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22.スペシャルリフレ ※
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「──ッ、ん…!」
すっかりと熱を持て余した身体は、今やどこに触れられても燃え燻った快楽を掻き立てるばかりだ。曽根川の両腕が加賀の脚を持ち上げ、腰を浮かせて、その下に抱き枕状のビーズクッションを差し込んでくる。バスローブの腰紐が、するりと解き落とされた。
これから何が起こるのか、理解できないほど子供ではない。男性同士での行為というものが世の中にあることくらいは、加賀でも知っている。しかし、まさか自分自身がその立場に置かれるなどとは、欠片も想像したことがなかった。
生成りのシャツの前ボタンを外し、きっちりと締めていたタイパンツの腰紐を解き始める曽根川の姿に、涙で潤んだ泣き黒子のある目許を細め、薄く眼を閉じる。そんな加賀の、歳相応の薄い皺が浮かんだ目許に、曽根川の温かな手のひらがそっと重なって、上から下に緩やかに撫でてきた。
「…ちょっとだけ、目を閉じててね。──初めてだと、見ちゃうとちょっと…怖いと思う。…大丈夫です、しっかり柔らかくしましたから、痛くない。…さあ、いつもみたいに、ゆっくりと息を吐いて…身体の力を抜いて。…そう、いい子。──少しだけ苦しいかもしれないけど、うんっと気持ちよくなれますよ…」
「…うん」
曽根川の、鼓膜を震わせる低く甘い声は、不思議と安堵感を覚えさせるものだ。いつだって、曽根川が言ったことは、全てその通りになってきた。この暖かな腕は、加賀が味わったこともない至上の快楽を、確実に生み出すのだということを知っている。
言われた通りに、深く息を吐いて全身の力をぐったりと抜いた。曽根川の両腕が加賀の両脚を抱え込み、その間に、彼の身体が割り込んでくるのをぼんやりと感じている。
ひたり、と、何かが身体の奥底に宛がわれた。
指ではない、それよりももっと熱い、強張った『何か』の切っ先だ。『それ』はオイルでぐずぐずに蕩けた孔の周りを滑り、温度を馴染ませるように押し付けられては離され、くすぐったさと物欲しさとがごちゃごちゃになって、加賀は酷く焦れた。心臓が、はち切れんばかりに激しく高鳴っている。耳に届くのは自身の心音と呼吸、そして、曽根川の、聞いたこともない熱し切った獣のような呼吸音だ。
「──ひ…ッ、…ぁ……!」
やがて、加賀の両脚の間で遊んでいた硬いモノが、綻びた体内の入口の上へとぐっと押し付けられる。
切っ先から、何かが『挿入って』くる感覚。『それ』は、二本の指よりもはるかに大きく、剛直して、加賀の内側を掻き分け、押し広げながら、ゆっくりと中に侵食してくる。
一瞬、両脚から引き裂かれてしまうと錯覚するほどには、『それ』を受け止めるというのはきつく、苦しい行為だった。反射的に全身が強張り、無意識に侵入の圧力を恐れてしまう。だが、曽根川は、そんな加賀の膝頭を撫でて緊張をほどきながら、粘り強く、忍耐を持ってゆっくりと身体を繋げに掛かっていた。
「…は…アあぁ…ッ…!」
ギリ、と歯噛みをしてしまうほどの圧迫感が過ぎると、後は呆気ないほど簡単に、『それ』がズブズブと腹の裏側に入り込んできた。指では決して届かない、信じられないほど奥深くまで入り込まれた瞬間、加賀の脳裏に一際大きな白い火花が、カメラのフラッシュのように閃いて消える。
苦しさと紙一重の『快感』、こんな感覚を味わったのは、本当に生まれて初めてだった。
「…ッ、…加賀さん、…目、開けていいです──。ほら、俺達、ちゃんとひとつになってるでしょ…?」
「……ぁ、…嘘──だろ…ッ……?」
低く優しい声に促されて恐る恐る目を開き、広がっていた光景に、加賀は息を飲む。
クッションで高く上げられた腰の真ん中で、もう長い間兆しすら見せなかった男の部分が、下腹につくほどの勢いでそそり勃っていた。そして、両脚の間に割り込んだ曽根川の同じ部分は、加賀の中にほとんど埋め込まれている。他人の、興奮した状態の性器など、目にする機会はほとんどない。だというのに、上背の高い体格相応の大きさと太さのそれは、確かに加賀の中にすっかり収まっているのだ。
