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応募者が、やってくる
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泣きながら浅い眠りを繰り返した克己が何とか動けるようになったのは、五日も経った後のことだった。去年の夏ごろまでは、強毒期でも薬を飲めば出社できたのに。
多分、このまま緩く浮き沈みを繰り返しながら低空飛行を続け、やがて着地、あるいは墜落するのだ。
感覚が鈍くなってきているせいか、なんだか足元がおぼつかない。特に愉快な通勤経路ではないが、あと何回通るのかなと思うと途端に感慨深くなってくるから不思議だ。ずっと割高だと思ってきて避けてきたサンドイッチの店に寄り、昼食を買ってみる。
三十分ほどだった道のりを一時間近くかけて出社すると、部署の扉を開けた瞬間に柚木が「あーっ!」と大声を上げた。
「雛芥子さん、見た?」
「え、あ、な……何を?」
見るも何もこちらは着いたばかりである。何か重大な変化でもあるのだろうか。克己がきょろきょろと部屋の中を見回していると、「あっちあっち」と柚木は克己の背後を指差した。
「ちょうど今ね、応募者の人の面接してんのよ。すれ違わなかった?」
「いえ……ああ、でも、来たんですね、よかった」
ようやく克己の後任に応募があったらしい。五日前はいないと言っていたが、あの後来たのだろうか。
「それがねえ、すっごいイケメンなのよ! あの人入ったら毎日頑張れるわ」
「……そうですか」
「あー、なによ! 変な意味じゃないんだからね! 美しい存在が目の前にあったらこう……なんか癒されてやる気出るでしょうが!」
「そんなもんですかね」
柚木の言いたいことは分からなくもない。それを口にするかどうかはともかくとして。
パソコンを点けて、休みの間に来ていた連絡を確認していく。克己がやるはずだった仕事はほとんど柚木が片付けてくれていたようだ。若干冷たくあしらってしまったことを後悔しながら通知を潰していくと、また扉の開く音がした。
「こちらが総務や経理や……バックオフィスの入ってる部屋ですね。実際に出社していただいたら、こちらで働いていただくことになります」
籠田の声がする。さっき柚木が言っていた応募者に社内見学をさせているのだろう。
「結構広いんですね。……こっちが総務で、向こう側が経理ですか?」
「大体そうですね、まあ厳密に分かれてるわけでもないんですけど……で、奥の方の部屋に引っ込んでるのが情シスですね」
どこか聞き覚えがある声に顔を上げる。
「ぐぇ」
変な声が漏れた。
恰幅の良い籠田の後ろから興味深そうに室内を眺めまわしているのは――誰あろう、コウだったからだ。服装はスーツだし髪もセットされているが、間違いようがない。
きゅ、と胸のあたりが苦しくなる。もう二度と会うことはない、会いたくもないと思っていた。だがこうして本当に元気なところを見ると、やはりほっとする。
そこにいることを悟られないように、できる限りパソコンのディスプレイに隠れるようにして存在感を消す。
(でも、なんで……?)
コウには勤め先がどこか話したことはない。ないと思う。仕事内容くらいは口にしたかもしれないけれど。
となると、偶然、なのだろうか。登校中に交差点でぶつかった女の子が転校生だった的な。そんなことあるのか、いや世の中驚くようなことはもっといっぱいあるわけだし、これくらいありうる範疇なのだろうか。
「若い方が多いんですね」
「そうですね、会社自体が若いというのもありますし、比較的若い人が多くはありますね。でも新卒で入ってきた人はほとんどいなくて、大部分は転職組なんですよ」
中身があるんだかないんだか分からないような話をしながら、部屋の中を籠田とコウがうろうろする。早くどこかへ行ってくれ、という心の中の叫びも空しく、克己の机のすぐ横で二人は立ち止まった。
「発注とかは経験あるって言ってたよね。パソコンはどれくらい使える?」
「そうですね、まあ規模感は違うと思いますが……パソコンは……マクロはちょっと苦手ですね。売上管理とかチラシ作りくらいなら全然いけます」
恐る恐る顔を上げる。横目でこちらを見ているコウと目があった。
やっぱり、綺麗な人だ、と思う。
心臓が跳ねる。
少しだけその目元が柔らかくなった気がして、おろおろと克己は小さく頭を下げた。そのままパソコンに目を戻す。
やがて部屋の中を一巡した二人は出て行き、しばらくして籠田だけが戻ってきた。
「あ、雛芥子さん、さっきの人なんですけど、どうです? 雛芥子さんの業務に新しく入ってもらいたいと思ってるんですけど」
「そ、そうですね……」
どうもこうもない。克己が返答に迷っていると、「いいじゃん、友達なんでしょ」と通路の向こうから柚木の声がした。
「え、友人だったんですか?」
柚木の方に籠田が振り向くと、ドミノ倒しのように今度は柚木が克己の方を振り向く。
「え、違うの? 何か潰れたカエルみたいな声出しておかしな挙動してたからそうなのかと思ったんだけど」
「カエルって。いや、友人……というか、ただの知り合い程度で……?」
いや、知り合いというのもおこがましいレベルだ。なにせ客である。しかもデリヘルの。
「へー、どんな人なんです?」
「どんな……」
籠田からの質問に、克己は腕を組んだ。
(どんな人……?)
