燃え尽きた貴族が10年後療養してたら元婚約者に娶られてしまいまして

おげんや豆腐

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はじまりから少し

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おきた、おきた。


意識はずっと続いて、たまに途切れるからたぶん、寝ているんだろう、たぶん。


体の痛みには全く慣れないけど、何故痛いのかはわかった。


大変な事に、体が死にかけてるのだ。

全身余すことなく平等に死ぬ2歩か3歩手前くらいで死にかけている、なんだこれ。
常人ならとっくに死んでいるしなんなら僕も死にかけている、思考がはっきりして2日、誰がこんな事をしたのか全くわからないがとりあえず許さない。


指1本動かす事に全エネルギーを使う現状が嫌になるけど、ここで踏ん張らないといけない気がする。



頑張ろう、がんばろう。
深呼吸して、痛い、我慢、もっかい深呼吸して、痛い。



大事なことを忘れてる気がするけど、それを考えるのは後、死ぬ気で体を治さなくちゃ。

なにもわからないけど、自分の体を治すことに関してはすごい自信がある、なんでかは知らないけど。





※※※


記録  十四


あった、みつけた。

恐らく原因はこれだと思う、流石僕、天才。

お腹の食物を消化する場所の裏に、変なものがついている。
諸悪の根源はこれでみて間違いないとおもうが、さてどうしようか。

これを取り除くには今のところ良い手段がない。

落ち着こう、時間はまだ残ってる、お茶でも飲みながら過去の人が残した医術書をみて、参考になると……いいなぁ。


父上とリアンは元気に過ごすだろうか……あと、あいつ。

あいつと面と向かって別れるのが恥ずかしくて書面で一方的になっちゃったのは後悔してる、けど今さら遅いし、くよくよしてても駄目だし……あー。



あいつ顔と性格は良いんだけどなあ、いつも威圧だしてるから結婚できるのかな。


幸せになってくれるといいなぁ。










★★★
読んでいただきありがとうございます!
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