超常の神剣 タキオン・ソード! ~闘神王列伝Ⅰ~

駿河防人

文字の大きさ
上 下
104 / 165
幕間  騎士の誓い~過激な香辛料は照れ隠し~

エピローグ~二人の剣士と願いを叶える月~

しおりを挟む

 昨夜の晩と同じく初夏の夜風は少し冷たく、シャワーを浴びたばかりの火照った肌を心地よく冷やしてくれていた。

 見上げれば満天の星は高く、さらには僅かに欠け始めた一七夜月かのうが東の空に明るく見える。


「また天窓を破って突入する気?」


 背後からりんとした声。

「その必要はないだろ……」

 ゆるめの傾斜がある屋根の上、そこにあぐらをかいて座したまま、ダーンは後ろを振り返ることなく応じた。

 背後で少し笑ったようないきづかいがし、その後、ダーンの右隣に歩いてきた少女が自然の動きで座り、両手でひざを抱える。

 赤みのかかった銀髪から、宿の備え付けてあった洗髪料と同じ、優しい薔薇ばらの香りがふわりと流れて、ダーンの鼻腔をくすぐった。

「となり、座っていいでしょ?」

「もう座ってるじゃないか……」

「あっ……あまりにすきだらけだから、つい聞く前に座っちゃったのよッ」

 ダーンの突っ込みに、若干照れ隠しに語気を強めるルナフィス。

 その彼女は、既にレイピアを腰に帯びていたが、座るときに腰から外してダーンとの間に無造作に置いていた。

 二人が今いるのは、ガーランド親子が経営する宿の屋根の上だ。

 二階建ての木造建築で、その屋根は合掌型で彼らが座っているところは、南側の僅かに傾斜し、不燃素材を圧縮して作られた平らで薄い瓦の上だ。

「隙だらけか……確かにそうかもな。それより、やっぱり宙に浮けるんだな」

 ダーンの質問に、ルナフィスは一度きょとんとするが、彼の言っている意味が読めて口元を僅かに緩めた。

 この場にダーンが自分の部屋の天窓からよじ登ってきたのに対し、ルナフィスはその反対側、北側の屋根の方に、建物の外の地面から直接浮き上がって登ってきた。

 ルナフィスは、重力を操るサイキックを得意としているようだ。

 その力で、今この場に難なくやってきたし、昨夜にこの宿の少年ノムが崖から落下した際に救助したのも、この力を使って出来たことなのだろう。

 それをダーンは確認したのだった。

 そして、ダーンはあえて口にしなかったが――――

 ルナフィスの重力制御が魔法の発動によるものではなく、サイキックだと気がつき、それによりほぼ確信したことがある。

「ま、重力制御はお手の物よ……。あの坊やを救助したのも私が空を飛べるからだけど、今考えると、そもそもそれがほつたんだったかな……こんな変ないのね」

 自嘲気味に、それでいて特に後悔はしていないような感じのルナフィス、確かに彼女の言うとおり、これは変な戯れ合いだ。

「心配しなくても、ちゃんと決着は付けさせてもらうよ」

「当たり前でしょうが……もちろん、勝つのは私だけど」


 お互い言葉を交わすついでに、視線と瞬間的な闘気を交わし、周囲の空気を本当にせつの一瞬だけ硬化させたが――――

 その後は再びまとう気を穏やかにさせて肩を竦める。


「やっぱ、強いな……ルナフィス」

「アンタもよ、ダーン。正直言って依頼のこととは関係なく、アンタだけはどうしても私の剣でねじ伏せたいって思っているわ」

 と応じて、ルナフィスは奇妙な感覚になっていた。

 今回の依頼について、あの悪魔から得られる報酬は自分自身の記憶だったが、それを強く欲するが為に、昨夜、自分らしくない方法でステフを襲撃したのではなかったか。

 それが、改めて冷静になって自分らしくないと気づき、実際には襲撃した相手方であるステフに対し、負い目すら感じているという自分自身。

 そして、今になっては、依頼のことなどどうでもよくなりつつある。

 この自分の心情変化は一体なんなのか?


「依頼か……あの、異界の神か」

「へ? あ……ええ、そうよ。って、アンタもあの娘に雇われているのよね……。というかアンタ、さっきのアレ……傭兵だって話だったけど、もしかして騎士にでもなるつもりだったの?」

 自問自答におちいっていたため、一呼吸呆けた反応を返してしまったが、何とかつくろい、逆に先程の食堂の一件を持ち出してみた。

 月明かりの中、蒼髪剣士の頬に朱が差し込むのを、ルナフィスは意地悪な気分で視界に捉える。

「う……ああ……そうだな……。何というか、べつにそういうつもりじゃなかったんだが」

「アンタたちが変な賭けをしていたのは、厨房であの娘から聞いているけどさ……。それにしたって、あそこまで……騎士の儀礼をやるって賭けだったわけじゃないでしょ?」

「やれやれ……ステフはそんなことも話したのか。まあ、そうだな……《約束》はいろいろあるんだ」

 そっぽを向いてはぐらかし始めるダーン。

 その姿を見て、さらに追い打ちとばかりにルナフィスは質問の方向を変えようと考えた。

「ふーん。……ところで、アレってアテネの騎士の儀礼なの?」

「いや………………アークのやつだ。子供の頃、その……少し興味があって調べた」

 鼻先を指先で掻きながら、いまいち歯切れの悪いダーン。

「あっそう……まあ、そんなことはどうでもいいけど、私の前で見せつけてくれたんだから、その覚悟、しっかりと剣で見せてもらおうじゃないの」

 白い指先をダーンの鼻先に向けてめ上げるルナフィス、その緋色の瞳に映り込むダーンの表情がニヤリと笑む。

「……結局そこに結ぶのか。いいぜ、俺の《闘神剣》で完膚なきまでにたたきのめしてやるさ」

「……《闘神剣》ね」

 その言葉を聞き、ルナフィスは昨夜のダーンからの話を思い出す。


 人狼の戦士ディンが遺した言葉……ダーンの剣と自分の剣が似ているという。

 今日一日、この宿の仕事をしつつ考えたが、その理由は全くわからない。

 もしかしたら、自分の記憶に関わるものかも知れないが――――もしくは、それが依頼よりも彼との剣の勝負に興味をそそられる要因なのか?

 ならばと思い、ルナフィスは口を開く。

「勝負の賭け、もう一つ追加よ。……私が勝ってさらにアンタが口のきける状態だったら、その《闘神剣》とかいう剣術の秘密を私に教えなさい。私の剣とやたら似てるみたいだけど、正直興味があるわ」

 ルナフィスの申し出に、少しげんな顔をしたダーンだったが、すぐに表情を引き締めた。

「そうか……了承した。それで、何時いつどこで決着を付けるんだ?」

「そうね……場所はアークでいいわ。貴方達が向かう次の目的地で待つことにするから、必ず来なさい」

 てっきり、明日の朝に街を出た森の中でとでも言うと思っていたダーンは、ルナフィスの言葉に二重の驚きを覚える。 

「次の目的地? アークの首都で待ち構えているのか?」

「違うわよッ。アンタ達がこの世界の精霊王と契約しようとしているのは、私もステフを追って情報収集していたし、私達魔竜の仲間達も、この世界の活力の仕組みを研究してきたから、貴方達が向かった遺跡のことも含めて大体知っているの」

 ルナフィスは一度言葉を切り、天空の星々を見上げる。

 彼女は天頂を見つめたまま、言葉を続ける。

「さっきノムをとっちめて、ここの二人が精霊の化身だってことも聞いているしね。それで、次の精霊王で私が知っている情報は、アークにある《水霊の神殿》ってわけよ。ステフなら知っているんじゃない?」

「なるほどな……その情報をくれるかわりに、そちらの待ち伏せになるのか」

 ニヤリと笑いながら視線を向けて言ってやるが、それを受けてのルナフィスは、特に動じる事もなく、涼しい顔で――――

「ご心配なく……罠なんか用意しないし、実力で吠え面かかせてあげるわ」

「なんだか釈然としないな……どうして、明日このあたりでやると言わない?」

 ダーンのその申し向けに対しては、ルナフィスは眉根を上げて、さらに若干顔を紅潮させた。

「う……うるさいわねッ。アテネでは……この地ではやり合わないって約束したのよ……。だから、子供は正直苦手だし、なんであんなの助けちゃったかなッ」


 この瞬間、ダーンは目の前の少女がやはり見た目通りの『少女』であると確信した。


 やはり、彼女はどこまでもまっすぐで、正直な性格なのだろう……。


「そうか……了解したぞ。日取りは……」

 心の片隅で、隣に座る少女に、琥珀の瞳を持つ少女に対するものと同じような感情を芽生えさせそうになりつつある自分を否定し、ダーンは改めて相手を『剣士』として捉えなおすつもりで決闘の約束をしっかりと決めてしまおうと考えた。

「一週間以内。というか、おそらく六日後よ。《水霊の神殿》で勝負というなら、そうなるわ……理由は、行けばわかるから、あえて教えないわ」

 ダーンの思惑など知るよしもないルナフィスは、意地の悪い視線をダーンに向けて言う。

「……そこまで話しておいてか? サービスが中途半端だな」

 芝居かかった風に大げさに肩を竦めるダーン。

「やかましいわねッ……敵にここまで情報提供しているのよ。少しは嫌がらせしてやらなきゃ大損なのよ」

「そんなもんなのか?」

 からかうような声のダーンに、ルナフィスは緋色の瞳をまっすぐに向け、彼に鼻先がもう少しで触れそうな程に顔を寄せて

「そういうものよ。とにかく、必ず勝負に来なさい」

「わかった。俺との勝負がつくまでステフに手を出さないって約束、しっかり守ってくれているからな。必ず君との約束も果たそう……そうだな、丁度あの月にでも誓うか」

 ルナフィスの思いがけない接近に、少し動揺しかけたのを隠し通しように、ダーンは微かに笑って、僅かにかけ始めた月を見上げる。

 視界に映る月は、昨日や一昨日と同じく清廉な輝きを放っていた。

 そのダーンにつられて、ルナフィスも月を見上げつつも尋ねる。

「は? なんなのよ一体……」

「いや、東洋の伝承でさ……十七日目の月には想いを叶えるっていうやつがあったのを思い出したんだ…………何故笑う?」

 ダーンが半目で横を睨むと、ルナフィスが腹を抱えて肩を揺らしていた。

「随分と……ロマンチストね……っ……あー、ダメ……もう無理っ……あはははッ」

 ダーンが顔を真っ赤にしてむすっとしながら俯く隣で、銀髪の少女が無邪気に笑い続けるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

