22 / 28
ここまで来て何を言っているんですか思い知ればいい僕がどんな気持ちだったか何も理解していないくせに呑気にねえ残されてみろよお前だけでこの世界に
しおりを挟む
門の外に出ると、ひゅうぅ、と強い風がコートの裾をはためかせていった。
「寒っ」
岸尾はそう呟いてコートの襟元を合わせた。幸いにして晴れてはいるが、その弱々しい光ではこの寒さを打ち消すには至らない。
――翌日。適当な依頼を見繕って街道への通行許可を得た二人は、ついに町の外へと踏み出していた。
「それにしても、依頼があれば通行許可が出るとは知りませんでしたね」
山越える必要なかったじゃないですか、と恨めし気に佐久間は城壁を振り返った。ふふ、と笑うと、「そもそも先輩が出てったりしなければ、キュビリエに来る必要もなかったんですけどね」とじとりとした負のオーラが漂ってくる。
「ごめんて……」
「許してませんよ、僕は」
佐久間の言葉は、白い跡を残して消えていく。もう一度「ごめん」ともそもそと呟くと、その左腕を佐久間が取った。
「謝らなくていいです。ただ……二度としないでください」
ふん、と佐久間は街道を逸れて歩き始めた。カサカサと足元で枯れ草が音を立てる。
「方向はこっちでいいんですよね?」
「うん」
小走りに後を追った岸尾が横に並ぶ。
計画は至ってシンプルである。
姿隠しのマントを身に付け、罠を解除して撤退。それだけである。本当は眠らせられればいいのだが、ドラゴンは魔法耐性も高い。熟練の魔術師ならいざ知らず、市販の魔石ではほぼ効果がないだろうというのが二人の共通意見だった。「RPGのボスに状態異常が効かない奴が多いのって、こういうことなんでしょうね」とは佐久間の言だ。
あの時辿った道のりは覚えていないが、湖に出た箇所からの逆算で「このあたりだろう」というルートを進む。道迷いの心配をするまでもなく、じきに黒い岩のようなものが見えてきた。
少しでも身軽になるために荷物を下ろす。しゃがみながらそうっと藪をかき分け、葉の落ちた木々の向こうにいるドラゴンを覗く。
「……話には聞いてましたけど……デカいっすね」
「そうだね……」
四トントラックと同じくらいだろうか。改めてその姿をしみじみと見た岸尾は、その大きさと美しさに息を呑んだ。艶やかだが鋭い、黒曜石のような鱗、滑らかに伸びた蝙蝠のような羽。長く伸びた尻尾や堂々とした体の割に手足は短いが、代わりにその先には鉈のような爪が生えている。
親らしき大きなドラゴンは丸まり、尾と羽で小さなドラゴンを抱擁するようにくるんでいた。寝ているのか目は閉じられていて、大きな石の彫刻のようにも見える。
「……どうしようか」
きっと寒いのだろう。遠くから見るには微笑ましくすらある光景ではあるが、これでは親が邪魔で子供に近づけない。マントのせいで姿が見えないので、なんとなく佐久間がいるだろうあたりを振り仰ぐ。思ったより近くで「そんなこったろうと思いましたよ」と囁き声が聞こえた。
「移動するまで待つ?」
「春になっても知りませんよ」
ひゅん、と風を切る音が背後からして、大きなドラゴンの額あたりで白色の光が弾けた。
「えっ?」
振り向くと、ダメ元で持ってきていた催眠の魔石が目の前を掠めていった。パァンという破裂音を立ててまたドラゴンの額に光が散り、ゆっくりとその下の赤い目が開く。
「あ、気づいた。やっぱ効かねーな」
「ちょっと、何して……」
「僕が囮になって引きつけますから。さっさと罠解除してくださいね」
「えっ、はあ? 危な」
岸尾の言葉が終わる前に、山が震えた。目覚めたドラゴンが雄叫びを上げたのである。
「ッ……!」
脳を揺るがすようなドラゴンの咆哮に、思わず岸尾は耳を塞いだ。ビリビリと全身に衝撃が響く中、マントを脱ぎ捨てた佐久間が剣を抜いてひらりと跳んでいく。
待って、という言葉は口にできたか分からなかった。
ふわりふわりと重力を無視したかのように舞う佐久間の姿は、あっという間に藪の向こうへ小さくなっていく。
(な、何考えてんだ馬鹿!)
