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8日目:饗宴─サバト─
運命の朝
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その夜は、寝不足になる限界まで檻の中のベッドの上で身悶えて過ごす羽目になった。性奴隷に与えられている睡眠時間は長く、それは、調教で負ったダメージを回復させるためでもあるという。
ベッドの中でもぞもぞと寝返りを打つたびに、貞操帯と尻の中に食い込んだプラグ、そして乳首に貼られた黒いテープが、絶頂寸前で寸止めされた身体を悩ませてくれた。
それでも何とか眠りに就くことはでき、泥のような深い眠りを覚ましたのは、檻のある部屋に踏み込んでくるザラキアの硬い足音だ。
「よお、シンジ。具合はどうだ…?その状態でも熟睡できると見込んだ俺様の目は間違いじゃなかったようだが、寝不足で変に赤い目をしてたら困る。どれ、見せてみろ──。」
檻の鍵を開け、キィ…と扉を軋ませながら入ってくるザラキアは、いつものラフな緩い服とは違う、豪華な正装に身を包んでいた。
青と黒を基調にした裾の長いスーツのような、ヨーロッパの旧い貴族めいた服装で、首にはきっちりと白いスカーフを巻いて宝石のピンを付けている。藍色の長い髪は、サイドを何本も編み込んで綺麗なハーフアップに結い上げ、宝石のついた髪飾りを止めていた。
ただでさえ見とれるほどの美人であるザラキアが、綺麗にドレスアップしているのだ。顔を近付けられ、しげしげと見つめられては、胸の高鳴りを押さえられない。
つと、その手が伸びて、シンジの両胸の上に貼られたテープを勢いよくピリリと剥がしていった。
「ひゃぅ──ぅッ!」
痛くはない、しかし、十分に焦らされた乳首を引っ張られ、シンジの喉から悲鳴のような嬌声が上がってしまう。
次いでその手は、腰を戒めていた黒革の貞操帯の鍵を外し、最奥に食い込んでいたプラグをぬぷん、と引き抜く。立て続けに敏感な場所に触れられ、思わず甘イキしそうになってしまうのを、歯を食い縛ってどうにか堪えた。今や全身が性感帯となったシンジの体内には、微熱めいた淫靡な体温が宿っている。
「よし、きちんと休めたな。それに、勝手にオナニーをしようとした跡もない。──完璧だ。これから、その身体を風呂で磨く。くれぐれも、自分でイくんじゃねぇぞ?」
「…はい。僕は──ご主人様に触って貰えなければ、もう──。」
「ハハハ、神妙なことを言うじゃねぇか。…いいぜ、最高のショーにしよう。お前の何もかもをブッ飛ばしてやるから、いい声で鳴けよ…?」
ケラケラと声を立てて笑うザラキアの表情には、どこかいつもと違う緊張感のようなものが漂っていた。ジャラリ、と銀色の鎖を引かれ、檻から連れ出される。
しかし、向かう先はいつもの調教部屋ではない。これから、想像もつかない狂乱の饗宴に連れていかれるのだ。退廃の街・ソドムに住むという魔物たちを前にして平静を保っていられるか、自信がなかったが、それでもザラキアの手で調教された性奴隷として、主人であるザラキアの為に振る舞わなければならない。
人間の世界にいた頃、ここまで尽くそうと思った相手はいなかった。しかし、今は違う。信じられない偶然に偶然が重なり、シンジの主人になったザラキアが喜ぶならば、どんなにいやらしい、変態的なことでも我慢ができる。
いや、むしろ、大勢の前で調教され、初めてを奪われるという不安と期待が、シンジの下腹をズクリと甘く疼かせていた。
不意に、ザラキアがシンジの黒い髪をさらりと撫でてくる。昨日、その手で綺麗に切り整えて貰ったばかりの髪だ。
「──心配しなくていい。ステージに上がったら、お前は俺の命令だけ聞いていろ。それで、我慢しないで感じた通りに鳴き叫べ。派手にやればやるだけ、いい。…解ったな。」
「はい、ご主人様の言う通りに。」