金喰い虫ですって!? 婚約破棄&追放された用済み聖女は、実は妖精の愛し子でした ~田舎に帰って妖精さんたちと幸せに暮らします~

アトハ
ファンタジー
「貴様はもう用済みだ。『聖女』などという迷信に踊らされて大損だった。どこへでも行くが良い」  突然の宣告で、国外追放。国のため、必死で毎日祈りを捧げたのに、その仕打ちはあんまりでではありませんか!  魔法技術が進んだ今、妖精への祈りという不確かな力を行使する聖女は国にとっての『金喰い虫』とのことですが。 「これから大災厄が来るのにね~」 「ばかな国だね~。自ら聖女様を手放そうなんて~」  妖精の声が聞こえる私は、知っています。  この国には、間もなく前代未聞の災厄が訪れるということを。  もう国のことなんて知りません。  追放したのはそっちです!  故郷に戻ってゆっくりさせてもらいますからね! ※ 他の小説サイト様にも投稿しています

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

元使用人の公爵様は、不遇の伯爵令嬢を愛してやまない。

碧野葉菜
恋愛
フランチェスカ家の伯爵令嬢、アンジェリカは、両親と妹にいない者として扱われ、地下室の部屋で一人寂しく暮らしていた。 そんな彼女の孤独を癒してくれたのは、使用人のクラウスだけ。 彼がいなくなってからというもの、アンジェリカは生きる気力すら失っていた。 そんなある日、フランチェスカ家が破綻し、借金を返すため、アンジェリカは娼館に売られそうになる。 しかし、突然現れたブリオット公爵家からの使者に、縁談を持ちかけられる。 戸惑いながらブリオット家に連れられたアンジェリカ、そこで再会したのはなんと、幼い頃離れ離れになったクラウスだった――。 8年の時を経て、立派な紳士に成長した彼は、アンジェリカを妻にすると強引に迫ってきて――!? 執着系年下美形公爵×不遇の無自覚美人令嬢の、西洋貴族溺愛ストーリー!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

そして、アドレーヌは眠る。

緋島礼桜
ファンタジー
長く続いた大戦、それにより腐りきった大地と生命を『奇跡の力』で蘇らせ終戦へと導いた女王――アドレーヌ・エナ・リンクス。 彼女はその偉業と引き換えに長い眠りについてしまいました。彼女を称え、崇め、祀った人々は彼女の名が付けられた新たな王国を創りました。 眠り続けるアドレーヌ。そこに生きる者たちによって受け継がれていく物語―――そして、辿りつく真実と結末。 これは、およそ千年続いたアドレーヌ王国の、始まりと終わりの物語です。 *あらすじ* ~第一篇~ かつての大戦により鉄くずと化し投棄された負の遺産『兵器』を回収する者たち―――狩人(ハンター)。 それを生業とし、娘と共に旅をするアーサガ・トルトはその活躍ぶりから『漆黒の弾丸』と呼ばれていた。 そんな彼はとある噂を切っ掛けに、想い人と娘の絆が揺れ動くことになる―――。 ~第二篇~ アドレーヌ女王の血を継ぐ王族エミレス・ノト・リンクス王女は王国東方の街ノーテルの屋敷で暮らしていた。 中肉中背、そばかすに見た目も地味…そんな引け目から人前を避けてきた彼女はある日、とある男性と出会う。 それが、彼女の過去と未来に関わる大切な恋愛となっていく―――。 ~第三篇~ かつての反乱により一斉排除の対象とされ、長い年月虐げられ続けているイニム…ネフ族。 『ネフ狩り』と呼ばれる駆逐行為は隠れ里にて暮らしていた青年キ・シエの全てを奪っていった。 愛する者、腕、両目を失った彼は名も一族の誇りすらも捨て、復讐に呑まれていく―――。 ~第四篇~ 最南端の村で暮らすソラはいつものように兄のお使いに王都へ行った帰り、謎の男二人組に襲われる。 辛くも通りすがりの旅人に助けられるが、その男もまた全身黒尽くめに口紅を塗った奇抜な出で立ちで…。 この出会いをきっかけに彼女の日常は一変し歴史を覆すような大事件へと巻き込まれていく―――。 * *2020年まで某サイトで投稿していたものですがサイト閉鎖に伴い、加筆修正して完結を目標に再投稿したいと思います。 *他小説家になろう、アルファポリスでも投稿しています。 *毎週、火曜日に更新を予定しています。

二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?

小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」  勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。  ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。  そんなある日のこと。  何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。 『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』  どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。  ……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?  私がその可能性に思い至った頃。  勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。  そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

処理中です...