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エピローグ

最高級性奴隷シンジ・ホシノ

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 延々と続く絶頂感の中、それでも主人であるザラキアがこの身体を使って歓んでくれていることが嬉しくて、とろんと瞳が潤む。
 前立腺を押し上げ、結腸の奥まで突き抜く激しい突き上げを受けて、シンジの牡の器官は自分自身の吐いた透明な体液でもうトロトロだった。
 ザラキアが、くっと息を詰め、先程より激しい動きで突き上げてくる。びくびくと震えながら膨張していく牡は、間もなく射精の時を迎えようとしているのだろう。
 ずぷっ、ばちゅっ!と肌が触れ合う音を交えながら腰を使い、ながらに、シンジの先走りをローション代わりにして、まだオスとして絶頂できていない勃起した器官を手で握り締めてグチュグチュと激しく扱いてきた。
 
 ゾクゾクと背筋を駆け上がる、強烈な快感。後ろの穴を突かれているだけで軽くイける身体になってしまったのに、空イキしながらの二点責めはあまりにも強過ぎた。
 「アっ…ぁ、だめ──ザラキア…様、──そんなに…されたら、出ちゃう…!オスイキ…来ちゃう…ぅっ…!」
 「──ッは、イイぜ…。淫魔の射精を受け止めながら、盛大に精液噴き上げてイけ。…ッ、ほら、イクぞっ…!」
 ラストスパートを掛けるように激しく腰を打ち付けられ、昂ぶり切った牡を強く扱かれて、我慢など出来るはずもない。張り詰めていたものがプチッと切れる感覚と共に、最奥にどくどくと熱い液体が流れ込んでくるのを感じ取る。

 「ひいィッ──!中に…精液、いっぱい…入ってくる…の…気持ちイイっ…!ああぁッ、奥で、射精……気持ちよすぎて…イク、イく…ッ──!」
 もしもシンジに子宮という器官が備わっていたら、この快感に完璧に負けて、一発で受精されられていたに違いない。
 びくんっ!と、背筋が折れんばかりに弓形に仰け反ってしまう。太腿の内側をがくがくと震わせながら、奥の壁に打ち付けられる媚薬入りの精液を受け止め、びゅく、どくっ、と有り得ないほど大量の白濁液を続け様に迸らせ、盛大にイキ狂う姿を見せる。
 

 「──おい、…おい。シンジ、起きろ。」
 あまりにも強い絶頂感に打たれ、ほんのしばらくの間、意識を飛ばしていたらしい。瞳の中に焦点を戻せば、ザラキアの満足げな美貌が目と鼻の先にある。
 びくびくと不規則に震える肉襞の中には、まだザラキアの牡の部分が嵌め込まれたままだった。身体と身体を繋ぐセックスという行為が、これほどまでに強い幸福感を生んでくれるなんて知らなかったのに、調教された身体は、彼の言葉通りザラキア専用のいやらしい肉穴奴隷になり、どんなことをされても性感しか覚えない。
 ぼうっと意識を濁らせながら、それでも濡れた口角で嬉しげに笑うシンジの唇に、ねぎらいのキスがチュッと落ちてきた。
 
 「気絶するほどよかったか?今日から、俺様専用で俺様好みのエロ穴になるように、徹底的に調教してやるよ。」
 「──は…ぃ、…嬉しい…です──。…エッチな…こと、いっぱい…覚えて──、もっと…ご奉仕、したい…。」
 「健気けなげな返事じゃねえか、よしよし、後ろもメスにしてやるし、前の穴だってもっともっとズボズボ虐めてやる。乳首も開発はまだまだ…。ソドムの時間は長い。身体が出来上がったら、性奴隷セクシズの寿命を延ばすことだってできる。これからもっと、最高級性奴隷グラン・セクシズにふさわしい調教を入れて──あぁ、今から次の饗宴サバトが楽しみだな。なぁ?」
 笑いながらシンジの頭を撫でるザラキアの掌の中に、すり、と頭をり寄せる。

 あと何十年、何百年、この堕落の快楽が続くのか、シンジにはまだわからない。
 あの日、冷たい夜のホームで囁き掛けてきた悪魔は、きっと優しいけれどSッ気の強い、とびっきり美人の淫魔だったんだと固く信じている。

 
 「お前の血統を欲しがる奴は、この世にゴマンといる。子種だって高く売れるんだ、たっぷり搾精してやるから、射精管理プレイにも慣れるんだぞ。」
 「はい──っ、空っぽになるまで、頑張ってオスイキします…!」
 「いい返事だ、それでこそ誇り高いソドムの最高級性奴隷グラン・セクシズ。堕落、退廃、享楽──この世の中は、それが全て、それで回ってる。」

 そしてザラキアは一度言葉を切り、シンジの顔をまじまじと見ながら告げる。

 「…やっぱりさ、今のお前、この街に来てから一番…サイコーにイイ顔してるぜ?」
 

 
 聖書の時代、人間の堕落と退廃によって制裁を下された、神に見捨てられし伝説の都、その名はSODOMソドム
 
 魔物が全てを支配するこの街で、絶望のあまり自ら命を断とうとした冴えない不幸なサラリーマン星野真治は、上級淫魔インキュバスザラキアの手で最高級性奴隷グラン・セクシズのシンジ・ホシノとして生まれ変わり、背徳と美徳が逆転したこの地で輝くという最高の幸せを授かった。
 これが神様の采配さいはいなのか、悪魔の采配なのかはわからない。
 けれど、偶然に偶然が重なって『ソドムの花嫁』となった今のシンジは、胸を張ってこう言える。
 
 
 「──僕は、この街で最高の奴隷調教師、ザラキア様の終生奴隷パートナーです。ご主人様マスターの為なら、どんな調教だって喜んで受け容れます。だから、ずっと僕を手元に置いてください。それが、僕にとって最高の幸せなんですから…。」
 
 
─SODOM7日間 本編 完─
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