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第三章 蒼い髪の少女~朴念仁と可憐な護衛対象~
第一話 蒼い髪の少女1
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ダーンがその魔物の姿を肉眼に捕らえたのは、ミランダと別れてすぐのことだった。
森の木々が少し開けて小さな岩山の麓に、長大なツタのような触手を何本も伸ばした緑の異形。
その種類や名前はわからないが植物が元となった魔物のようだ。
魔物の本体と思しきものは、被子植物の子房のように壺型をしており、その上にあるべき花びらは退化している。
花弁の雄しべと思われるものが異様に進化して触手になり、得物を補足しようと三十メライ(メートル)以上は伸びていた。
子房の下は、茎がいくつにも割れて放射状に広がっており、それがタコのような動きで大地を掴み歩行している。
さらに、茎から枝分かれした葉の部分が、葉としては退化する代わりに、雄しべと同じく触手のように細長く伸び、得物を補足しようと複雑に動いていた。
本体の大きさは直径にして約七メライ程、枝分かれした茎を足に立ち上がった姿は高さにして十メライはある化け物だ。
その魔物の触手が襲う先に、草色の外套を着た人影があった。
フードを目深にかぶっており顔は見えないが、その手に狩猟用のライフル銃を持ち、触手から逃れつつそれを魔物に向けて発砲している。
だが、ライフルの散弾は大して効果が無く、人影は徐々に後方の岩山の絶壁に追い込まれていた。
その衣服の特徴は、先ほど出会ったミランダという女性が話した、十四歳の息子の人着に酷似している。
――襲われているのは宿屋の息子の方だったのか……。
ダーンは素早く抜刀し、襲われている人影の前に風のように割り込んだ。
駆け込んだ勢いのまま、夜露で摩擦の少ない下草の上を滑り込むようにし、剣先を左下に構えながら、魔物と草色の外套を着た人影の間に入る。
そのまま、ライフルの散弾を受けても怯まなかった触手を長剣でなぎ払った。
触手を切りとばすつもりで長剣を逆袈裟に払ったのだが、ダーンは右手に伝わる鈍い感触に舌打ちしたくなる。
魔物の触手は、大木の樹液のような粘液が粘ついたゴムのようになって表皮を覆っており、それが防護膜になって刃を通さなかったのだ。
それでも剣戟の威力で、触手は大きくはじき返せたが――――
ダーンの後方にいる人影がその動きを完全に止めてしまっている。
どうやら、突然割り込んできたダーンの姿に驚いたらしく、息をのむ気配が伝わってきているのだが……。
背後の宿屋の息子と思われる人影、それを直接視界に収めていたわけではないが、動きを止めたことを感知したダーンは半ば舌打ちする。
魔物の触手は数が多い。
この状況で動きを止められると厄介なのだ。
案の定、他の触手がダーンの右側を大きく迂回するようにして、動きを止めたその人影に迫ってきていた。
「危ないッ!」
自分の間合いから離れた位置から高速で迫る触手を弾くよりも、動きを止めてしまった人影を移動させた方が早いと咄嗟に判断し、ダーンは踵を返し後方の人影へと飛び出すように走りだす。
飛び出した勢いを殺さずに、長剣を持っていない左腕で草色の外套に覆われたその身体を抱くと、そのままその先の岩山の絶壁に向け視線を走らせた。
その視線の先、絶壁の下から五メライ程の場所に、人が数人立っていられる広さの棚状の場所があるのを認めると、ダーンは一度その岩棚に避難しようと閃く。
左腕に草色の外套を着た人物をしっかりと抱きかかえ、闘気を跳躍の動作を補強するようにコントロールし、ダーンは人を抱えたまま超人的な跳躍をした。
その瞬間、ダーンの左腕に背中から抱かれたその人物は短い悲鳴を上げる。
それは、経験したことのない凄まじい跳躍の勢いに驚いたことにより漏れ出した悲鳴――――
いや、実際はそうではなかった。
跳躍の際、万が一にも振り落とさないようにと、しっかり左腕に力を込めてその人物を抱きしめたダーン。
それと同時に彼は、漏れ出した短くもか細い悲鳴を聞き取っていた。
その悲鳴を聞き取っていた瞬間に、彼は自分が浅はかな行動を取ってしまったと猛烈に後悔する。
その瞬間、ダーンは――――
その声が、十四歳くらいの男の子のものにしては、やたらトーンが高いと感じていた。
抱きしめたその身体が、折れてしまいそうなほど細かったと感じていた。
その身体から匂い立つ、ほのかに甘酸っぱい香りが鼻腔を擽り、ちょっと甘い感覚になっていた。
飛び上がった勢いで、かぶっていた外套のフードがまくれて長い髪が露わになる。
銀をまぶした蒼い艶やかさが、さらさらと月の光を反射して虚空に舞い、その一瞬にして華美な光景を視界に捉え、その美しさに魅せられた。
以上のとおり、岩壁の岩棚に飛び上がる僅かな滞空時間に、ダーンは抱き上げた人物から、聴覚・触覚・嗅覚・視覚を色々と刺激された。
が――――それらは、この瞬間の彼にとっては些細なことだったのだ。
何故なら――――
抱き上げた対象が女性であると、彼に最も、どうしようもないほど決定的に、そして彼が致命的なミスを犯したと知らしめたのは、彼の左手がわしづかみにして得た感触だったからだ!
それは薄手の外套と、その下にある二枚の薄い布地越しに伝わってきた。
彼の大きな手の平ですらこぼれ落としそうなほどの圧倒的な存在感。
彼が生まれて始めて体験する、たわわで、あり得ないほどの柔らかさ。
岩棚に着地したと同時に、彼女は素早く身を翻し――――
直後、閃光のような平手打ちがダーンの左頬に炸裂した。
森の木々が少し開けて小さな岩山の麓に、長大なツタのような触手を何本も伸ばした緑の異形。
その種類や名前はわからないが植物が元となった魔物のようだ。
魔物の本体と思しきものは、被子植物の子房のように壺型をしており、その上にあるべき花びらは退化している。
花弁の雄しべと思われるものが異様に進化して触手になり、得物を補足しようと三十メライ(メートル)以上は伸びていた。
子房の下は、茎がいくつにも割れて放射状に広がっており、それがタコのような動きで大地を掴み歩行している。
さらに、茎から枝分かれした葉の部分が、葉としては退化する代わりに、雄しべと同じく触手のように細長く伸び、得物を補足しようと複雑に動いていた。
本体の大きさは直径にして約七メライ程、枝分かれした茎を足に立ち上がった姿は高さにして十メライはある化け物だ。
その魔物の触手が襲う先に、草色の外套を着た人影があった。
フードを目深にかぶっており顔は見えないが、その手に狩猟用のライフル銃を持ち、触手から逃れつつそれを魔物に向けて発砲している。
だが、ライフルの散弾は大して効果が無く、人影は徐々に後方の岩山の絶壁に追い込まれていた。
その衣服の特徴は、先ほど出会ったミランダという女性が話した、十四歳の息子の人着に酷似している。
――襲われているのは宿屋の息子の方だったのか……。
ダーンは素早く抜刀し、襲われている人影の前に風のように割り込んだ。
駆け込んだ勢いのまま、夜露で摩擦の少ない下草の上を滑り込むようにし、剣先を左下に構えながら、魔物と草色の外套を着た人影の間に入る。
そのまま、ライフルの散弾を受けても怯まなかった触手を長剣でなぎ払った。
触手を切りとばすつもりで長剣を逆袈裟に払ったのだが、ダーンは右手に伝わる鈍い感触に舌打ちしたくなる。
魔物の触手は、大木の樹液のような粘液が粘ついたゴムのようになって表皮を覆っており、それが防護膜になって刃を通さなかったのだ。
それでも剣戟の威力で、触手は大きくはじき返せたが――――
ダーンの後方にいる人影がその動きを完全に止めてしまっている。
どうやら、突然割り込んできたダーンの姿に驚いたらしく、息をのむ気配が伝わってきているのだが……。
背後の宿屋の息子と思われる人影、それを直接視界に収めていたわけではないが、動きを止めたことを感知したダーンは半ば舌打ちする。
魔物の触手は数が多い。
この状況で動きを止められると厄介なのだ。
案の定、他の触手がダーンの右側を大きく迂回するようにして、動きを止めたその人影に迫ってきていた。
「危ないッ!」
自分の間合いから離れた位置から高速で迫る触手を弾くよりも、動きを止めてしまった人影を移動させた方が早いと咄嗟に判断し、ダーンは踵を返し後方の人影へと飛び出すように走りだす。
飛び出した勢いを殺さずに、長剣を持っていない左腕で草色の外套に覆われたその身体を抱くと、そのままその先の岩山の絶壁に向け視線を走らせた。
その視線の先、絶壁の下から五メライ程の場所に、人が数人立っていられる広さの棚状の場所があるのを認めると、ダーンは一度その岩棚に避難しようと閃く。
左腕に草色の外套を着た人物をしっかりと抱きかかえ、闘気を跳躍の動作を補強するようにコントロールし、ダーンは人を抱えたまま超人的な跳躍をした。
その瞬間、ダーンの左腕に背中から抱かれたその人物は短い悲鳴を上げる。
それは、経験したことのない凄まじい跳躍の勢いに驚いたことにより漏れ出した悲鳴――――
いや、実際はそうではなかった。
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それと同時に彼は、漏れ出した短くもか細い悲鳴を聞き取っていた。
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その瞬間、ダーンは――――
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抱きしめたその身体が、折れてしまいそうなほど細かったと感じていた。
その身体から匂い立つ、ほのかに甘酸っぱい香りが鼻腔を擽り、ちょっと甘い感覚になっていた。
飛び上がった勢いで、かぶっていた外套のフードがまくれて長い髪が露わになる。
銀をまぶした蒼い艶やかさが、さらさらと月の光を反射して虚空に舞い、その一瞬にして華美な光景を視界に捉え、その美しさに魅せられた。
以上のとおり、岩壁の岩棚に飛び上がる僅かな滞空時間に、ダーンは抱き上げた人物から、聴覚・触覚・嗅覚・視覚を色々と刺激された。
が――――それらは、この瞬間の彼にとっては些細なことだったのだ。
何故なら――――
抱き上げた対象が女性であると、彼に最も、どうしようもないほど決定的に、そして彼が致命的なミスを犯したと知らしめたのは、彼の左手がわしづかみにして得た感触だったからだ!
それは薄手の外套と、その下にある二枚の薄い布地越しに伝わってきた。
彼の大きな手の平ですらこぼれ落としそうなほどの圧倒的な存在感。
彼が生まれて始めて体験する、たわわで、あり得ないほどの柔らかさ。
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直後、閃光のような平手打ちがダーンの左頬に炸裂した。
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