性急にもほどがある。唖然とした岸尾の目の前で、のそりと黒い山が動いた。ゆっくりと立ち上がった黒竜がもう一度羽を広げていななき、佐久間を追ってどすどすと移動を始める。
あとに残った子竜はもそもそと体を動かし、それからしょぼしょぼと目を開けた。こちらは少し催眠の魔法が効いているのかもしれない。その後ろ足は相変わらず罠に引っかかっているようだ。そこだけ艶がなく、不自然にビクビクと動いている。
「むぎゅう……」
(急げ急げ)
寒い。でも二度寝したい。朝方の佐久間のような顔をした子竜に駆け寄る。
罠の構造は簡単だ。ハサミ部分の横にある板バネを踏めば歯の部分が開く。案の定、ツノウサギ用の罠のようだ。近づいていくと、家の回りでするのと同じ、饐えた匂いがした。かなり傷が悪化しているらしい。すん、と子ドラゴンが鼻を上げる。
「きゅう?」
姿は見えずとも、匂いがするのだろう。不思議そうに鼻をあちこちに向けている。二股に分かれた舌が身体のすぐ横を通り過ぎていき、岸尾は冷や汗をかいた。ちらりと佐久間の方に目をやるが、親ドラゴンの体に隠れてどうなっているのか全く見えない。
焦る気持ちを抑えながら、バネ部に足をかけ、思いっきり踏み抜く。ゆっくりと歯が開いたところにストッパーをかけ、骨まで見えてしまっているドラゴンの足にポーションをかける。こんなひどい傷に効くのか不安に思いながら見つめるが、シュワシュワと薄緑の光に包まれた脚はすっかり元通りのようだ。
「ぎゃ……ぎゃお?」
ドラゴンの方も足の異変に気づいたらしい。そわそわと爪先を動かし、それから足首のあたりを回して、様子を確かめている。大丈夫そうだ。佐久間を呼ぼうと立ち上がった瞬間、バチッと岸尾の手首から衝撃が走った。
「寒っ」
岸尾はそう呟いてコートの襟元を合わせた。幸いにして晴れてはいるが、その弱々しい光ではこの寒さを打ち消すには至らない。
――翌日。適当な依頼を見繕って街道への通行許可を得た二人は、ついに町の外へと踏み出していた。
「それにしても、依頼があれば通行許可が出るとは知りませんでしたね」
山越える必要なかったじゃないですか、と恨めし気に佐久間は城壁を振り返った。ふふ、と笑うと、「そもそも先輩が出てったりしなければ、キュビリエに来る必要もなかったんですけどね」とじとりとした負のオーラが漂ってくる。
「ごめんて……」
「許してませんよ、僕は」
佐久間の言葉は、白い跡を残して消えていく。もう一度「ごめん」ともそもそと呟くと、その左腕を佐久間が取った。
「謝らなくていいです。ただ……二度としないでください」
ふん、と佐久間は街道を逸れて歩き始めた。カサカサと足元で枯れ草が音を立てる。
「方向はこっちでいいんですよね?」
「うん」
小走りに後を追った岸尾が横に並ぶ。
計画は至ってシンプルである。
姿隠しのマントを身に付け、罠を解除して撤退。それだけである。本当は眠らせられればいいのだが、ドラゴンは魔法耐性も高い。熟練の魔術師ならいざ知らず、市販の魔石ではほぼ効果がないだろうというのが二人の共通意見だった。「RPGのボスに状態異常が効かない奴が多いのって、こういうことなんでしょうね」とは佐久間の言だ。
あの時辿った道のりは覚えていないが、湖に出た箇所からの逆算で「このあたりだろう」というルートを進む。道迷いの心配をするまでもなく、じきに黒い岩のようなものが見えてきた。
少しでも身軽になるために荷物を下ろす。しゃがみながらそうっと藪をかき分け、葉の落ちた木々の向こうにいるドラゴンを覗く。
「……話には聞いてましたけど……デカいっすね」
「そうだね……」
四トントラックと同じくらいだろうか。改めてその姿をしみじみと見た岸尾は、その大きさと美しさに息を呑んだ。艶やかだが鋭い、黒曜石のような鱗、滑らかに伸びた蝙蝠のような羽。長く伸びた尻尾や堂々とした体の割に手足は短いが、代わりにその先には鉈のような爪が生えている。
親らしき大きなドラゴンは丸まり、尾と羽で小さなドラゴンを抱擁するようにくるんでいた。寝ているのか目は閉じられていて、大きな石の彫刻のようにも見える。
「……どうしようか」
きっと寒いのだろう。遠くから見るには微笑ましくすらある光景ではあるが、これでは親が邪魔で子供に近づけない。マントのせいで姿が見えないので、なんとなく佐久間がいるだろうあたりを振り仰ぐ。思ったより近くで「そんなこったろうと思いましたよ」と囁き声が聞こえた。
「移動するまで待つ?」
「春になっても知りませんよ」
ひゅん、と風を切る音が背後からして、大きなドラゴンの額あたりで白色の光が弾けた。
「えっ?」
振り向くと、ダメ元で持ってきていた催眠の魔石が目の前を掠めていった。パァンという破裂音を立ててまたドラゴンの額に光が散り、ゆっくりとその下の赤い目が開く。
「あ、気づいた。やっぱ効かねーな」
「ちょっと、何して……」
「僕が囮になって引きつけますから。さっさと罠解除してくださいね」
「えっ、はあ? 危な」
岸尾の言葉が終わる前に、山が震えた。目覚めたドラゴンが雄叫びを上げたのである。
「ッ……!」
脳を揺るがすようなドラゴンの咆哮に、思わず岸尾は耳を塞いだ。ビリビリと全身に衝撃が響く中、マントを脱ぎ捨てた佐久間が剣を抜いてひらりと跳んでいく。
待って、という言葉は口にできたか分からなかった。
ふわりふわりと重力を無視したかのように舞う佐久間の姿は、あっという間に藪の向こうへ小さくなっていく。
(な、何考えてんだ馬鹿!)
