SODOM7日間─異世界性奴隷快楽調教─

槇木 五泉(Maki Izumi)

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番外編

番外編1-2

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 「はぁ…ぁんっ──!」
 
 こんな殺風景な部屋の中で、気色の悪い生物に絡み付かれて軽く感じてしまうなんて、あまりのはしたなさにくらくらと目眩めまいがした。ザラキアの姿も、気配さえもないところでこんな目に遭わされるとは思ってもおらず、ひたすら混乱するシンジの肌の上で、伸びて生きた幾つもの触手や触腕がぞろりと這い回り始める。
 二本の細い触手が、両胸の上で緊張しきった乳首にくるりと絡み付いて、ちゅこちゅこといやらしい音を立てながらそこを扱き始めた。びり、と電気のように走り抜ける快感に撃たれ、浮いた背筋がぴくびくと反り返ってしまうのを止めることは出来ない。
 
 「やぁ──ぁあぁンっ──!…そこ、ダメ──したら…だめぇっ──!」
 
 どうやら、その生き物がシンジに性感を与えたいらしいということに気付いたのは、軽く勃ち上がったシンジの牡茎をくるりと触手で巻き取られた瞬間だった。ひぃ、とか細く喘ぎながら足を閉ざそうとしても、かえって大きく割り開かれる結果になってしまい、無防備にさらけ出された下半身と両脚の奥にひやりと嫌な外気温を感じる。
 
 巻き取った両乳首をぐちぐちと扱きながら、同じタイミングで牡の器官に絡めた触手がぐちゅぐちゅと上下に動かされる。腰から下が蕩けそうな気持ちよさと、生理的な嫌悪感がごっちゃになって尚も暴れるシンジの腋を、横腹を、腿の上を、ぬるぬるとした触手が何本も這いずって抵抗を封じようとしてきた。いくら気持ちが悪いと思っても、ザラキアの手で散々快楽調教を受けた身体は快楽に抗えず、下半身に瞬く間に血が集まっていくのが手に取るように解った。
 
 ぐちゅ、ちゅぷ、ぬちゅっ。
 家具の類も何もない部屋の中に、いやらしい濡れた音と、シンジの喘ぎ声が響き渡る。シンジの敏感な場所を的確に捉える触手の動きは巧みで、完全に勃起しきったモノの先端から滲む先走りを攪拌かくはんするように、細い触手がちゅくちゅくと鈴口を浅く犯し始めた。それだけで、性感帯として開発された精液の通り道がきゅんと疼いてしまうのに、この魔物はシンジをなぶる動きを一向に止めてはくれない。
 
 「や、イヤだぁッ──!ひ…ぃ、──は、入ったら駄目──、やあぁあ゙ッ!」
 
 すぐに、ちゅぷんと音を立てながら、透明な雫を吐き続ける鈴口をくぱりと割り開いて細い触手がずるずると牡茎の奥深くまで入り込んでくる。そこを犯される快感に全身をびくびくと震わせて仰け反るシンジの、両脚の奥深くに息衝く蕾んだ入口の上を、獣めいた呼吸を繰り返す怪物の舌先がべろん、と一舐めしてきた。丸め、尖らせた舌先が、穴の上をツンツンと突ついて中に入り込もうとしている。

 咄嗟に、シンジの頭の中がひやりと凍り付く。最高級性奴隷グラン・セクシズ、ましてザラキアの終生奴隷が、主人の言いつけ以外で他のモノをその穴の中に入れさせるなど、断じてあってはならないことだ。たとえ相手が訳の分からない触手の化け物であったとしても、主人にだけ許した純潔を暴かせるわけにはいかない。
 ぬる、ぬるん、と穴の上を舌が這う度に身体には甘い痺れが生じたが、それでも、シンジは潤んだ両眼をキッと尖らせ、下腹に力を込めて、明らかにそこを犯して奥へ進もうとしている魔物の舌を全力で拒んだ。
 
 「嫌だ、ザラキア様以外と…セックスなんて、絶対にさせないんだからなっ──!」
 
 シンジの言葉は通じているのか、通じていないのか、四足歩行の触手の魔物が、一瞬首を傾げたように見えた。
 が、次の瞬間。
 
 「ひぃ──ああぁあ゙…ぁッ──?!」
 
 固く芯の通った乳首に絡んでいた細くぬるつく触手が、勃ち上がった牡に絡み付く触腕が、鈴口を割って牡茎の中をぬちぬちと犯す触手が、ムキになったようにぢゅくぢゅくと激しく動き、最も敏感な性感帯を激しく三点責めしてくる。快楽責めに特化した蟲を使って調教されたことはあっても、ザラキアというストッパーがいない状態でこんなに激しく責められたのは初めてだった。宙吊りのまま乳首を、屹立を扱かれながら、牡茎の内側から前立腺をコリコリと刺激され、目の前にバチバチとカラフルな火花が飛ぶ。激しく攻めれば攻めるだけ、シンジの身体から力が抜けることを知っているような、容赦のない刺激だった。あまりの激しさに目元がじわりと滲み、唇の端からは唾液がとろりと溢れ出す。
 だが、シンジを襲ったのは、快楽ではなく別の恐怖心の方だった。
 
 「い…嫌っ──、そこ…入らないで、セックス…だけは…駄目──、だめぇっ…!」
 
 激しい快感の中、ぬちゃぬちゃと巧みに化け物の舌で刺激される窄みは、他への刺激と直接的な快楽とに耐えかねて、少しずつ綻んでいこうとしているのだ。真っ赤に濡れた舌は太く、長く、ザラキアの逸物モノに劣らないサイズであるように見える。それが、舌先を細く丸めて浅いところをくじりながら、ほんの僅かずつ奥へと入り込もうとしているのだ。
 最愛の主人、ザラキアの許でしか暴かせたことのない穴が、ザラキア以外の存在によって侵食されようとしている。性奴隷セクシズであるシンジにとって、それは主人を裏切る許しがたい絶望的な行為でしかなかった。
 こんな訳の分からない生物なんかに負けるまい、負けるもんか、そう思って悩ましげに顔を歪めて腰を捩っても、強烈な触手責めに遭ってじわりじわりと身体から力が抜けてしまう。
 
 そしてついに、くぷん、と括約筋の締め付けを突破される感触。
 「やぁッ──、う、ぁ、…イヤあああぁ──ッ…!」
 ザラキア以外に許したことのない狭い穴の中をずぷずぷと犯されるのと、シンジの喉から絶望的な嬌声がほとばしるのとは、全く同時だった。
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