拳をぎゅっと握り締め、ザラキアを見詰め返して力強く頷く。
『今の僕は、ソドムの淫乱性奴隷。ご主人様の所有物。──それでいいんだ。これが、僕の本当に望んでたこと、なんだ。』
ベッドの中でもぞもぞと寝返りを打つたびに、貞操帯と尻の中に食い込んだプラグ、そして乳首に貼られた黒いテープが、絶頂寸前で寸止めされた身体を悩ませてくれた。
それでも何とか眠りに就くことはでき、泥のような深い眠りを覚ましたのは、檻のある部屋に踏み込んでくるザラキアの硬い足音だ。
「よお、シンジ。具合はどうだ…?その状態でも熟睡できると見込んだ俺様の目は間違いじゃなかったようだが、寝不足で変に赤い目をしてたら困る。どれ、見せてみろ──。」
檻の鍵を開け、キィ…と扉を軋ませながら入ってくるザラキアは、いつものラフな緩い服とは違う、豪華な正装に身を包んでいた。
青と黒を基調にした裾の長いスーツのような、ヨーロッパの旧い貴族めいた服装で、首にはきっちりと白いスカーフを巻いて宝石のピンを付けている。藍色の長い髪は、サイドを何本も編み込んで綺麗なハーフアップに結い上げ、宝石のついた髪飾りを止めていた。
ただでさえ見とれるほどの美人であるザラキアが、綺麗にドレスアップしているのだ。顔を近付けられ、しげしげと見つめられては、胸の高鳴りを押さえられない。
つと、その手が伸びて、シンジの両胸の上に貼られたテープを勢いよくピリリと剥がしていった。
「ひゃぅ──ぅッ!」
痛くはない、しかし、十分に焦らされた乳首を引っ張られ、シンジの喉から悲鳴のような嬌声が上がってしまう。
次いでその手は、腰を戒めていた黒革の貞操帯の鍵を外し、最奥に食い込んでいたプラグをぬぷん、と引き抜く。立て続けに敏感な場所に触れられ、思わず甘イキしそうになってしまうのを、歯を食い縛ってどうにか堪えた。今や全身が性感帯となったシンジの体内には、微熱めいた淫靡な体温が宿っている。
「よし、きちんと休めたな。それに、勝手にオナニーをしようとした跡もない。──完璧だ。これから、その身体を風呂で磨く。くれぐれも、自分でイくんじゃねぇぞ?」
「…はい。僕は──ご主人様に触って貰えなければ、もう──。」
「ハハハ、神妙なことを言うじゃねぇか。…いいぜ、最高のショーにしよう。お前の何もかもをブッ飛ばしてやるから、いい声で鳴けよ…?」
ケラケラと声を立てて笑うザラキアの表情には、どこかいつもと違う緊張感のようなものが漂っていた。ジャラリ、と銀色の鎖を引かれ、檻から連れ出される。
しかし、向かう先はいつもの調教部屋ではない。これから、想像もつかない狂乱の饗宴に連れていかれるのだ。退廃の街・ソドムに住むという魔物たちを前にして平静を保っていられるか、自信がなかったが、それでもザラキアの手で調教された性奴隷として、主人であるザラキアの為に振る舞わなければならない。
人間の世界にいた頃、ここまで尽くそうと思った相手はいなかった。しかし、今は違う。信じられない偶然に偶然が重なり、シンジの主人になったザラキアが喜ぶならば、どんなにいやらしい、変態的なことでも我慢ができる。
いや、むしろ、大勢の前で調教され、初めてを奪われるという不安と期待が、シンジの下腹をズクリと甘く疼かせていた。
不意に、ザラキアがシンジの黒い髪をさらりと撫でてくる。昨日、その手で綺麗に切り整えて貰ったばかりの髪だ。
「──心配しなくていい。ステージに上がったら、お前は俺の命令だけ聞いていろ。それで、我慢しないで感じた通りに鳴き叫べ。派手にやればやるだけ、いい。…解ったな。」
「はい、ご主人様の言う通りに。」
拳をぎゅっと握り締め、ザラキアを見詰め返して力強く頷く。
『今の僕は、ソドムの淫乱性奴隷。ご主人様の所有物。──それでいいんだ。これが、僕の本当に望んでたこと、なんだ。』
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