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完結編 月の獅子の目は彼の者に
八話 優柔不断と真面目と不真面目
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「火は燃やすイメージ……ロウソクとか、焚き火とか」
「おう、十点」
分厚い本の内容のひとつをを指でなぞって頭に流し込んで、応用例をひねりだす。
「水は~……んー」
「滝があるだろ? そこから水が流れて川になって小川になっていく、その流れを意識して水を扱うのがコツだ、まずは小川の穏やかさから滝の激しさを操れば一人前ってとこだ」
「なるほどー………、コップに水を注ぐイメージから考えます」
「あーなるほどな、及第点、な? 簡単だろ? 」
「んーーー」
一冊一冊が分厚いのなんの、当然全部読むなんてできっこない、ペラペラとタイトルを読んでー? アルゴスさんから要約だけなんとなく聞いてー、頭の中で組み立てて……うむ! わかんない!
イメージが大事だと何度も何度も、ページを三回巡るたびに言われる。
大雨の激しさを感じろ、村一つ押し流す無情さをイメージしろ、怖いわ。
雲一つ無い青空から降り注ぐ暖かさはどうだ? 気持ちいいだろ、と……あの、まともに日にあたったことなくてえ……あのぉ。
自然災害は無慈悲だが、それを血肉に刻み込めば文字通り人間災害に……なんだって? まってスケールが飛躍しすぎてない?
「地と風と空のイメージ全くわかないんですけどどうすればよいのでしょうかね? 」
初心者は説明されすぎると逆に何もわからなくなるってやつだ、感想? 脳内一人会話を始めてる時点で察してほしい。
ううん、ちょっと頭が痛くなったできたきがするなあううん。
「あん? どした? 」
「……ちょっと休憩」
本をテーブルの隅に置いて、クッキーを一枚ぱくん。
甘いものは疲れた体に良い……治療学的にはすぐに取れるわけじゃないけど気持ち的にとれてる気分になれる、これ大事。
気持ちと治療学はたまに結構喧嘩する。
「なら食いながら耳に入れてくれや、地ってのはな、木だの草を育てる促進的なのと生き物の怪我を治したり? 壊れたものを直すことに特化してるやつもいる、そこらへんはおまえさんの家系の十八番だろ? 」
「わかんないですねー」
「わかんないかー………そこは覚えてねえんだな」
「みたいですねー」
「……受け答えがふわふわしてきたな、婚約者さんの方は勉強熱心なんだがなー、そっちはあんまり適性はないのが残念だ」
「エウァルドさんが? 」
「一般人よか上だがよくてギリギリ一人前だな……勤勉な者ほど才能がつきにくいんだよな、マジで」
「必要な知識であれば当然修める、それだけのことだ」
「こういうタイプの人間だったらもっと楽なんですけどねー」
「お前はお前のままでいい、俺はこうすることしかできん、」
僕がクッキーと紅茶に逃げてる横で隅に魔術の本を開いて読んでいるエウァルドさん、なんならメモも取る準備もしている、この人は成績良かったね絶対。
「不器用だなー、だが真っ直ぐなのは嫌いじゃねえ……ニッキーサマは不真面目ではないが優柔不断ときた、たはは」
「むりやり習わせてきて何言ってるでしょうねえこの人」
「んだぁ? 」
ポリポリと頭をかいてるアルゴスさんをジトーと見て言えば笑顔になった、こわいよエウァルドさん。
「そりゃあもう、お勉強嫌いですものねー、字が今踊りだそうとウズウズしてますよまったくー」
「あれだな、クーと似て好きなことにはゾッコンでもそれ以外にゃ無断着なタイプだろ、ニッキーサマ」
「えー? そんなことは……ないですよね? エウァルドさん」
「そうだな」
「ねー? 」
「学業のほとんどを権力で揉み消し、学園にも本邸にも居着かず何処かに消えていた、 」
「え……」
「何処に行っていたんだろうな? いったい」
おっと、エウァルドさんの目がこっちに向いた。
「思えば、それだけが後悔のひとつと感じている、月に一度設けられた席以外顔を合わす機会のない中等部、高等部の生活で聞くのはお前の弟からの根の葉もない言葉ばかり」
「あらまあ……」
「結果、式を挙げる三年前からまともに話す機会など年に十を超えたかどうか……無理にでも会えば良かった」
ジーーッと、なんか暗い目を向けられております、こわ。
「あー……まあ、僕記憶ないしまあ? 別人? みたいな? そんな人もいるんですねー、みたいな? 」
「おいこら、そういう顔してないぞあいつ、なにしでかしたんだおまえさん」
「さ、さあ? 」
「要するに八つ当たりだ、これに関しては俺が全面的に悪い、忘れてくれ」
「あ、はい……」
ジーーッと真顔で見られると流石に目をそらしたく……。
「目を逸らすな」
「こわいっすエウァルドさん」
「うむ」
うむじゃないよ。
「……いやまあ、ちらっと記録みた感じだと元々はニッキーサマ、当主になるだかで教育はされていたっぽいからな……恐らく」
「へぇー」
「へーじゃねえよ、それほっぽりだして何してたんだろな、やっぱ菓子巡りとか美食活動でもしてたんじゃねえか? 」
「なくはないな」
「シンプル失礼なこと言われちゃってびっくりですね」
「ここ来てあんま時間経ってねえけどニッキーサマ山のようなケーキなりステーキなり食ってるからそうとしか思えねえぜ? 」
「あー、んー」
否定が~、できないー? あ、今だって砂糖たっぷりの紅茶とクッキーに舌鼓をうってるしー……ふふ、開き直るか。
……ん?
「いやでもー、学業を権力でとかみたいに周りから冷たい目で見られそうなことしてまでどっか遊び呆けるのはなんかなーみたいな」
「ほん? その心は? 」
「僕ってほら、堕落的っちゃ堕落的なんですけど、ちょっとならともかくそんな長期的にサボるようなことするかなーと」
「しねえのか? 」
「多分段々サボってることに対して罪悪感出てきて楽しめなくなるはずなんですよね……」
「あー、ようは小物ってことだな」
おん……こもの……小物か、
「……間違ってないですけど言われると悲しくなりますね」
「わりい、んでそんなニッキーサマ的にはあれか? 学校よりも優先度が高いことがあったんじゃないかって思ってるのか? 」
「……」
「あん? 」
「そこまでは考えてないすね、それかも」
「なんじゃそりゃ」
優先度、優先度か……。
「婚約者の俺よりも、優先度が高いことがあったと? 婚約者だった俺よりもか? 」
「二回も言ったぞこいつ」
あ、またエウァルドさんが暗い目してこっち見てる、あ、なんかエウァルドさんの手に血管めっちゃ浮いてる……本がメキメキ悲鳴あげてる……。
「そのことについては私がお答えしましょう」
「はい? 」
ふいに聞こえた声の方向を見れば、ドア前ににっこり笑顔のダンさんがいた。
「お勉強中のところ失礼しますニッキー様、軽めの運動がてら屋敷内の散歩でも如何かと声をかけに来たところ、興味深いお話をされてるようで」
「興味深いですかねー? 」
「ええ、以前のニッキー様を知る機会というのは中々ありませんので」
「ほーん、んで何に答えられるって? 」
「ニッキー様がなにをしていたかという点でございます」
「なんだと? 」
椅子を倒す勢いで立ち上がるエウァルドさん、歩いてきたダンさんが苦笑いをして、二人の視線が何故か僕に集まる。
「大昔、偶々同僚から聞いた話なのですが、幼き頃のニッキー様はどうやら国境すれすれの荒野の最も危険な砦で研究をしていたそうです」
「研究? 」
「薬を作ろうとしていたらしいです、なにかの」
ほーん……?
「おう、十点」
分厚い本の内容のひとつをを指でなぞって頭に流し込んで、応用例をひねりだす。
「水は~……んー」
「滝があるだろ? そこから水が流れて川になって小川になっていく、その流れを意識して水を扱うのがコツだ、まずは小川の穏やかさから滝の激しさを操れば一人前ってとこだ」
「なるほどー………、コップに水を注ぐイメージから考えます」
「あーなるほどな、及第点、な? 簡単だろ? 」
「んーーー」
一冊一冊が分厚いのなんの、当然全部読むなんてできっこない、ペラペラとタイトルを読んでー? アルゴスさんから要約だけなんとなく聞いてー、頭の中で組み立てて……うむ! わかんない!
イメージが大事だと何度も何度も、ページを三回巡るたびに言われる。
大雨の激しさを感じろ、村一つ押し流す無情さをイメージしろ、怖いわ。
雲一つ無い青空から降り注ぐ暖かさはどうだ? 気持ちいいだろ、と……あの、まともに日にあたったことなくてえ……あのぉ。
自然災害は無慈悲だが、それを血肉に刻み込めば文字通り人間災害に……なんだって? まってスケールが飛躍しすぎてない?
