ったりしながら、逃げようとして腰を跳ね上げる、無駄な足掻きを繰り返す。目許に涙を滲ませながら喘ぐユーミルの頭の中に、直接グレンの声が語り掛けてきた。それは、非常に高度な意思伝達の魔法であろうか。しかし、今のユーミルには、素直に驚いている余裕はない。
すっかり昂った快楽神経を直接磨り潰すような、強い動きに挟み撃ちにされては、性行為そのものの体験が乏しい未熟なユーミルに耐え切れるはずなどなかった。再び、身体の奥に快感の芯が通っていくのがはっきりと解る。
「ひぃ…ッ…、だめ、…イ…っ、…また…イッちゃう…ぅッ…!」
意地悪な舌が、萎えることを許されないユーミルの若い茎に巻き付いて、ちゅうっと強い音を立てて追い立ててくる。びくん、と腰が跳ね上がり、先程より少ない精をグレンの舌の上に吐き出してしまった。
「…っ…は、…ごめ…ん…な…さ…ッ…!」
『何を謝っているんだい?花精にとっては、人間の活力は栄養みたいなものだからね…。まあ、ボクのは単なる趣味かもしれないけど。…さあ、最後の一回だ。強い生命の力を流し込んで、キミの中を巡るマナの通り道を一気に広げてしまおう。ユーミル、目一杯感じて、気持ちよぉ~く、果てちゃおうね…』
「ひいぃッ…!…無理…むり…ぃッ…、…ひ…ああぁんっ…!」
三度、絶頂を迎えたばかりの未成熟な身体に、内外から強過ぎる刺激が与えられる。
ユーミルの下半身に顔を埋めたグレンが首を上下にスライドさせる度、じゅぷつ、ぐちゅっ、といやらしい音が立ち昇った。同時に、両脚の間に出入りする二本の指は、こりっと張り詰めた性感帯の上を激しく擦るように突き上げてくる。
目の前が、真昼のように明るくなった。自分の身体が、自分のものではなくなったような気分を味わう。
身体の中から、ぞわぞわと押し寄せてくる絶頂感。しかし、それは一度目、二度目の射精の時に味わった感覚とはまるで桁が違った。まずい、これは絶対に味わったら駄目な奴だ、と頭では解っていても、グレンに弄られる下半身から手足の末端まで、洪水のように噴き上がって広がる快感を、ユーミル自身でも制御できない。
「…ぁ、…だめっ…!…来る…!なにか……変なの、来る……っ…!」
『すごい感度だ…いい調子だよ、ユーミル。中が、ボクの指にきゅうきゅう絡み付いてきて、すごく可愛い。…いいよ、思いっきりイッちゃえ…!』
ごりゅっ、と強めに性感帯を押された瞬間、ぶつん、とユーミルの中で張り詰めていた何かが切れた。いや、強過ぎる快感に焼き切られた、という方が正しいだろう。
「ひあぁッ…!イく、イく…ッ…!…おっきいの…来ちゃう……っ…!だめ、…だめえぇッ…!ああぁッ…!」
我慢できなくて、グレンの口の中を汚してしまったのだ。そう気づいた瞬間、ぼうっと宙に浮いていた意識はさっと現実に戻った。謝らなければ、と思って慌てて開いた唇はしかし、果てたばかりの茎をちゅうっと大きく吸い上げてくる強過ぎる刺激を受けて、甲高い悲鳴を迸らせる他になかった。
ごくん、とグレンの喉が動くのが感覚で解る。
『嘘…っ、僕が出したの…飲み込んだんだ…!』
ショックと、恥ずかしさと、申し訳なさとがぐるぐると頭の中で渦を巻いた。ただ、わなわなと両腿を震わせるユーミルの下腹に顔を埋めたまま、グレンが紫水晶の視線だけをすいと上に流して微笑する。
次の瞬間、グレンは再び、精を放ったばかりのユーミルのものをちゅっと強めに吸い上げてきた。同時に、両脚の間に突き立っていた指が、弱点を狙いすましてコリコリと押し潰す。
「いッ……!…ひ…ぅ、…や…あぁぁッ……!」