性急にもほどがある。唖然とした岸尾の目の前で、のそりと黒い山が動いた。ゆっくりと立ち上がった黒竜がもう一度羽を広げていななき、佐久間を追ってどすどすと移動を始める。
あとに残った子竜はもそもそと体を動かし、それからしょぼしょぼと目を開けた。こちらは少し催眠の魔法が効いているのかもしれない。その後ろ足は相変わらず罠に引っかかっているようだ。そこだけ艶がなく、不自然にビクビクと動いている。
「むぎゅう……」
(急げ急げ)
寒い。でも二度寝したい。朝方の佐久間のような顔をした子竜に駆け寄る。
罠の構造は簡単だ。ハサミ部分の横にある板バネを踏めば歯の部分が開く。案の定、ツノウサギ用の罠のようだ。近づいていくと、家の回りでするのと同じ、饐えた匂いがした。かなり傷が悪化しているらしい。すん、と子ドラゴンが鼻を上げる。
「きゅう?」
姿は見えずとも、匂いがするのだろう。不思議そうに鼻をあちこちに向けている。二股に分かれた舌が身体のすぐ横を通り過ぎていき、岸尾は冷や汗をかいた。ちらりと佐久間の方に目をやるが、親ドラゴンの体に隠れてどうなっているのか全く見えない。
焦る気持ちを抑えながら、バネ部に足をかけ、思いっきり踏み抜く。ゆっくりと歯が開いたところにストッパーをかけ、骨まで見えてしまっているドラゴンの足にポーションをかける。こんなひどい傷に効くのか不安に思いながら見つめるが、シュワシュワと薄緑の光に包まれた脚はすっかり元通りのようだ。
「ぎゃ……ぎゃお?」
ドラゴンの方も足の異変に気づいたらしい。そわそわと爪先を動かし、それから足首のあたりを回して、様子を確かめている。大丈夫そうだ。佐久間を呼ぼうと立ち上がった瞬間、バチッと岸尾の手首から衝撃が走った。
20
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
人気MMOの最恐クランと一緒に異世界へ転移してしまったようなので、ひっそり冒険者生活をしています
テツみン
ファンタジー
二〇八✕年、一世を風靡したフルダイブ型VRMMO『ユグドラシル』のサービス終了日。
七年ぶりにログインしたユウタは、ユグドラシルの面白さを改めて思い知る。
しかし、『時既に遅し』。サービス終了の二十四時となった。あとは強制ログアウトを待つだけ……
なのにログアウトされない! 視界も変化し、ユウタは狼狽えた。
当てもなく彷徨っていると、亜人の娘、ラミィとフィンに出会う。
そこは都市国家連合。異世界だったのだ!
彼女たちと一緒に冒険者として暮らし始めたユウタは、あるとき、ユグドラシル最恐のPKクラン、『オブト・ア・バウンズ』もこの世界に転移していたことを知る。
彼らに気づかれてはならないと、ユウタは「目立つような行動はせず、ひっそり生きていこう――」そう決意するのだが……
ゲームのアバターのまま異世界へダイブした冴えないサラリーマンが、チートPK野郎の陰に怯えながら『ひっそり』と冒険者生活を送っていた……はずなのに、いつの間にか救国の勇者として、『死ぬほど』苦労する――これは、そんな話。
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;
【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります
ナナメ(近況ボードご挨拶)
BL
8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。
家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。
思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー
ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!
魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。
※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。
※表紙はAI作成です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる