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Prana Lokaへようこそ
24.スペシャルリフレ ※
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「──っ、ぁ…。…俺、もう…ヤバい…。ねえ、加賀さん…?…イッていい…?俺、加賀さんの中でイきたい──」
重ねた唇をずらし、曽根川が余裕を欠いた揺れる声で熱っぽく囁いてくる。片手がするりと加賀の下腹に回り、痛いほどに膨張した雄の部分を柔らかく握り込んできた。
そして、とつとつと小刻みに奥を叩く動きと共に、大きく上下に扱き始める。途端に、加賀の全身に、さざ波のような震えが繰り返し走った。
そうだ、これだ。これが欲しかった。
指では届かないような奥まで触って、気持ちのいいところを押して、目一杯前を扱いて刺激して欲しかったのだ。
直前に味わった不完全燃焼は、加賀の理性を完全に吹き飛ばしていた。否、半分は、落ちるところまで落ちたのだから、とことん落ち尽くしてやろうという自暴自棄も手伝っていたことは間違いがない。
力一杯加賀の首筋に縋り付き、背筋をびくびくと反らして、自分から快楽を取りに行く。十五年ぶりに味わった男としての快楽と、その存在さえ知らなかった受け身の快楽を同時に注がれ、溺れながら、生理的な涙が滲んだ目許を歪めて必死で曽根川を見上げた。唾液に濡れた唇を開き、普段の加賀ならば絶対に考えられない、浅ましくはしたない願望を口にする。
「……ぃ…い……から、…頼む…から、──もう…イかせて…っ…!」
ぼんやり滲んだ視界で視線が交わった瞬間、曽根川が大きく息を詰めるのが聞こえてくる。
ガツ、と激しく腰を叩き付けられ、目の前が白くフラッシュした。動かされる手も、腰使いも、本気で加賀を追い詰めに掛かる、貪欲な牡そのものだった。
「…あー!…何でそんな色っぽい顔して、可愛いこと言うの──!…反則ですよ、加賀さん…!…こんなの、無理でしょ…!」
「……ッあ…、──深……ッ……!…っふ、ア、ああぁ…ッ……!」
絶頂を追い求める男の、激しく速い突き上げを身に受けて、腰骨がビリビリと痺れ出す。覆い被さるように加賀を抱き締めてくる曽根川の腰に、無意識に足を巻き付けて引き寄せ、最後の堰が切れる瞬間、ひゅぅっと喉の奥に息を吸い込んで身体を硬直させる。
待ち焦がれて、欲しくて仕方がなかったその瞬間を味わうことができるなら、もう何だって、どうなったって構わない。
くるり、と目の前が反転する感覚と共に、襲ってきた強烈な快感の波がつま先から頭の先まで飲み込んでいく。前立腺を押し潰されながら膨張しきったモノを扱かれる時に味わう快楽は、一度知ってしまえばもう忘れることなど出来そうになかった。頭の芯まで真っ白に塗り潰す射精感と共に、煮え切らないまま持て余していた精液をびくびくと断続的に吐き出してしまう。
何年ぶりか、いや、初めて体験する、底なしに深い射精の感覚だった。
「──は…」
荒い息を吐きながら加賀の上で動いていた曽根川が、一際深く奥を突き上げたところで息と動きを止めた。
前だけで感じる男の絶頂感とは違って、後ろを貫かれながら感じる絶頂は、果てたらすぐに引いていくものではないらしい。未だ余熱が冷めず、脱力する身体の奥で、何か熱いものがドクンと弾けながら脈打つのが嫌に生々しく伝わってくる。
「……っ、は…ぁ…ッ──」
ぼんやりと覚束ない意識の中、重なり合った曽根川の肌から、一筋の汗がポツリと落ち掛かるのを感じる。
目一杯力強く抱き寄せられ、曽根川の纏う淡いフレグランスの香りが鼻を擽った。男同士で汗ばむ肌を合わせているというのに、一向に不快に感じないばかりか、心地よささえ感じるのが、どうにも不思議でならなかった。
重ねた唇をずらし、曽根川が余裕を欠いた揺れる声で熱っぽく囁いてくる。片手がするりと加賀の下腹に回り、痛いほどに膨張した雄の部分を柔らかく握り込んできた。
そして、とつとつと小刻みに奥を叩く動きと共に、大きく上下に扱き始める。途端に、加賀の全身に、さざ波のような震えが繰り返し走った。
そうだ、これだ。これが欲しかった。
指では届かないような奥まで触って、気持ちのいいところを押して、目一杯前を扱いて刺激して欲しかったのだ。
直前に味わった不完全燃焼は、加賀の理性を完全に吹き飛ばしていた。否、半分は、落ちるところまで落ちたのだから、とことん落ち尽くしてやろうという自暴自棄も手伝っていたことは間違いがない。
力一杯加賀の首筋に縋り付き、背筋をびくびくと反らして、自分から快楽を取りに行く。十五年ぶりに味わった男としての快楽と、その存在さえ知らなかった受け身の快楽を同時に注がれ、溺れながら、生理的な涙が滲んだ目許を歪めて必死で曽根川を見上げた。唾液に濡れた唇を開き、普段の加賀ならば絶対に考えられない、浅ましくはしたない願望を口にする。
「……ぃ…い……から、…頼む…から、──もう…イかせて…っ…!」
ぼんやり滲んだ視界で視線が交わった瞬間、曽根川が大きく息を詰めるのが聞こえてくる。
ガツ、と激しく腰を叩き付けられ、目の前が白くフラッシュした。動かされる手も、腰使いも、本気で加賀を追い詰めに掛かる、貪欲な牡そのものだった。
「…あー!…何でそんな色っぽい顔して、可愛いこと言うの──!…反則ですよ、加賀さん…!…こんなの、無理でしょ…!」
「……ッあ…、──深……ッ……!…っふ、ア、ああぁ…ッ……!」
絶頂を追い求める男の、激しく速い突き上げを身に受けて、腰骨がビリビリと痺れ出す。覆い被さるように加賀を抱き締めてくる曽根川の腰に、無意識に足を巻き付けて引き寄せ、最後の堰が切れる瞬間、ひゅぅっと喉の奥に息を吸い込んで身体を硬直させる。
待ち焦がれて、欲しくて仕方がなかったその瞬間を味わうことができるなら、もう何だって、どうなったって構わない。
くるり、と目の前が反転する感覚と共に、襲ってきた強烈な快感の波がつま先から頭の先まで飲み込んでいく。前立腺を押し潰されながら膨張しきったモノを扱かれる時に味わう快楽は、一度知ってしまえばもう忘れることなど出来そうになかった。頭の芯まで真っ白に塗り潰す射精感と共に、煮え切らないまま持て余していた精液をびくびくと断続的に吐き出してしまう。
何年ぶりか、いや、初めて体験する、底なしに深い射精の感覚だった。
「──は…」
荒い息を吐きながら加賀の上で動いていた曽根川が、一際深く奥を突き上げたところで息と動きを止めた。
前だけで感じる男の絶頂感とは違って、後ろを貫かれながら感じる絶頂は、果てたらすぐに引いていくものではないらしい。未だ余熱が冷めず、脱力する身体の奥で、何か熱いものがドクンと弾けながら脈打つのが嫌に生々しく伝わってくる。
「……っ、は…ぁ…ッ──」
ぼんやりと覚束ない意識の中、重なり合った曽根川の肌から、一筋の汗がポツリと落ち掛かるのを感じる。
目一杯力強く抱き寄せられ、曽根川の纏う淡いフレグランスの香りが鼻を擽った。男同士で汗ばむ肌を合わせているというのに、一向に不快に感じないばかりか、心地よささえ感じるのが、どうにも不思議でならなかった。
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