すっかりと熱を持て余した身体は、今やどこに触れられても燃え燻った快楽を掻き立てるばかりだ。曽根川の両腕が加賀の脚を持ち上げ、腰を浮かせて、その下に抱き枕状のビーズクッションを差し込んでくる。バスローブの腰紐が、するりと解き落とされた。
これから何が起こるのか、理解できないほど子供ではない。男性同士での行為というものが世の中にあることくらいは、加賀でも知っている。しかし、まさか自分自身がその立場に置かれるなどとは、欠片も想像したことがなかった。
生成りのシャツの前ボタンを外し、きっちりと締めていたタイパンツの腰紐を解き始める曽根川の姿に、涙で潤んだ泣き黒子のある目許を細め、薄く眼を閉じる。そんな加賀の、歳相応の薄い皺が浮かんだ目許に、曽根川の温かな手のひらがそっと重なって、上から下に緩やかに撫でてきた。
「…ちょっとだけ、目を閉じててね。──初めてだと、見ちゃうとちょっと…怖いと思う。…大丈夫です、しっかり柔らかくしましたから、痛くない。…さあ、いつもみたいに、ゆっくりと息を吐いて…身体の力を抜いて。…そう、いい子。──少しだけ苦しいかもしれないけど、うんっと気持ちよくなれますよ…」
「…うん」
曽根川の、鼓膜を震わせる低く甘い声は、不思議と安堵感を覚えさせるものだ。いつだって、曽根川が言ったことは、全てその通りになってきた。この暖かな腕は、加賀が味わったこともない至上の快楽を、確実に生み出すのだということを知っている。
言われた通りに、深く息を吐いて全身の力をぐったりと抜いた。曽根川の両腕が加賀の両脚を抱え込み、その間に、彼の身体が割り込んでくるのをぼんやりと感じている。
ひたり、と、何かが身体の奥底に宛がわれた。
指ではない、それよりももっと熱い、強張った『何か』の切っ先だ。『それ』はオイルでぐずぐずに蕩けた孔の周りを滑り、温度を馴染ませるように押し付けられては離され、くすぐったさと物欲しさとがごちゃごちゃになって、加賀は酷く焦れた。心臓が、はち切れんばかりに激しく高鳴っている。耳に届くのは自身の心音と呼吸、そして、曽根川の、聞いたこともない熱し切った獣のような呼吸音だ。
「──ひ…ッ、…ぁ……!」
やがて、加賀の両脚の間で遊んでいた硬いモノが、綻びた体内の入口の上へとぐっと押し付けられる。
切っ先から、何かが『挿入って』くる感覚。『それ』は、二本の指よりもはるかに大きく、剛直して、加賀の内側を掻き分け、押し広げながら、ゆっくりと中に侵食してくる。
一瞬、両脚から引き裂かれてしまうと錯覚するほどには、『それ』を受け止めるというのはきつく、苦しい行為だった。反射的に全身が強張り、無意識に侵入の圧力を恐れてしまう。だが、曽根川は、そんな加賀の膝頭を撫でて緊張をほどきながら、粘り強く、忍耐を持ってゆっくりと身体を繋げに掛かっていた。
「…は…アあぁ…ッ…!」
ギリ、と歯噛みをしてしまうほどの圧迫感が過ぎると、後は呆気ないほど簡単に、『それ』がズブズブと腹の裏側に入り込んできた。指では決して届かない、信じられないほど奥深くまで入り込まれた瞬間、加賀の脳裏に一際大きな白い火花が、カメラのフラッシュのように閃いて消える。
苦しさと紙一重の『快感』、こんな感覚を味わったのは、本当に生まれて初めてだった。
「…ッ、…加賀さん、…目、開けていいです──。ほら、俺達、ちゃんとひとつになってるでしょ…?」
「……ぁ、…嘘──だろ…ッ……?」
低く優しい声に促されて恐る恐る目を開き、広がっていた光景に、加賀は息を飲む。
クッションで高く上げられた腰の真ん中で、もう長い間兆しすら見せなかった男の部分が、下腹につくほどの勢いでそそり勃っていた。そして、両脚の間に割り込んだ曽根川の同じ部分は、加賀の中にほとんど埋め込まれている。他人の、興奮した状態の性器など、目にする機会はほとんどない。だというのに、上背の高い体格相応の大きさと太さのそれは、確かに加賀の中にすっかり収まっているのだ。
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