イッたばかりですっかり脱力していたところに、不意打ちの二点攻めを受けて、ユーミルの全身がびくびくと跳ね上がった。敏感になった先端にねっとりと熱い舌が纏わり付き、扱くように舐め上げられるだけで、神経そのものを柔らかく磨かれているような気分になる。グレンの長い指が、体内の性感帯を挟み込み、指の間で捏ね回してきた。さっきより執拗な、ねちっこい触り方に、見開いたユーミルの目の前でチカチカと花火のような光が閃くのだ。
「…い…や、…いっ…イッたから…っ!…だめ…!…も、イキましたから……ぁ……ッ…!」
『あはは、キツい?でも、まだダメ。三回イくまで離さない、って言ったろ?さあ、ユーミル。がんばれ、がんばれ…!』
舌と、指と。
双方が与えてくる快感はあまりにも強過ぎて、背中を丸めたり仰け反ったりしながら、逃げようとして腰を跳ね上げる、無駄な足掻きを繰り返す。目許に涙を滲ませながら喘ぐユーミルの頭の中に、直接グレンの声が語り掛けてきた。それは、非常に高度な意思伝達の魔法であろうか。しかし、今のユーミルには、素直に驚いている余裕はない。
すっかり昂った快楽神経を直接磨り潰すような、強い動きに挟み撃ちにされては、性行為そのものの体験が乏しい未熟なユーミルに耐え切れるはずなどなかった。再び、身体の奥に快感の芯が通っていくのがはっきりと解る。
「ひぃ…ッ…、だめ、…イ…っ、…また…イッちゃう…ぅッ…!」
意地悪な舌が、萎えることを許されないユーミルの若い茎に巻き付いて、ちゅうっと強い音を立てて追い立ててくる。びくん、と腰が跳ね上がり、先程より少ない精をグレンの舌の上に吐き出してしまった。
「…っ…は、…ごめ…ん…な…さ…ッ…!」
『何を謝っているんだい?花精にとっては、人間の活力は栄養みたいなものだからね…。まあ、ボクのは単なる趣味かもしれないけど。…さあ、最後の一回だ。強い生命の力を流し込んで、キミの中を巡るマナの通り道を一気に広げてしまおう。ユーミル、目一杯感じて、気持ちよぉ~く、果てちゃおうね…』
「ひいぃッ…!…無理…むり…ぃッ…、…ひ…ああぁんっ…!」
三度、絶頂を迎えたばかりの未成熟な身体に、内外から強過ぎる刺激が与えられる。
ユーミルの下半身に顔を埋めたグレンが首を上下にスライドさせる度、じゅぷつ、ぐちゅっ、といやらしい音が立ち昇った。同時に、両脚の間に出入りする二本の指は、こりっと張り詰めた性感帯の上を激しく擦るように突き上げてくる。
目の前が、真昼のように明るくなった。自分の身体が、自分のものではなくなったような気分を味わう。
身体の中から、ぞわぞわと押し寄せてくる絶頂感。しかし、それは一度目、二度目の射精の時に味わった感覚とはまるで桁が違った。まずい、これは絶対に味わったら駄目な奴だ、と頭では解っていても、グレンに弄られる下半身から手足の末端まで、洪水のように噴き上がって広がる快感を、ユーミル自身でも制御できない。
「…ぁ、…だめっ…!…来る…!なにか……変なの、来る……っ…!」
『すごい感度だ…いい調子だよ、ユーミル。中が、ボクの指にきゅうきゅう絡み付いてきて、すごく可愛い。…いいよ、思いっきりイッちゃえ…!』
ごりゅっ、と強めに性感帯を押された瞬間、ぶつん、とユーミルの中で張り詰めていた何かが切れた。いや、強過ぎる快感に焼き切られた、という方が正しいだろう。
「ひあぁッ…!イく、イく…ッ…!…おっきいの…来ちゃう……っ…!だめ、…だめえぇッ…!ああぁッ…!」
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