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龍の国と死者の番

資料は豊富 説明力は微妙

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僕にはゲーム時代の機能を大体使うことができる……あんまり使わないから忘れかけてたけど。


健康状態とか持ってるものとかを確認できたり、一度でも遭遇した出来事とかもみれて図書館で一度でも読んだことのある書物とかが新聞の記事みたいに読めちゃったり。

……興味ないやつは大体読み飛ばせるのがいいね。

自分のここでの家族構成とかなれそめとかライブラリの所で記録されて見れちゃう優れものなんだけど……欠点というか発見がある。


「僕と……えっと龍王様の関係についてでしたね……どこだっけ」
「言って問題にならない範囲で謝礼も弾みますので……あの、ラグ君」
「なんでしょう」
「先程から一体何をしているのですか?」
「なにって?」
「なにもないところに指を這わせて……もしや呪術禁術の類いか何かをしてらっしゃったり? 」
「え? ちがいますちがいます、情報整理を少し」
「……なるほど?」
今はアルさんの膝の上だからステータスのパネルを自由に動かせるからそれなりに快適だけど……周りから見たらそりゃ何もないとこでなんかやってて……怪しいか。

これ見ないと使い物にならないし気にしないようにしようそうしよう。


「あぁそれと、敬語や畏まった言葉ではなくもっと気軽い感じで接して頂いても全然よろしいですよ」
「いえ、敬語じゃないとストレスがヤバイのでこのままでお願いします」
「……独特ですね 」
「自分でも変わってるなと思いますが別にいいかなって」
「また独特な所でしっかりしてますね」
「それ……誉めてたり?」
「ばっちりと、はい 」
かなり怪しいけど……いいや。

「なあラグ、ラグ」
「はいはい?」
「俺に敬語とかそういったのはどうなんだ?」
「なにが~?」
「俺にミネルスやアイデンみてえにすんのかって聞いてんだよ」
頭の真上から聞こえる声を手元のパネルを見ながら聞いて少し考える、それからアルさんを見上げた。

「……アルさんは別にいいかなって、たまに使うけど」
「よおし、いい子だ」
なんだこのうざい人。


「シンプルに超絶キモいです」
「俺以外の奴にゃ大体敬語、グッと来る……いいな」
「うわっ、きもっ」
ミネルスさんから聞いたことない声がするけど無視無視、……大体これくらいでいいかな。


「んーと、龍王様……ルドレウス様についてはまぁ、昨日言ってた事が大体すべて……?」
「何故に疑問系なんですか……それに義理とはいえ兄ですよね……よね?」
「まあはい……ほとんど覚えてないけど」
「どういう事ですそれ、色々と謎過ぎるので是非詳しく、昼食特別なもの用意させますので」
「ええまぁ喋りますけど……もしかして僕、食べ物で釣れる子だと思ってます?」
「いいえそんなこと全然、さあ、お話くださいっ」
「やだぁ、圧すご」
ずいずいとテーブルを挟んで笑顔で迫って来るミネルスさんに完全に圧されて背中をのけぞらせると、アルさんの手が頭に乗る。

「諦めろ、こういう時のミネルスはすげーめんどくせえ、頑張れ」
「ええ~……」
「さあさあ、お茶も淹れなおしましたので!」
テキパキとミネルスさんの手によってお茶やお菓子がテーブルに並べられるのを半場呆然と眺める。

「ああ、……説明下手だけど大丈夫です?」
「勿論!」
忘れかけた記憶を引っ張り出して考えて……難しいことは無理だなと再確認した。














    
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