1 / 119
前座
すでに終えた始まり
しおりを挟む
自分が誰か分からないなんて経験、はじめてすると思う。
それはそれとして………。
「んん……ん、いっ」
痛い。
いたい……なんだこれ。
起きて感じたのは、耐え難い激痛。
体が熱くて関節が痛くて、首も、頭も、全部全部、どこが痛いのか分からないくらい、痛い。
無意識に指を動かそうとすれば手が痛み腕が軋み体が裂けたような錯覚を覚えた。
目を開けたくも動くことを拒否する。
「ぐっ、ん……はぁ……」
一呼吸終わるたびに、動くたびにまた体が悲鳴をあげて意識が霞む……。
それでも、気絶だけはしてはいけないような気がした。
いたい、いたい。
そうだ、そうだ、大事なことがあったような、なかったような。
そういえばそうだ忘れちゃいけないこと……なんだっけ。
※※※
記録 一
屋敷についた。
埃っぽくてむせそうになる、すごい汚い。
こんな場所で終わるのは流石に切なくなるからついてきてくれた侍従に掃除をさせている。
ということで軽く日記と今後に向けて記録をつけたいと思う。
今現在、体に違和感はない、詳しく見てみるが、何が問題なのか不思議だ。
心を落ち着けるためにあとでお茶を淹れてお菓子食べよう。
それはそれとして………。
「んん……ん、いっ」
痛い。
いたい……なんだこれ。
起きて感じたのは、耐え難い激痛。
体が熱くて関節が痛くて、首も、頭も、全部全部、どこが痛いのか分からないくらい、痛い。
無意識に指を動かそうとすれば手が痛み腕が軋み体が裂けたような錯覚を覚えた。
目を開けたくも動くことを拒否する。
「ぐっ、ん……はぁ……」
一呼吸終わるたびに、動くたびにまた体が悲鳴をあげて意識が霞む……。
それでも、気絶だけはしてはいけないような気がした。
いたい、いたい。
そうだ、そうだ、大事なことがあったような、なかったような。
そういえばそうだ忘れちゃいけないこと……なんだっけ。
※※※
記録 一
屋敷についた。
埃っぽくてむせそうになる、すごい汚い。
こんな場所で終わるのは流石に切なくなるからついてきてくれた侍従に掃除をさせている。
ということで軽く日記と今後に向けて記録をつけたいと思う。
今現在、体に違和感はない、詳しく見てみるが、何が問題なのか不思議だ。
心を落ち着けるためにあとでお茶を淹れてお菓子食べよう。
141
お気に入りに追加
3,091
あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。


【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

白い部屋で愛を囁いて
氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。
シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。
※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み



愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる