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本編
三十五話 気持ちと包容と疑問をひとつ
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どうしよう、どうしようか。
焦ってきたぞ。落ち着いて、おちついて、おちつけ。
「ニッキー」
「ええと、すこしお待ちを」
いまはちょっと、余裕が、余裕が、どうしようどうしよう……。
「こっちを向け、ニッキー」
「み"ゃ」
余裕が、なくなりました、思考をやめよう、うん。
「向いたな? 俺を見たな? よし」
「……ふぁい」
大きな掌に頬を包まれて強制的にエウァルドさんを見させられて、頭が真っ白。
わあ、すごい顔。
「焦る必要はない、お前が鬼気迫るほどのものを俺は求めてはいない、いいな? 」
「ふぁい」
「俺は、お前のことを知りたいだけだ、いいな」
「ふあい」
「よし」
目の圧が、すごい、有無を言わせない雰囲気をひしひしと。
とりあえず頷くしかない、うむ……焦りは無くなった、かも
「ふう、失礼しました」
「謝罪をするのは俺だ、不躾な質問ばかりですまない」
気を取り直して、深呼吸して、改めてエウァルドさんに向き直る、うん、顔の圧がすごい。
「いえいえそんな、大丈夫です」
「そんな事と片付けるな馬鹿者」
「ばかもの? 」
ちょっと収まったと思った圧がまた凄くなった、何故だ。
「相手が気をよくするからとわざわざ心を砕くのは良い、だがなんでも大丈夫と流していればいずれ身を滅ぼすぞ、和やかな場を保つために身を削るのならば一も二もなく否と答えるのだ、いいな? 」
「あ……うんと」
「返事は? 」
「……はぁい」
「よし 今のお前についてもっと知りたいとは思うが、それはそれとして、無理に強いたくはない、気を許せる範囲内での会話を求める、いや、この場合自らその関係に持ち込むことが大事か、ふむ」
ちょっと難しい話をしてる気がする。
気を許す、許さない、とか僕とは悪い意味で無縁な気がする、気がする。
嗚呼……なんか、なんだろう、モヤモヤとした気持ちがする。
んー、まあいいや。
「あー……、この場合、僕はどう返せばいいでしょう」
「む? 別に返す必要は無い これが俺の思っていることだと、ただ知っておいて欲しい」
「……おお」
「ときには聞いて欲しい独り言もあるということだ」
「ちょっとそれはわからないですね」
「そうか、ふむ、難しいな」
「おぉ……」
やだこの人……やだすごい、なんかすごい。
「なんだ、不快になる発言でもしたか」
「いや……なんか、すごいなあと」
詳しくはちょっと、分からないけど、圧倒されちゃうね。
「そうか、すごいか、ふむ」
「ん? 」
「そうかそうかそうか……悪くない」
内心首を傾げていると、エウァルドさんは顎に手を当ててなにやら呟いている。
さて、この状態の人に話しかけられる技量を持っちゃいないということで、やることはただひとつ。
良い感じにお水を飲んでまったりとした空間を演出、そしてそして、あとはダンさんが来るまで和やかに、この話題もおしま「ところでだ、ニッキー」
「?! はいなんでしょう! 」
あああ、だめだった、僕の和やかな計画……うーむ!
「最後にひとつ訪ねたいことができた」
「……んーと、答えられる事はあんまりないかな~と思いますが」
「構わん、お前の主観で答えてもらいたいのだが、大丈夫か? 」
この大丈夫は、多分気遣いの言葉なのかなあと認識して、頭のなかで深呼吸、深呼吸、吸って、吐いて、吸って、吸って吸って、よし。
「大丈夫、です」
「感謝する」
大丈夫とは言ったものの、大変困った、なにに困ってるかがわからないけど困ってることだけはわかる、困った……、質問なんだろ……ふあん。
ザワザワと焦る前兆のような、落ち着きかけていた心がまた荒れてくような。
んん……でも……これは、うん、必要経費として甘んじて受け入れようじゃあないか、そうしようそうしよう。
「俺のことは、どうだ」
「……ん? おれの、こと? 」
「お前から見て、俺は、どう見えている」
「あー、ええと? 僕がエウァルドさんの事をどう思ってるか知りたいと」
「そうだ」
「いや……あの」
そうだ、て真剣なかおで言われても大変困るのだけど……どう答えればいいのかしらこれ、やりずらあい!
「好きか、嫌いか、どちらの感情を持っているのか、教えてくれ」
「いや普通に困るんすけど、あいや、こまるんですけども」
「そうか」
「そうかじゃなくて」
「お前が困るとしてもだ、今後付き合う上で好きか嫌いかの確認は大事だと認識している、さあ、教えてくれ」
「……無理強いするんじゃなかったんですか? 」
「そうだったか? 」
「うわ……」
とぼけたように首を傾げるエウァルドさんに素で声が出てしまった。
「冗談だ」
「うわぁ……」
「ん? こういうじょーくが好まれると聞いたのだが違ったか? 」
「んん……時と場合によるかな、と」
「今は? 」
「どっちかといえば、駄目……かなと」
「そうか、以後気を付ける」
「さいですか……ふう」
ちょっと疲れたかも 「それでだ」 うーん?
「改めて、質問の答えを求める、俺のことが好きか、嫌いか、関心があるかないか好きでないのなら今後好きになる可能性があるのかないのか、さあ! 」
うっわ……圧すご。
「あの」
「うむ」
「その……」
「なんだ」
「言っても怒らない保証とかあります……? 」
「もちろんだ」
ずいずいと目力のすごいままに近づいてくるエウァルドさんのかお、からだ、圧。
好きですーとか、嫌いですーと言う前に、これだけは言っときたいなと。
「すごい、めんどくさい人だな、と思います」
「めんどくさい…・」
「あ、嫌いなわけじゃないのであしからず、すごい人だなーと思ったり、ぐいぐい来られてシンプルにめんどくさいなーって感じなので、はい」
「そうか、そうか」
「これが、いま現在エウァルドさんに抱いてる気持ちですがいかがでしょう 「ニッキー 」 はいなんでしょう」
「今すぐお前を抱き締めたいのだがどこか怪我はしていないだろうか」
「はい? 」
「了承と受けとった、失礼」
後ろめたさと向き合っていたのがバカらしくなる位のすごい、満面の、笑顔。
腕を大きく広げて目の前に、目と鼻の先に、くっついて。
「むぎゃ」
「ふむ……ほそいな」
「むむ」
「……俺がどうしてこんなことをするのだろうかとお前は疑問に思うだろう、端的に言えば、俺はお前のことを好いているからだ」
「!? 」
え。
「今から聞こえる言葉は、ただの独り言だ、気にしないでくれ」
「む? 」
「会えてよかった、ニッキー」
「! 」
「俺はただ、お前と暮らせれば良かった、お前の寛ぐ家を作りたかっただけなんだ……何故死んだのかと、何故気持ちを伝えなかったのかと悔やんでも悔やみきれなかった」
「……エウァルドさん? 」
「……すまない」
「いえ、謝ることは」
「俺は二度失敗をしない」
「? 」
突然のハグと言葉にびっくり、だけど。
うん……嫌じゃない、なんというか、和む。
なんで和むんだろうと思う傍ら、包容にしては力が強いんじゃないかと頭の片隅で考えて、エウァルドさんの声に耳をすます。
「二度と失うものか、二度と……今度こそ」
「あの、エウァルドさん」
「……どうした」
「くるしいです」
「……そうか」
若干、エウァルドさんの抱き締める腕の力が緩んだ気がしたけど、些細な事。
自分の中でまだ、きちんと気持ちの整理はできてないけど、嫌じゃなければそれでいいかなと。
今はただ、されるがままに流されておこうではないかと、まったりとした思考の末に、結論を出した。
静かな部屋で、エウァルドさんに抱き締められながら、のんびりと、まったりと。
「ごめんちょっと暑苦しいです」
「むっ」
人肌は1分まで、それ以上はうざさが勝ちはじめる、これ大事ね。
「……もう一度」
「一時間後で、喉乾きました」
「むう……」
心地良いね、これ、しっくりきて、久しぶりな感じで、そうでないような気がして。
うん、好き。
焦ってきたぞ。落ち着いて、おちついて、おちつけ。
「ニッキー」
「ええと、すこしお待ちを」
いまはちょっと、余裕が、余裕が、どうしようどうしよう……。
「こっちを向け、ニッキー」
「み"ゃ」
余裕が、なくなりました、思考をやめよう、うん。
「向いたな? 俺を見たな? よし」
「……ふぁい」
大きな掌に頬を包まれて強制的にエウァルドさんを見させられて、頭が真っ白。
わあ、すごい顔。
「焦る必要はない、お前が鬼気迫るほどのものを俺は求めてはいない、いいな? 」
「ふぁい」
「俺は、お前のことを知りたいだけだ、いいな」
「ふあい」
「よし」
目の圧が、すごい、有無を言わせない雰囲気をひしひしと。
とりあえず頷くしかない、うむ……焦りは無くなった、かも
「ふう、失礼しました」
「謝罪をするのは俺だ、不躾な質問ばかりですまない」
気を取り直して、深呼吸して、改めてエウァルドさんに向き直る、うん、顔の圧がすごい。
「いえいえそんな、大丈夫です」
「そんな事と片付けるな馬鹿者」
「ばかもの? 」
ちょっと収まったと思った圧がまた凄くなった、何故だ。
「相手が気をよくするからとわざわざ心を砕くのは良い、だがなんでも大丈夫と流していればいずれ身を滅ぼすぞ、和やかな場を保つために身を削るのならば一も二もなく否と答えるのだ、いいな? 」
「あ……うんと」
「返事は? 」
「……はぁい」
「よし 今のお前についてもっと知りたいとは思うが、それはそれとして、無理に強いたくはない、気を許せる範囲内での会話を求める、いや、この場合自らその関係に持ち込むことが大事か、ふむ」
ちょっと難しい話をしてる気がする。
気を許す、許さない、とか僕とは悪い意味で無縁な気がする、気がする。
嗚呼……なんか、なんだろう、モヤモヤとした気持ちがする。
んー、まあいいや。
「あー……、この場合、僕はどう返せばいいでしょう」
「む? 別に返す必要は無い これが俺の思っていることだと、ただ知っておいて欲しい」
「……おお」
「ときには聞いて欲しい独り言もあるということだ」
「ちょっとそれはわからないですね」
「そうか、ふむ、難しいな」
「おぉ……」
やだこの人……やだすごい、なんかすごい。
「なんだ、不快になる発言でもしたか」
「いや……なんか、すごいなあと」
詳しくはちょっと、分からないけど、圧倒されちゃうね。
「そうか、すごいか、ふむ」
「ん? 」
「そうかそうかそうか……悪くない」
内心首を傾げていると、エウァルドさんは顎に手を当ててなにやら呟いている。
さて、この状態の人に話しかけられる技量を持っちゃいないということで、やることはただひとつ。
良い感じにお水を飲んでまったりとした空間を演出、そしてそして、あとはダンさんが来るまで和やかに、この話題もおしま「ところでだ、ニッキー」
「?! はいなんでしょう! 」
あああ、だめだった、僕の和やかな計画……うーむ!
「最後にひとつ訪ねたいことができた」
「……んーと、答えられる事はあんまりないかな~と思いますが」
「構わん、お前の主観で答えてもらいたいのだが、大丈夫か? 」
この大丈夫は、多分気遣いの言葉なのかなあと認識して、頭のなかで深呼吸、深呼吸、吸って、吐いて、吸って、吸って吸って、よし。
「大丈夫、です」
「感謝する」
大丈夫とは言ったものの、大変困った、なにに困ってるかがわからないけど困ってることだけはわかる、困った……、質問なんだろ……ふあん。
ザワザワと焦る前兆のような、落ち着きかけていた心がまた荒れてくような。
んん……でも……これは、うん、必要経費として甘んじて受け入れようじゃあないか、そうしようそうしよう。
「俺のことは、どうだ」
「……ん? おれの、こと? 」
「お前から見て、俺は、どう見えている」
「あー、ええと? 僕がエウァルドさんの事をどう思ってるか知りたいと」
「そうだ」
「いや……あの」
そうだ、て真剣なかおで言われても大変困るのだけど……どう答えればいいのかしらこれ、やりずらあい!
「好きか、嫌いか、どちらの感情を持っているのか、教えてくれ」
「いや普通に困るんすけど、あいや、こまるんですけども」
「そうか」
「そうかじゃなくて」
「お前が困るとしてもだ、今後付き合う上で好きか嫌いかの確認は大事だと認識している、さあ、教えてくれ」
「……無理強いするんじゃなかったんですか? 」
「そうだったか? 」
「うわ……」
とぼけたように首を傾げるエウァルドさんに素で声が出てしまった。
「冗談だ」
「うわぁ……」
「ん? こういうじょーくが好まれると聞いたのだが違ったか? 」
「んん……時と場合によるかな、と」
「今は? 」
「どっちかといえば、駄目……かなと」
「そうか、以後気を付ける」
「さいですか……ふう」
ちょっと疲れたかも 「それでだ」 うーん?
「改めて、質問の答えを求める、俺のことが好きか、嫌いか、関心があるかないか好きでないのなら今後好きになる可能性があるのかないのか、さあ! 」
うっわ……圧すご。
「あの」
「うむ」
「その……」
「なんだ」
「言っても怒らない保証とかあります……? 」
「もちろんだ」
ずいずいと目力のすごいままに近づいてくるエウァルドさんのかお、からだ、圧。
好きですーとか、嫌いですーと言う前に、これだけは言っときたいなと。
「すごい、めんどくさい人だな、と思います」
「めんどくさい…・」
「あ、嫌いなわけじゃないのであしからず、すごい人だなーと思ったり、ぐいぐい来られてシンプルにめんどくさいなーって感じなので、はい」
「そうか、そうか」
「これが、いま現在エウァルドさんに抱いてる気持ちですがいかがでしょう 「ニッキー 」 はいなんでしょう」
「今すぐお前を抱き締めたいのだがどこか怪我はしていないだろうか」
「はい? 」
「了承と受けとった、失礼」
後ろめたさと向き合っていたのがバカらしくなる位のすごい、満面の、笑顔。
腕を大きく広げて目の前に、目と鼻の先に、くっついて。
「むぎゃ」
「ふむ……ほそいな」
「むむ」
「……俺がどうしてこんなことをするのだろうかとお前は疑問に思うだろう、端的に言えば、俺はお前のことを好いているからだ」
「!? 」
え。
「今から聞こえる言葉は、ただの独り言だ、気にしないでくれ」
「む? 」
「会えてよかった、ニッキー」
「! 」
「俺はただ、お前と暮らせれば良かった、お前の寛ぐ家を作りたかっただけなんだ……何故死んだのかと、何故気持ちを伝えなかったのかと悔やんでも悔やみきれなかった」
「……エウァルドさん? 」
「……すまない」
「いえ、謝ることは」
「俺は二度失敗をしない」
「? 」
突然のハグと言葉にびっくり、だけど。
うん……嫌じゃない、なんというか、和む。
なんで和むんだろうと思う傍ら、包容にしては力が強いんじゃないかと頭の片隅で考えて、エウァルドさんの声に耳をすます。
「二度と失うものか、二度と……今度こそ」
「あの、エウァルドさん」
「……どうした」
「くるしいです」
「……そうか」
若干、エウァルドさんの抱き締める腕の力が緩んだ気がしたけど、些細な事。
自分の中でまだ、きちんと気持ちの整理はできてないけど、嫌じゃなければそれでいいかなと。
今はただ、されるがままに流されておこうではないかと、まったりとした思考の末に、結論を出した。
静かな部屋で、エウァルドさんに抱き締められながら、のんびりと、まったりと。
「ごめんちょっと暑苦しいです」
「むっ」
人肌は1分まで、それ以上はうざさが勝ちはじめる、これ大事ね。
「……もう一度」
「一時間後で、喉乾きました」
「むう……」
心地良いね、これ、しっくりきて、久しぶりな感じで、そうでないような気がして。
うん、好き。
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これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
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