「地と風と空のイメージ全くわかないんですけどどうすればよいのでしょうかね? 」
初心者は説明されすぎると逆に何もわからなくなるってやつだ、感想? 脳内一人会話を始めてる時点で察してほしい。
ううん、ちょっと頭が痛くなったできたきがするなあううん。
「あん? どした? 」
「……ちょっと休憩」
本をテーブルの隅に置いて、クッキーを一枚ぱくん。
甘いものは疲れた体に良い……治療学的にはすぐに取れるわけじゃないけど気持ち的にとれてる気分になれる、これ大事。
気持ちと治療学はたまに結構喧嘩する。
「なら食いながら耳に入れてくれや、地ってのはな、木だの草を育てる促進的なのと生き物の怪我を治したり? 壊れたものを直すことに特化してるやつもいる、そこらへんはおまえさんの家系の十八番だろ? 」
「わかんないですねー」
「わかんないかー………そこは覚えてねえんだな」
「みたいですねー」
「……受け答えがふわふわしてきたな、婚約者さんの方は勉強熱心なんだがなー、そっちはあんまり適性はないのが残念だ」
「エウァルドさんが? 」
「一般人よか上だがよくてギリギリ一人前だな……勤勉な者ほど才能がつきにくいんだよな、マジで」
「必要な知識であれば当然修める、それだけのことだ」
「こういうタイプの人間だったらもっと楽なんですけどねー」
「お前はお前のままでいい、俺はこうすることしかできん、」
僕がクッキーと紅茶に逃げてる横で隅に魔術の本を開いて読んでいるエウァルドさん、なんならメモも取る準備もしている、この人は成績良かったね絶対。
「不器用だなー、だが真っ直ぐなのは嫌いじゃねえ……ニッキーサマは不真面目ではないが優柔不断ときた、たはは」
「むりやり習わせてきて何言ってるでしょうねえこの人」
「んだぁ? 」
ポリポリと頭をかいてるアルゴスさんをジトーと見て言えば笑顔になった、こわいよエウァルドさん。
「そりゃあもう、お勉強嫌いですものねー、字が今踊りだそうとウズウズしてますよまったくー」
「あれだな、クーと似て好きなことにはゾッコンでもそれ以外にゃ無断着なタイプだろ、ニッキーサマ」
「えー? そんなことは……ないですよね? エウァルドさん」
「そうだな」
「ねー? 」
「学業のほとんどを権力で揉み消し、学園にも本邸にも居着かず何処かに消えていた、 」
「え……」
「何処に行っていたんだろうな? いったい」
おっと、エウァルドさんの目がこっちに向いた。
「思えば、それだけが後悔のひとつと感じている、月に一度設けられた席以外顔を合わす機会のない中等部、高等部の生活で聞くのはお前の弟からの根の葉もない言葉ばかり」
「あらまあ……」
「結果、式を挙げる三年前からまともに話す機会など年に十を超えたかどうか……無理にでも会えば良かった」
ジーーッと、なんか暗い目を向けられております、こわ。
「あー……まあ、僕記憶ないしまあ? 別人? みたいな? そんな人もいるんですねー、みたいな? 」
「おいこら、そういう顔してないぞあいつ、なにしでかしたんだおまえさん」
「さ、さあ? 」
「要するに八つ当たりだ、これに関しては俺が全面的に悪い、忘れてくれ」
「あ、はい……」
ジーーッと真顔で見られると流石に目をそらしたく……。
「目を逸らすな」
「こわいっすエウァルドさん」
「うむ」
うむじゃないよ。
「……いやまあ、ちらっと記録みた感じだと元々はニッキーサマ、当主になるだかで教育はされていたっぽいからな……恐らく」
「へぇー」
「へーじゃねえよ、それほっぽりだして何してたんだろな、やっぱ菓子巡りとか美食活動でもしてたんじゃねえか? 」
「なくはないな」
「シンプル失礼なこと言われちゃってびっくりですね」
「ここ来てあんま時間経ってねえけどニッキーサマ山のようなケーキなりステーキなり食ってるからそうとしか思えねえぜ? 」
「あー、んー」
否定が~、できないー? あ、今だって砂糖たっぷりの紅茶とクッキーに舌鼓をうってるしー……ふふ、開き直るか。
……ん?
「いやでもー、学業を権力でとかみたいに周りから冷たい目で見られそうなことしてまでどっか遊び呆けるのはなんかなーみたいな」
「ほん? その心は? 」
「僕ってほら、堕落的っちゃ堕落的なんですけど、ちょっとならともかくそんな長期的にサボるようなことするかなーと」
「しねえのか? 」
「多分段々サボってることに対して罪悪感出てきて楽しめなくなるはずなんですよね……」
「あー、ようは小物ってことだな」
おん……こもの……小物か、
「……間違ってないですけど言われると悲しくなりますね」
「わりい、んでそんなニッキーサマ的にはあれか? 学校よりも優先度が高いことがあったんじゃないかって思ってるのか? 」
「……」
「あん? 」
「そこまでは考えてないすね、それかも」
「なんじゃそりゃ」
優先度、優先度か……。
「婚約者の俺よりも、優先度が高いことがあったと? 婚約者だった俺よりもか? 」
「二回も言ったぞこいつ」
あ、またエウァルドさんが暗い目してこっち見てる、あ、なんかエウァルドさんの手に血管めっちゃ浮いてる……本がメキメキ悲鳴あげてる……。
「そのことについては私がお答えしましょう」
「はい? 」
ふいに聞こえた声の方向を見れば、ドア前ににっこり笑顔のダンさんがいた。
「お勉強中のところ失礼しますニッキー様、軽めの運動がてら屋敷内の散歩でも如何かと声をかけに来たところ、興味深いお話をされてるようで」
「興味深いですかねー? 」
「ええ、以前のニッキー様を知る機会というのは中々ありませんので」
「ほーん、んで何に答えられるって? 」
「ニッキー様がなにをしていたかという点でございます」
「なんだと? 」
椅子を倒す勢いで立ち上がるエウァルドさん、歩いてきたダンさんが苦笑いをして、二人の視線が何故か僕に集まる。
「大昔、偶々同僚から聞いた話なのですが、幼き頃のニッキー様はどうやら国境すれすれの荒野の最も危険な砦で研究をしていたそうです」
「研究? 」
「薬を作ろうとしていたらしいです、なにかの」
ほーん……?
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