失ってから始まる異世界生活

ヒロ

文字の大きさ
上 下
7 / 27
始まりの町 イステリア

6話 初めてのゴブリン退治 その1

しおりを挟む
町に戻るともう辺りも暗くなり夜になったため、急ぎギルドに行き、グリーンスライムの核を売ることにした。
とりあえず受付にグリーンスライムの核60個ほどを出すと、一日でこの数を持ってきたのでまたアリアさんを驚かせてしまった。
なんだかんだで核を売ると金貨1枚と銀貨5枚になった!
1日で15万!日本円ならだけどね。

換金した後に夜飯を食べに行くことにした。
今日はご飯食べたらもう遅いし、もう寝て明日の朝から装備を整えに行こう。
今日はほんとに疲れたなぁ。
「寝る前にクリーンを使って体をすっきりさせたら、ステータスを確認してください。」

ナビに言われるがままにクリーンを使うとほんとに体がスッキリする!風呂いらず!
「ステータスオープン」
ステータスを見るとレベル1の時に比べると少し見れる項目が増えていた。
「レベルが10になったので、見れる項目が増えました。
体調の確認が出来るようになったので、冒険の前には必ず確認してください。」
ナビに聞いてみると、自分でも気がつきにくい状態を確認できるため、出発前や異変を感じたらすぐ確認した方がいいとのこと。
例えば毒とからしい。遅効性の毒などは最初は気がつきにくいため、気がついたら手遅れなんてこともあるらしい。
今は疲労度大 軽い打身 らしい。
医者がいないこの世界では重宝しそうだね。
確かに疲れたからもう寝よう。

翌日起きたら軽い筋肉痛になってたけど、動けないほどではなかった。
状態も疲労度軽 筋肉痛になってた。
とりあえず装備を整えに行こう。

防具屋に行って頭の装備と靴を新調した。
だいぶ歩いたのですり減っていたのだ。
次に武器屋に行ってソード🗡️とダガーを研いでもらった。
その次は道具屋に行って、回復薬などを補充し準備万端でギルドに行ってゴブリン退治の依頼を受けることにした。

アリアさんにゴブリン退治の依頼がないか聞いてみるとちょうど今3人集まっていてあと1人足りてなかったらしい。
「ただ必要最低レベルが10なため、レオン様ではまだ無理ですね。」と言われたため、ギルドカードを差し出して、調べてくれて言うとアリアさんが不思議な顔でカードを検査し、俺がすでにレベル10であることを知るととんでもなく驚いていた。
「ど、どうやったらたった数日でレベル10になれるんですか?いやたしかに納めにきてた核の量とかは半端なかったですけど...
ま、まぁ条件は満たしてるのでゴブリン退治に参加可能です。」
そう言うと待ってる3人のところに案内してくれて俺のことを紹介してくれた。

剣士 アリシア レベル18  女性 Dランク
タンク バドソン レベル15   男性 Dランク
アーチャー ミド レベル13   女性    Eランク

俺がレベル10でまだFランクと知ると3人とも少し顔がひきつったが、まぁ仕方ないかみたいな感じで承諾してくれた。
まぁレベルは1番低いしね...
タンクのバドソンが話しかけてきた。
「なぁあんたゴブリンは何回か倒したことあるんだよな?」
い、いやまだ一匹しかないけど...
「おまえゴブリンだからって舐めてんのか?」
なんかすごい喧嘩腰だなこの人
「まぁまぁとりあえず4人いないと出発できないし、私達3人がしっかりしてれば大丈夫でしょ?」と1番レベルの高いアリシアが言ってくれた。
「ちっ足ひっぱんじゃねぇぞ」
バドソン口悪い。

ナビからは身体強化2倍があるから、俺はレベルは10だが実際にはレベル18くらいの力はあると聞いていたので、少しは自信があるんだけどな。それにゴブリンの倒し方も何度もシミュレーションしたり、ナビからもレクチャーを受けてるし、この前帰り際に一匹だけだけど、倒してみて全然余裕ではあったんだけどね。
まぁここは下手に出ておこう。

とりあえず1番レベルが低いので後衛で、荷物持ちを条件でならということで、3人から承諾してもらった。
マジックバックがあるからこれくらいの荷物なら入るんだけど、まぁまだ信用できないし見せない方がいいか。

何はともあれ初めてのパーティでのゴブリン退治がスタートした。
ここから20キロほど先にある小さい村でゴブリンが頻繁に現れて悪さをするようになったらしい。
今は大丈夫だが、これからドンドン増えたらヤバいらしい。
今のうちになんとかして欲しいとの依頼だった。
成功報酬は金貨10枚
2枚は全員の滞在費などの必要経費に、8枚を山分けつまり1人金貨2枚 意外と高そうに思えるが、ゴブリンの規模によっては命懸けになるので、やはりゴブリン退治の依頼は人気がないらしい。
とりあえず初日は移動と下見でゴブリンの規模を確認して2日目から討伐に移るらしい。
村まではギルドが小さい馬車を出してくれることになったので、移動は楽になった。

道中馬車の中で話しながら移動していたが、バドソンは女性2人には話しかけるが、俺のことはあからさまに無視してくる。
完全に見下されたようだな。
まぁ気が楽でいいけどさ。
ミドは大人しいが、普通に話してくれる。
彼女が小さい頃、住んでた村がゴブリンに襲われて壊滅したことがあったらしく、それ以来ゴブリン退治の依頼があれば率先して受けているようだ。

アリシアはレベルが高いこともあるけど、リーダータイプでまとめ役をかってくれる。
彼女はいいとこの生まれらしいけど、20以上歳上の男性と結婚させられそうになって、それが嫌で家を飛び出して冒険者になったらしい。
そんなこんなでいろいろと話してたら、村に到着した。
早速村の村長に会いに行くことになった。
着くなりバドソンが一言
「おい初心者、余計なこと言うんじゃねぇぞ。」
ピキッ💢マジでこいつむかつくな。

「結果で示せばいいんです。落ち着きましょう。」
ふぅナビがいてくれてよかった。
まぁいいや隅の方で、うんうんと何も言わずに話を聞いてますか。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

転生しても山あり谷あり!

tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」 兎にも角にも今世は “おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!” を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。

モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。 日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。 今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。 そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。 特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

万能知識チートの軍師は無血連勝してきましたが無能として解任されました

フルーツパフェ
ファンタジー
 全世界で唯一無二の覇権国家を目指すべく、極端な軍備増強を進める帝国。  その辺境第十四区士官学校に一人の少年、レムダ=ゲオルグが通うこととなった。  血塗られた一族の異名を持つゲオルグ家の末息子でありながら、武勇や魔法では頭角を現さず、代わりに軍事とは直接関係のない多種多様な産業や学問に関心を持ち、辣腕ぶりを発揮する。  その背景にはかつて、厳しい環境下での善戦を強いられた前世での体験があった。  群雄割拠の戦乱において、無能と評判のレムダは一見軍事に関係ない万能の知識と奇想天外の戦略を武器に活躍する。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

処理中です...