優しい。格好いい。一緒にいると落ち着く。
(……あれ)
馬鹿みたいな、誰にでも言えそうな解像度の低い表現しか出てこなかった。
――意外とマメに連絡をくれる。クロを大切にしていることも理解してくれた。
それは克己が客だったからだ。まさか「えっいい年して一番の親友がぬいぐるみなんですか! 気持ち悪っ!」なんて思っていても言えないだろう。
――デートしてくれた、けど別れ際……
(い、いまそれは関係ないだろ!)
「そうですね……気配り上手、ですかね」
やっとなんとかそれだけの言葉を見つけ、克己は勝手に熱くなってくる頬を仰いだ。
「なるほどー、んじゃ雛芥子さん的に、今自分のやってる仕事頼みたいと思う? 彼、会社に馴染めそう?」
「それは……はい」
少し躊躇い、克己は肯定した。気まずいことは否定できない。無事も確認できたしこれっきりの関わりにしたいとも思う。だが、そこを抜きにして考えれば、コウの転職活動は応援したかったし、その先に克己のいる会社を選んでくれたことは誇らしい。
もし――克己の後任として、ここで働いてくれたら。
「よし、じゃあ通しちゃっていいね!」
いいのだろうか。戻っていった籠田が、早速電話を掛ける声が聞こえる。それを聞くともなしに聞きながら、克己は机の上に置いた手を眺めた。
どんな人、という問いに対する回答を再び探すが、やはりしっくりくるものは見つからない。
(僕は、コウさんのこと……何も知らないんだな)
友人以上、恋人未満のような心地よい接し方をしてくれるのは、克己が客だからだ。身長も体重も誕生日も、全部嘘だと言っていたし、コウという名前だって源氏名だ。以前は毎日のようにメッセージをやり取りして何回も会っていたというのに、彼のプロフィールも人となりも、克己は何一つ知らないに等しいのだ。
自分の家の庭によく来ていてかわいいなと思っていた野良猫が、実は他人が外飼いにしていた猫だった——そんな感じがした。自分が勝手に呼んでいたのよりはるかに凝った名前が本名で、自分には見せたこともないほどデレデレな姿を、飼い主だけには見せるのだ。
ため息をつきそうになったところで、ピコン、と鳴ったパソコンに意識を引き戻される。
そこには、「猫村煌汰:リファレンスチェック依頼」とあった。
多分、このまま緩く浮き沈みを繰り返しながら低空飛行を続け、やがて着地、あるいは墜落するのだ。
感覚が鈍くなってきているせいか、なんだか足元がおぼつかない。特に愉快な通勤経路ではないが、あと何回通るのかなと思うと途端に感慨深くなってくるから不思議だ。ずっと割高だと思ってきて避けてきたサンドイッチの店に寄り、昼食を買ってみる。
三十分ほどだった道のりを一時間近くかけて出社すると、部署の扉を開けた瞬間に柚木が「あーっ!」と大声を上げた。
「雛芥子さん、見た?」
「え、あ、な……何を?」
見るも何もこちらは着いたばかりである。何か重大な変化でもあるのだろうか。克己がきょろきょろと部屋の中を見回していると、「あっちあっち」と柚木は克己の背後を指差した。
「ちょうど今ね、応募者の人の面接してんのよ。すれ違わなかった?」
「いえ……ああ、でも、来たんですね、よかった」
ようやく克己の後任に応募があったらしい。五日前はいないと言っていたが、あの後来たのだろうか。
「それがねえ、すっごいイケメンなのよ! あの人入ったら毎日頑張れるわ」
「……そうですか」
「あー、なによ! 変な意味じゃないんだからね! 美しい存在が目の前にあったらこう……なんか癒されてやる気出るでしょうが!」
「そんなもんですかね」
柚木の言いたいことは分からなくもない。それを口にするかどうかはともかくとして。
パソコンを点けて、休みの間に来ていた連絡を確認していく。克己がやるはずだった仕事はほとんど柚木が片付けてくれていたようだ。若干冷たくあしらってしまったことを後悔しながら通知を潰していくと、また扉の開く音がした。
「こちらが総務や経理や……バックオフィスの入ってる部屋ですね。実際に出社していただいたら、こちらで働いていただくことになります」
籠田の声がする。さっき柚木が言っていた応募者に社内見学をさせているのだろう。
「結構広いんですね。……こっちが総務で、向こう側が経理ですか?」
「大体そうですね、まあ厳密に分かれてるわけでもないんですけど……で、奥の方の部屋に引っ込んでるのが情シスですね」
どこか聞き覚えがある声に顔を上げる。
「ぐぇ」
変な声が漏れた。
恰幅の良い籠田の後ろから興味深そうに室内を眺めまわしているのは――誰あろう、コウだったからだ。服装はスーツだし髪もセットされているが、間違いようがない。
きゅ、と胸のあたりが苦しくなる。もう二度と会うことはない、会いたくもないと思っていた。だがこうして本当に元気なところを見ると、やはりほっとする。
そこにいることを悟られないように、できる限りパソコンのディスプレイに隠れるようにして存在感を消す。
(でも、なんで……?)
コウには勤め先がどこか話したことはない。ないと思う。仕事内容くらいは口にしたかもしれないけれど。
となると、偶然、なのだろうか。登校中に交差点でぶつかった女の子が転校生だった的な。そんなことあるのか、いや世の中驚くようなことはもっといっぱいあるわけだし、これくらいありうる範疇なのだろうか。
「若い方が多いんですね」
「そうですね、会社自体が若いというのもありますし、比較的若い人が多くはありますね。でも新卒で入ってきた人はほとんどいなくて、大部分は転職組なんですよ」
中身があるんだかないんだか分からないような話をしながら、部屋の中を籠田とコウがうろうろする。早くどこかへ行ってくれ、という心の中の叫びも空しく、克己の机のすぐ横で二人は立ち止まった。
「発注とかは経験あるって言ってたよね。パソコンはどれくらい使える?」
「そうですね、まあ規模感は違うと思いますが……パソコンは……マクロはちょっと苦手ですね。売上管理とかチラシ作りくらいなら全然いけます」
恐る恐る顔を上げる。横目でこちらを見ているコウと目があった。
やっぱり、綺麗な人だ、と思う。
心臓が跳ねる。
少しだけその目元が柔らかくなった気がして、おろおろと克己は小さく頭を下げた。そのままパソコンに目を戻す。
やがて部屋の中を一巡した二人は出て行き、しばらくして籠田だけが戻ってきた。
「あ、雛芥子さん、さっきの人なんですけど、どうです? 雛芥子さんの業務に新しく入ってもらいたいと思ってるんですけど」
「そ、そうですね……」
どうもこうもない。克己が返答に迷っていると、「いいじゃん、友達なんでしょ」と通路の向こうから柚木の声がした。
「え、友人だったんですか?」
柚木の方に籠田が振り向くと、ドミノ倒しのように今度は柚木が克己の方を振り向く。
「え、違うの? 何か潰れたカエルみたいな声出しておかしな挙動してたからそうなのかと思ったんだけど」
「カエルって。いや、友人……というか、ただの知り合い程度で……?」
いや、知り合いというのもおこがましいレベルだ。なにせ客である。しかもデリヘルの。
「へー、どんな人なんです?」
「どんな……」
籠田からの質問に、克己は腕を組んだ。
(どんな人……?)
優しい。格好いい。一緒にいると落ち着く。
(……あれ)
馬鹿みたいな、誰にでも言えそうな解像度の低い表現しか出てこなかった。
――意外とマメに連絡をくれる。クロを大切にしていることも理解してくれた。
それは克己が客だったからだ。まさか「えっいい年して一番の親友がぬいぐるみなんですか! 気持ち悪っ!」なんて思っていても言えないだろう。
――デートしてくれた、けど別れ際……
(い、いまそれは関係ないだろ!)
「そうですね……気配り上手、ですかね」
やっとなんとかそれだけの言葉を見つけ、克己は勝手に熱くなってくる頬を仰いだ。
「なるほどー、んじゃ雛芥子さん的に、今自分のやってる仕事頼みたいと思う? 彼、会社に馴染めそう?」
「それは……はい」
少し躊躇い、克己は肯定した。気まずいことは否定できない。無事も確認できたしこれっきりの関わりにしたいとも思う。だが、そこを抜きにして考えれば、コウの転職活動は応援したかったし、その先に克己のいる会社を選んでくれたことは誇らしい。
もし――克己の後任として、ここで働いてくれたら。
「よし、じゃあ通しちゃっていいね!」
いいのだろうか。戻っていった籠田が、早速電話を掛ける声が聞こえる。それを聞くともなしに聞きながら、克己は机の上に置いた手を眺めた。
どんな人、という問いに対する回答を再び探すが、やはりしっくりくるものは見つからない。
(僕は、コウさんのこと……何も知らないんだな)
友人以上、恋人未満のような心地よい接し方をしてくれるのは、克己が客だからだ。身長も体重も誕生日も、全部嘘だと言っていたし、コウという名前だって源氏名だ。以前は毎日のようにメッセージをやり取りして何回も会っていたというのに、彼のプロフィールも人となりも、克己は何一つ知らないに等しいのだ。
自分の家の庭によく来ていてかわいいなと思っていた野良猫が、実は他人が外飼いにしていた猫だった——そんな感じがした。自分が勝手に呼んでいたのよりはるかに凝った名前が本名で、自分には見せたこともないほどデレデレな姿を、飼い主だけには見せるのだ。
ため息をつきそうになったところで、ピコン、と鳴ったパソコンに意識を引き戻される。
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